あなたはエスパーです。ハンドパワーを駆使して下さい。
見習いメイド ネリー は白だった……ような気がする。
…なんつー曖昧な!!
[家の外。続く暗闇の中、家からつかず離れずのところを歩いてみる]
[ざざざ]
[ざざざ]
[何かが引き摺る音。足を止めればそれも止まる。耳を澄ませど何も聞こえず。やはりこれは自分の服の裾の音なのか]
[ざざざ]
[ざざざ]
[繰り返される音。本当に裾を引き摺る音なのか、はたまた何か別のものなのか]
…ここから離れて歩き回るにはわしには辛いかの。
足腰も弱けりゃ目も弱い。
しかしこのままでは出ることも叶わぬか…?
困ったもんじゃ。
[ざざざ]
[ざざざ]
[ざざざ]
[しばらく周囲を歩き回って、結局家へと戻ってくる。杖をつき、ゆっくりと歩みを進め。弱った目を凝らして見ると、家の外で3人の少年少女が集まっている]
おや……昨日家に居た子達の他に1人増えとるの。
[他にも居たのか。少し驚いたように言葉を漏らすとそちらへと近付いて行く]
[ざざざ]
[ざざざ]
[ざざざ]
[相変わらず音は後ろをついて来る]
[歩みを止めればついて来る音も止まり。青髪の少女からの礼には顔の皺を深め]
なぁに、礼には及ばんよ。
[少年と緑髪の少女には]
他にも迷い子がおったのじゃな。
わしも同じじゃがの。
皆境遇は同じと言うことじゃな。
しかし一人で居るよりは不安も減るじゃろう。
[不安げな少女達を励ますように声をかけ。緑髪の少女に視線を移すとしばしじっと見つめた]
……ふむ。
闇の中の白き光。
強き良き心の持ち主か?
[腹の鳴る音が耳に入れば]
ほっほ、このようなところに居ても腹は減るか。
家に何か置いていないかね。
[3人から離れ、家の中へと入っていく。そのまま台所へと向かうだろう]