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[初めてかけられたカナメ以外からの声に不思議な感覚を抱きつつ。]
プレーチェ?それが君の、名前か。
それが、ひつじ。
ペケレ……ライデン。
君達の名前……。
[名前の一つ一つを反復する。ふと、自分が名乗っていないことに気付き。]
俺は……レン。
ああ、そうだ…起きたら、「おはよう」だな…。
みんな、おはよう。
[ライデンに頭を撫でられたことに目を細め、席を立つ]
レン。
[名乗られた名を口にし、小さく頷いた。
ぬいぐるみを抱いたまま、キッチンから墓碑群への道を辿り始める]
[世界の変化に見とれていた失人は、カナメの声で割れにかえった。そして世界の色が、闇に落ち始めた事に気がついた。]
この感覚は知っている。夢で見た気がする。
孤独という色だ。
[ふらり、失人はまた歩き出す。今度は、誰かに出会う為に。世界の色が、孤独の闇にのまれる前に。]
[鳴り響く鐘の音]
何処からかしら。
[呟くけれど、視線はキッチン]
レンさんね。よろしく。
……ダーリン、あたくしの知らない名前だわ。
まったくもう秘密主義ね。他にも居るのね?
ああそう、わかりましたわ。
直接聞きますわよ。
[拗ねたように脳内ダーリンに返す]
カレーどうぞ。
[先ほどよそったカレーを、レンに何食わぬ顔で差し出す]
プレーチェとひつじさんはお散歩?
行ってらっしゃい。
おはよう。さては君も起きたばかりかね?
名前はレン、というのだね。
改めて私はライデンという、宜しく頼もう。
[レンに挨拶を返したところで、響く鐘の音に]
ん……?
鐘、か。何処かにあるのだろうか?
[不思議そうに呟く。
また、と、去るプレーチェを見送って]
[プレーチェを見送ると、
すとんと椅子に腰掛ける。
残ったプリンを食べつつ、会話を聞くともなしに聞いている]
[いつしか。
テーブルの上で眠り落ちている。
隣には、綺麗に畳まれた*黒い上着*]
…医者?
[ライデンとか言う男に言われて、自分の姿を省みる。]
あぁ、そうかも。
どうすればいいかは、知っていた。
[不思議そうに首をかしげて。]
僕は、ユウキらしい。
どうもまだ…眠くてね。ボーっとしてしまうな。
ふむ。
どうにも、此処にいる者は皆して色々な事を忘れてしまっているらしい。
かくいう私もそうなのだが……何だか奇妙な感覚だ。
[口元に手をあて、ううむ、と大げさに悩む仕草を。
名乗る相手に]
ユウキ、か。
宜しく頼もう。眠い、というのは……
起きてすぐだというなら、気持ちはわかる。
[頷いてみせ。起こした椅子に座り直し、改めてカレーを食べ始める。そのうちに眠ったらしいペケレに気付くと]
む。此処で寝ていては……
風邪を引いてしまうかもしれないな。
とはいえ運ぶわけにもいかないから、……
[少し考えてから立ち上がり、ペケレの傍に歩み寄った。隣に畳まれていた上着を広げ、相手の肩にかけて]
お散歩。お散歩。
[頭上には昼よりずっと弱い光]
月。
[しばし立ち止まり見上げていたが、思い出したようにまた歩き出す。
墓碑群のある石畳は、素足をひんやり冷やした]
―二階―
[たまたま見つけた階段を登り、最上段に腰かけて。そのまま下を見下ろしてみる。世界を包む孤独の闇が、色を変えていくのではないかと思ったから。しかし、闇は何処まで行っても闇のままで。世界は、やはり暗かった。]
あぁ、鐘の音が聞こえる。
…カナメ? どうしました。
[やおら、ここから退出をと、
促す声色は硬さを帯びていた]
この部屋がイヤですか?
どうして、ですか。
[面白い所を邪魔され、
対するルリの問いも少しばかり強くなる。
だが今の所は、声はパートナーで]
――テンマ?
[肩を包んだ温もりに瞬く。
[振り向き、相手を確かめた顔が、
ゆっくり、ほころんでゆく。
彼の言葉を聞けば、その笑みは――]
テンマ、眠るですか。
[そして手渡されたものを、
握りこみも放しもせずに。掌で受けて]
鍵ですか。
でも。でも。コジンの――テンマだけのが鍵です。
[鍵をもったまま、彼の冷たい指先へ
そっとルリの手の甲が触れた。けれど]
[亡霊は、人気の少ない通路で、鳴り響く鐘を聴いた。
カラン――… とろり 重くなる瞼。
カラン――… じわり 食欲の記憶。
己には薄く透けるようだった、生と死の帳が厚くなり
世界は蒼く蒼く冷えゆく。その冷たさも記憶にはあり…]
…ああ、鐘の音が聞こえる。
[螺旋階段へ腰掛ける失人の呟きを拾い、彼の傍らへ佇む。
空気を震わせぬ声音はKnock――響きは、どこか甘い。]
終わりの始まりに、祝福を。
[失人は、そこでしばらく景色を眺める事にした。誰かがそこにたどり着き、失人がその存在に気がつくまで。]
孤独の闇は覚えている。
しかし、その癒し方は忘れてしまった。
[失人は、月の光を浴びながら考えた。世界の色を変える術を]
[どうぞお好きに、という――
微睡む亡霊の目をルリはただ見つめた]
時がきたらきっと、テンマにお返します。
[そのまま彼の手を引き、
祭りの映像をさし、次に会った時は、
こんな楽しそうな遊びをしようと誘って。
やがて去りゆく背を見送る、表情など誰にも届かない]
[最初に来た頃には姿のなかった男性たちに名乗る]
ライデンさんに、ユウキさんとレンさん。
よろしくね。
[各自の名前を指さしながら確認すると、鐘が鳴り響いた]
……あれ、なんだろ。
あんな音、聞き覚えがないや。
[白い墓碑の一つに、青い花が咲いているように見えた]
おやすみ?
[ぺたりを地面に座ると、それはちょうど顔の高さ。
刻まれた文字を指先でなぞりながら、カナメの教えではない言葉を呟く]
Good night honey.
Sweet dreams.
[白石から指を離して掠めるように口付けると、花の香りが鼻腔をくすぐった]
We'll meet again.
[その言葉を口にした途端、ずきんと頭が痛んだ。
ゆっくりと肩で息をする]
[カレーを食べ終え、感謝を込めて手を合わせて]
ごちそうさま。美味かったよ、ペケレ。
…ん?ペケレは眠ったのか?
『眠る事』はしても良いことなのか?
できることならば、俺も眠りたいが…
[響く大きな声で否定されるのを予想して身構えたが、先ほどと違い、カナメの声は響かない。]
[ こつ こつ こつ 硬い足音は、死の帳に半ば吸われて]
世界を――夜を愉しむのなら、
…闇の齎す傷をも愉しまなくては。
[バクが腰掛けているその脇を、亡霊は緩やかに過ぎ行く。
1度振り返った面持ちには性質のよくない笑みが浮かぶ。
同じ表情を、やがて己の後から部屋を出てくるルリへも
向けて――階上を振り仰いだ面を戻し、歩み去った。]
カナメ……否定しないのか?
眠っても、いいのか…?
夜だから?
よる?
[自分の口から出てきた単語に考え込む。ぼんやりとした意識の中から意味を模索するが]
夜……わからない。繋がらない。あまりにも多すぎて。
眠っても、良い時間……?俺も眠る事ができるのか?
[空腹が満たされ、『眠る事は』しても良いことだと解釈し。一気に眠りの精が意識を遠くに追いやろうとやってくる。ぼうっとして――いつの間にか、テーブルの上にもたれて眠りの中へ*]
月は、迷いや疑い、不安の色をしている。
[ぽつり呟いて。ふわり、下を眺める。]
太陽の色とは違う。
太陽は、誕生や希望、勇気の色をしている。
――ばく?
[ごはんに必要なものは階下に揃っている
そう声からきき、螺旋階段へ行けば、
月光を浴びる人影が]
ごはん、らしいですよ、
食べましたか?
まだでしたら、食べにいきませんか。
どうやらそうらしい。
[レンの確認に頷き。眠ってもいいかというのに]
ああ、考えてみるに、もう遅い時間のようだし……
……私もそろそろ眠いようだ。
お先に失礼するよ。
[応えた時には相手は既に眠っていただろうか。食べ終えたカレーの皿を片付けてから、室内の面々に向けひらと手を振り。お休みと言い残してキッチンを後にする。
廊下に出ると、暗くなった周囲を一望し]
[和気藹々と食事を摂る者たちの声が漏れ聴こえる扉を
過ぎながら、想いのみは馳せ…とろりと眠たげに瞬く。
死者の魂が纏っていた欠片ほどの温もりは、いまは
姿を黒い上着に変えて、眠るペケレの傍らを暖める。]
――欲張りな方…と評しては、いけませんかね?
[堪えるもなく、ふくりと燻らせる笑みはやわらかい。
亡霊は大地との繋がりを保ちたいかの如く、重さの無い
身を頑なに歩ませて――死者の在るべき白壁の墓所へ。]
[声をかけられれば、振り返って。そこに立つ、一人の少女をみとめた。世界は、孤独の色を変えていた。]
あぁ、ルリルリ。
ごはん?まだ喰ってない。
俺も、行っていいのか?
……
Night time sharpens,heightens each sensation.
Darkness stirs and wakes imagination...
[ふと、口から零れる歌声。低くも高らかに、静かながらはっきりと、歌劇か何かのように。声はキッチンや、近い場所には響いて聞こえたかもしれない。
歌を口ずさみつつ「声」に導かれ、己の目覚めた部屋へと*戻り*]
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