情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
[灯台。既に守人はいない
響く音は風と枝ばかりになった低い木
灯台下の井戸
朽ちた木蓋の残骸、錆だらけの手押しポンプ
軋んだ音をたて、吐出口から吐出される水は赤黒い]
弔う鳥は己の内に消えた。私は天へと魂を運べるだろうか?
[季節外れの寒さが、息を白く、素肌を赤く染める
意を決したように錆びた鉄桶の赤黒い水を掛け水行と成す
身につけた脚衣に赤黒い色]
これも修行の内。
[己の呼ぶ声に振り返る]
罪を償う為の禊。
死したる者を鳥で送るが我の使命。
その鳥を己の身の内に、罪深き事。
[半裸の体は痩せこけていた]
ああ、欲しい。腹が減る。
私の血肉になった鳥達が求めているのか?
[呟き。
かの人間の飢えた体は人間の暖かなモノを欲求する
脚衣の中の細い糸に指を絡める]
餓えからその鳥達を喰らってしまった私は、これからは鳥達の代わりを為さなければならない。
穢れた私が鳥達に近づけるために、禊をするのです。
貴方も送って上げますよ。
ここで尽きれば――
[答えにならない答え、返事にならない返事
悟りか、狂気か、澄んだ瞳で遠くを見ている]
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了