31 煙る村
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井戸水で顔洗うなんて初めてじゃないかなぁ。
[どこか暢気に言って、陽光の元でメイクを終える。
顔色の悪さが気になって、チークが多少濃くなったようだが許容範囲とした]
何か食べないと倒れるな。
(5) 2008/09/16(火) 01:42:54
塾講師 大島 ポルテは、広間へ向かい、置かれている菓子類に手を伸ばす。
2008/09/16(火) 01:43:49
―広間―
いただきます。
[板チョコを割りもせず齧りつく]
溶けてる。
[小さく笑うが、すぐに表情は強張る]
何?
何なの、一体?
[並ぶ個室のドアを見やって呟く。
そこに遺体が増えていることを、見なくともわかってしまっていた]
(9) 2008/09/16(火) 01:51:57
塾講師 大島 ポルテは、作家 篠 フユキの姿を認め、目で追う。
2008/09/16(火) 01:58:09
>>10
おなかに入っちゃえば一緒です。
[むっとした顔で返す。
食べ終えた銀紙を丸めてフユキの方へ投げやった]
夏場の室温に置かれたチョコが割れるわけないじゃないですか。
[探るような目を向けて]
誰か死にました。
(11) 2008/09/16(火) 02:05:31
塾講師 大島 ポルテは、語尾に疑問符がない口調で言った。
2008/09/16(火) 02:06:09
いいえ?
[ゴミを拾う姿を眺め、薄ら笑う]
気配が増えた気がしただけです。
探しに行きましょうか。
(15) 2008/09/16(火) 02:24:27
怪談はやめて下さいって言ってるじゃないですか。
[とげとげしい言い方を反省する素振りも見せずに、一番手前の部屋に入る。
ビセの居た部屋であることは知らない]
何か、臭いません?
[視線は、誰かが寝ていたと思しきベッドから、部屋の窯へと*移る*]
(17) 2008/09/16(火) 02:36:12
―ビセの居た部屋―
何か、知ってるんですか?
[フユキの顔を見ないまま尋ねる。
窯に近づいて手をかざした]
あったかい。
[しゃがみ込んだ姿勢のまま、作家を見上げる]
窯神様も、人狼も、作り話ですよね?
[それは、願いにも似た*問い*]
(19) 2008/09/16(火) 15:45:38
>>20
また、そういう。
[眉を顰める。
続く問いには、視線をそらして考え込んだ]
知りたいことがあるから、こんな廃れた所まで来たんです。
[立ち上がって、部屋を出て行こうとするが、扉を開いた途端に勢いよく後ろを振り返った]
(22) 2008/09/16(火) 22:41:34
[見開かれた目は、真っ直ぐに窯を見詰める。
唇が小刻みに震え、唸るような声が喉からしぼり出された]
何……?
(23) 2008/09/16(火) 22:44:54
何を知っているんですか?
何で知ってるんですか?
[嗄れた声で尋ねる]
対価って……
[苦しみに満ちた声が圧し掛かってくるようだった。
ビセの部屋を飛び出して行く。
廊下を進むが、また違う気配が他の部屋から滲み出ていた]
(25) 2008/09/16(火) 23:02:31
―バクの居た部屋―
……何で?
どうして?
[アンと同じような血まみれの遺体に近づくことが出来ずに立ちすくんでいる。
波の音のような雑音。鼓動。ビセの悲鳴、バクの呟き。
音の洪水に飲まれそうになる]
誰がこんなことを。
(27) 2008/09/16(火) 23:24:00
何、に?
[嘆息するような声に尋ねる。
そしてすぐ首を振る]
この村の意味――
[フユキの言葉が思い出される]
(29) 2008/09/16(火) 23:36:14
ヒトならざるもの。
[バクの部屋を抜け出す足取りは重く、身体が自分のものではないような感覚だった]
(30) 2008/09/16(火) 23:48:03
塾講師 大島 ポルテは、飴屋 ゼンジの姿が目に入ると、狼狽して立ち止まった。
2008/09/16(火) 23:56:23
>>32
大したことじゃないのかもしれません。
[窺うような視線をゼンジに向ける]
ヒトが死んだだけです。
[表情が歪む。
ゆっくりとだがまっすぐ向かうのは、フユキが居るはずの地下。
窯神様の元]
(33) 2008/09/17(水) 00:08:52
―祭壇前―
バチが当たりますよ。
[祭壇に腰掛けるフユキに声をかける。
響いた声は、かすかに震えていた]
(36) 2008/09/17(水) 00:19:05
あたし、生きてる?
[地下に来てもなお聞こえてくる声に苦痛の色を浮かべて問う]
なんなの、これ。
(37) 2008/09/17(水) 00:27:50
何故こんなことになったの?
ここへ何をしに来たの?
[フユキの、『捨てた』という言葉に一度口を閉じる]
どんな風に?
[変えられるはずもない、過去の分岐点を遡ってゆく]
(41) 2008/09/17(水) 00:39:01
生きてるなら、何で死んだヒトの声が聞こえるの。
[死者の悲しみに感応して、胸が詰まった。
彼らの分まで背負うかのように苦しくて、思考が麻痺している]
(42) 2008/09/17(水) 00:40:50
知らない。
[首を振ることなく、きっぱりと言う]
それが本当だとして、神様が捨てた村で何が出来るというの?
(45) 2008/09/17(水) 00:52:30
[ゼンジの言葉に、ぎゅっと瞳を閉じた]
あたしはメッセンジャーじゃない!
[口を強く引き結んで俯く]
(46) 2008/09/17(水) 00:54:28
塾講師 大島 ポルテは、本能的に一歩後ずさる。
2008/09/17(水) 00:57:10
神様を殺しでもするの?
[幕を下ろすとの言葉に、苦笑を浮かべる]
[聞こえる声は、自分が水の中にいるかのようだった]
(48) 2008/09/17(水) 00:59:07
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