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[結局、理科室へ行ってみることにした。そこにはやはり、皆が集っていて]
みんなー、私の声聞こえる?
[試しに声をかけてみるも、返事などあるはずがなく、マシロの体に触れようとして伸ばした手は体をすり抜けた]
うわっ、私幽霊みたいじゃないの!
……ここから、元の次元に帰ることってできるのかなぁ……。
[どん
小さな衝撃の跡
驚くほどすんなり、ドアは開いた
ただ、そこに広がっていた光景は]
…――――!
[血飛沫舞い散った、理科準備室]
見るな、お前ら
[言葉に、力は入らなかったけれど]
…――んっ……ここ…は?
[まだ理科室であるということが確認できると]
うわぁぁぁぁ連れて行くって、嘘だったのかよ!!
[パニックに陥りかけるも…眼の前に学ラン姿の男を認めると]
お前…誰だよ。
[問いかけた]
[学ラン姿の男が答えた]
「俺は“仁”そなたを乗っ取ろうとしたのだが…
願い叶わぬまま…だの」
なにが願い叶わぬだよ!おれはどうなったんだ!!
[“仁”を名乗る男に食って掛かるような口調で話すセイジだった。]
落ち着け…ここは異次元での…
あそこに巣食う奴らに食われたら、ここに来るというものだ。
[これで落ち着くかどうかは分からないが]
[理科準備室から、荒々しい声が聞こえてきて>>+2足を向けた。血飛沫が辺りを汚していることにびくりと体を震わせるも、見慣れない学ラン姿の男とセイジが会話しているのを見つけ]
……武藤……?
[小さな声で名を呼んだ]
[ヨシアキの呼び掛けを聞き、少し後ろに下がる。ヨシアキが突撃した事で、扉は開かれた。彼が室内を見るのに続けて、少女も室内を覗き込む。制止の声が落ちたのは、ほぼ同時だったか]
……セイジ……。
[呟き、立ち尽くす。
セイジの姿は其処から消えていた。室内には血の臭いと、床を彩る血の色のみが残されていた]
――言葉は契約、願いは呪力
祈りは糧にして、恐怖は甘味
理を知らぬ者に、亡者の手を――
[そう刻まれた赤い文字を、黙って見つめ]
…―――
[へなへな、腰をおろしてしまうほどに
部屋の赤は、インパクトが強かった
生々しかったと言うべきか]
どうしよ…―――
[背中が、重い]
[学ランの男が答える]
ここは…“俺たちの世界”だの。
いわゆる霊の世界というものだ。
お前たちは、ここに“望んで”来ただろう?
[答える声>>+8があったことに、やっぱり、と苦笑を浮かべ]
あんたもこっち来ちゃったんだ……
戻る方法って、あると思う……?
それとも私たち、死んだのかな。死んだっていう自覚、全然無いんだけど。自分の死体も無いし。
[困ったように尋ねて、学ラン姿の男を*見つめた*]
/*
どんまーい。
どうしよって……
どうにかせんと、……
[声は力なく、半ば独り言のように。実際、どうすればいいか、どうするべきかなど、全く判らなかった。暫くの間、その場に佇んだままでいて]
……とにかく、動かんと。
此処にいたって……何もならん。
出られる場所、出る方法、探さんと。
[それから、振り返って言った。対抗出来ない。閉じ込められた。検証だけが。セイジの言葉の断片を、頭に過ぎらせながら]
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