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暑い季節に南の島に来いだって。
嫌がらせ?
[着くなり日傘を掲げる。]
でも、ジメジメした気候よりはマシ、か。
[左手に持つ招待状を一瞥して、屋敷の中へ。]
着てやったのに 出迎えは無いの?
[屋敷内を見渡し、音が聞こえる方へ進む。
食堂には、準備に勤しむ男の姿があった。]
客の出迎えにも人を裂けない程、人を雇ってないの? 宇野は。
[あまり機敏には見えない動きを、ドアにもたれ掛かり眺める。]
…十五時か。
[テーブルに並べられる人形と、壁に掲げられた童謡を見比べる。
人影は、まだ*少ない*]
[招かれた客人が集まるにつれ、準備もまた終わりに近づいたようで]
年齢も性別も、職業すら統一感が無いようね。
[呟いては、見えた姿に会釈程度の軽い挨拶を交わす。]
あら、お作法なんて堅苦しいものは、要らないと思うけどね?
出迎えも案内人もいないのだから、咎める方がナンセンスじゃない?
[オトハと名乗る女性に、悪戯っぽい笑みを浮かべ]
宇野から招待を受けたのでしょう? 場違いなんて思う必要はないと思うわよ? 少年。
[見えた気後れは、柔く一蹴してヒールを鳴らす。席に着くために。]
[腰掛けて辺りを見渡す。壁に掲げられた童謡と目の前に置かれた人形が、得も言われぬ雰囲気を醸し出している。]
宇野は、まだ見えていないわね。
[画材を携える男に返すような溜め息混じりの言葉を紡ぎ、]
ザクロと申します。以後お見知り置きを。
[集まる客人へと述べ、食事会の開始を*待つ*]
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