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そうかい、ぜろくんが
[誰かは知らないが、笑顔で頷いて。
彼女の振る手に、こちらも手を振った。]
ああ、また
何かあったら、ナースに言っておくれ
私を探す時は、そっちの方が早いから
[そう言って、彼女を見送った。
さて、これから何をしようか。
彼女の姿が見えなくなってから、私はまた歩き出す。
珈琲を、何処かで飲みたい。]
[いくらか歩いた後、結局ロビーにやってきた。
理由があるとはいえ早く着てしまった分、次の予定まで大きく時間がある。
ああ、売店でサンドイッチでも買えばよかった。
朝食がまだだった。]
お洒落な気がする普通の朝食を取り損ねた
[小さくぼやくと、珈琲の缶を開けた。
微糖はまだ少し熱かったけれど、外に出て冷えた体を温めるには十分だ。]
[新聞でも読もうか。
いやいや、ロビーで珈琲飲みながら新聞って、医者のとる行動として絵にならないだろう。
心の中でそんな事を想いながら、往来する患者達や医師、看護師達の姿を眺めていた。
変わらない、いつも通りの病院。
薬の匂いがして、落ち着く場所とは程遠く。
笑い声がする場所もあれば、鳴き声の聞こえる場所もある。
命が生まれるかと思えば、命が失われる。
そんな矛盾する場所。]
ある意味面白い場所だな
[そう思うと、ただ往来を眺めているだけでも多少気がまぎれる気がした。]
[弱々しい陽射しを跳ね返す、白。
白衣を纏った若い医師の姿が見えた。
少し離れた位置から
医師へと向ける目は傍観の色。
私が過ごす世界とは違う世界に居る人を
硝子越しに見つめるような。]
[そうして眺めていると、どこからか視線を感じ。
白衣は目立つか、と思って視線の方を見る。
車椅子の女性が、こちらを眺めている様子で。
何かあるのかと思い、自分の姿を確認した。
いや大丈夫、たぶん何もない。
寝癖でもあるのか?
寝起きですぐ出てきたからな。]
何か、変かい?
[自分ではわからなかったので、その女性に話を聞こうと思った。
立ち上がり、少しだけ近寄って。
威圧感を与えないように、笑顔で。]
―屋上―
[ひらひらと舞い落ちる雪はどこまでも白くて綺麗です
わたしはその中で、ハイライトを一本、咥えました
それから、かみさまが使っていた銀のジッポで、そっと火をつけます
すうと吸い込めば、わたしの中にずっしりと重たい煙が入ってきます
この感覚が、今はたまらなく愛おしいと思います]
[咥えたたばこを口からはなして、ふぅと息を吐きます
ゆらゆら、ゆらゆらと空にのぼる煙が、空から訪れる雪と対照的でとても素敵です
こんな雪のなかでたばこを吸うかみさまは、とても素敵だったなぁ
思い出すだけで、しあわせな気分になります
けれど、かみさまがここにいないと思うと、悲しくもなるのです
ポケットにしのばせた石が、ちょっぴり重たくなった気がしました]
…外の匂いがするなって。思って。
[不躾に投げつけていた視線はそのままに
すこしだけ首を横に振って見せる。
病院でよく見かける患者とは違い、
看護師や医者からは外の匂いがする。
この建物の外に、
自分が生きる世界を持っている匂い。
私はそれが少し苦手。
羨ましいから。]
外の匂い?
[彼女は、首を振っている。
とりあえず外見的に可笑しい所は無いらしい事には、安心しておこう。
寝癖姿で患者の前に立つと、不信感を与えてしまうから。
彼女は、車椅子に乗っているから。
外の匂いがすると言うのは、外に出たいと言う事なのだろうか。
それはそうか、この歳で足を患ってしまっては。]
君は、外に出たいかい?
[若者は、少し気になった。
外に出たいだろう、歩きたいだろう、なんていうのは結局他人の感想であって、本人の意思を聞いたわけではない。
医師として、患者の気持ちを聞いてみたいと思ったのだと思う。]
…。
…。
…、
[言葉を失くしてしまった。
外へ行きたい。歩きたい。走りたい。
素敵な靴を履いて未来へ行きたい。
それが叶わないと解っているから
とても惨めな気持ちになってしまう。
医師を見つめる視線を落として。
彼の足を見る。]
…出たいと言ったら、
その足を私にくれる?
ああ、いや、失礼
[落ちた視線と、続いた言葉に。
自分が随分と、無神経だったように感じて。
反射的に、謝ってしまった。]
そうだな、この足はあげられない
私の足が君に適合するとは思えないから
まず、サイズが違う
…―――
ああ、いや、そういう事ではないな
[今必要なのは、医学的な話ではなくて。]
君が出たいと言うなら
その手助けをするのが医師だと思う
歩けるようにしてやるとは、言えないが
経過をみて、外に連れ出すくらいなら出来るさ
…そういう事では無いよ。先生。
少しの散歩の時間を与えて貰えても、
私はその先へは行けないの。
散歩は嬉しいけど。
[少し、世界に触れたら、
きっともっと先へ行きたくなって。
でもそれは
また誰かの手を煩わせる事になって。
そういう事の連続で繋がる散歩道で、
私は笑っていられる自信は無い。]
…いいの。此処は良い所だから。
ああ、えっと、うん
すまない、もう少し器用な人間ならよかったが
上手くないな、専門の先生には敵わない
[頭を掻いて、誤魔化してみるけれど。
でも、何か答えない事にはな。]
先へはいけない、と言うのはどう言う?
私は外科医だから
専門でない所もあるかもしれないけれど
希望も無く、夢もなく、ただ耐えるのは辛い
だから、私に出来る事をしたいと思っている
[精神科の先生なら、もう少し上手に話すのだろうか。
勉強しておけばよかったな。]
良い所、かい?
…希望もなく、夢もなく、
ただ。耐えるという事。
先へ行けない…というのは。
[あっさりと、何でもないふうに、
的確に突き刺さる言葉を放つ人だと
医師の顔を見上げて目を瞬かせる。
不器用だと自分で言うのだから
きっとそのせいなのだろうと思う。
右の手を差し出して。]
…なら、握手しよう。
[彼に出来る、私のして欲しい事。
良い所…という言葉に曖昧に頷きながら、
頼んでみる。]
そうか、すまないね
どうも、言わなくていい事ばかりで
[患者に何か、希望のような物を与えられたらと思うのに。
どうも、上手くそれが出来ない。
外科なんてやっていると、患者と話をする機会の少なくて。
それを改善する事が、出来ないまま。
だから、握手をしようと言われれば。
わかったと頷いて、手を差し出した。]
出来る事があれば、言ってくれればいい
協力出来る事には、協力するし
[手を握る。
生きている誰かの体温を感じるのは、
とても久しぶりで、少し落ち着く。
短い握手の時間はすぐに解いて。]
…宿題を持って帰って。
次は、先生が考えて。
私が嬉しくなるような事を。
できる?
[顔を見上げて、小首を傾げて。
もしかすると、手紙かお手玉が、
届いているかもしれないから
部屋に戻ると言う前に。]
宿題?
[嬉しくなるような事を考える。
それは、とても難しい宿題だ。
だけど、それが彼女の先になるのなら。]
わかった、考えておこう
君の病室を教えてくれるかい?
宿題が出来たら、持って行こう
私を探す時は、ナースにでも言ってくれればいい
外科のユウキ先生を、と言えば大丈夫だから
[傾げられる首に、頷いて。
年頃の女性を喜ばせる、なんて事が出来るなら。
それはもう、不器用とは言わない気がしたけど。]
…896号室。
クルミというのが私の名前。
楽しみにしてる。ユウキ先生。
[待つものがひとつ増えて、
本当はそれだけで随分と嬉しい。
綻ぶ口元で医師に笑いかけて。
私は、車椅子の車輪を軋ませて、
病室に戻る事にした。
お手玉と、手紙と、宿題を、
お昼ごはんを食べながら待つつもり。
「待ってるね」と言い残して。**]
クルミさん、だね
わかった、待っていておくれ
[楽しみにしていろ、と言えるならきっと良い。
だか、自分にそこまで自信はない。
ハードルは、出来るだけ低くしておきたい。
こんな事考えてるから、駄目なんだろうな。]
約束だ、必ず宿題は届けよう
[笑いかける彼女に、そう言って。
去っていく車椅子を、見送った。
これは、大変な宿題が出来てしまった。]
…―――
あとで、誰かに相談に乗ってもらおう
― 自室 ―
あら…
[朝。日当たりのいいこの部屋に日が差し込まない。
目が覚めると少しいつもより寝過ごしたことに気づき、薄手のカーテンを開けると、雪がちらほらと降っていた]
ここにも、雪が降るんだねぇ
[曇天の薄暗さの中、枯木立の中を雪が舞う様子は、満州であの人と出会った頃を思い出させた]
[部屋の温度はある程度施設で集中管理されている。
それでも少し肌寒い中、いつものように朝食へ向かうための準備をした]
まだまだだねぇ
[出掛けに、部屋の片隅の机の上のつぎはぎを見やった。
丁寧に縫っているため、今日小豆が届いたとしても、お手玉の形が完成するのは明日以降になりそうだ]
まぁ、時間だけは、いくらでもありますよ…
[独り言を呟いて、部屋を出た]
― 渡り廊下 ―
[朝食が終わった後、また病院棟へ向かう。
今日はくるみちゃんはいるだろうか。
ここに住んでいると言った彼女。
彼女にも時間はたくさんある。きっと]
あらあら、降りはじめたねぇ
[渡り廊下から外を見やった。
遠くに見える海は暗い。
その上を、灰色の空間を埋めるように沢山の小さな雪が舞っていた]
― ロビー ―
[くるみちゃんの姿が見えるだろうか?
病院棟にくるとそのままロビーを覗いた。
しかし、すれ違ったのだろうか、それとも今日は来ていないのだろうか、姿は見えない。
天気が悪く、特等席の陽だまりもできていない。
ちょっと違う所へいってみようかね、とのんびり歩いて向かった先は、子供たちが靴を脱いで遊べる場所がある休憩室だった]
― 休憩室 ―
しつれいします
[一声かけて、ひげを生やした見舞い客らしき男性の横の空いている席に座った。
男性は、駆け回る子供たちを、静かに眺めていた。自分も同じほうに視線を向ける]
元気だねぇ…
[昨日出会った少女も、ここにいる子供たちも、みんなどこかが悪いのだ。
でも、自分には、子供にはみんな、希望溢れる未来が待っているように見えていた。
まぶしい。微笑みながら目を細めた**]
[子ども番組が終わり、
次に始まったのは音楽番組だった。
それも、昨今の流行歌が流れるものではない、
昭和歌謡ヒットパレード、といった内容。
年末特番に、男の瞳が輝いた。
歌謡曲に演歌、フォークソング。
司会者の織り成す内容、その番組に心擽られ
もう少し、この温かな空間に居座ろうと心を決めた。]
[一曲目――
大好きな、あの曲のイントロが流れてきた。
そこへ、可愛らしい小奇麗な老女がやってきた。
歳の頃は母と同じくらいか、
それとももう少し若く見えるか。
歳を取っても女は女、
歳はわからないものだと眉尻を落とす。]
アンタさんも、お孫さんはいるのかい?
子どもはいいねェ、見ているだけで元気になるさ
[隣へ腰掛ける老女へ、満面の笑みで微笑んだ。
TVの中の、まだ若いシンイチが歌う]
『おふくろさんよ、おふくろさん……』
[大好きな、曲だ。
カラオケスナックでは、大体これを歌っていた。
けれど、母親の見舞い帰りに「おふくろさん」、
この曲を聴いて胸を熱くするなんて、
なんとも気恥ずかしく。
隣の老女に、気取られぬよう
会話を振った]
俺ちの孫はなァ、14歳になるんだ
他にも何人かいる…はずなんだがァ
娘が4人もいるもんで、もう孫も何人いるんだか
わからなくなっちまって… ははは
[なんだか、母と話しているみたいで
シンイチの歌声もあってか、妙に心が弾んでいた]
―病室―
ゆき…。
[病室の窓から、しんしんと舞い落ちる雪を見つめる。
窓を開けていたら看護師に怒られたので、ガラス越しなのは残念だったけど]
つもるのかなぁ。
いっぱいつもったら、おにわも、まちも、まっしろになるのかな?
[ガラスに頬を近づけると、触れた瞬間ひやりとした感触が走り。
それが妙に気持ちよくて額をガラスに押し当てた]
…みてみたいなぁ。
蔵作のすきな歌リスト
おふくろさん/森進一
http://www.youtube.com/watch?v=BqgDo3WYE-s
高校三年生/舟木一夫
http://www.youtube.com/watch?v=f0bEAfLGE24
青春時代/森田公一とトップギャラン
http://www.youtube.com/watch?v=gKIw0YQ3wDk
学生街の喫茶店/ガロ
http://www.youtube.com/watch?v=yY3GRzzTYU0
↑どう見てもこれは妻の影響と思われる…
[演歌が、微妙に聞こえた。
テレビで何かやっているのだろうか。
テレビを見よう、と言う気分ではない。
何しろ、悩みの種が一つ出来てしまったから。]
ふむ…―――
[年頃の女性が喜びそうな事。
ナースに聞いたら、きっと白い目で見られる。
といって、患者さんにそういう質問もどうだ。]
難しい問題だな
[首を捻って、外を眺めた。
雪は、まだ降っている。]
[老女との会話はきっと弾んだはずだ。
寧ろ、此方から一方的に弾んだかもしれないが。
次第に、現代歌謡へ変化する曲と共に
自分の置かれた状況… 現実を思い起こす。
老女へ軽く挨拶し、病院を後にしようとロビーへ向かう。
前方には白衣の医師の姿。
昨日見掛けた人物と同じ人だろうか。
擦れ違いざま、聞こえた言葉に
神妙な面持ちを作った。]
先生様でも、解けない問題があるんですかね
そりゃあ、難題? なんちゃってなァ…
[おどけて見せた]
…―――?
ああ、聞かれてしまいましたか
[外を眺めていると、先生様、なんて聞こえて。
振り向いてみると、そこには男性の姿。
昨日、私を拝んでいた人だ。
おどけて見せているようで、心配してくださったのだろう。]
それは、私も人ですから
解けない問題もありますよ
私を喜ばせるような事を見つけてくれ、と患者さんに言われまして
どうすれば良いものかと、途方にくれていたのです
[見舞いの方であろう。
だから、多少弱音を吐いても大丈夫か。
そんな事を、自分に言い訳してみた。]
[些か莫迦にしたようにも聞こえる呼称であったか。
けれど医者というものは、
苦しむ者を自らの知識と腕前で救う、
尊い存在だと感じている。
同年代であれば「給料良いんだろうな」だの何だのと
黒い思いも燻るものだが、この医師は娘達よりも若いはずだ。
「がんばれ」と、応援の気持ちは自然と浮かんで]
「喜ばせる」……? ふむ、そりゃァまた…
謎掛けみたいなもんだねェ
子どもや女性ならぬいぐるみ、とかなァ…
絵はどうだい? 風景画なんか入院してると
気持ちが晴れるんじゃァないかね…
[暫し思案しつつ、考えてみた]
ありがとうございます
くるみさんへの手紙、最初に何を書けばいいか迷いました。
でも最初はやはり、お礼から。
くるみさんには、青空が似合うんじゃないかな、と私は思いました。青空の色、どんな色だと思いますか。
貴女が想う色をおしえて下さい。
天満
ぬいぐるみ、絵、ですか
なるほど、それも一つですね
[男性は、自分より随分と歳が上のようで。
父親ほどの年上の男性の言葉なら、アドバイスとして受け取って十分だろうと思い。]
私と年頃の変わらぬ女性なのですけれど
足を不自由にしているようで
外に出たいけれど、出られないと
だから、何か元気付ける事をしたいと思ったのですけれどね
どうやら、私はそう言うものが苦手なようで
先ほども、随分無神経な事を言ってしまいましてね
[苦笑いが自然と浮かんでしまう。]
どうしたものですかね
[『絵』は単純に自分の好きなものだし、
ぬいぐるみは、先程休憩室に居た子ども達が
好きそうだと…アドバイスになっているのかは解らずも
若い医師が、自分の言葉をきちんと聞いてくれている
その真摯な対応に心擽られて]
――…ふうんむ、若いお嬢さん、かね…
[浮かぶのは、昨日出会った儚げな、
煙草を嗜むお嬢さんだった]
先生の行きたいところ、見せたい場所をさ、
話して、約束したらいいんじゃないかね
『一緒に行こう』とさ――…
[けれど、ただの医者と患者の関係を望むのなら
それは、医師の負担になりすぎるか。
こそり、医師へ耳打ちし]
まァ、先生が特別に思う相手なら、ってことさね
ただ元気付けたいだけなのなら、一緒にいてやればいいさ
[其処から、発展する思いもあるだろうとか。
真剣に応援してはいるものの、些か茶化しているように感じられてしまうかもしれずに]
ええ、若いお嬢さんです
[頷いて、語られる内容に首を傾げる。
好きな場所に、一緒に行く?
ふむ、そんな事で相手は喜ぶものなのか。
特別に想う、とはどんな事だろう。
若者には、わからない事が多い。
だが、先達者の言う事である。
何か、大事な意味もあるのだろう。
だから、頷いておいた。]
一緒にいるだけ、ですか
それは、随分と簡単な方法ですね
それで患者さんの心が元気になるのなら
医師としては、試してみたいものです
[茶化すような言葉尻ではあるけれど。
若者には、そう言う冗談はよくわからない。
だから、真面目に全て受け取っている。]
絵を書くには、絵心が必要でしょうから
写真なんかじゃ、駄目ですかね
好きな場所の写真を集めて、そこの話をする
で、治ったらつれて行く、と
こんな感じでは、喜んで貰えないでしょうか
[いたって真面目に、首を捻り。
男性に、問う。]
[自分の気に入りの場所に
異性を連れていくとすれば。
それだけで「デート」じゃないかと
老年に足を突っ込んだ男は認識するが。
最近の若者のデート事情には実に疎く。
尤も、どうやらそういったものではなく
若い医師は単純に、患者の女性を
元気付けようとしているようにも、感じ始めて。
なんとなく、バツ悪そうに
帽子の上から頭を搔いた]
ああ、写真でもいいと思うよ
そうそう、そんな感じでさ
アンタさんの真心が伝われば、きっと
そのお嬢さんも、元気が出るだろうさね
[うん、うん、と。
ゆっくり頷いて、医師の言葉を肯定した。]
真心、ですか
伝わるといいのですが、難しいですね
[人を治す、と言うのが医者であるけれど。
体を治療は出来ても、心は治せない。
それをするご家族は、自分達よりよほど凄い力を持っているのだろうと想う。]
医者は昔、命を司る神の領域を侵すもの
そう言われていたそうです
今でも、そう言って医術を拒む地域もある
ですが、医者とはとても無力だ
そう感じずにはいられないのですよ
特に、こういう問題ではね
その点では、貴方の方がよほど先生だ
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