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[進まれる足をチラと視界に入れて
もう一歩、後ろへ下がろうと腰を落とした時]
…はぁ!?
関係無ェだろ、っつ、
[言われた言葉にテンポ崩し
ポールの先が ガリ、と顎の肌を削る。
咄嗟に地面を蹴り後ろへ飛びつつ
手にした杖で、ポールを横から強く叩こうと
ブンと空気を切った]
/*
うおー
これは力量問われて悩むところ
グリタさんを弱く描写はしたくない
だが屋上から降りない訳にはいかないし
さぁどうするおれ!!
わくわく
…またそそんな事を。
適当ばっかり言ってんじゃねえよ。
[ポールに遠心力が乗りスピードを増す。
右足に打ち下ろされるそれに杖を当て、
力で止められぬだろうから方向を変えるように流して、右へと避ける。
同時に、太い足で手元目掛けて蹴りを放った。
ガン、と鈍い音がて、ポールに防がれる]
…ッチ…!
[顎先から滲んだ血が、宙を舞った]
…、
[打ち合う。
距離を取っては、詰める。
繰り返す内に、常に相手が階段を背にし
本当に「足止め」のつもりだと判る。]
…くそ、どけよ!
[杖を回し、相手の手元目掛けて打ち下ろす。
弾かれると同時に軌跡残して襲うポールに
杖引き戻すのが間に合わず思わず逆の手を向け
不思議な発音の言葉を叫ぶ、が]
ふぐッ…!
[手の平から光の盾は現れず。
開いた手ごとポールに叩かれて
空中を勢い良くふっ飛んだ。]
…っア、
[壁に叩きつけられ、地面に落ちる。
一度、背を反らすようにしてから、
くると瞳が上を向いて気を失った。
打ったらしき頭から血が流れ、
叩かれた指は明後日の方向を向いていた*]
[書物の形をした日記は上着を捲くれば脇の下、
短剣と共に皮のホルダーに入れられている。
近くで見れば、赤いキャミソールの下
引き攣れたような醜い傷が無数に肌を這う]
…ぅ、
[ぐわんぐわんと頭の中で音が回るよう。
意識を取り戻しかけて、唸り声が漏れた]
[薄く、紅い目が開く。
すぐ近くに口髭の男の顔が見えると
さっと顔に血の気が上がり。
脇を咄嗟に、力いっぱい閉じた。
伸ばされた手ごと挟む形だったが、
すぐに引けば巻きこまれる事も無いだろうが]
…、触ンな…ッ!
[まだ、相手が二重に見える。
出来うる限りの力を目に込めて、睨んだ]
それは、俺も、見た。
[12thの言葉には、低い声が添えた。
ぐ、と少し身を起こすが杖は壁際に落ちていて手が届かない。
閉めた脇に挟んだ拳が、ゴリ、と腕に痛みを伝えて眉を顰め、近くの10thを睨む。
頭と顎から血が、ぽたりと落ちた]
何がここまでだ。
嘘つき。
[奥歯を噛んで、また、唸る。]
ッ、
[10thの身体が傾いた隙に足を引き寄せて
拳ごと相手の体から離れようと、
その肩胸辺りを目掛けて、足裏で蹴りを放った]
[10thの肩胸を蹴った勢いのままに後ろへと転がり
地面に片手を着いて身を起こす]
ッ、クルミ、離れろって、
[駆け寄ってくる様子を見て、目を見開き。
クルミに抱きつくように両手を伸ばして地を蹴った]
俺が、万全で無い以上は
離さない。
[クルミを抱きしめた手に力が篭る。
逆の方向に曲がったままの指の痛みに
上げかけた悲鳴は、なんとか飲み込んだ。
鋭い眼光は、10thから12th、そして
やってきた2ndへも向けられた後
4thと9thとの距離も、測る]
…おい、10th!
[エスカレーターに飛び込もうとすは背に
腹からの大声を、投げる]
足止めって言ってたけど、
俺はそんな手加減知らねぇ!
分かってんだろうが!
[お互い当てどころが良ければ、死ぬ。
それが判っての行動なのか、確認したくて]
…あぁ。
すまねぇな、ヘマった。
助かった、ありがとうクルミ。
[クルミの力が弱まるのを感じて、手を解く。
それから鬼の数や陣営がどうの、と聞こえて
見るとフロアガイドの所で8thと共に居た男。
会話に混ざることはせず耳に残し
10thの相変わらずの言葉にはまた眉を立てて。
クルミと共に、階段を降りようと足を向けた。
自身の長杖は、取り返しに戻る事なく]
[9thが居れば、視線も向ける。
それからクルミを見て、情けなく眉を下げた]
薬草なんか置いてる場所無ぇかな。
冷やせるとありがてぇ。
あと、腹が減った。
[一睡もしていない事も思い出した]
[クルミに支えて貰い、肩に手を回す。
スポーツはしているらしいが自分より細く
眉を、きゅ、と寄せた。
共にエレベーターに乗り込むときは
怪訝な顔をしたが、
ランプの点った数字が変わるのに
そういう魔法か、と納得した]
痛みを薄らげる薬草なんかが
あればいいんだが。
…さすがに医者はいねぇだろ。
[程なくして一階へと着く]
そうだ、クルミ、カノとは会ったか?
俺結局一度も待ち合わせた場所に行けてねぇ。
心配かけてないかと、
あいつが無事かも心配だ。
[閉店前のタイムセールで人がごった返す中
パンを沢山入手してから、話す]
手当て出来るのか?
助かる、お前すごいな。
[突き指を越した指の痛みがひどい。
それでもクルミと、共に9thが居れば彼にも
に、と、無駄に笑って見せた*]
[可笑しな方向に曲がった指は割り箸を当て木に
包帯をまかれた上から氷が宛てられた。
冷たい感覚に目を眇めて、眩しげにクルミを見る]
…冷た。
[だが少し、嬉しそうに。
痛み止めの薬もドラッグストアから見つけて貰い
飲んでから2階へと向かった。
婦人服売り場で、1stの彼を待つため。
9thが共にいても、そのままに]
…なぁ。
6thって、会ったか?
[不意に、問いを置く]
…あの胸糞悪い奴が言ってたから、
じゃなくてか?
[クルミの言葉に、問う。
取ってきたカツサンドを頬張って、
なんだこれ、美味いな、と目を見張り
マジマジと手元を見たりもしつつ]
…そうか。
気になってるんだよな、俺。
生きてる意味がわからないとか言ってたから。
…―――気になってる。
[物陰に座り、落ち着いたところで日記を開く。
見ていなかった分は数ページに渡り苦笑した]
まぁ…そうだな。
歳は近そうに見えたけど。
関係無ぇよな。
[カツサンドとやらの旨さに感動したので
クルミと、いるなら9thにも差し出した。
勿論カノの分も一切置いておく]
生きる意味なんて。
俺が生きてるから意味があると思ってる。
前後が逆じゃねぇ?
[無いなら生きてないだろ?と
次のフルーツサンドに手を伸ばし
これにも おお、と、唸り声をあげた]
同じ名前か、そうだな。
同じ世界じゃ無いなら同じ人物、は、無ェしな…
[貰ったパンの味にも唸る。
続く言葉にも頷きつつ、
随分と和らいできたが未だ痛む指に
たまに、眉を、顰める]
生きてないと、か。
杖置いてきちまったから、
何か武器探さねぇとな。
クルミは投げるモンまだあるのか?
おじさん…10thな。
…。
[少しの間、俯いて沈黙する。
考えている事を伝える言葉を、探す。
顔を上げた時、歩いてくる姿が目に入り]
…カノ、か?!
[無事を知り、少し音程の上がった声を上げた。
頭に伸ばされた手を取り、ぎゅ、と握る]
ちょっとヘマっただけだ。
クルミに治療してもらったし、大丈夫。
[にかっと 笑みを見せる]
情報が無い…そうだな。
だが、相手のことを知れば知るほど
殺しにくくなるぜ。
[既に少し、足を踏み入れかけている自覚がある罠。
フユキに、困ったような笑みを向けて言った]
…食うか?
[ガサリと 袋から新品の卵サンドを差し出してみる]
[そこまで言ってから。
はっと、ある事実に気がついて]
…、そうだ、デンゴ。
お前、9番目だよな。
お前、誰かから10thを襲うな、とか、
そういうこと、言われているか?
[小さな肩を掴んで、早口で問うた]
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