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/*
それでは、少し長いですが当村のご説明を。
☆進行案内
【基本的にリアル時間=村内時間です】
ですので、退席の際はそれなりの理由をPCにつけましょう。
48h進行ですが、前半24hは通常通り時間が経過します。
ですが、後半24hについては時計表示が逆転します。
「23:59:00」→「-00:03:42」という様に。
マイナス表示になってからはこちらの時間と同じ様に刻まれます。
後半24hは時間が逆行し、皆様の体感時間は変わりませんが、
積もった雪が少しずつ空へ還ります。自分達以外が逆行します。
村内は11月1日を上記の時間経過でループし続けます。
48h毎のメールにて処刑執行、襲撃もそのタイミング、です。
尚、処刑と襲撃には見た目に差はありません。
どちらも対象になったものは唐突に雪の様にさらさらと消えてます。
但し、襲撃された人に関しては記憶が一部奪われます。
何の記憶かは、個々にお任せいたします。
/*
→プロローグ
時間としては10月の中頃〜終わり頃となります。
開始までの日数がわかりませんので日にちは曖昧で。
ただし、プロローグ最後の日は10月31日です。
→1日目
11月1日。しんしんと冷たい雪が降り始めます。
町から忽然と人が消えてしまいます。
あなたは誰も居ない町を俳諧し人を探すでしょうか。
ひょっとすると暫くは人が消えてしまった事すら
気付かないかもしれません。
そして、1日目から「アン」と名乗る少女が俳諧します。
「アン」は出会う人、出会う人に状況の説明と。
この状況からの脱出方法を伝えようとするかもしれません。
しかし「アン」は自分の存在がこの世界で長くない事を
自覚し、他者へ告げるでしょう。
/*
→2日目
「アン」が誰かしらの目前で消失します。
まるでその姿は元の存在が雪だったかのように。
ふわりと優しく消えていきます。
此れ以降、アンの残した言葉について考える者も出るでしょうか。
この町がもう、あなたの知っている町ではない事。
それと元の町に戻すには「死者」の思いを還す事。
思いの還し方は48時間毎に、あて先未設定でメール送信。
その際には件名に対象者の名前を。
本文には「雪に願いを」と記入の上、送信する事、という言葉を。
/*
☆役職詳細
・村人
生者。何も特別な事の無いただの人です。
・人狼
死者。雪の日に因んだ思いを持つ存在。
その思いの強さ故か、今回の物語の原因です。
雪の日に因んだ思いは個々で、ご設定下さい。
仲間同士、思念での会話が可能です。
・占師
生者。裸眼では一般人と代わりがありません。
ただし、ガラスやメガネ、携帯のカメラなど。
何かを通して対象を見ると死者であった場合、
相手の存在を其処に見る事ができなくなります。
…因みに他の人が同じ事をしても死者は見えます。
この人にしかわからない視界、という事になります。
/*
・霊能
生者。この世界から消えた人物を不鮮明ですが、
存在として視認できる人です。
不鮮明に見える程度であり、何をしているかぐらいは
わかるかもしれませんが、言葉は一切わかりません。
音として伝わる事は、ありません。
ただし、死者の声だけは鮮明に聞き取れてしまいます。
・C狂
生者。死者の思いをとある理由から聞いてしまいます。
そしてなんらかの形で死者に協力する事になります。
詳細については個人でご自由にご設定下さい。
・共鳴
生者。町の異変からか自分以外の特定の生者と
思念での会話が可能になります。死者に近い生者。
/*
☆墓下について
お墓の方々は異変後の藍住町に漂う霊魂となります。
当村の設定上での生者、死者の区分けなく、
墓下同士では普通に会話が可能です。
ただし、霊能は上記設定でのみ反応可ですのでお気をつけを。
☆>>#1について
ここで触れている10月中〜終わり、というのは。
あくまで村内時間目安でございます。
(10月31日、11月1日も同様)
プロを限界まで伸ばそうという事ではありません。
少しわかりづらい文章でごめんなさい。
…なるべく早く始められますように!(祈
/*
☆その他
中身発言については独り言とメモのみ、です。
その他はなるべく使わない様に心がけましょう。
また、町民の方はこちらにご回答下さい。
もちろん、任意で御座います。
■1.氏名・年齢・性別・身長
■2.職業
■3.ご意見・ご質問
※その他は任意に追加下さいませ。
…それでは良い、町民ライフを!
皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
-ファーストフード店-
マジでヤバいってば。
…え、違う違う。数そんなにないもん。
[携帯を耳に当て大きな声で会話をする学生]
あぁ。ユリカは無理。
カレシがうるせーって愚痴ってたし。
[けらけらと口を開けて笑い]
なぁにソレ。ありえなくね?
ていうか、マジ無いんですけど。
[時折、気付いた様に飲み物やポテトを口に運ぶ]
そうだよ。見たいっていうから譲ったのに。
バっカじゃねーの。それなら返せって言うし。
[頷いたり、笑ったり、怒ったり]
[くるりくるりと表情を替え乱暴な言葉を紡ぐ]
マジ、ああいう所が好きになれない。
アンタ何様?…とか思わない?
思うっしょ? ね、そうだよね?
[ね?ね?と、電話の向こう側へ同意を求め]
[土曜日も夕に入ろうかという頃合。
仲間同士わいわいと食事をする同級位の男子達、
何処か疲れたように珈琲を啜る中年男性、
あまり雰囲気の良くないカップルや、
子供の口を面倒そうに拭いている母親、など。
いつもと大差の無い日常が店内に流れている。]
とにかくもう…ぜぇぇぇったいに、
アイツに譲ってやったりしない。
[ど、っと握った拳で軽くテーブルを叩き]
アタシだって、めっちゃ行きたかったのにー!
[ゆるゆると首を左右に振り]
しかもあのイベ、レコ発なんだよ?
……マジ、死んじゃえよぉぉ…
[悲哀をありありと浮かべ]
[テーブルの上へ前のめりに突っ伏した]
[ゆっくりと上体をテーブルから起こし]
話してたらどんどんイライラしてきた…
[吐き捨てる様に呟いた]
―――、今、暇?
……てゆうか、暇でしょ?
[怒りをそのまま向ける様な問い掛け]
カラオケ。
[ぽつり目的を零し]
カラオケ行こうよ。
[トレーを持って席から立ち上がる]
[ゴミを分け捨てて、トレーを台の上部へ]
ヤダ。ダメ。行こう。
[その間も携帯は頭と肩で挟む様にして会話続行]
やーだー。いーこーうーよー。
イマリ、寂しいと死んじゃう。
いきたい、いきたい、いきたいー!
[手に携帯を持ち替え、駄々を捏ねた]
…ひっ、酷っ。
死ね、とか簡単に言うもんじゃない!
あんた、親からそう言われなかったのか!
[色々と棚にあげ、怒った振り]
でもアタシ知ってる。
トモコは優しい子。
[至極、真顔で電話の向こうへ]
そんな事言いながらも来てくれる。
駅前のいつものトコ。
[何処かカタコトめいた言葉を紡ぎ]
アタシいつまでも貴女の事待ってるの。
ちょーーー待ってる。
[てこてこと足は店外へ]
……え、マジで来れないの?
[相手の返答に、本気と心配気な表情]
[矢張り、通話は*続行したままで*]
-自宅-
ただいまー
[玄関の扉を開け、声をあげる]
[灯りは一つも点いておらず人の気配も無い]
つっ、かれたぁ
[靴を脱ぎ、そのまま居間へ。灯りを点け]
ふぅ
[鞄を側に置き、ソファに座った]
あー
[ソファの上にあったクッションを腹部辺りに抱え込み]
――。
[テーブルの上のリモコンに手を伸ばす]
[テレビの電源を入れ、画面を見つめながら]
[髪留めを外し、ふるふると首を振った]
[テレビの中ではコメディアンが楽しげな会話を展開中]
――。
[それをぼんやりと見つめては]
あははは
[その流れに笑い声を上げたり]
うっわ、キモっ
[言葉を投げかけたりして]
――。
[テレビを堪能している様子]
[しかし突然、ソファから立ち上がり]
お風呂入ろ
[すたすたと自室へ]
あーしたーはやーすみー♪
[妙な歌を歌いながらも着替え等を用意すれば]
…どうしよっかな
[其れを手に*お風呂へと*]
-自室-
……っ
[開かれた瞳は何処か不機嫌で]
…ぅ
[寝癖でぼさぼさの頭を撫でながら]
……!!!
[がばり、と起き上がり頭上の携帯に手を伸ばす]
…あぁ、休みだ…
[そうだった、と零しながらのそのそと]
[再度、倒れ込みもそもそと布団に丸まり込む]
[デジタル表示は15時も30分を過ぎようとしていた]
――。
[もう、愛おしい日曜日も8時間と30分程度である]
ぁー
[ごろごろと左右に小さく転がり]
日曜がぁー
[どうにも損をした気がして零してしまう]
[受信メールが2件、マーク点滅で自己主張している]
…誰だろ
[かちかち操作][送信者の名を見れば]
トモコと……アカネ。
[ちっ、と舌打ちした]
バカ女…。
[毒を吐きながらも矢張り気になるのか]
[アカネ、と示された方のメールから開く]
[かちち、と文面をスクロールさせ]
…は?
[思わず首を傾げた]
…へ?
…何か、トモコが言ってたのと話違くね?
[「?」が頭上に複数浮かんでいる]
………。
[不機嫌に唇をとんがらせて考え込み]
[とりあえず、とトモコのメールを開く]
……あぃス。
[メールを見て、妙な相槌を打ってしまった]
[詰まる所、文面を要約すれば"昨日はお疲れ!"だ。]
……。
[かちこちと返信メール作成]
…愛も込めちゃうか。
[昨日のカラオケのお礼と]
[文面の最後に絵文字のハートをたっぷりつける]
はっはっは
[棒読みな笑い声と共に愛情送信]
[そして再度、アカネのメールを開く]
なんじゃ、パパンが急病って。
胡散臭せー。
[言い訳の内容に矢張り苦い顔は隠せず]
カレシのライブに行ったんだろー
[一人、文面に対しツッコミを入れる]
絶対嘘だ、こんなの
[嘘だ、と思うものの]
………。
[もしも事実だったら、と思う部分も有り。]
[文面と睨めっこしていると]
[唐突に携帯がピピピと音を立てる]
…お
[どうやらメールを受信した様で]
[一度メニューまで戻り、最新メールを開く]
…はっ
[送信者は"トモコ"と記され]
…テレ屋だなぁ
["キモい"の文と絵文字のみ]
[その返信内容に、にたにたと笑う]
───────────
to:トモコ
sub:へいゆー!
───────────
H/K、聞いて欲しい!
アカネから連絡きた。
パパンが急病だったとか
トモコ様のお話と違う!
純粋なイマリには
どれが本当でどれが嘘か
全然わかりません
どうなの、トモコ!
───────────
[矢張り文面はゴテゴテに、絵文字交じりで]
[返信を待つまでの間に、布団から起き上がり]
[ばたばたと布団を畳めばタンスから着替えを出し]
っ、と
[いそいそ着替えを済ませてしまう]
…どこだっけ
[きょろきょろと髪留めを探し]
あった
[見つければ髪を大雑把に結って]
[携帯片手に自室を出て、居間まで歩いて行く]
-居間-
おっ
[居間へ入るのと同じ位のタイミング]
はいはいはーい
[ぶるぶると震える携帯]
なんじゃろな
[ぱかりと開き、受信メールの確認]
───────────
from:トモコ
sub:Re:へいゆー!
───────────
有り得ない
アカネのお父さん見た!
昨夜だよ?
滅茶苦茶元気だったよ
家の前で素振りしてた
私、挨拶までしたもん
ていうか、嘘つくな。
純粋とかどの口が言うか
───────────
[かちこちとスクロールさせ、真顔で覗き込み]
───────────
to:トモコ
sub:ゆーゆーゆー!
───────────
このクチ!
アヒルちゃんの様であり
ぷりちーでカワユイ!
…ごめん、言い過ぎた。
パパン見たのね。
情報ありがと。
アカネめ!
このイマリ様を騙せると
思うてか!許せないね。
ていうか、何度目?(笑
───────────
[打ち込みながらも苦笑い]
[本当に何度目のしようもない嘘か、と]
―夜の川辺―
……ダメね、来ないわ…。
いい加減寒くなってきたし…最悪。
[いつもの川辺。
そこに夜の闇がいつものよう影を落としている。
川に映り込む街灯の明かりは風が吹くと、水面と同じく揺れた。]
無料の掲示板とか…。
そんなのに期待する方がダメよね。
いらない好奇心だったわ。
[友人に進められた出会い系の掲示板。
無料です、と掲げられた陳腐なそれに騙されたという思いが強い。]
せっかく…同じ趣味を持ってる人と友達になれると思ったのにな…。
うちの学校、つまんないもん。
レベル低すぎ。
[1人で呟くも夜の水に吸い込まれていく。
答えなど返るはずもない沈黙に空を見上げた。]
塾サボちゃった。
………塾もレベル低いし、別に…いっか…。
帰って勉強しよう。
[立ち上がり、夜道を家へと向かって歩いていく。]
/*
稀白さん>
今の所は設定上、00:00分更新。
48h進行を考えています。
しかし、希望者が多い場合は別に変更しても
かまわないかと思っています。
□更新間隔について
□更新時間について
…こちら2点について参加者様は御回答
頂けると助かります。
-藍住中央公園-
そうそう。
[ベンチに座り、こくこくと頷いた。
レストランの帰りに此処に寄り、座ってから。
もう1時間以上も経過している。]
だからさー、アキトくんのせいでもあるわけ。
はっきりしないんだから。
其処はアタシからびしばし突っ込もうか?
[にたにたとからかう様に笑い、話を続ける]
…無理?
なぁに、純情ぶっちゃってさー!
[びしぃ、とベンチを叩き手には変わらず形態電話]
アタシ、こう見えてもキューピッドだよ。
恋愛成就率90%!!
凄くない?
…凄いっしょ?
[携帯を握り見えぬ相手に身振り手振り]
だーから、任せときなって。
アタシからびしーっ!と煽ってあげる。
まず、あの手のタイプの男はプライドを
ちょこちょこーっと擽ってだね。
少しでも態度が崩れたら。
一旦、引いた位置から弱い言葉を投げて、
相手の揺れを監視。少しでも揺れたら…
今度は逆のことでもしてやろうかしら。
男でも呼び出して、待ち合わせ場所が見えるカフェででも時間潰して。
その男で遊んでやろうかしら。
[携帯をいじりながら笑う。]
くすくす…、馬鹿で遊ぶのも楽しいかもしれないわね。
[公園の中を通り抜けようとした時、大きな声が聞こえて眉をひそめた。]
………バッカじゃないの?
そんな大きな声出して。
[その声の主を探すと同じ制服を着た姿があったか。]
[しかし唐突に突っ込まれ狼狽する]
…へ?
あ、あぁー…
うん、あの、ね…失敗もあったんだ
[90%ということは即ちそういう事なのだ]
んまぁ、詳しくは言えないんだけど
でも、ああいうケースは稀だと思うよ
[知った様な台詞をしたり顔で言い]
[90%等と言うのも、もちろん嘘であるが]
だから、大丈夫。
イケるって自信持って、信じて行こ。
[あくまでも強気に言葉を紡ぎ続け]
??
[通話中、"馬鹿"という声が聞こえた気がした]
[反射的に反応してしまうも]
―― … は?
[巡らせた視線の先、声の主は此方を見ているらしく]
[睨むような形で相手を見据えた]
…何か、言った?
[制服から同じ学校の生徒、だろうか]
[暗がりで顔はきちんと確認できず]
………。
[相手に明らかに不機嫌そうな顔を見せる。]
(誰…だったかしら…。
同じ制服だし、もちろんうちの生徒なんだろうけど。
見覚えがあるっていうことは同じ学年なんでしょうね…。
あそこ通らないと帰れないし弱ったわ。)
[少しの間、その場所を見た後。
何もないかのよう通り過ぎようと歩き出す。]
[通り過ぎた時、声をかけらて戸惑う。]
別に。
電話で大声で話すなんて、みっともない、って思っただけよ。
[立ち止まって相手を見る。]
あー…思い出した。
勉強しなくていいの?上原さん?
[笑って問いかける。]
げ。
[通り過ぎようとした相手が此方に向き、
笑顔と共に嫌味な台詞を携える主の顔がはっきりする]
井上……
[思わず、げ、等と零してしまった]
ごめん、ちょっと後で掛けなおすから
[電話の相手に言い、電話を切ると]
……人生のお勉強中だから。全然おっけー。
そういうあんたこそ、何してんの?
[椅子から立ち上がり、小首傾げ]
………人生のお勉強ね。
参考になるかもしれないから聞かせてもらえないかしら?
[笑顔を崩さずなおのこと笑う。]
私は塾の帰りよ。
センターは年明けてすぐだもの。
どこかの誰かさんみたいに遊んでる暇ないわ。
[さらりと嘘を重ねてみる。]
["センター"の単語に言葉が詰まる]
う……
[それでも悔しいのか]
別にアタシは受験しないし。
服飾の専門いくから関係ないしー。
[曖昧な進路を強がって主張]
塾の帰りねぇ…。
こぉんな遅くまで、お疲れ様!
[天敵とも呼べるタイプの人間に精一杯の笑いを向け]
ただの恋愛相談だよ。
くっつきそうな二人が居るから、
アタシがキューピッドになってあげようって話。
イマリちゃん、素敵すぎるから。
あんたのも、誰か居るならくっつけてあげよっか?
[微笑みは崩さぬまま問いかける]
………ふーん。
[服飾の専門学校にいく、という言葉を聞いて興味がないと言わんばかりの返答を漏らす。
時間が気になるのか携帯を取り出した。
携帯がブルブルと震えると電源ボタンを押して、そのまま片付ける。]
キューピットね。
無理にくっつけたって意味ないと思うけど。
くっつきそうなら、自然に任せるべきだと思うけど。
[笑った顔は既に崩している。
無表情でそう相手に告げた。]
[相手が携帯を操作するのを何と無しに見る]
わかってないなぁ。
くっつきそうでも、一押しが必要なの。
必要でないならそもそも!
[び、と人差し指立て]
イマリちゃんの所に相談に来たりしない!
[ち、ち、と左右に振った]
まぁ、半分位は話を聞くだけで
本人の中で答えが出てたりもして、
ふんぎりついたりするんだけどね。
[手を振り振り]
[もう一度背広のポケットを確かめるが、やはり携帯電話は出てこない。
溜息混じりに額を押さえて、ベンチの下とかを覗き込む。]
…ここじゃないなら、何処だ?全く…
[が、後に次ぐ相手の笑顔と台詞に]
――、は
[素っ頓狂な声が出てしまった]
はぁぁぁぁ?
[思わず声を少し大きくし]
なぁにそれ。ムカつくんですけど。
[ずいっと詰め寄った]
なるほどね、お節介ってやつ。
[少し言葉を濁した。
相談する方もする方だと溜息をつく。]
ま、素敵な上原さんは自分は十分満たされてるってことね。
羨ましい限りです。
[厭味ったらしく。
また震えた携帯を手に取り、明らかに不機嫌な顔をする。]
せいぜい、頑張って。
[へら、っと笑う。
小馬鹿にした態度は相変わらずだが。]
[落し物を探す事に気を取られ、下ばかり見て歩いていた為、おしゃべりしている女子高生には気が付かず。]
…うわっ!?
[はたと気が付いた時には、ショートカットの少女と接触寸前。
車同士だったら確実に交通事故に違いない。]
ムカツク…って…。
素敵という人がいるなら会ってみたい、ってだけなのに…ねー。
[クスクスと相変わらず笑っている。]
それともホントは素敵だなんて行ってくれる他人はいな…
[もう1つ馬鹿にしてやろうか、と言葉を探しているときに男が近づいてくることに気付く。
下を向いて歩いているのかこちらに気付いていない。]
……人とぶつかりそうになっておいて。
まず、驚きますか。
[男を冷たい目で見上げた。]
…あ、あぁ、ごめん。失礼。
急いでるんで。
[口先だけの謝罪を少女に返して、足早に立ち去ろう…として、くるりと振り向く。]
あぁ、君ら。
ケータイ、見なかった?
ダークグレーのストレート型で、シルバーダガーのストラップの付いた奴。
なっ…?!
[相手の紡ぐ言葉がチクチクと]
[いちいち癪に障ってしょうがないという顔]
あんたねぇ…いわせておけば…!
[が。]
[言葉も途中で、接触しそうになる現場を見て]
あっ…
[クチに手をあて、一歩引いた]
……
[どうやらぶつかりはしなかった様だが]
[その様子が面白かったのか、くすくすと笑い出し]
ふん……。
[謝られても満足してないのか。
視線を逸らして己の髪を触る。
笑い出している上原の姿に目をやり。
そのまま黙殺した。]
携帯は見てませんが。
[男にも淡々と答える。]
…そうか、ありがとう。
あぁ、邪魔してすまなかったな。
[二人の答えを聞くと落胆した様子で背を向け。
また丸めた背中で道端を探している。]
[背後からかけられた声に、びくっと振り向いて。
お団子…というかパイナップル団子の少女の言葉に瞬いた。]
いや、だが…君ら学生だろう?
早く帰れとは言わないが…こんな時間に付き合わせる訳には…。
[相手の視線がなんだか頭辺りを彷徨った気がした]
[しかし気にも留めず]
アタシは別にー。
ウチの親、ほとんど家に居ないし。
いっつも遅くまで外で遊んでるからさ。
家に帰ってもする事ないっていうかー。
[あはー、と笑い、彼の側へ]
だから、お手伝いしますよ
[うろうろと地面を見つめ歩き出す]
まぁ、手伝ってもらえるのはありがたいんだけど…。
[早速探し始めた少女に、微妙そうな表情を浮かべつつ、自分も植え込みを掻き分けたりして辺りを探し始める。]
家に帰っても、か。
そういや、そんな頃もあったっけなぁ。
[自分も彼女ら位の年頃には相当無茶もしたわけで。
大人目線で強く言えないのは、そんな理由。]
………。
[携帯を探す様子を暫く見た後。
何も言わず、携帯を見た。]
……………。
[空を見上げてから、視線を横に流す。
暫く考えた後、何も言わずそのまま家路につく。]
御人好しすぎる。
知らない人のためになんで協力しなきゃいけないのかしら。
[吐き出した言葉は。
闇に吸い込まれて*消えてゆく。*]
あ!!
[たた、と近づき、地面へ手を伸ばし]
これじゃないですか?!
[ぐ、と掴み、男性へ駆け寄った]
これ…
[ダークグレーのストレート型で、
シルバーダガーのストラップの付いた携帯]
?
[其れを見せ、反応を待つ]
…お?
[少女が見つけてきた携帯を確認し、表情がぱっと明るくなる。]
あぁ!これだ、これ!間違いないよ!
いやぁ、ありがとう。助かっ…
[少女の手からケータイを受け取り、画面を覗き込んで…]
…ぁー……。
[画面にはある意味お洒落なストライプ模様以外何も映っていなかったり。]
液晶、割れてんな…。
[再度、落胆。]
[一緒に携帯の画面を背後から覗き込む]
うわぁ…
[其の様に苦い顔]
割れて、ますね…
[見事すぎてそれ以上言えず]
割れて…
[相手の落胆した表情と可哀想な画面を交互に見て]
ぷっ
[ちょっと笑った]
[笑った際に。視線を横へと逸らした。
其処で初めて、気付くコト]
あれ…?
[いつの間にか井上が居ない、と]
…何処いったんだろ?
[挨拶も無しに、と少し頬を膨らませ]
……ま、いっか
[それ以上は追うこともせず]
…前のは折りたたみの継ぎ目から壊れたから、
わざわざ探しまくってストレートに機種変したんだけどなぁ…。
[しょんぼり。
小さく噴きだした少女を咎めることも出来ず、
ただ情けなく笑うしかない。]
あー!
わかります、わかります!
[オジサンの声に同意する]
折り畳みってそういうトコ脆いですもんね
アタシも一個、お尻で踏み潰して壊したし。
[クッションの下に置いてあった可愛いあいつを思い出した。少し寂しそうに、]
大事にしてても、ね
唐突にこわれちゃうんですよねー…
[相手に合わせるように笑った]
っ…!
[びく、と体を震わせる]
[軽快なメロディと共に震えた其れを取り出して]
はーい?
[明るい声をあげる]
うん。
あー、ごめん、掛けなおすっつったもんね
ごめんごめん。
うん、うんうん。
[幾度も頷き]
…あれ、お友達は?
[もう一人の少女が居ないことにようやく気づいて。]
悪い事しちゃったな…呆れて先に帰っちゃったのかもしれない。
けどまぁ、見つかった事は見つかったし…
ありがとうな。
…えぇと、
[制服で、何処の高校の生徒かはわかったけれど、名前は知らなかった訳で。]
あぁ、僕は「ミズハラ」じゃなくて「ズイハラ」。
今度お礼にパフェくらいは奢るよ。
[名刺を一枚、少女に差し出す。
その時に一言添えるのは、いつも読み間違えられるが故の習慣。]
…ま、携帯修理してからだけど、さ。
わかった。アタシは別にいいよ。
出ておいでよ。ファミレスでまってっから。
[告げれば、はいはーい、と電話を切り]
まぁた、ファミレスかぁ
[へらりと笑う]
[携帯をポケットへしまい込んで、男性を見つめ]
じゃ、私は此れで。
修理より、新規の方が安く済みますよ!
[なんて男性の事情を鑑みず、適当な事を言い]
夜道には気をつけて!
[あはは、と笑い手を振りながら*去っていく*]
あぁ、君も気をつけて。
[呆気に取られたまま、少女を見送る。]
…新規、って訳にもなぁ…。
[液晶の画面を撫でる。
ストライプは変なグラデーションで明滅。]
[恐らくは携帯をしまい込んだ時に名刺を受け取り]
ズイハラ…
[言われる名前を反芻した]
ご親切にどうも…
[なんだか名刺の前に畏まる女]
パフェ。
そんな、お礼なんて別に。
そういう目的で手伝ったんじゃないし。
[手を振り、拒否らしいものを見せるも]
お夕飯もつけてください
[拒否ではなかったらしい]
さっきのアイツも呼んでおきますから
[奢りならば人が多い方が大胆になれるだろうという魂胆。どうやら天敵云々よりも、そちらが勝ったらしい]
あはは
[携帯を修理、には、*にこやかに笑った*]
-自宅-
[軽快な着信音が室内に響く]
…あぃス
[起き抜けにぼんやりした意識で電話を掴み]
[またしても妙な相槌を打つ]
…うん。………う?
[携帯を開き、メールを見て]
……うわ!!
[文面と、其処に表示される時間を見て]
[布団から勢い良く、飛び起きた]
やべえええええ!!!
[とっくに1時限目は開始している時間だった]
[ばたばたと走り回り準備をする]
あー、もー!
[こういう時に限って着替えがスムーズに行かず]
てめー!
[乱暴な言葉で一人、何者かに対してキレる女]
うぜぇ
[何故か朝からハァハァと息を荒げ]
…チッ
[悪態をついたまま乱暴に鞄を掴む]
[だだだ、と勢い良く玄関まで駆けて行き]
……いってきます!
[誰も居ない家に大きく声を投げれば]
――。
[いそいそと靴を履き、外へ]
あんまし、天気良くないなぁ
[雨こそ降っては居ないものの、雲が多く太陽は見えず。空気も何処か水気を帯び、湿って感じた。]
…念の為、傘もってこ。
[一度玄関に戻り、折り畳み傘を鞄に詰め込めば]
[急いで外へと出て、自転車に乗り*学校へと向かう*]
-書店-
[きょろきょろと辺りを窺いながら歩く]
…何処だろ
[目的の物はどの辺りなのだろうと棚に近づいては]
(…此処じゃ無いっぽいな)
[其処にある本を見て、首を捻る]
(聞いた方が早いかなぁ)
[聞けばすぐだろうと思うものの]
[其れを行動に移す前に出来うる限りの努力]
おぉ
[幾つ目かの棚に目的の本を発見]
…あったー
[そーっと本の背表紙を撫で、一冊手に取った]
これだこれだー
[ふふ、と笑い帯の説明を読んでみたりするも]
…7巻だけ無い
[その巻だけ抜けていて次は8から10までの番号を]
[こちらに向け、収まっている]
[辺りをきょろりと見回した]
……
[人はもうほとんど、居ない]
[店内は閑散としておりもうすぐ閉店かという所]
んー
[たまたま側を通りかかった店員に]
あのー
[声をかけ呼び止める]
これって、此処に有るので全部ですか?
[手の中の本を指差し、棚を指差し問いかける]
[問い掛けに店員は笑顔で棚へと近づき]
――。
[棚の下の引き出しになっている部分を引き]
[沢山本が詰まっている中をごそごと探り始めた]
(7が無いのに8から読むのもなぁ)
[ぼんやりと『8』の数字を見つめ考える]
あ。…はい、はい。
[その間に店員は引き出しから7巻を探しだした様で]
あ、それ。はい。
7巻です。それください。
[にこり、と微笑んだ]
[レジへと向かう店員の後について進む]
――。
[会計中もレジ周りにある、栞やらを見たり]
[オススメのポップなどを見たりと]
(…今度見てみようかな)
[視線は決して一点に定まりはしない]
[本と引き換えに代金を支払い]
[本を鞄へ仕舞い込めば店外へと足を向ける]
――。
[かぱりと携帯を開き、現時刻を確認し]
はぁ
[小さくため息をついた]
-商店街-
[すっかりと夜も更け。
商店街の8割は灯りを消し、今日を終えている。]
〜♪
[そんな通りに鼻歌交じり]
[てこてこと歩き続ける]
ぉ
[音色は携帯から流れる誰かの声に阻まれた]
はいはーい
[いつもの様に、携帯を取り出し耳に当てる]
うん。
[特別に高いテンションでも無く]
うん、元気。
[淡々と返答する]
別にそんな事してないよ。
家だよ?………うん。
ちょっと飲み物買いに出てるけど。
[空を見上げ]
だぁいじょうぶだってば。
…そっちは?……だいじょうぶ?
[薄く微笑み]
なら良かった。
ちゃんと食べて、ちゃんと寝て下さい。
…うん、うん。
だぁから。だいじょうぶだってば。
[苦笑い]
[いつもの身振り手振りも、ほとんど無い]
はい。……週末?
[暫し考え込み]
週末は無理かも。トモコん家に泊まり行くし。
[前髪を弄りながら返答する]
別にそんな気ぃ遣わなくて良いって。
アタシからも毎回お礼言ってるし。
逆に気を遣わせるだけになるから。
[言葉には少しの怒気を含み]
うん、わかった。
はい。……はい。………はい。
じゃね。
[最後の言葉の後]
[暫くは相手が通話を切るのを待ち]
――。
[確認後、そっと終了のボタンを押す]
[唐突に訪れる目覚め、呼吸は荒く寝汗も酷い]
……?
夢、なんだか嫌な夢、見たな。
[枕元にある時計を見る時刻はまだ深夜]
なんだよ、まだこんな時間か。
明日も学校だってのになんだってこんな時間に……
[ぶつくさと文句を言いながら、乱暴に時計を置いて再び*眠りに付く*]
─オフィス─
あぁ、お疲れさん。
…俺? コレ片付けたら上がるとこ。
ヤスさんも行くって?
[モニターから目を逸らさぬまま、既に帰り支度を整えた同僚に答える。
テンキーの上をカタカタと踊る指。]
ぁー、タクはダメだろ。新婚なんだし。
嫁さんに悪ィって。
…それにしても、なんであんなヤツにあんなキレイな嫁さんが来るんだろうなぁ。
[溜息は良いタイミングでハモる。]
[デスクの上、短く震える液晶の割れたケータイ。]
…あ、メール……
[ぺかぺか光る極彩色のストライプに、文字が浮かぶ事は無い。
それを取り上げて、笑い転げる同僚。]
なー、酷ぇだろー?
完全に逝ってんだって。一応電話は出来るけどさー。
…抜ける暇無かったんだって、昼休み。
流石にもうやってねぇしさ。
明日出すさ、明日。
[ぱたりとノートパソコンを閉じ、書類をそろえる。]
―駅前広場―
[隣町の進学塾まで通うための電車。
この時間にもなると人は少ない。
こうして終電ギリギリになるのは珍しいが。]
もう…寒いなぁ…。
[空を見上げると星が輝いていた。
空気が澄んでいるせいかよく見えている。]
暇、つまんない。
[その辺りに落ちている小枝を拾う。
手にとって眺めた後、そのまま歩き出す。]
そうだ…帰り公園で、あの都市伝説でも調べてみようかしら…ふふ。
どうせガセネタなんだろうけど。
[また天を仰げば、頬を落ち葉が掠めて落ちていった。
風が冷たい、と思って目を閉じる。
駅前でそんな1人遊びを続けるわけにはいかず、いつもの帰り道を歩き出す。]
─駅前広場─
何言ってんすか、モリさん〜。
もう随分前に分かれましたって。ホント。今はフリー。
…あぁ、おでんっスか?
だいぶ寒くなってきましたしねぇ…。
[千鳥足の上司と共に、帰り道を歩き、]
…あ。
[目に留まったのは、昨日の少女。]
いやいやいや、そんなんじゃないっすよ!
…確かに、ちょっと可愛かったけど。
若けりゃ良いってもんでもないですって!
[視線を上司に勘付かれたのか、慌てて否定。
更に誤解を生んだりしたり。]
[木の枝を右手に。
学校用のショルダーバッグを左手に。
月へと向かって歩き出さんとばかりに。]
…………つまんない。
酔っ払いも…みっともない…。
[昨日会った男の顔はよく覚えていない。
なので、気付くこともなかった。
小枝をくるくると回しながら歩いていく。]
ぐちょんっ!
[奇妙な音のくしゃみをして、目を覚ます]
…さみぃ。
ぁー、窓…。面倒くさ。
[目線だけで風の元を探って呟く。気だるそうに布団の外に出ると窓を閉める。外を誰かが歩いていた気がするが気にも*留めず*]
―藍住中央公園―
[色が変わった葉の下に広がる砂。
それに小枝を突き立てる。
ガリガリと音を立てて動かされるそれ。
その後にほんの僅か黒が際立つ。
もっとも、闇に溶けはっきりとは見えない。
奇怪に描かれた模様。]
ふふ…やっぱり、やめとこ。
[興味がなくなり、その上に葉を被せる。]
[ぶるぶると震える携帯電話。
それをぎゅっと握った後、ペケペケとボタンを押していく。
カシャっという音と共に明滅する光。
葉を被せた後だから、意味はなかったかもしれない。]
都市伝説…ね…。
どうせ、伝説にすぎないんだろうけど。
[震える携帯に溜息をついて。
また今日も家へと*帰っていく。*]
いまいち寝た気がしないんだよな……
[制服に着替えながらぶつくさと呟く]
ま、学校で寝ればいいか……
[欠伸を一つしてから学校へと*向かう*]
秋晴れだよなぁ。
天気予報のうそつきめ。
[屋上で大の字になりながら、空を睨みつける。ぶるるとポケットで携帯が鳴ったので、腰を浮かせて取り出した]
カエリニギュウニュウカッテキテ。
それぐらい、てめぇで買えっての。
あー、サボりたい。めちゃくちゃサボりたい。
[しばらくだらけているが、チャイムと共に*教室へ*]
/*
現在、59発言。残Pt14でございます。
これから入りなおす予定ですけれど。
目指せ100発言。
あと41発言、がんばるぞおお。
-教室-
マジで?
[椅子の背に胸元を向ける形で座り]
えー、ありえないんだけど!
[向かいに座る生徒と談笑する]
つうかさあ、前もそんなだったよね?
[小首傾げ]
絶対アホだよ、あはははは!
[上体を前屈みにさせ、けらけら笑う]
[4本の足で懸命にイマリを支える椅子を]
イッチー、オールだといつもそんなだよ
[ぎっし、ぎっし、と前足2本、後ろ足2本]
前に、皆でオールした時なんかさ、
開始1時間経たない内に潰れてたし!
[それぞれに重みが掛かる様な座り方をし]
それをマリコが懸命に看病するという…
[にやぁり笑い]
[変わらずに、椅子を前にぐらぐら、後ろにぐらぐら]
でもまぁ…
[暫しの間]
全裸になるのは無いわぁ
[へらりと笑い][ぐらぐら、ぐらぐら]
ホント、其処にマリコ居なくて良かったよね
[前髪をいじくり]
やー、マリコなら笑いはするかもしれないけど
止めようとはするでしょー?
…止められる…訳ないよ、あいつの勢い!
[ぐらぐら、ぐらぐら]
[変わらずに続く談笑を遮るのは]
あっ!…お疲れー!
[教室に入って来た生徒の声]
今日は早かったねー?
チア部、いっつも遅いのにね。
[その生徒に対し、ぐらぐらさせながら言葉を投げる]
いいよね、チア部!
アタシも運動神経あったら入りたいけどさー。
[ぐらぐら]
ゴー! キャンターズ!!
…だっけ?
[小首傾げ][違う、違うと突っ込みが入れば]
あぁ、違う?
…あはははは
[笑って誤魔化した]
あの空中で回るやつとかさ。
あと、トランポリンみたいにするやつ。
…あるよね?
[素人視点での語彙の無い訴え]
イェー! ゴー!
フォー ウィン!!
[違うと云われても此処は自信があるらしく]
ゴー!!
[椅子をぐらつかせながらも、両手をバッ!と]
[大きく広げ、にかりと微笑んだ]
[次の瞬間]
あっ…
[そんな無茶を椅子がカバーし切って呉れる筈も無く]
あっ、あっ、
[ぐらぐら、とバランスを失い]
[背中から地面へ向かい倒れ込みそうになり]
――!! …んでっ!
[必死でもがいたせいで表情は険しく]
[体勢は横向きに倒れ込んだ]
いてててて…
[大丈夫?などと掛かる声に]
うん…なんとか…
[腕や、肩をさすりながら頷いた]
ほらー、運動神経ないからー…
[そういう問題では無いのだが]
[めくれあがったスカートを直しながら呟く]
くそー
[幸いと呼んでいいのか、
スカートの下は指定ジャージであるから、
とりわけ、急いで直すものでもなく。]
帰りにさ…
[気を取り直し、椅子に座り]
御飯食べて帰ろうって話してるけど、
一緒にいける?
[チア部の子に声をかけ]
…うん。
……いいよ、いいよ。大丈夫。
[その答えが離れる物であるのなら]
じゃあまた今度、一緒に行こ。
[にこ、と微笑み]
そろそろ出よっか?
[向かいに座り談笑していた生徒に問えば]
[一緒に下校の準備をし、校外へと*出るだろうか*]
-駅前広場-
――。
[言葉を発する事は無い。
其処に流れる音楽に耳を傾けて、
神妙な面持ちで佇んでいる。]
――。
[二人組みの男性が、ギターを手に歌を歌う]
――。
[其れを只、かみ締める様に身を浸し続け]
…帰っか。
[牛乳の入ったスーパーのビニール袋をぶら下げて、公園から出ると、駅前の広場を通り抜ける]
あの変な団子はイマリ先輩?
[神妙な面持ちに声をかけるのを躊躇する]
─駅前広場─
…結局、今日も出せなかったか。
人気有り過ぎだっての、あの白犬っ!
[昼休みは結局、順番待ちで潰れてしまい、なんだかんだで既に夜。
駅へ向かう人の流れに歩をあわせつつ、耳が捉えたのはギターの音色。]
へぇ、こんなトコで演ってる奴…まだ居たのか。
[懐かしげに足を止め、遠巻きにそれを聞いている。]
[やがて演奏も終了し]
――。
[ぱちぱちと演者に向かい小さな喝采を送れば]
一枚、下さい
[其処に並べてあるCDを指差した]
…500円ですよね?
[500円玉を一枚差し出し、代わりにCDを受け取れば]
素敵な演奏でした!
[にこ、と微笑んだ]
[受け取ったCDを鞄にしまい込みながら]
[くるりと振り返れば]
……あ
[其処にはビニール袋をぶらさげた男子生徒]
……新井?
…どしたの、こんなとこで?
[袋に視線を遣り、彼の目に視線を合わせ]
[しばし遠目に眺めていたが、こちらに気がつく様子はない。彼女と同じように、足を止めてギターの音色に耳を傾ける様子がちらほらと目に入る]
…わりと、人気なんだろうか。
[聞くともなしに音楽を耳に入れる]
[挨拶には]
うんうん、ばんわ、ばんわ。
[にこにこと挨拶を返し]
お使い?
…へぇ、それは感心感心。
[少しふざけた様な笑みを浮かべ頷いた]
中身、なんなの?
[指差し、問いかけるも]
あれ…?
[視界の中に、先日見た様な会社員を捉え]
ぎうにう?
[眉を顰め、小首傾げ]
…ぎうにうかぁ。
……沢山飲みなさい、育ち盛りなんだから。
[あはは、とわざとらしく高笑い]
…ん?…あぁ、良く似てる、けど…
[問われ、凝らし見た彼方の人物は]
…ズイハラ、さん?
[その人にそっくりに見えた]
――。
[しかし、聞き入っている様にも見えて]
[声をかけるべきか否か、様子見している]
[様子見していたのがバレたらしい]
あ!
…どうも、どうもー!
[ぺこぺことお辞儀]
ズイハラさん、ですよね。
[にこにこと笑い]
その後、携帯はどうですか?
[悪意の無い笑みのまま無邪気に問うた]
あぁ携帯ねぇ…。
[胸ポケットから覗く、例のシルバーダガーのストラップ]
忙しくてまだ修理出せてないんだよなぁ。
明日の得意先廻りのついでに出してこようかと思ってるけど。
電話さえ出来りゃ良いかと思ってたが、使えないとそれはそれで不便さね。
[はふ、と溜息はすぐに表情に出るタイプ。]
[育ち盛りの言葉に拗ねたように眉を寄せた]
ズイハラさん?
[耳慣れない名前を繰り返す。どうやら知り合いらしいその男に、イマリの後ろから会釈をした]
[相手の返答にこくりと頷き]
まだ修理出せて無いんですかー
修理自体もそんなに時間かからないと
いいですけどね?
[言葉を紡ぐも、相手の表情に]
そうですよー、動かないと動かないで、
結構不便ですもん、携帯って!
普段は動いてくれてるから気付かないだけで。
[胸元のストラップを見遣り、残念そうな顔]
[自身の後ろ辺りに居る後輩の声に]
うん、ズイハラさん。
…えっとね、中央公園で携帯無くしちゃった人。
それを一緒に探したりしたの。
見つかったんだけど、液晶壊れちゃっててねー。
[とても簡単な説明]
別に、それ以外の関係は無いよ
[ふふ、と意味深な笑み]
俺らが学生の頃には、携帯なんか無かったんだけどなぁ。
ポケベル持ってる奴はいたが。
いつの間にかもう、生活から切り離せなくなっちゃってるね。
[胸ポケットをトントンと叩いて。]
で、その子は彼氏さん?
こりゃ、邪魔しちゃったかな?
そうですねぇ。
携帯無い生活なんて考えられないです。
…多分、3日そんな日が続いたら発狂する。
[冗談とも本気ともつかぬ呟き]
[しかし、表情は淡々と、笑う事無く]
…え?
[続く問い掛けに瞳をぱちぱち]
…カレシ?
[後ろの後輩を見上げ]
…カレシなの?
[思わず問いかけた]
そーなんっすか。
[イマリの説明に頷いて、意味深な笑みには少しビビりながら]
そら、大変でしたね。
[この先輩に絡まれてという言葉は、なんとか呑み込んだが、ズイハラの「彼氏」の言葉にずるりとビニール袋を落としそうになる]
滅相もございません。
[あはは、と力なく笑った]
[戸惑う後輩を、じぃと見つめ]
こういうのは真顔で聞くもんでしょ
[真顔で言い放った]
[しかし直後、へらりと砕けた様に笑い]
滅相もございません、だそうです
[ズイハラに向き直り、返答した]
うう。後輩いじめだ。
[言い放たれた言葉に涙をぬぐった]
あ、ヤベ。
そろそろ帰らないと。
[広場にある時計を見て慌てて、携帯でも時間を確認する]
つーことで、先輩、俺はこの辺で。
あ、ズイハラさんお会いできてうれしかったです。
[勝手に手を取るとぶんぶんと縦に振った]
そーかそーか、トモダチってとこか。
[二人の様子を微笑ましげに眺め、肩を揺らす。]
ぁ、えぇと…
そういや、キミの名前…聞いてなかったね。
何ゆってんの、可愛がってるんだよー
愛おしくて堪らない後輩ちゃんだもの
[涙を拭う仕草の後輩に、けらけら笑う]
ん。
気をつけて帰るんだよ。
夜道には危ない人も沢山居るからさ。
[何か間違った台詞を]
[自分よりも大きい後輩に向けて云えば]
バイバイ。
[にこにこと、手を振るだろう]
俺ですか?
[問われて初めてまだ名乗っていないことに気がついて]
タカハルです。新井 貴晴。
この…女性の学校の後輩っす。
じゃー、また。いつかお会いできれば。
先輩はまた明日!
[袋を握りなおすと、駆け足で家に*向かった*]
[二人が手を取り合う様子を見ながら]
…名前?
[ズイハラに問われ、挙動停止]
――…(あれれ…)
[云ってなかったっけ、と思考を巡らし]
――
[一切、名前の"な"の字も出していない事に気付く]
えへへへへ…。 イマリです。
上原、イマリ。
[笑って誤魔化そうと、無邪気に笑い]
あ、あぁ、うん。よろしく。
[少年に勝手に手を取られて、訳もわからずぶんぶんされたりとかして。]
気をつけてなー。
[手を振って見送った。]
へぇ、イマリ…。
良い名前だね。
個性的で一度聞いたら忘れられなさそうな辺りが、キミにぴったりだ。
そうですか?
[素敵、と言われれば悪い気はせず]
まぁ、それほどでも
[にこにこと上機嫌]
何でか友達にも同じ様な事言われます
自分でも自分の名前大好きなんですよ
イマリ。
[人差し指で宙に"イマリ"と書き]
ぴったり。
[満面の笑み][其処にある思いは都合よく消化された]
ズイハラさんは、えっと…
[下の名前を思い出そうとするも思い出せず]
[しまったままの名刺を引っ張り出そうと鞄をごそり]
じゅうさち…
[小さく、トンデモナイものを呟くも]
しげ、
……しげゆき
[其れらしいものを言い直した]
しげゆきさん、ですね
そ。幸せが重なると書いて、重幸ね。
[ジュウサチと呼ばれたのは多分はじめてだろう。]
まぁ…どっちかというと、ちっちゃな不幸が重なりまくりだけどなぁ。
[たはは、と情けない笑みを浮かべて、胸ポケットをチョン。]
良い名前ですね
[相手の目を見つめ微笑んだ]
ちっちゃな不幸?
[ぱちぱちと目を瞬かせ、チョンと触れる胸元を
目線だけで追った。
其処には確かに小さな不幸が自己主張]
あははは
[思わず笑い]
其の分の幸福がきっと後々、来ます
[自信満々に言い切る人]
大きいのがひとつドカンと来るよりマシさ。
[笑う姿に多少不満げに。]
人間万事塞翁が馬、って奴かね。
…良いこと、そろそろあってもいいもんだけどなぁ。
[頭の後ろに手を組み、のんびりと歩き出す。]
じゃ。
…たまにはちゃんと家へ帰れよ?
[ひらりと手を振って、帰路へ。*]
[大きいのが一つ、ドカンと…には笑顔が消え]
…それは…ちょっとヤかも
[こくりと喉を鳴らした]
だぁいじょうぶです。イマリが保障します。
絶対良い事、ありますから!
[吹き飛ばす様に笑い]
ハーイ。ズイハラさんも、
ごゆっくりお休みに下さいねー
[去り行く背を見送り手を振った]
[その背が見えなくなるまで立ち尽くし]
[徐に震えた携帯を取り出した]
――。
[かちこちと少しの操作の後]
…そっか。
[何かに納得し、一つの頷き]
[そのまま何処へと*無表情に歩き出す*]
― 住宅街 ―
[つまらなそーに歩いている。
その目は何か面白いことはないかとあたりを探りながら]
ちぇーつまんねーなぁー
[頭の上で手を組んで口を尖らす。
歩くつま先はこぶし大の石ころを器用に蹴飛ばして]
がっこーとか、なくなっちゃえばいいのに。
[ほぼ空っぽのランドセルを放り投げる代わりに、
すっこーんと勢いよく石を蹴り飛ばした]
『ウウウウウウ』
やっべぇぇ!
[石の飛んでいった方向から犬の唸り声。
肩をすくめてすぐに体の向きを変えて]
『ワンワンワンワンワンワンワンワンッ!!』
きたああああっ
[ノラ犬が吠えながら追いかけてくる。
逃げるその表情は、とても笑顔]
うひょぉーっ
あはははっ!おっもしれーっ!
[追いかけてくる犬と離れすぎないように。
けらけらと笑いながら道を*走っていく*]
/*
マイフレさん方の宣伝で村建っていることは知っていたのですが、
さすがに3連荘はナイ!と思って指くわえて見ていようと心に決めてました。
でもうずうずしてきたので思い切ってお邪魔しますー!
思いっきりワルガキしてみたいなぁと思ってます。
ええ、選んだキャラがやっぱり細目なのはどうしてでしょうね。
―ガード下―
[電車が通過する音が耳に響く。
街灯の明かり1つ。
淡い光が広がるも夜は照らしきれずいる。]
………………。
[相変わらず震える携帯電話。
それに手を伸ばすこともなく。
コンクリートに背をあずける。
音楽プレーヤーから流れる綺麗な発音の英語。
それに飽きたのか、ボタンを押せば外国人の声は止まった。]
-駅構内-
ぁー
[胸元に鞄を抱えながらホームへ降り立ち、
流れに押されるようにして階段を降りる。]
うざぁー
[人の波はこの後も続くのだろうか。
終電間際は、其々の理由からか乗客も多い。
波に飲まれそうになれば遠慮する事無く苦い顔をして、
心の内をぼろりと小さな声で言葉に落とす]
[前の人の流れに乗り、前へ前へ。
気持ち程度の料金がチャージされたカードを通し、]
――。
[死んだ魚の様な目で、流され、流され]
――。
[感覚の中の方向に頼り、波を乗り換えて出口へ]
……っは
[夜の涼しい空気に触れれば、
ホッとした様な、心の底からのため息一つ]
─屋台─
[歳の近い同僚と二人、赤提灯の屋台で肩を並べている。]
…だーかーら、笑うなってぇの!
お前なぁ…ひとごとだと思って…。
[ケラケラ笑う同僚が指差すのは、小熊のキャラクターがデカデカとプリントされた、ピンク色の可愛い携帯電話。]
…代換機、コレしかないんだってよ。
だからって、コレぁ無いよなぁ…。
[笑いながら肩を叩く同僚に憮然とした顔を返し、チューハイをぐびり。]
―藍住中央公園―
かーちゃん、おせーなぁー…
[流石に犬とのデッドヒートは疲れたらしい。
公園のベンチにくったりと座ってぼんやり]
ちくしょー
腹減った。
[家に帰ればあるはずのオヤツ。それが今日に限ってなかった]
[耳からイヤホンを抜く。
それを鞄へと片付ける。
電車が通る音が、先程よりも大きく耳へと届く。]
………………。
[ゲラゲラと笑い声をあげている男子学生と目線が合うもすぐに逸らし。
くだらない、と言わんばかりに溜息をつく。]
………………。
[男子学生の声は遠くなる。
視線を正面に戻すと、落書が目に入った。]
かーちゃん頼むよー。
ソダチザカリなんだぜ、オレー
[偉そうに胸を張って、ふんぞり返って。
口をへの字に曲げてみる]
ぐうぅぅ。
[虚勢もほんの一時。
空しく響く腹の虫の鳴き声にまたくったり]
-駅前のコンビニ-
[気だるそうな店員の挨拶に迎えられ]
――。
[商品が陳列された棚の間を颯爽と歩く]
…あった、あった
[止まったのはお菓子の棚の前だった]
[其処からスナック菓子の袋を二つ取り]
あとは、っと
[飲み物の棚まで移動し、紙パックのジュースを掴む]
おっけ
[そして、迷う事無くレジへ]
[しめて、487円のお買い上げ]
…どうも
[代金と引き換えに袋に入れられた品物を受け取り]
[やる気の無い店員による二度目の挨拶に背を押され]
……今日、ちょっと涼しすぎる、かな
[外気に触れれば小さく漏らし、店を出た]
[のさーっとベンチに背中を預け、ぐうう、と身をそらす。
逆さまになった茂みの中に、サッカーボールを見つけて]
よっ、と!
[勢いよく立ち上がる。
すたすたと慣れた手つきで茂みをかきわけて
目当ての物を手に入れてしたり顏]
っと、よっ、よっ、っと
[とんとんと小気味良くリフティング]
-商店街-
[駅前から歩き、歩き]
[足はやがて商店街へと踏み入っていく]
あ、イッチー?
アタシ、アタシ。イマリだよ。
チケットありがとね。
すんごくよかったよ!
[携帯を耳に押し当て、にかにか笑い]
[手にはビニール袋を携えて歩き続ける]
またチケット回せたら、御願いね。
凄く助かるんだ、ああいうの。
[電話の向こうにお礼を言いながらも]
[本日の話題で気になっていたスナック菓子]
じゃ、また電話するね。ばいばーい。
[それの味が気になって仕方が無い]
[そんな心など関係無く、足は商店街から出る頃合]
-商店街→藍住公営住宅付近-
-藍住公営住宅付近-
[携帯をポケットにしまい込み]
[矢張り気になるのか、ビニール袋をそっと開き]
――。どんな味するんだろ。
[中の袋を覗き込みながら、にまにま]
[前を見る事無く、感覚だけで歩き続ける]
2種類買っちゃった。
[パッケージにはバターソルト味と。
イタリアンピザ味、と明記され欲望に対し手招きする]
ふふふふ
[袋から顔を剥がし、前を見て歩き出す]
[視界は中央公園の林を捉え始めるだろうか]
-藍住公営住宅付近→藍住中央公園-
−藍住中央公園−
さむい…。雪でも降るのかな…?
[こてり首を傾げ空を見上げて、首に巻いたマフラーの端をきゅっと掴みぶるっと身震いをする。
リフティングに夢中になっている少年に気づきしばらくじーっと見つめ]
うわぁ。小さいのに上手…。
[ぽつり呟きまた空を見上げ、白い息を吐く。]
-藍住中央公園-
[るんるんと喜色を顔中に浮かべ]
[スキップ寸前の足取りで公園の中へ]
…やっぱ、今日はちょっと寒い
[ぶるる、とほんのり身を震わせて]
[あたりの景色を見遣りながら一路、自宅へ]
…あら
[しかし道中にボールで遊ぶ少年の姿が目に入り]
…不良だ
[ぼそっ、と自分を棚にあげて呟いた]
…ん?
[サッカーボールと戯れる子供の姿に気が付く。]
へぇ…なかなかやるもんだなぁ。
[学生時代にやってたのを思い出したりとか。]
[誰かの視線には気づかずにだだポールだけを見て。
たまにボールを頭に乗せたり、背中に乗せたり。
調子づいて勢いが止まらなくなったのか
やや焦ったような顏をして]
あっ、やべっ、落ちる、おっ、おっ
[…ぽてり]
あーあ。
…んあ?
[落ちて転がったボールを残念げにみて口をあんぐり。
いつの間にか非とに見られていたのに気づいて
口をぼかりと開けたまま辺りを見回した]
…み、みんな、よー…。
[やがてむすっとしてぼつり、と]
[ころころと転がるボール]
あっ
[どうやら失敗してしまったらしく]
[その際に小さな彼が此方に気付いたろうか]
ふぅ
[一つ、息を浅く吐き辺りを見回した]
[自分以外に彼を見ていた人が居るようだった]
…?
[しかし暗くて、きちりと顔を確認するには至らぬ距離で]
[とんとんと響いていた音が止んだのに気づき、少年へと視線を戻せばころりと転がるボールを残念そうに見つめる顔。
見られているのに気づきむすっとぽつりと漏らす言葉にくすりと笑い]
ごめんね。
上手だからついつい見ちゃった。
[他にも人がいるのに気づく。目が合えばぺこりと頭を下げるだろうか。]
[転がってきたボールをひょいと蹴り上げる。
スーツに革靴。
しかもほろ酔い…とそんな状態の割りに、ボールはすんなりと動作に従う。]
…よっと。
[とんとん、と膝で蹴り上げたり。]
[小さな彼が自分からは一番近く]
……?
[目を凝らせばどうやら、少年の少し向こう側に
学生らしき人物が一人]
――?
[そして、もう一方に社会人らしき人物が一人]
あ
[学生らしき人物が会釈しているのを見て]
[ぎこちなくも、会釈を返す]
[少しずつ、少年と二人の人物に歩み寄る]
……あれ?
[そのうちの一人、会社員らしき人物は]
ズイハラ、さん?
[昨日のその人、であり]
……げっ。
[妙に慣れた動作でリフティングを始めた]
ウマっ…
[意外、だったらしく、ぼそっと零した]
[自分よりずっと背の高い大人の男性がなれたように
ボールを扱うのを見て、口を尖らせる]
…あーっ、オレの、返せよーっ
[拾い物のボールをさも自分の物のように言って
パスされて戻ってきたボールを足で受け止める。
それをひょい、と上に蹴り上げて自分の手に]
なんだ、おめーら…
[不意に現れた大きい人々に警戒するように。
胸の前でボールをぐっと抱きしめた]
[自分と同じ制服を着た彼女が会釈を返してくれるのを見れば、人懐っこい笑顔でにこりと笑う。]
(同じ学年じゃないよね?先輩かな?)
[彼女の顔を学校の中で見たことあるかしら?と悩んでいれば、社会人らしき男性が蹴ったボールが弧を描くのを視線で追った。]
いやー、つい懐かしくなってな。
コレでも昔はインターハイまで行ったんだ。
[や、と片手を軽く挙げて挨拶。]
…試合前の練習中にコケて捻挫して、結局出れなかったけどな…。
[残念属性は若い頃からだったらしいですよ。]
[ズイハラさんと男の子のやりとりを見ながらも]
――。
[会釈後に、人懐っこく笑う女の子を見て]
(…同学年じゃないよね?…後輩?)
[何処かで接点があっただろうかと悩んで。
彼女の目線と同じ様に宙に浮くボールを視線で追う。]
ぷっ
[ズイハラさんの言葉に小さく吹き出した]
げ、…元気出してください
[堪えるのに必死で変な慰めをしてしまう]
[しかし、気を取り直すようにこほんと咳払い]
…あー、こらこら。
[声を少し、しゃがらせて男の子に近づき]
そこの少年。
こんな時間に夜遊びかな?
お父さんお母さん、心配しちゃうよ?
[警察っぽく、とんとんと眉間を叩きながら]
…笑い事じゃないっての。
[ちょっぴり憮然としつつ。]
それにしても…最近良く出くわすなぁイマリちゃん。
偶然にしても出来すぎだ。
[今まで気づいてなかっただけの事かもしれないけれど、それにしたって会いすぎだ。]
[知り合いらしい二人が話をするのを怪訝そうに見て。
しゃがれ声にまた口を尖らせた]
かーちゃんはまだかえってねーからいいんだよっ
[言いながら特徴のある髪型をじーーっと]
…だんご。
[ぼそっと口にすれば大人しかった腹の虫が鳴いた。
ボールを腹に押し当てて、むすっとして]
…べつに、心配なんてしねーもん。
[眉間を叩くだんごヘアを見上げた]
[会社員の口から出した言葉が聞こえてきてくすりと笑いながらも、上級生らしい彼女と会社員らしき男性が知り合いなのかと思いながら]
さむい…。
[ぽつり呟いて、ごそごそとカバンから手袋を出し手にはめてぶるっと身震いをして、イマリが少年へ話しかけるのを見た。]
[妙なモノマネを辞めればズイハラさんへ向き]
…確かに、良く会いますね
[うん、と真顔で頷き]
――。
[暫しの間]
もしかして…
[じぃと見つめ]
愛しさ余って、イマリのストーカーになったとか!
[あんぐり、と口を開けてトンデモ主張]
[少年がイマリの髪型を見て呟いた感想に笑いを漏らし、お腹が空いたと聞けばごそごそと鞄の中を探り、棒のついた飴を少年へと差し出す。]
こんなものしかないけど食べる?
[こてりと首を傾げて、少年が受け取ればそれを渡し、自分の分も出して口に入れる。もう2つ出して、イマリとズイハラを交互に見て]
食べますか?
[こてり首を傾げながらにこりと微笑みながら尋ねた。]
[ズイハラさんへの行き過ぎた冗談に]
…冗談ですよ?
[まがおで首を傾げておいた]
[そして、小さな男の子に向き直れば]
ふぅん、カァちゃん未だなんだ。
…それじゃ、アタシと同じ様なモンかなぁ
…って、こら!!
[会話の途中にダンゴ、と言われ憤慨]
此れの何処がダンゴか!
よーく見なさい、すげぇ可愛いから!
[自分で言っちゃう人]
[心配なんてしない、と呟く少年に]
……そんな事ないから。
[ぼそ、と小さく願いの様に呟き]
あら
[後輩と思しき女の子が出す飴に]
一つ、貰おうかな?
[うんうん、と頷いた]
[其処で自分の手に握られた袋に意識が行く]
―――。
[葛藤、葛藤、また、葛藤]
――、あの、これ
[おずおずと袋からスナック菓子を取り出し]
これもよかったら、食べて
[男の子や、後輩の子に向かい差し出した]
……あんがと。
[さっきから寒そうにしていた女の人から飴を貰う。
早速口に放り込んでもごもごと舐めれば
とりあえず腹の虫は黙ったらしい]
かわいい?
[だんごヘアをまたじーと見て]
…やっぱ変じゃん。
[はっきりと口にして、頬に飴の形を浮かせた]
かーちゃんは、そのうち帰ってくっからいんだよ!
[心配してないことなんてない、と聞こえて
それに反発するように言い切った]
…やった!
[だんごの女性がスナック菓子を取り出すのに
目をキラキラとさせて。
よかったら、と聞くが先かさっと手を出した]
くれくれっ!
[心配なんてしないと言う少年にイマリがぽつりと呟くのを聞きこくこくと首を縦に振りながら]
どうぞ。
同じ学校ですよね?
[そう尋ねながらイマリへと飴を手渡す。そこへ彼女の手に握られた袋から出されたスナック菓子をきょとんとしながら見つめ]
ありがとう。
[にこりと笑いながら、敬語にするのを忘れたのに気づき、口に手を当て]
ありがとうございます。
[ぽつりと言いなおした。]
[じぃと見た上に"変"と言われ]
なっ
[空いた手で頭を押さえ、固まった]
――。
[俯いて、髪をゆるゆる撫でながら]
変じゃないもん…
[しくしくと泣いた振り]
このクソガキ!
…もうお菓子やらないんだから、ってああああ!
[云うより早く、差し出していたものを取られたか]
[お菓子を取られても]
そっか、そのうち帰ってくるか
[へらりと安心した様な微笑み]
[後輩かと思われる子の声が聞こえれば]
あ。…うん、うん。
藍住高校、だよね? …初対面、かな。
私、3年の上原イマリっていうの。
あなたは…2年生?…1年生?
[問い掛け]
あ、敬語とか良いよ?
私、そういうの使われるのもあんま好きじゃないし。
[けたけた笑い、手を振った]
…いや、ないない、全然無い。
女子高生とか、射程外。
[ストーカー疑惑は真顔でさくっと否定。]
うん、俺と良い仲になろうとか10年早いから。
[お菓子を渡しあう様を怪訝そうに見つめていたら、後輩らしき少女に飴を差し出されて、やんわり断る。]
…あー…甘いのはあんまり。
ごめんね。
キミも…イマリちゃんのお友達?
[随分友達が多いんだなぁとしみじみ。]
へっへー。
[泣いた振りをしている隙に菓子を奪い、いそいそと開けて]
いっただきーっ
[得意満面の笑顔でぱくぱくと。
話している二人をよそに]
おっさんも、食うか?
[大人の男性に菓子の袋を差し出した。
さっきのボールの扱いから、只者じゃないと思っているらしい]
[少年とイマリのやり取りをぽかんと見つめていたが賑やかな様子にくすりと笑う。
そうしていればイマリに話しかけられ、はっとした顔で彼女の顔を見て]
あ…。やっぱり先輩なんですねー。
私は1年で、朝倉美夏っていいます。
学校ですれ違ったりとかしてるかもですけど、多分初めてかな?
[そう答えにこりと笑い、敬語とか良いよと言われれば、こくりと頷く。]
[ズイハラに甘いものはあまり。と断られれば残念そうに差し出した飴を引っ込め、問いにはふるふると首を横に振り]
いいえ。友達ではないですけど、同じ学校の先輩みたいです。
[自分よりもかなり背の大きい彼を見上げにこりと笑う。]
…おぉ、さんきゅ。
[少年が差し出すスナック菓子に手を伸ばして、ちょっぴりつまむ。]
じゃぁ、そうだな…大人の味をほんのちょっと分けてやろっか。
[銀色のケースに入ったミントタブレットを、少年の手のひらにぱらりと二粒。
清涼感のある良い香りと共にかなりの刺激が来るタイプ。]
[ズイハラさんにサクッと否定されれば]
[恐らくは非難めいた視線をわざとらしく向けたか]
――、
[後に、男の子がズイハラさんへお菓子を進めるのを微笑みながら見遣り]
ん?
アサクラ、ミナツ…
[名前が聴こえれば其方を見ながら唸る]
[矢張り記憶に引っ掛かる物は無い様で]
うん、ごめんね。多分初めて。
よろしくね。
[にこにこと微笑み]
なんだコレ?
[男性に渡されたのは白い粒々。
クンクンと匂いを嗅ごうとしたが鼻が詰まっていた]
さんきゅー。
[へっへーと笑って粒々を口に放り込んだ]
…ж☆$%#(’&っっ!!
[目をぱちくり]
げええええ、なんだコレーっ!
[はひーはひーと息をしながら足踏みをして
残る粒々を乗せたままべえっと舌を出す]
[自分の名前を聞いて唸りながら考えているイマリの様子にこてりと首を傾げ]
こちらこそよろしくです。
[ぺこりと頭を下げる。
社会人の彼から何かを受取りそれを口に入れた少年が叫ぶのを見て驚いたように目を瞬いた。]
[男の子の行動をぱちぱちと瞳を瞬かせ凝視]
――。
[直後]
あはははは
[弾けた様に笑い出した]
[ズイハラさんの涼しそうな顔を見て、
笑いを堪えようと手で口を押さえ]
はーっ
はーっ
はーっ
[そのうちに足踏みだけでは我慢効かずに
そのあたりをうろうろと走り始めた]
[不意に足を止めれば、喉がごくりと動く]
ん、が、ぐぐっ
[口に残る刺激を追い出そうと
大きく口を開けてはひーはひーと]
オトナって、わっかんねーっ!
/*
わあ、いろいろ仕組みが変わっているデスネ!
[←今更気付いたヒト]
管理人様にはありがとうございますです。
村の出入りせずに役職とか肩書き変えられるのは
結構楽だなぁと瓜科で思っていたのです。
[袋の中から紙パックのアロエジュースを取り出し]
ほら、少年。
これ飲みなよ、これ。
[ひーはーしている男の子に差し出した]
子供だねぇ、あっはっは。
[彼が受け取れば腕を組み、大人ぶって笑うだろう]
[目の前に差し出された銀色のケースから掌へところんと白い粒が転がるのを見れば、少年が何を口にしたのかがわかり]
あー。なるほどー。
これのせいかー。
[うろうろと走り始める少年をみてくすくすと笑う。]
ありがとうございます。
[ズイハラに礼を述べ、もう飴のついていない棒を口から出して掌に乗せられた白い粒をぽいっと口へと放り込んだ。]
ひでーや、おっさんー。
[はあはあと肩で息をしながら
粒々をくれた男性をむすっとした顔で見て]
なんでそんなまじーの、くえんの?
[他の二人にも渡す姿を見ては首をかしげた]
…あんがと。
[だんごヘアの女の子にジュースを渡されれば
素直に受け取って。
あっはっはと大人ぶった笑い声に小さくなりながら
ちゅうちゅうとジュースを飲む]
[ズイハラさんからミントタブレットを貰えば]
ありがとうございます。
[手の中に転がる物をそのまま口へ]
…こんなの、何とも無いでしょうよ
[くすくすと笑い、舌先に其れを転がした]
――。
[しかし、徐に口を閉じ、んふ、とため息]
[反芻するように、黙り込み]
[黙ったままで。
ちゅうちゅうとジュースを飲む男の子に近づいて]
――。
[そっと、その触り心地の良さそうな頭に手を伸ばす]
[勿論、身長さがある為、手は上から下、である]
/*
いろいろ効果を試してみたい。
装飾って?
0〜100:<22>
ヒトのなーまえ!:[悪戯っ子 デンゴ]
そしてきっとオレは[聖痕者]になるんだぜ!
ぶふっ
[急にアタマを触られて肩をすくめた。
びっくりしたのとこちょばゆいのと]
な、なにすん、だよ…っ
[さてはオレのアタマにも団子作る気かと。
身をかがめても触る手からはなかなか逃れられないか]
[触れた手を、わしゃわしゃとゆっくり撫で]
["ジュース頂戴"の言葉を、誇りと共に飲み込んだ]
――、ねぇ、キミ。
[言葉が出るまでに飲み込んでから数秒]
キミの名前は?
[少し涙目で、撫でながら問うた]
[イマリと少年のやり取りをぼーっと見ていれば、ふと携帯が鳴るのに気づき、ごそごそと鞄の中を探る。
携帯を見ればメール着信を知らせてライトがぴかぴかと点滅する。
内容を確認すれば]
私、そろそろ行きますね。
イマリ先輩、学校で会えるといいですね!
[そう言って彼女に小さく手を振る。
少年と社会人の彼には]
それじゃあ、またどこかで会えたらよろしくね。
[そう言って手を振り、とんとんと家への道を駆けて行った。**]
[アタマをわしゃわしゃとされながら
肩をすくめたままだんごヘアの女の子をじー、と]
[名前を聞かれて、目をぱちくりさせ]
……でん、ご。
佐々木、伝悟。
[何で涙目なんだ?とおもいながら
なんとなくその涙目に逆らえずに]
[名前を聞き、一度目は"ダンゴ"と聞き間違え]
…?
[眉を顰めるも][佐々木でんご、と聞き取れれば]
でん、ご。
[そっと屈み込み、デンゴの視線に合わせ]
いい名前だね、伝悟。
アタシはイマリ。ダンゴじゃないぞ、イマリだぞっ。
[手を取り、くすくすと笑った]
[紹介をし、其処に美夏の声を受ける]
あ!…うん、またね!
[立ち上がり、其方へ向けば手を振って]
学校ではアタシ、色んな所ふらふらしてっから!
絶対あえるとおもうよ!
[あはは、と笑い、その背を見送った]
[いい名前といわれて照れたのかやや俯きながら。
手を取って笑うイマリを不思議そうに見る]
…イマリ、な。
うん。
[覚えた。
けど……だんごのほうが覚えやすいな、とは口には出さず]
オレ、そろそろいくわ…
かーちゃん帰ってるかもしれねーし。
[だんだん手を取られたのが恥ずかしくなって。
乗っているジュースをイマリの手に押し付け、
そこから駆け出した]
じゃーなー!
[数歩駆け出したところで振り返って手を振って。
それからまた*駆けていく*]
[お母さんが帰っているかもしれない]
[そう言ってジュースを此方へ寄越す伝悟を見つめ]
うん、帰んなさい。
[優しく微笑み]
バイバイ。
[左手で紙パックを持ち、右手を振って応える]
…くすくす
[数歩駆け出しては、振り返り手を振る様子に笑う]
[やがてその小さな背が完全に消えるまで見送り]
――。
[特に言葉も無く、ゆっくりと立ち上がれば]
――、子供って可愛いですよね
[ズイハラさんへと向け、微笑むだろうか]
あれは、お母さんが帰ってたら
[む、と両手に腰を当て、胸を思い切り張り]
こぉら、伝悟っ!
あんたこんな時間に何処行ってたの!
…あんたって子はほんとに!
[会った事も無い彼の母を想像し、真似しては]
…なぁんて。怒られてますよ、きっと
[其の様相を幾通りか想像し、笑う]
[想像し笑う横顔には何処か、祈りめいた想いが残る]
きっと、ね
[念を押す様に小さく、呟き]
[手の中の紙パックへ口をつけた]
――。
[少し飲んでも、未だ中身は残っている様子]
…飲みます?
[なんとなくパックを持ち上げ、ズイハラさんに問い掛け]
[彼が勧めに応じ飲むのならそのまま差し出し、飲まないのならパックの口をしっかり閉じて袋にしまい]
それじゃあ、私も此れで
[ズイハラさんに手を振って自宅へと*歩み出した*]
/*
☆開始時期と人数について
こちらについて皆様の考えをお聞かせ頂きたく思います。
村建ての考えとしては
【10月11日以降に10人以上の参加数で開始】
…という様な事を考えております。
11日までに10人以上集まってくれる事を祈りつつ。
11日より前に10人集まった時点でも
始める事は視野に入れております。
日によって抜けなくてはいけない人や、別にギリギリまでOKだよ、という方もいらっしゃるかと思います。
其のあたりも含め何かあれば色々とお聞かせ下さい。
(編成についてはのちほど、ご質問させて頂く予定です。)
/*
また、11日に10人以下であっても。
皆様のご希望次第では開始しようと思っています。
その際は皆様のご返答を参考の上、
11日に何かしらの発言を落とします。
…それと。
編成についてはお任せの人はスルーで構いません。
何かある方はそちらもメモにてどうぞ。
子供、なぁ…。
[パックの飲料を一口。
去る少女に手を振り。]
あのくらいの子供、居てもおかしく無いのか。
マミんとこの子はもう小二だっけ…。
[寒空を見上げて、帰路へ*]
―教室―
[教師から見えないように、隠れるようにして
机に覆い被さって頬杖を]
(ねみー。そんなん覚えたって役に立つわけねーじゃん)
[口には出さずに思う。
そんな風に思っている奴は他にいないのか?と思ったか
隣の席や、その向こうの子の顔をチラ、と見て]
『デンゴ、隠れてんのはわかってるんだぞ。この問題わかるか?』
[にや、と笑った教師に指されて、頭をかきつつ立ち上がって]
えーっと。ワッカリマセーンっ!
[極めて能天気な声で答えて、ぺろっと舌を出す。
教室には笑いが*響いた*]
―商店街―
[級友達と騒ぎながらの下校中。
揺れるランドセルは空と思えば、今日は何か入っているらしく。
皆一様に目を怪しげに輝かせて]
どこに置く?
『あの辺なんてどう?』
『おい、あれっ!』
[一人が指を指したのは裏路地に停められた一台の高級車。
子供達の顔がにいいいいと笑う]
せーっの!
[掛け声と共にジャンケンが始まって。
やがて一人が情けない声を上げた]
[実行犯に決まった級友にランドセルからブツを出して渡す。
それは、図工の時間に隠れて作った大作]
ほら、行ってこいって!
[小声で言って、実行犯となった級友の肩をとん、と押す。
実行犯はうん、と頷いてブツを手に車へそっと近づいた]
[はちきれんばかりのコーフンをそれぞれに抱いて、
目を輝かせて実行犯を見守る。
そして、犯行の決定的瞬間が…訪れる]
『べちいいいいいい』
[実行犯がブツを車のフロントガラスに向けて投げつける。
何かに似せて作った粘土の塊が、べしゃりと崩れて貼り付いた。
高級車は見るも情けない姿に相成れば]
やった!
[小声でガッツポーズをとっては満面の笑顔で実行犯を迎え入れる]
『こぉらぁぁぁぁぁぁ!!クソガキがーーーっ!
どこのヤツだぁぁぁ!!』
[向かいの不動産屋から車の持ち主と思しき男が
怒り狂って飛び出してくる]
逃げろっ!!
[口々に喚声を上げて皆が違う方向へと走って逃げた。
そう、こういうときは固まって逃げてはいけないのだ。
それに、集まる場所は決まっている]
…ぷっ。くはは、あははは!
[何が面白いわけではないが、面白い。
一人家路を走りながらけらけらと*笑った*]
―自分の家―
ただいまー…。
[秘密基地で散った友達と合流して
今日の反省やら次回の作戦を相談しているうちに
あたりはすっかり暗くなっていて。
お腹の空いた子供達は三々五々散って家へ帰っていった。
自分もそのうちの一人で]
かーちゃん、きょうはちゃんと晩メシも置いてってくれたな。
[鼻の下をこすりながら食卓へ座って、
一人だけの晩餐。
お笑い番組を見ては笑い、
トーク番組を見ては笑い。
いつしかくったりと疲れて寝っ転がったまま*夢の中へ*]
─オフィス─
…ぁ゙〜!!!
[がっくりとデスクに突っ伏す。]
ちっくしょ…フリズった。
…後もう少しで完了だったのに…。
なんでこんなときに限って中間で保存してないかなぁ…。
[やり直す気力も無く、ぐったり。]
-藍住中央公園-
[キィキィと一定間隔で鉄が絡む音がする]
――。
[規則正しく前後に揺れる其れは人気の無い闇で]
…お
[存在の前後を不確かにして、撫で続けるばかり]
[少し踏ん張ってふり幅を大きくする]
ぉぉ
[其処から見える景色は今までとは少し違う]
…っ、と
[更に踏ん張ったらもっと違う景色が見れるだろうか]
…っ……っ。
[深夜も1時を半ばまで回った頃合に]
[一人、ブランコに夢中になる女が居た]
[体が揺れに合わせて空を切った]
[少し冷たい其れを気持ち良さそうに微笑んで]
――。
[かみ締める様に身を任す]
なつかし…。
[記憶は幼い頃に遡り、触れていた]
[本当にこうして漕ぎ続けるのは何年ぶりだろうかと]
[出来る限りの目一杯で漕いで見た世界は、
定期的に訪れる懐かしい世界だった。
幼き頃の景色とは恐らく違うだろう。
少なくも此処から見える公園のあの場所には
端から端までを滑車ですべる様な遊戯器具があった。]
――。
[其れが今は、もう無い。]
なつかしいなぁ
[撤去理由に思案し、一つの答えに辿り着く。
その答えに対し、寂しそうな微笑み一つ。]
タンヤオ七対子赤。64っす。
[煙草の煙に混じって、ジャラジャラといつもの音がする。親にはバイトだと言ってある時間で、俺は毎日ここにかよっている。学校で、成績はいつも上の下。運動は人並みよりちょいできる程度。別にぐれてるわけでもなく、何かに燃えてるわけでもない。目立ちはしないが浮いてもいない。教師も親も、頑張ればお前はできる!としか言いやしない。頑張れば何でもできるなら、誰も苦労しないっての。それでも、こいつだけは得意なんだ。仕事になるわけじゃないけど。自慢できるわけじゃないけど。それに俺、まだ高校生だしさ。ここって、高校生入っちゃ駄目なんだよ、本当はさ。]
4000オール。タンピンニ盃。
メンバーさーん、ラストー。
あ、俺帰ります。ツレと約束あるんで。
[席をたった俺は、換金を済ませて外に出た。道行く人達は、空気みたいなもんで。知り合いを見たって、きっと気がつかない]
今日は一万勝ち。明日はどうかねっと。
[ほぅと吐く息は白くなりだしていて、冬の訪れを肌身で感じている。それでも、毎日飽きもせず触る牌への情熱。この情熱が少しでも勉強に向いたなら、もう少しましな学生生活をおくれるだろうに。おっさん達を卓上で欺く度胸。それがスポーツに向いたなら、もう少し目立つ存在になるのかも知れないのに。不良グループとも無縁。真面目な奴等とも無縁。一匹狼と言えば聞こえはいいが、要は理解者のいない独り者。表面上は友達付き合いをしていても、心は誰も側にいない。少なくとも、俺はそう思っている。だから毎日、宛もなく街を歩いてるんだ。今を変えてみたくて。でも、変え方がわからなくて。]
欲しい物がないのに、金だけ貯めてもねぇ………
どっか遊びに行こうかな?
[財布の中には、おっさん連中から今まで巻き上げた金がそのまま残っている。他の遊びを知らないから、使わない金。]
明日は、一人で遊びにいける場所探そうかね。
[どうせ学校なんてつまんねぇしってのは毎日の言い訳。今日もふけた、と言うか打牌に夢中で忘れてた。そろそろ出席日数がやばいから、明日は授業出なきゃな…と毎日思っている。]
明日と言わず、今から行くか。
どうせ暇だし、帰るにはまだ早いし。
[ぴん……と五円玉を親指で高く弾く。それが転がって行く方に、歩いていく事にしたから。俺なりの元担ぎ。]
―放課後―
[掃除用具入れの奥に潜ませた今日のブツ
教室に残るのは自分達だけなのを見計らって取り出して]
おい、いるか?
『あー、うん、出てきた!』
[にいいいい。
皆同じような笑顔]
[一度、窓から身を乗り出してターゲットの位置を確認。
それは丁度隣の教室の窓の下に]
いくぜっ!
[厳重にビニール袋に封されたブツをさっと取り出して
くしゃくしゃのままのそれを手首のスナップを効かせて窓の外へ放つ。
牛乳がたっぷりしみこんだ、とびきりの逸品が広がりながら宙を舞った]
………。
………………。
[じっと声を潜めて帰りの支度をして]
『くぉらぁぁぁああああ!!誰だっっっ!!!』
[外から教頭の怒りに打ち震えた声が届く頃にはすでに廊下]
[サッカーボールを蹴りながら、イタズラなんてそ知らぬ顔で
教頭の傍を、そして校庭を駆け抜けて]
ぶっわははははははっ!
[堪えていた笑いをぶちまけた]
見たか?!教頭のカツラずれてたぜ!!オレってすごくね?
『見た見た!!テンゴさいこー!!』
[一仕事終えて朗らかな笑顔で向かうは、いつもの*秘密基地*]
[コロコロと転がっていく五円玉。それを追って俺は歩く。たどり着いたのは中央公園で、この時間であれば何人かの人影を見ることができる。転がる事をやめた五円玉を拾い上げ、俺は公園内に入っていく。近くにあったベンチに腰かけた時、携帯が鳴った。表示をみれば、同級生の名前。面倒だと思いつつ、俺は電話に出る事にした。]
うぃ、どした?ん………あぁ、いつもの連絡ね。
さんきゅさんきゅ。んで、どこまでいったわけ?
………ふーん、おっけ。わかった。
明日?あぁ、多分行くよ。ありがと。
[俺が学校をサボった日は、こいつが毎日電話をかけてくる。授業の進行具合を教えてくれたり、出席しなきゃやばそうな日は教えてくれる。なんともありがたい電話だ。軽い礼を述べた後電話を切り、鞄から教科書を取り出して読む。俺の勉強ってそれだけ。絶対評価様々で、俺の成績表はまぁまとも。だからこそ、親も文句は言わないわけで。]
べっつに一流大学に行きたいわけじゃないしな。
真面目に勉強するだけ損だ。
あーだりぃ。点数計算は得意なんだがなぁ。
[数学の教科書をめくりながら、特にわからない部分もないのにぼやく。別に誰も俺に期待してるわけじゃないんだ。今回も適当にテスト受けて。適当に大学受験して。適当な大学行きながら麻雀を打つ毎日を過ごすんだぜきっと。]
くだらねぇ。
因数分解を使った職業なんかあんのかよ。
微分積分が出来たら就職有利なんかよ。
必要な奴だけが必要な勉強してりゃいいんだっつの。
―秘密基地―
じゃぁ、明日はケータんち集合な!
『おっけー』『えへへへ』
[なにやら秘密の会合も終わり間近で
やっぱり子供たちの顔は何か企みでもあるのか
それとも単に楽しみにしているだけなのかはわからないが
一様に満足げな笑い顔]
かいさーん!
[トタン板の出入口を捲って一味は外へ。
マンション造成で更地にされて久しい場所。
なかなか建設に至らず、資材の置かれたままのその一角に
日々悪巧みがなされる秘密基地はあった]
―駅前―
[植え込みの縁に座って道行く人を眺める目は
誰かを探している]
あ、かーちゃん!
[小さな声をあげて、ハッキリした化粧をした
スラリとした女性に駆け寄る]
[母親と二言三言交わし、頭をポンと軽快に叩かれて
へへへ、と頭をかく。
仕事へ行く母を見送ってから、
再び植え込みの縁に座った]
なに、食おっかなあー。
[明るい駅前の雰囲気がすきだった。
特に急いで行き先を決めることなく、
ただ明かりと、人の流れを見ていた]
−藍住中央公園−
[胸にスケッチブックを抱え、空を見上げる。]
今日も寒いなぁ…。
[ぽつりと独り言を漏らしながらすとんとベンチへと座る。胸に抱えていたスケッチブックを開き鞄からスケッチ用の鉛筆を取り出し何やら絵をさらさらと描き始めた。
首にはしっかりマフラーを巻き左手には手袋をしたまま。]
あーきーたー!一通り読んだし、終了!
[教科書を鞄にしまって、うーんと背伸び。背伸びした目線の先で、高校生らしき女の子がスケッチをしている。]
お、構図が逆さまな女子高生って良いよなぁ。
見えないかなーっと。
[独り言を呟きながらその姿勢のままで静止した。]
[しばらくそうして描いていれば、突然、眉間に皺を寄せスケッチブックを自分の目線の高さにあげ絵をじーっと見つめ、スケッチブックを下ろすなり大きくばってんを描き、ページを捲る。]
何かないかな…。
[きょろきょろと周りを見渡す。
ふと視線を止めた先には何か本を読んでいる男の姿。]
…………。
[他にモデルになりそうな物もないしと、ちらちらとそちらを見やりながらさらさらと。描いていれば突然立ち上がり伸びをする男。]
あ…。動いちゃった。
ま…いっか。
[先程見ていた男の姿を思い出しながらさらさらと再びペンを動かし始める。]
/*
ジュンタ!見えないかなーってスカートの中身ですか!って思うぼくがおかしーですか そーですか 笑
さかさまの女子高生の意味がわからなくてややしばらく考えました 笑
んー………もうちょい、もうちょい、もうちょい………
[少しずつ後ろにそっていくと、流石にバランスを崩した。]
あ、わわわ!
[どす…っと後ろ向きにすっころんだ。]
うわー、俺だせぇ……
[ちらっと目線を上げ、先程の男の様子を伺えばまだ伸びをしている。
先程よりも後ろに反っているように見える。]
…。あの人何してるんだろ?
[こてり首を傾げて様子を伺っていれば、そのまま後ろに倒れるのが見える。]
あ…っ!危ない…っ…。
[倒れた男の姿に頭とか打ってないんだろうかと心配しながらも、くすりと漏れる笑いは堪えきれなくて。]
げ、笑われちまったじゃん。だっせぇなぁ俺。
[しかも、際どくブリッジ状態になっていて起き上がれない。]
ねー、笑ってないで助けてよー
[ブリッジ状態になったまま起き上がらない男の様子に再びこてりと首を逆方向に傾げる。]
あの人大丈夫なのかな?
[そうしていれば助けてという言葉が聞こえてきて、ベンチから立ち上がりとんとんと男の傍へと駆け、くすくすと笑いながら右手を差し出す。]
大丈夫?
[彼が手を掴めば、ぐいっと力を入れて引っ張るだろう。]
……ぁ。
[人の流れの向こうに警官の制服が見えて立ち上がった。
何度も家出少年と思われて派出所の世話になったことがあったから]
ちぇ。
[母親にもらったお金をポケットにしまいこんで歩き出す]
さーみっ。
マフラーが要るかなー。
雪降りそうだし。
[雪が降ることを考えると自然ににーやりと。
ポケットに手を入れたまま、肩をすくめて住宅街へと]
[差し出された手を掴んで、少し引っ張ってもらう。バランスを取り戻したら、体をバネにして起き上がった。]
さんきゅ、助かったぜ。黄色の子。
[さて、それは何の色なんだろう?]
[少し引っ張ればくいっと自分で起き上がってきた男に礼を言われ]
どういたしまして。
[にこりと笑えば、黄色の子と言われ小首を傾げる。]
黄色…?
[何が黄色なのかと考えを巡らせはたと気付けば、顔を赤くしてスカートの裾を両手で押さえ、自分よりも背の高い男の顔を見上げてちょっと睨んだ。]
おいおい、睨む事ねぇだろ?
黙って覗くよりよっぽどましだ。
[あはは、と笑って]
ま、ただ見じゃさすがに悪いかな。あんた、名前は?
[悪びれるわけでもなく、彼女に名前を聞いた]
[黙って覗くよりましだと言って笑う男に口を尖らせ]
黙ってでも断ってでも覗くとかありえない…。
[ぶつぶつと抗議の声をあげれば名前を尋ねられて]
ミナツ…朝倉美夏。
あなたの名前は?
[こちらだけ名乗るのもと思いながら目の前に立つ彼にも名前を尋ねてみる。]
美夏ちゃんね、おーけー。覚えた。
俺はジュンタ。多分美夏ちゃんと同じ藍住高校の三年生。
[不機嫌そうな(当たり前だが)彼女の様子を特に気にするわけでもなく]
今日はついてるや。
普段見れない、いいもんが見れた。明日も勝てそうだ。
ジュンタ…。うん。多分、忘れない。
あ。先輩なんだ。私は1年。
[目の前の彼の名前は絶対忘れないと思いながら不機嫌なまま受け答えをすれば、その後に続く彼の言葉に]
なっ…!いいもんって…!
……………。
明日も勝てそう?
何かスポーツでもしてるの?
[この時間帯にこの場所にいるなら部活とかではなさそうと思いながら不思議そうに尋ねた。]
/*
進行中心苦しいのですが、業務連絡失礼致します。
村の開始時間と諸事連絡です。
【村の開始時間は11日の24時(12日の0時)に仮決定します。】
…参加者様全員のご意見を参考に出来た訳ではないので、
勝手な判断については申し訳ないのですが。
少人数でも…というご意見を貰えましたので、
思い切って開始してしまおうと思います。
都合が悪い方は確認次第、申し出て頂けると助かります。
急な決定でごめんなさい。
…それと余剰になりますが、皆様。
無理の無い範囲で愉しんで下さいませ、ね。
のんびり、のんびり。
回想描写についても今の所ほとんどなされては居ませんが、禁止ではありませんので必要次第でどうぞ!
…突然の連絡失礼致しました。
うん、忘れるな。今日の出会いは、五円(ご縁)だから。
あー、一年か。それじゃ、俺わかんねぇや。
学校あんま行ってねぇし。
[不機嫌そうな彼女の頭をつんつんつついて]
怒るなよ?可愛い顔が台無しだ。
スポーツ?………まぁ、スポーツっていえばスポーツ。
わかりやすく言えばギャンブル。
今日は勝ったから、ちょいと金持ち。
んで、可愛い黄色も見れた。
良いことばっかりだ、今日は。
[出席日数の事は、忘れた]
[頭をつんつんつつかれ、恨めしげに身長差のある彼の顔を見上げ]
ご縁?
うん。私もわかんないな。
学校あんまり行ってないって…3年生ってまだ授業あるよね?
[こてり首を傾げ、かわいい顔と言われれば不機嫌だったのも忘れえへへと照れたように笑い]
ギャンブル…?
パチンコとかのギャンブル?
それって高校生がやってもいいの?
……っ!可愛い黄色って!!
勝手にみたんでしょ!勝手に!
お金持ちなら慰謝料ちょうだい!慰謝料!
[いたずらっぽく微笑みながら彼の顔の前に手袋をはめていない右手を出してひらひらと振った。]
そそ、こいつのお導き。
[そう言って、五円玉を取り出した。]
おお、授業はあるぞ。
つい忘れちゃうんだよ。集中すっとさ。
おかげで出席日数危機的状況。
[はぁ、とため息をつくが、ニコニコ笑う少女の顔を見て、俺は笑ってみせたんだとおもう。]
高校生がギャンブルして良いわけねぇじゃん?
ばれたら補導されちまうよ?
慰謝料って……じゃぁ、おごってやっから飯付き合う?
[試すように、俺は笑った]
-藍住中央公園-
[すたすたと夜間の公園を歩く]
[灯りこそあるものの昼とは違う雰囲気を身に感じ]
……。
[愉しむかの様に足取りは軽く、自宅に向かう]
…今日も寒いなぁ
[少し身を縮こまらせて、ふぅと息を吐いた]
[こいつのお導き。と言って取り出された五円玉を見て]
五円とご縁…。
[この五円が何の関係があるのかと心の中で思う。(オヤジギャグ?)そう思いながら]
出席日数危ないんだ?ちゃんと卒業できそう?大丈夫?
学校行った方がいいよ?
そうだよねー。高校生がギャンブルしていいわけないよね。
じゃあ…なんで…。
[あんまり聞くのもいけないのかとその後の言葉は飲み込み、飯付き合う?と試すように笑う彼の言葉にしばしうーんと悩む。]
おごりなの?
うーん…。ジュンタ、悪い人じゃなさそうだし付き合ってあげてもいいよ!
[ずっと外にいるせいか体が冷えてきて何か温かい物でも飲みたいと思いながら彼の誘いに乗ってみようかとにこりと笑みを返す。]
[公園内に踏み入り歩き続けていると]
…あれ?
[夜間の公園に学生らしき二人組みを発見]
[一人は男の子で、一人は女の子である]
…何してんだろ
[暗い上、未だ距離が少しある為に顔がわからない]
[なんとなく、にまぁりと笑ってしまった]
もしかして、真夜中のデートとか…
[一人でに妄想を膨らまし]
誰だろう、知り合いだったら笑うなぁ…
[すれ違いざまに顔をみようかと思案する、が]
あんまり見るのもよくないやね
[一人呟き、なるべく意識しない様に歩み続ける]
博打打ちのジンクス。金の導きに逆らうなってのがあんの。
[断じてギャグではなーい!と大袈裟に言ってみて]
卒業はするさ。テストでは点とってるから。
これから、授業にさえちゃんと出ればな?
んー、年誤魔化してる。制服じゃないのも、その為。
[悩む彼女には、クスクス笑って。奢りならと言う彼女に]
あはは、ナンパ成功?
心配しなくても、おごってやんよ。
今日はちょいと勝ったからな。
[本当は、ちょっとどころではないけれど]
[通り過ぎようとする女の子をちらりと見ると]
げ、イマリじゃんあれ。
ま、ばれないかな?覚えてないっしょ、俺の事なんか。
[自分では、目立たない存在だと思っているから。覚えているか、いないかは彼女次第だと思うけれど。]
ふーん。ジンクスねー。
じゃあ、そのジンクスのおかげで私はかわいい黄色を見られたわけだ。
[くすりといたずらっぽく笑う。]
授業にさえちゃんと出れば…じゃあ、学校でもそのうち会えるかもね。
年齢誤魔化すために私服だったんだ!
私服だから先輩だってわからなかった。
ナンパ…?
[ナンパと聞いて少し顔をしかめながら]
へぇ。今日は勝ったんだ?じゃあお金持ちっていうのは嘘じゃないんだね!
じゃあ、慰謝料がわりに何奢ってくれるのかなー?
[奢ってくれるという彼にいたずらっぽく尋ねる。]
[ふとイマリじゃんっという彼の視線の先にいる見覚えのあるお団子頭。]
イマリ先輩…?
ジュンタ知り合いだったんだ?
この前、ここでちょっと話したことあるんだよねー。
[ばれないかな?と言っている彼の様子を見て、イマリに声をかけるかかけないか迷っている様子。]
そうそう、可愛い黄色を連れてきた五円玉……って。
黄色に出会ったんじゃなく、美夏ちゃんに出会ったと思いたい。
[悪戯っぽく笑う彼女は、さっきまでの不機嫌さは微塵もない]
あぁ、学校で会えるかもな。
少なくとも、テスト中はちゃんといるよ?
制服で入ったら、一発で補導だもんよ。
着替えて学校行くの面倒だから、ついついふけちまうけど。
ナンパ…にしては下手な誘い方だけどな?
[顔をしかめた彼女に、冗談だと肩をすくめて]
あぁ、好きなもんおごってやんよ。
コーヒーからフランス料理のフルコースまで。
なんたって、慰謝料だかんなー。
[見ないようにとおもっていても]
……。
[近くを通ればチラチラと伺ってしまう]
…ぁ
[思わず小さな声をあげた]
[あの子は先日、此処で挨拶した子だ、と]
……
[そうなれば相手が気になり男性の方をまたしてもチラチラと。慰謝料、などという声にギョッとしながらも]
ん、イマリは同級生だかんな。
俺学校出てないし、あいつが覚えてるかはしらねーけど。
一応、俺悪い子の部類だし。
[自分が思ってる以上に、俺の知名度は高いんだけど。学校出ない癖に、テストの点は良いもんだから。でも、そんな事知らないし。成績なんて興味もないから。]
なーにチラチラ見てんだあいつは。
[挙動不審な彼女にため息をつきつつ]
美夏ちゃんも、イマリの知り合いなんだよな?
珍しい縁だねぇ。
[二人はどういう間柄なのかと妄想。
慰謝料などという言葉が出る辺り泥沼だろうか。
いざとなれば仲介にはいるべき?
知らない子じゃないし。と考えながら。
男性の顔を視認した]
げ。
[こっちも知った顔だった。
しかも同学年である。]
うわぁ…
[彼の口からナンパ、と確かに聞こえました]
テスト中かぁ。テストじゃない時も可愛い黄色に会いにくればいいよ?
[美夏ちゃんに出会ったと思いたいと言う彼の言葉に冗談っぽく笑い答えながら]
着替えて学校行くの面倒って…学校は朝からだから先に学校行ってから行けばいいんじゃないの?
[好きなものをおごってくれるという彼に]
ふーん。なんでもいいんだー?
何がいいかなー。
あったかい物がいいな。ずっと外にいたら寒くない?日も暮れちゃったし。
[気がつけば暗くなっている空を指さし彼にそう尋ねる。]
あ。そっか。イマリ先輩と同級生か。そいえばイマリ先輩も3年生だって言ってた。
悪い子の部類…。
確かに学校にあんまり行ってないんじゃ悪い子なのかもね。
でもジュンタは悪い人ではなさそうだよ?
[くすくすと笑う。
ちらちらとこちらを見ているイマリの姿を見て]
うん。どうしたんだろ?
なんだろこっち見てるね。
知り合いっていうか、たまたまこの公園で会ってちょっと話したくらいだよ。
確かに珍しい縁だよね。
五円玉のご縁?
[さっき彼が言った言葉を口から紡ぐ。]
[イマリの発したうわぁという言葉に反応し頭を抱えるジュンタを見て、さらにその後に続く言葉を聞いて]
自分も受験生…。
[ジュンタを指さしてぽつりと呟く。
イマリの方を見て]
こんばんわ。
[にこりと微笑みながら頭を下げた。]
お?学校で黄色に会いに行っていいのか?
階段の下で待機しちゃうぜ?
[冗談には冗談で返す。これが俺流]
夜に行くと、たいがい朝までやってっからさ。
んで、学校行くの面倒になると。
小遣いには困らないんだけどな。
[欲しい物も、特にあるわけではないし、と]
暖かいもんかー。コーヒー飲みに行くか?
手作りケーキを出す喫茶店があんだよ。
なかなかに美味いぞ?
お、黄色に見とれてる間に日が暮れてしまったか。
[時間がたつのは早い。楽しい時間なら尚更に]
不良と悪人はちげぇよ。
俺は良い子ではない。だから不良。
ヤンキーとかチーマーとはちげぇの。
[ふふん、と笑い]
ふぅん……この公園って案外縁があんだな。
五円玉のおかげで美夏ちゃんと会えた。
しかし、イマリにばれた。
良かったのか悪かったのか………
[うーんと少し考えて。それでも、受験生との言葉には]
あ、俺勉強しなくても受かるとこしか受けないし。
[のほほんと答え]
/*
体調不良というよりは村を立てた時期からの寝不足がここにきて爆発して、起きていられなくなったことが原因d(ガフッ
_| ̄|○ il||li
[階段の下で待機するという彼の言葉に自分のちょうど目線にある胸板をぐーぱんちで軽くこつんと殴り]
その時に黄色とは限らないですよーだ。
[べーっと舌を出して抗議の声をあげる。]
朝まで…徹夜?
じゃあ…今日もずっと寝てないの?
そんなに楽しいんだ。
ケーキ!いいね!ケーキ!
いいよ!じゃあ慰謝料はコーヒーと美味しいケーキで。
[上機嫌でそう答える。イマリには何の慰謝料なのかわからずますます何事かと思うだろうか。]
[ミナツの挨拶や、ジュンタの声にバレたと小さく舌を出し]
こんばんわー…
[小さな声で挨拶し、近づいて]
受験生?
アタシ、受験しないし。
関係ないもん。
つか、あんたにいわれたくない!
[ぶーぶーと非難]
…なんの話してたの?
ごめんね、ちょっときいちゃった…
[努めて明るく笑う]
不良と悪人は違う…。
そういうことにしておく。
[得意げに笑う彼を見てとりあえず納得した風に頷く。]
ねー。結構、この公園にはいるんだけど今までは会ったことなかったのにね。
すれ違ってたけど気がつかなかっただけかな?
[勉強しなくても受けるとこしか受けないとのほほんと答える彼の姿を見て、まだ出会ったばかりだけどその答えがとても彼らしいと思いくすりと笑った。]
黄色じゃなくたっていいさ?
ピンクでも白でも、選り好みはしねーから。
[他人が聞いたら、きっと何の会話かわからないんだろうな]
ん、寝ても覚めても博打の事しか考えてねぇし。
夢の中でも博打打ってるから、同じ事さ。
夢で会いたい人がいるわけでもないし、あんま寝ないな。
いや、今日は寝る。夢の中でもう一度黄色に出会いたい。
うーし、ケーキ決定!
そのくらいでよけりゃ何度でも。
うん、後何回見れるかなーっと。
[頭の中で計算してみて]
[近づいてくるお団子頭の彼女がジュンタに非難の声をあげるのをおとなしく聞き、何の話かと尋ねられれば]
全然大したことじゃないですよー。
可愛い黄色のお話です。
ね?
[くすくすと笑いながらジュンタの顔を見上げる。]
イマリ、専門志望だっけか?
きついぜ、専門は。遊ぶ時間ねぇし。
まぁ、他人事だけどな。
[舌をだす彼女に、はぁと深いため息を]
俺は良いんだよ、勉強しなくても受かるから。
[慰謝料の話には、あははと笑って]
まぁ、その、なんだ。
たった今、可愛い黄色…
もとい、美夏ちゃんをナンパしたとこ?
[誤魔化してみる]
[何色でもいいという彼にくすくすと笑いながら]
寝ても覚めても博打の事かー。
でもそれだけ夢中になれるってすごいよね?
ふーん。会いたい人いないんだ?彼女とかいそうなのにね?
[そう尋ねながら黄色に出会いたいと言われれば]
黄色って…っ!私じゃなくて黄色に出会いたいんだ。
……変態…。
[最後の一言は彼に聞こるか聞こえないかの小さい声で。]
わーい!ケーキ決定ー!
[嬉しそうに手をぱちぱちと叩きながら喜ぶも]
何度でも奢ってくれるって…!
何回見れるかなーってもうないですよーだ!
おう、そーゆー事にしとけ。
[にこりと、小さな微笑みを彼女に]
すれ違う人間なんて星の数ほどいるさ。
その中で出会いに至るってのはすげぇ事なんだ。
今、ここで、出会いの縁があった。
素敵な事だと思うよ、本当に。
[くすりと笑った彼女を見て、俺は小さく首をかしげた]
夢中になってるわけじゃねぇよ。
これしか出来ないんだ俺は。得意なんだよ。
[ぐっと、左手を強く一度握り込み]
俺は何をしても、人よりちょい上にしかなれなかった。
そんな俺が見つけた、唯一一番になれるもんなんだ。
彼女、ねぇ………学校にも行かない奴にそれを言う?
可愛い女の子に会ったのなんか、久しぶりだぜ本当に。
[はぁ、と落ち込んでみせて。]
美夏ちゃんを夢で見たら。それはそれで、自分を疑うだろ?
一目惚れって、信じないんだ俺は。
黄色に会いたいってんなら、健全な男子学生だろう?
[ケーキに盛大に喜ぶ彼女に、優しく微笑み]
別に見なくてもいいんだけど、ケーキに誘う口実に困るだろ?
[出会いに至るのはすごいことで素敵な事と言いながら首を傾げる彼に]
確かに。あそこでジュンタが倒れなければきっと変な人ーって思ったまま通り過ぎてたかもね。
そう思えば素敵なことね。きっかけはどうであれ。
[最後の一言はいたずらっぽく言い]
唯一一番になれるものかー。
でも人よりちょい上でも十分すごいと思うよ?
[首を傾げ彼の顔を覗きこみ、はぁと落ち込んで見せる彼に]
可愛い女の子ねー。いつもそうやってナンパするの?
[くすくすと笑う。]
ケーキに誘う口実…。別に口実作らなくても一緒にケーキ!って誘ってくれればいつでも行くよ!
おごりならね!
[小さく舌を出して最後の一言を付け加える。]
[彼が誰か知り合いを見つけたらしく声をあげるのを聞いて、そちらを見ればそちらもこの前見た顔。]
あ…。あの人もイマリ先輩に会った日にいた人だ。
ジュンタの知り合いなんだ?
[そう尋ねながら、社会人の彼にぺこりと頭を下げた。]
…ジュンタお前ぃ、こんなトコで何やってんさ…。
こないだは折角テンパってた緑一色を…
[えぇ、堅実に打つけどリーチ後になかなかツモれずフリコむタイプ…。]
同じ街にいて、同じ学校にいて、同じ公園にいて。
その結果の出会いが、あれってのもはずいけどな?
[本当に、素敵だと思っているのは俺だけだろうか。]
一番じゃなきゃ駄目な時だってあんのさ。
恋愛に二番はないみたいに。
[ちょっとだけ、真面目な例えをしてみた。]
おいおい、俺がナンパ少年みたいになってないか?
俺はナンパなんかしないよ、普段は。
今日は気分が良かったんだ。
好みにもうるさいしな、俺は。
[ちっちっち、と指を振ってみる]
ちぇ、男は誘う口実考えんのにずぅーっと悩むんだぞ?
ま、勝ったら誘うさ。どうせ金の使い道ねぇし。
[本当に誘ったら、毎日ケーキ喰うはめになりそうだが]
ズイハラさんは博打仲間さ。
美夏ちゃんのケーキ代の3分の1を担う人。
あはは、後輩をナンパしたとこっす。
役満は上がれないもんですってー?
あがられたら、勝ちがみんな飛んじゃうもの。
[ニコニコと、ズイハラさんに答えて]
…ったく、ツイてる奴ぁツイてるよなぁ。
金と時間に加えて、カワイ子ちゃんまで手にいれてやがる。
[くしゃくしゃと髪を掻きつつ溜息。]
こっちぁ当分忙しいし、星周り悪いっぽいんでな。
借りぃ返してもらうのは当分先んなるさね。
[恋愛に二番はないみたいにと言う彼に]
うーん…。確かに恋愛で二番は嫌だな。
一番じゃなきゃだめな時かー。
あんまり考えたことなかったな。
[常に能天気にその場のノリだけで生きてるのでそんなこと考えたことなかったと心の中で思いながら]
ふーん。好みうるさいんだ?
じゃあ、私はジュンタのお眼鏡にかなったってことなんだ。
[ちっちっちっと振られる指を目で追う。]
勝ったら誘ってくれるんだ!
じゃあ毎日勝ったら毎日おごり!
美味しいものならなんでもいいよ。
[にこにこと答えながら、ズイハラがケーキ代の3分の1を担う人と聞いて]
そうなんだー。
ごちそうさまでーす。
この前ちょっとお会いしましたよね?
[おどけたように社会人の彼に向って礼を述べた。]
わからない人の為の麻雀補足
役満:最高の得点を与えられた麻雀の役の花形。滅多にあがれないし、あがったら死ぬとまで言われる役満もある。
緑一色:緑色の牌(竹の23468、字牌のアオ)のみで上がる事。役満。役満の中では比較的上がりやすい
ま、競争しないで済めばそれが一番いいけどな。
美夏ちゃんは、きっと考えなくていいから。
だから、今まで考えなかったんだから。
[それでも、男は戦う生き物だから。誰にも、負けたくないから]
そうそう、眼鏡にかなったんだよ美夏ちゃんは。
話してて、楽しいしな?
…あぁ、どうも。
[ものすごく複雑そうな顔で少女に会釈。]
キミは…あぁ、先日のイマリちゃんの後輩だっけ。
悪い事ぁ言わない、ケーキだけにしとけ?
おにゃのこは色々安売りしちゃあかんよ。
男は狼だ。特に若い男ぁナ?
[一応やんわりと釘さしてみたり。]
あはは、本当に毎日誘っちゃうよ?
よーし、勝つ目標ができたっ!
美夏ちゃんとのデート資金を稼ごーっと。
[言ってて、自分が凄く軽い男のような気がしてきた。女を誘う事なんてなかったし、誘いたいと思った事もなかったから]
[複雑そうな顔をした原因が自分だと気付かず問いには答えて]
そうです。イマリ先輩の後輩です。
そういえば…甘いもの苦手って言ってましたよね。
ズイハラさんっていうんですね。美夏です。どうぞよろしくです。
[そういえば名前も知らなかったと自分の名前を相手に告げる。]
男は狼…。
[えっ?という顔をしてジュンタの顔を見る。]
そう言えばズイハラさん。最近ついてないんすか?
携帯ぶっ壊したとか聞きましたし、麻雀も調子悪いし。
再戦なら、いつでも受けてたちますけど?
[俺が一週間で稼いでいる金は、学生バイトの一月分ほど。だからこそ、博打仲間は大切にしているつもりで]
うん。話してて私も楽しいよ?
[ジュンタと時間も忘れて話していた事を思い出す。楽しいと言われて悪い気はしない。]
あはは。デート資金。
じゃあ、誘いがない時は負けた時だって思っておくねー。
[彼がまさか毎日勝つほど強いと思わず笑いながら。]
少年ってぇのは得てして餓えてるもんさ。
[あんたも10代の頃はそうだったのか?そうなのか?]
[突然唐突に、「でんわでちゅよー★」とか能天気ファンシーな着ボイス。]
…はい、ズイハラですが…。
[大真面目に出ても、ピンクの小熊ケータイ。]
…ツイてないのは、普段から。
[うんざりと通話を切ってもピンクマ携帯。]
卓囲むのはアレだ。脳みそを使ったスポーツって奴さね。
…たまにゃぁ勝ちたいけどな。
こらこら、真に受けるなそこ!
[美夏ちゃんをびしっと指差します。]
後輩相手に狼になったら、仲間に会わせる顔がない。
イマリあたりが、いいふらしそうだ。
[じろり、イマリを見てみる。彼女はとぼけるだろうか。それともからかうだろうか。]
[どこからか能天気な着ボイスが聞こえてきてぶっとふきだしそうになる。
ズイハラが携帯を取り出し話し始めるのを見て]
(人って見かけによらないんだ…)
[まさか借り物の携帯だとも思わずズイハラの趣味かと思いながら、更に彼が手にしている携帯を凝視。]
(ピンクの小熊…)
[あまりに彼に似合わない携帯にこらえていた笑いが抑えきれずくすくすと笑い始める。]
うん、美夏ちゃんも楽しかったなら嬉しい。
独り善がりは寂しいからなー。
[あはは、と笑って。]
ちぇ、意地でも毎日誘わないとなー。
負けたって思われたくないしー?
[現在握っている金だけでも、卒業まで毎日ケーキくらい食える]
飢えてませんから!
俺は女と遊びまくってるように見えるんすか?
[ぶーぶー言いながらも、携帯を見れば]
………営業って辛いんだなぁ………
[としみじみ]
[ピンクマじぃ…]
[溜息ひとつ。]
あぁ、お前らあんまり遅くなるんじゃないぞ?
[それじゃ、と片手を挙げて*足早に立ち去った。*]
[びしっと指さされ少しびっくりして]
真に受けてないよー?
あはは。イマリ先輩が証人だねー。
[ジュンタの様子が面白くてくすくすと笑いながらイマリの反応を待つだろうか。]
毎日誘ってくれるんだー?
でも、無理しないでね。
期待しないで待ってるよー。
[まさか毎日ケーキを食べられるほど彼がお金を持ってるなんて思いもしない。
そもそもギャンブルでそんなに儲かるとも思ってなかったし。]
お疲れ様でーす。
[そう言っててズイハラさんと別れた。]
そーそー、イマリが証人!
[硬派だと言われたら頷くだろうし、軟派だと言われたらつっこむはずだ。]
無理してでも会いたいって思ったら、無理するよー?
思わなかったら、無理しない。
どっちが幸せなんだろうねー?
つーか、期待しろよっ!
[びしっと突っ込み]
[遅くなるなよ。と去っていくズイハラに]
また会えたらよろしくですよー。
[手を振り見送って、ジュンタの方を向き]
どっちが幸せなんだろうねー?
[真似をして同じ言葉を繰り返し、笑いながら]
期待してるよ!毎日おいしいケーキ!太っちゃったらどうしよう。
寒いっ!ジュンタ、寒いよっ。
ケーキ!ケーキ!
[白い息を吐きながらそう訴え、イマリもジュンタが良いと言えば誘うだろうか。]
さぁな、独り者の俺にはわかんねー。
でも、会いたいって思えるのはきっと幸せかもね。
[寒いと言う美夏に笑って]
おーし、ケーキ行くかぁ!
イマリはどうする?
ついでだし、お前もおごってやるぞ?
[来ると言うなら一緒に行くし、断るようなら無理に誘いはしないだろう。とりあえず、ケーキ喰いにに行く!]
―公園→喫茶『Snow』―
−喫茶『snow』−
[ジュンタにこれがいいと訴え注文してもらった温かいミルクティーとレアチーズケーキに舌鼓を打つ。]
うーん。本当においしいー。
[頬に手を当て満足げな表情。食べてるときが一番幸せ。と思いながら。
それからも色々と話をしながら、楽しい時間を過ごすだろうか。
突然、はっという顔をして]
そろそろ私、家に帰らなくちゃ。
これあげる。
[さらさらと紙に携帯の番号とメールアドレスを書き、ジュンタに渡して席を立ち]
勝ったらケーキね!楽しみにしてる!
今日はごちそうさま!
[そう言い残してからんと扉についている鐘を鳴らしながら外に出て、自宅へと。**]
―喫茶『Snow』―
[俺は、よくここに来る。何故かって、珈琲の味やケーキの種類の豊富さも勿論ある。だけど一番の理由は、名前が気に入ってるからだ。雪って奴は、ほとんどの人間にとって迷惑な物なんだと思う。それでも、その美しさは万人が認めている。雪は、冬の一番なんだ。輝いているのに儚くて、冷たいけれど優しくて。雪と冬みたいに、俺も何かの一番でありたいと思う。誰かの、一番でありたいと思う。]
好きなの喰えよ、遠慮しなくていいから。
[そう言って、自分はいつものブレンド珈琲を頼む。ケーキは、マスターが日替わりで適当に持ってきてくれる。常連の特権って奴だ。程なくして、ケーキと飲み物をマスターが運んで来てくれた。]
[俺の今日のケーキはバナナケーキらしい。最近バナナダイエットが流行っていて、お客に頼まれて作ったケーキだと言っていた。美味しそうにケーキを食べる美夏ちゃんと、他愛ない、それでも楽しい会話をとりとめもなく続けていたと思う。久しく忘れていた、懐かしい感覚だった。それでも時間は過ぎていくから、彼女と別れる時間も来るわけで。去り際に、彼女はメールと携帯番号を渡してくれた。]
おう、楽しみにしてな?
毎日おごってやれるように頑張るからさ。
[実際はケーキばかりじゃ飽きるので、他の所にも誘おうかと思っている。どうせ一人で遊びに行く予定だったし、彼女と一緒の時間は、やはり楽しかったから。出会いは…黄色だけど。それでも、楽しい出会いに感謝しつつ。彼女にメールを送っておいた。]
10/30 SAT
宛先 美夏ちゃん
件名 隼太でーす
内容
やっほー!とりあえずメール送っといた(笑)
今日は楽しかった。
だから勝った日は誘っちゃうから覚悟しとけぇー?(笑)
そっちからも、なんかあったら何時でもメールしてな?
学校行ってるか博打場にいるかわからねぇけど!
んじゃおやすみー!
さぁて、帰るか。帰って、寝て、夢を見たい。
黄色の夢……じゃなくて、美夏ちゃんの夢を見よう。
[ふわぁ、と大きなあくびをして、お勘定を済ませて家路に*ついた*]
―電車内―
[休みの日だろうと当然塾であり。
車内で聞く音楽プレーヤーは相変わらず単調に英単語の発音をしている。]
……………。
[車内で鳴り響いた携帯電話の主である若者は大声で話だし。
杖をついた老婆の前ではサラリーマンたちが眠りこけている。]
………………。
[無言で立ち上がり、着いた駅で降りる。
あの老婆は無事に座れたろうか。]
………………。
[恐らく2度とは会わないだろうけれど。
電光掲示板を見上げれば次の電車は15分後であった。
そのまましばらく*待ちぼうけ。*]
―ケータ宅―
うおおおーまた勝ったー!!
[悪戯一味は揃ってTVゲームに夢中。
対戦ゲームで怒涛の10連勝を記録してばたり伸びた]
オマエらよえーよー!
[ごろんと横になったまま文句を言えば、
オマエが強いんだと言われて脇腹にパンチが入る。
ぐぇ。とカエルが潰れたような声をあげて体を起こして]
そろそろいかね?
[一味を見回してにいいいいと歯を見せた]
―藍住中央公園―
[入り口の近くの茂みの中。
公園のそばの交番が見える場所に身を潜めて。
木切れを数本、石を支えにしながら斜めに地面へ刺し、
空ペットボトルで作ったレールを置く]
あーもうちょい下、右みぎ…おっけ、そこそこ
[地面にはいつくばってその向きを確認して]
ビニール袋からコーラと何か小さな物を取り出す]
こっからが時間勝負だかんな。
[一味は僅かな緊張と、大きな大きな期待を込めた
なんとも言えない表情を浮かべ
射出口用意!
[一味のうち二人がフェンス際の茂みに手をかけた]
発射台用意!
[一人がさっき作った発射台を手で押える
よーっし!いくぜ!
[コーラと一緒に取り出した小さな物の包みを開けて
中身を2粒手に取ってコーラの中に落とす。
急いで細工をしたペットボトルの蓋で栓をして
発射台に飲み口を下にして置いた]
発射!!
[言うと共に栓をはずす。茂みが二人の手で掻き分けられると
そこにはぽっかりとフェンスに開いた穴。
勢いよくコーラを噴出しながら、
ペットボトルはフェンスの穴を抜けて交番へ向かって飛んでいった]
[やがて聞こえる騒ぎの声を背中に受けて
意気揚々と犯行現場を後にして]
『サッカーやろうぜ!』
おー。やろうぜー。
[サッカーボールは秘密基地に置いてある。
それを取りに集団で向かう一味の後ろからは]
マテ…オマエら…今度という今度は……!
ゆるさねえぞ……
[自転車に乗った若い警官が、
ぶつぶつと文句を*言いながら……*]
[今日は休み。でもやっぱり今日も麻雀。いつもより、ちょっと真剣に勝ちを目指した。だって、デート資金を集めなきゃいけないから。それに、今日は………]
ツモ、4000・2000。ラストですね。
[今日も勝った。その足で、俺は少しだけ買い物をした。だって、今日は少しだけ特別な日だから。]
さぁて………どうしよっかなぁ。
−回想:昨晩・帰り道−
[てくてくと家への道を白い息を吐きながら歩いていればメールの着信を知らせるメロディが携帯から流れ始める。]
ん…?誰だろ?
[携帯をぽちぽちと操作してメールを見れば先程美味しいケーキを慰謝料がわりに奢ってくれたジュンタから。
メールの内容ににこーっと笑顔を浮かべながら返信を打ち始める。]
10/31 SUN
宛先 美夏ちゃん
件名 happy!ハロウィン(カボチャ)
内容
うぃーっす!約束通り勝ったぜ?
お菓子が欲しければ、昨日の公園に来なさい(笑)
合言葉はトリックオアトリートだ(笑)
10/30 SAT
宛先 ジュンタ
件名 ごちそうさま!
内容
メールありがとありがと!
私も楽しかったよ♪
誘ってくれるの楽しみにしてるね!
卒業できなかったら困るから学校はちゃんと来た方がいいよ!(笑)
今日はほんとにごちそうさま。ケーキ美味しかったー♪
おやすみ!
[そうメールを編集すれば送信ボタンを押す。]
ふーん。ジュンタってこういう字だったんだ。
あー…。そいえば、先輩なのに普通に話してた…。
ジュンタ気にしてる感じもなかったし、まっいっか。
[ぽつりと独り言を漏らし、手に持った鞄をふりふりと振りながら家への道を急いだ。]
−回想:終−
あ
[ふいに携帯を取り出し、かちこちと操作]
ごめん、この後、ちょっと用事あるんだ
[ごめん、と苦笑い]
二人でゆーっくり、愉しんでおいでよ
[えへぇー、といやらしく笑えば]
じゃ、アタシはこれで!
[後ろ歩きに数歩、手を振りながら歩き]
ばいばーい!
[挨拶と共にくるりと振り返れば、走りだした]
-回想・了-
―公園―
[俺は、昨日のベンチで空を見上げていた。秋の空なのか、冬の空なのか。よくわからないけれど、空は高く澄んでいた。]
久しぶりに……いい空。
−自宅−
[暖かいベッドの中から出たくなくてもぞもぞしていれば、机に置いた携帯から着信を知らせる音。]
んー…。メール…。
[大きく伸びをして布団から名残おしそうに出る。]
今日も寒そ…。
学校も休みだし、何しようかなー。
[外を歩く人の恰好を見て寒そうであるというのは分かり、出かけるなら暖かい恰好しなくちゃと携帯を手に取りメールを確認。]
あ…。ジュンタだ。
へぇー。勝ったんだー。
あーそっか。今日ハロウィンだ。
お菓子が欲しいならって!
[メールの内容にくすくすと笑いながらぽちぽちと返信。]
10/31 SUN
宛先 ジュンタ
件名 おはよー。
内容
すっごい勝ったんだー?
実は負けてるのに勝ったっていってるわけじゃないよね?(笑)
お菓子をもらいに公園いくー。
これから用意してそっち行くね!
10/31 SUN
宛先 美夏ちゃん
件名 Re:おはよ。
内容
あー、信用してないなぁ?
俺、なかなか強いんだから!
うん、待ってるからー☆
[美夏ちゃんからのメールに返信をした。何故か顔がほころんでいて、いかんいかんと首を振った。]
しっかりしろ、俺!
違うぞ、そんなんじゃねぇぞ!
[誰もいない空に言い訳をしながら、彼女を待った。]
[返信を打ち終わり、身支度を整えれば、クローゼットを開き何を着ていこうかとしばし悩む。
着信を知らせる携帯を手に取りメールの内容を確認すれば]
あんまり待たせちゃ悪いよね。急がないと。
どれにしよーかなー。
[そう言いながらもマイペースにクローゼットの中身を覗きこむ。鼻歌を歌いながらどれにしようか悩みながら。]
これにしよっと。
[チェック柄のワンピースを取り出し身につけキャスケットをかぶり、ブーツを履いて外へと。]
−自宅→中央公園−
-自宅-
[ぼんやりとテレビを見ている。
其処にはたまたま今日にちなんだ一節が流れ]
あぁ。今日ハロウィンなんだ。
[へぇ、と思い出す。それと、同時に。]
……。
[カレンダーに目を遣り、小さく息を吐いた]
電話しとこうかな
[携帯を取り出し、ぽちぽちと操作]
−自宅→中央公園−
−藍住中央公園−
[急いで駆けてきたせいではぁはぁと上がる息を公園の入口で整える。]
ジュンタもう来てるのかな?
待ってるってことはいるってことだよね?
[入口からきょろきょろと公園の中を見回せば、昨日と同じベンチに座っているジュンタの姿。
姿を見つけにんまりと笑いながら、空を見上げているジュンタに気付かれないように後ろからそっと近付き、頭のてっぺんにあるつむじを人差し指でぐりっと押して]
トリック オア トリート!
お菓子を強奪しにきましたよ!
[そう言って舌を小さく出して笑顔で声をかけた。]
[4度目のコール。電話の相手の忙しそうな声。]
あ。お父さん?
[呼びかけ、淡々とした声を繋ぐ]
明日だよ。
うん、ちゃあんと覚えてたのー?
[最後は悪戯っぽい微笑みで]
週末、帰ってくるっていってたっけ?
アタシも、多分お泊り行かないから。
一応ほら、命日だし?
[くすくすと笑えば、相手からも突っ込みが]
べぇつに。
たまにはそういう事もしてあげなきゃ。
[それにもたいして動じはせず。]
おわわ!?
[ぽけぇーっと空を見上げていたら、突然頭を押されてびっくり]
美夏ちゃん……びっくりしたよぉ。
ほい、ハッピーハロウィン。
[なんだかんだで、結構悩んだ結果決めたクッキー。それを美夏ちゃんに渡した。]
/*
あっー!前に下書きしたやつ間違えてはっちゃったよー。
ま…いっか。
そしてケーキの食い違いが!!やっぱりはじめに書いたとおりにおいしいケーキだけにしておけばよかったっ!!くぅーっ。
まー。脳内修正脳内修正。笑
[あの人の面影を、横目に見た]
まぁ、お仕事頑張ってよ。
カゼとかひかないようにね。
[キッチンの奥はいつも、あの人の笑顔の記憶]
うん。それじゃあまた。
[携帯電話をOFFにしながら、ぼんやりと追いかけて。
そっと立ち上がり、カレンダーの11月1日を]
明日、か
[つん、と指差した]
[11月1日。]
――。
[聖人のためではなく、
亡くなった信徒たちのために祈る日。]
――。
[万聖節。]
一年ってあっという間だなあ
[そんな日に亡くなるキリシタンなんて、どれだけなんだ、と。あの人の言葉を色々と思い出したりしながら、少し笑ってしまった。]
お母さん、明日何食べたい?
[お仏壇に、にこり*微笑み*]
[つむじを押せば驚くジュンタにくすくすと笑いをもらす。]
そんなにびっくりした?
………?
[ほいと出された物に反射的に両手を出して受取ってこてりと首を傾げる。]
あけてもいい?
[相手の返事を待つでもなくごそごそと袋を開ければ、可愛くハロウィン仕様で包装されたかぼちゃやおばけをかたどったクッキー。]
うわっ!可愛いー!
ありがとー。
ジュンタ、これ自分で買いにいったの?
[目の前にいる彼がこの可愛いく包装されたクッキーを買ったのかと思うとなんだか似合わなくて自然と笑みがこぼれた。]
そそ、買いに行ったの。
恥ずかしかったんだけどさ、まぁ勝ったし。
女の子って、そーゆーの好きだろ?
[わからないから、女の子が並んでる店で買った。]
美夏ちゃんは、今日予定なかったの?
いきなり呼んじゃったからさ。
彼氏とかと約束してたら、悪いかなと思ったんだけど。
約束だったから、一応誘ってみたんだよ。
[彼氏いるの?とは聞けないから、変化球で]
うん。可愛いよね。こういうの好き。
でも食べるのちょっともったいないよね?
[じーっと両手のなかに収まっているそれを見つめ、何かに気づいたように視線を止める。]
もしかして駅前のあのお菓子屋さんのじゃない?
いっつも人並んでるよねー。
一度食べてみたいなーって思ってたんだ。
でも並ぶの面倒で。
[貼られていたシールでどこのお店かわかってなおさら笑みが零れる。]
あー?予定?
ぜーんぜん。
ごろごろしてて、今日どうしようかなーって考えてたんだよね。
え?彼氏?
いないいない。
[顔の前で手を大きく横に振る。]
約束守ってくれたんだ?
[そう言いながらジュンタの隣にすとんっと座る。]
あぁ、そうそう。駅前に人が並んでてさ。
どうせだからって買ったんだ。
ハロウィン限定だから、買っとかないとなーって。
[彼女は喜んでくれたようで、良かったと微笑みがこぼれ]
あ、予定なかったんだ?良かった良かった。
彼氏いないんだー?もてそうなのに。
[隣に座る彼女に、少し胸のあたりがくすぐったくて]
[ぷらんぷらんと足を揺らしながら両手に収まったクッキーの包みを見て]
ハロウィンのお菓子ってかわいいよね。
ありがとうね!
うん。予定なんてないよー。
ジュンタからメールこなかったらきっと家でごろごろして一日過ごしてたかなー。
[もてそうの言葉にはくすくすと笑って]
ぜーんぜん、もてないよー。
そんなこと言っても何も出ないよ。
ジュンタこそ実は彼女いるんじゃないの?
[いたずらっぽく笑って、昨日いないと言っていた彼にまた同じ質問を。]
―自宅―
『あんた、いいからそこに座りなさい』
[母親に嗜めるような口調で言われ、
しょぼんと食卓の椅子に座る]
『これで何度目だと思ってんの』
[普段ならばええと…などと指を折って数える振りをずるのだが
さすがに今はそれは出来る空気ではなくて]
『あのね。お母さんはあんたに悪戯をよせって言ってるんじゃないのよ。
ただね、やるなら………もっとうまく。
嫌な思いをする人がいないようなものをしなさいっ』
[にいいと笑う母親の顔は子どもとそっくりだった]
いってらっしゃーい。
[つまらなそうに口を尖らせ、玄関の扉が閉じるのを見る]
…ちぇ。
[居間へ戻ってごろり。頭の上で腕を組んで]
かーちゃんたち呼ばなくてもいいじゃん…
あのオマワリ…
[それはもう、こっぴどく怒られた。
悪戯一味は全員母親を召喚され、
警官と母親からのダブル説教で反省を通り越してぐったりと]
くっそー。
[このまま怒られたままで済ますものか。
逆襲する方法を考えつつ、小さな体には長時間の説教も重かったようで
ふああと欠伸をすれば寝息を立てて、*くったり*]
あぁ、可愛いお菓子が多いよなー。
アイス屋でハロウィン特集やってた。
タオルケットがあたるらしいぜ?
[駅前のアイス屋でみた看板を思い出した。]
ゴロゴロ過ごしたらもったいないぜ?
………なんていいつつ俺もまた博打打ってたけど。
[自分の今日を思いだしてため息。]
彼女いたら、彼女と遊びに行きますよー。
遊園地とか、ハロウィン用の飾り付けしてるじゃん?
見に行きたいさー。あんま乗り物は興味ないけど。
アイス屋さんでタオルケット?
へぇ。ハロウィンって色んなイベントやってるもんね。
[意外と色々知ってるんだなーと関心しながらジュンタの話を聞く。]
そうだよねー。
彼女いたら彼女と遊びにいくよねー。
そうなったら私は誘ってももらえないわけかー。
[少しからかうように言って]
遊園地も楽しそうだよねー。絶叫系は苦手だけど…。
ジュンタはジェットコースターとか乗れる人?
[こてり首を傾げジュンタを見た。]
この寒いのに、アイスなんか食わねぇよなぁ。
俺ってさ、博打打ちに歓楽街をあるくじゃん?
いろんなイベントを見るんだよな。
[毎日歩いている街だから、大概の事は知っている]
あはは、浮気は嫌いなんだよ。
みんな不幸になるから。
[少しだけ、嫌な事を思い出した。それは顔に出たかもしれないし、出ていないかもしれない。]
ジェットコースターとか無理。寒いし、高いし。
夏は気持ちいいけどなー。
[美夏ちゃんに、小さく微笑んで]
寒くても部屋の中あったかくして食べるアイスは美味しいんだよ!
博打する場所って歓楽街にあるんだ?
[そうかあの賑やかな場所にあるのかと納得しながら。]
浮気かー。浮気するとか良くわかんないな。
[なんとなくみんなが不幸になると言った彼の顔が曇った気がしてあまりこの話は触れないでおこうと思い]
ジェットコースターは上がるのはいいんだけど落ちるのがいやだなー。
落ちる時ってなんかこうお腹がもぞもぞしない?
[なんとも言えない落ちる時の感覚を思い出してちょっと嫌そうな顔をして同意を求める。]
あぁ、歓楽街にあるんだよ。
キャバクラの客引きと仲良くなっちまったさ。
[あはは、と肩をすくめて]
あぁ、よくわかんねぇ。よくわかんねぇよな。
[ふぅ、とため息をついた。]
あー、もぞもぞするよな!
でもよ、あれってドキドキしねぇ?
人を好きになった時と同じ感覚だよきっと。
あの気持ち悪さ、くすぐったさは。
キャ…バクラ…。
[隣に座る彼はそんなところにも行くのかとげげっという顔をして溜息をつく彼の横顔を見つめる。]
ねー。もぞもぞするよね!
ドキドキ…うーん上った後はいつ落ちるのかわかんなくてドキドキするけど。
人を好きになった時と同じ感覚…。
えー?そうかなー?なんか違くない?
人を好きになっった時のドキドキとは違う気がするなー。
[同じかどうか良く考えてみるもあんまりわからなくてこてりと首を傾げる。]
あのな、勘違いしてねぇか?
俺はまだ未成年。キャバクラには行けないの。
[あはは、と笑って見せた。]
同じなのさ、あれは。
いつ落ちるのか。いつ失うのか。わからない。
どんなに怖くても。どんなに悲しくても。
もう一度乗りたい。もう一度会いたいと思う。
ドキドキすんのさ。
[肩をすくめてみせた]
でも、未成年でも博打してるって…。
[指さしてくすくすと笑う。]
いつ落ちるのかといつ失うのかわからない…。
確かに似てるのかな。
もう一度会いたいかー。
そんなこと考えたこともなかったけど、確かにそう思うことってあるよね。
[肩をすくめる彼にこくこくと頷く。]
そういう事を言えるって事はジュンタはそういう恋をしてたんだ?
[なんとなく隣にいる彼がどんな恋をしていたのだろうと先程の曇った表情を思い出しながらも尋ねてみる。彼が嫌がればそれ以上は聞かないだろう。]
博打は18から。酒は20から。
誤魔化せる範囲にも限界があらぁな。
[笑われて、たははと頭をかいた。]
んー………昔な。一回だけそんな恋をした。
付き合えなかったけどな?
失ったから、俺は。
[くすり、微笑んで見せた。]
聞きたい?
博打は18から…。
あれ?ジュンタって今3年生ってことは…18じゃないの?
あー。でも学生だからダメってこと?
不良でもお酒を飲んだり煙草を吸ったりはしないんだ?
[昨日彼が言っていた不良という言葉を思い出し冗談っぽく聞いてみる。隣にいる彼からは煙草の香りもしてこないしそういう類の悪い事はしていないのだろうと思いながら。]
ふーん。付き合えなかったんだ?
失った…?
[失ったってどういう意味だろうかと考えながら聞きたい?と問われれば聞きたいような。でも聞いてもいいものなのかと少し悩む。]
うーん。聞きたいけどー、ジュンタがその話をして悲しい顔をするなら聞きたくないかな。
[ぷらりと揺れる自分の足元に視線を落としてそう答えた。]
そそ、高校生は禁止なんだよ。
煙草や酒は、楽しくないだろ?
楽しくない悪さなんて、する意味ないじゃん。
[俺って基本つるまねぇし。と彼女にいいつつ。悲しい思いをするのならとの答えに、微笑んで]
優しいな、美夏ちゃんは。
別に、悲しい思いなんてしないって。
去年の明日、11月1日。
事故で死んだんだよそいつ。ただそれだけ。
うん。そういう悪い事はしてなくて安心した。
もとからしてるとは思ってなかったけどね!
博打も…良くないのかもしれないけど勝ったら今日みたく誘ってくれるならいいかな。
[くすりと笑いその後の彼の言葉には]
事故で…。
[失ったってそういう意味だったのかと。何かほんとは聞かない方が良かったんじゃないかと。でも聞かなかったことにはできなくて。気の利いた言葉も思いつかなくて。]
そっか。明日なんだ。
なんかごめんね…。
[そう呟いて、隣にいる彼の顔がなんとなく寂しそうに曇るのを見て、無意識に手を伸ばし頭を優しく撫でる。
きっと彼は今もその彼女の事が好きなんだろうなと思いながら。]
/*
☆編成について
現状は7人ですので。
村村村占霊狼狂……で、いこうと思います。
23:45辺りに設定を変更し、
24時に開始する様に致します。
編成について何かありましたら、メモにて。
特に無ければスルーで構いません。
お集まり頂いた皆様には心からの感謝を。
もうじき開始となりますが、
一緒にまったり楽しく冬のお話を作っていきましょう。
よろしく御願い致します。
-藍住中央公園-
さっみー!
[手にはビニール袋。
中には雑誌が入っている。つい先程、コンビニで。
暇潰しに、と購入してきたものだった。]
あー
[もじもじと体をよじらせて、
家への道を昨日と同じ様に横切って行く。]
おーおー、誘ったる誘ったる。
美夏ちゃんが困らないなら、いつだって。
[おどけてみせても、やはり顔はくもっていたようで。彼女に頭をなでられたら、少しだけ変な感じがした。あの時も、こんなんだったかなって。]
別に、どうって事ないんだけどさ。
死んだ人間に義理立てしてても始まんないし。
でも、そう簡単に忘れられるわけでもないからさ。
学校に行くと思い出すから、毎日博打。
[ちょいちょいっと、指で牌を打つ真似をしながら]
もう二度と届かない。そうなって初めて………
好きなら好きって言えば良かったなって。
今みたいに、誘えば良かったなって思うかな
[そうか。彼が学校にも行かず博打をしている理由はそこにあったのかとなんとなく複雑な思いで聞きながら、牌を打つマネをする指先を見つめる。]
二度と届かない…か。
そういえば明日は雪が降るかもって天気予報で言ってたよね?
ほんとに降るのかな?
もし降ったらその彼女が降らせてくれたのかもね。ジュンタに会いたくて。
[自分で何を言っているんだろうかと思いながらも何を言えばわからなくてとりとめもない事を話してみる。]
[横切った道の内、視界の中に]
あ
[昨日と同じ面子を見つけ立ち止まる]
…むむ
[ジュンタとミナツの二人に声をかけるべきかと]
――、
[少し様子見しながら、音に耳を澄ませ。]
そうだ!クッキー食べようかな。
せっかくジュンタが並んで買ってきてくれたんだしね。
[手の平に収まっている可愛らしい包みを慎重にあけ、中からクッキーを取り出しぱくりとくわえる。もう1枚取り出し]
あーん。
[雰囲気を変えようとふざけたようにジュンタの口元へと。]
雪……か。降るといいな、雪。綺麗だしさ………
[ふと、高い空を見上げて。雪が本当に降ったなら。それはきっと、サヨナラなんだろうと思って。それでも、あーんと言われたから口をあけて]
あーん……うん、うまい。
[などとやっていたら、それを見ているイマリの姿。]
………げ
[イマリは見た。]
……
[思わず側の木に、こそーっと隠れた]
………きゃぁぁぁぁ
[小さな悲鳴。でも、口許はにたにたと]
……ラヴラヴじゃーん、
ラヴラヴじゃんよー!
[木の陰でへらへら笑い。
あああ、と悶えたりしている。]
うん。雪綺麗だよね。
雪が降らない時よりも雪が降った時の方が暖かく感じるのはなんだろね?
[こてり首を傾げながらも、あーんと差し出したクッキーをジュンタが食べるのを見てにこりと笑う。]
ん?げっ?
甘いもの嫌いだった?
[げの意味が分からなくてそう尋ねながらジュンタの視線の先にある物を見てみようと自分も視線を動かせば]
あ!イマリ先輩だ。
[木陰で何か百面相をしているイマリを発見。]
あれは、雪が笑ってるからさ。
生まれてこれて良かったって、笑ってんのさ。
だから暖かいんだ。
[きっとそうだ。例えばすぐに消えてしまうとしても。あいつらは笑って消えていくんだ。]
甘い物は好きだけど………覗かれるのは嫌いだ。
イマリ!隠れてないで出てこい!
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