まずはおめでとう
よく私の正体がわかったわね
察しのとおり私はクラッシャー
スパイなんて生易しい者なんかじゃなくここのイブとそのコピーそのものを破壊するためにやってきた破壊者よ!
理由って?
単に人形が人間のように振舞う姿が気に入らなかっただけ
反吐が出るほどロボットが嫌いだわ
あはは!
思い通りには進まなかったけど致命的なダメージはここの防衛システムにもイブにも与えてある。
一歩遅かったわね!せいぜいそれがなんなのか調べるといいわ。
オトハ
あなたがここを監視する立場であることは強く疑ってたわ
だからその指輪を渡したの
その指輪には盗聴器が仕掛けられている
インカムからはっきり聞こえるわ!あなたの声が。
だから教えてあげる
あなたとハツネは私に仕掛けられた同期型のウイルスプログラムにより破壊される
私のかわいいかわいいクラッシュウイルスはもうあなたとハツネにしっかり根付いている頃だと思うわ
解除はできない
プロのハッカーお墨付きの最強ウイルスよ!
仕掛けたのはあなたの指を確認したとき
そしてハツネにはうなじに触れたとき
初めから壊すことは決めていたの
せいぜい苦しむと良いわ
残念だったのは愛を語るとか言う生意気なガキのロボットを破壊できなかったこと
それだけかしら.....
まったく反吐がでる
羅列の置き換えしか出来ない存在が愛だなんて!!
・・・・・・。
警察でも何でも突き出しなさい・・・
覚悟はここに来たときから出来てるわ・・・・。
けれど拷問されたって何出されても解除はもう無理よ?
解除キーなんてものをそもそも作ってはいないのだから・・・
感染したら終わり・・・・
作動させないことだけが唯一の防衛策・・・・・
それだけ・・・
[そう係りの者に伝えると隔離室の角で塞ぎこんだ]
[部屋の片隅に天井を見つめながら座り小さな声で呟く]
もしイブを犠牲にして二人が直ると言ったなら母親であるイブや技術者達は子を守るために自分の命を差し出せるかしら…
[インカムから流れ込むオトハの言葉に]
生物を人が造りだす行為は神への冒涜だと故人は非難したわ
今のロボットの行為は何なのかしらね…
分をわきまえずいつしか創造主を裏切り
神である人間と対等になりたがっている。
そういえば人の神話もそうだったわね。
最初に作られた者であるa dammyは神から知恵の実だけは食べるなと警告をされた。
しかしeveは知恵の実を食べa dammyにもそれを勧めてしまう
結果二人は追放され人は神から見捨てられた
オトハ
聞こえる?
スパイにはたぶん協力者がいるわ
それが誰なのかはわからないけど
ここのセキュリティーを突破してさらにその情報を持ち帰るのだとしたら単独だけでは無理なはずよ
今日はきっとハツネに接触するわ
あなたとハツネが停止し誰かをスパイ容疑で追い出すことができれば3人になる。
ハツネがスパイの手先でなければイブは終わりね