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[いつもの2倍か3倍の時間をかけて、ふらふらと管理棟へ。
管理棟の扉を、全身の体重でよりかかるように開けた]
………………。
[茫洋とした、疲れた目で中を見る。
ドウゼンやニキの姿を認めると、すっと目を細めて]
…………… オッサン 死んだよ
[ぽつりと低い声で、それだけ報告する]
…………っ!!!
[白い兎が目に入れば、思い切りそれを睨みつけ、
掴みかかろうと走り寄る。
が、たどり着く前に思い切り椅子に蹴躓き、
ガタンと派手な音を立てて、うずくまる]
ああ、死んだよ! 死んださ!
親父も、ペケレさんも、ビセさんも、皆皆殺してオッサンは死んだよ!
これで、満足かよ! 契約ってなんだ!
人の命を、こんな簡単にっ 簡単にっ!
[ガンと思い切り机を殴りつけ、声を張り上げて。
ただ、ずるずると息を切らせて座り込む]
[肩で短く浅く、息をして]
なぁ、せんせ、二木さん。その兎、元凶なんだろ?
そいつ殺せば、終わる?
[ぎらりと光る目で兎を睨みつけていた**]
[明らかに口調と視点の違うニキの台詞に、
片目眇めてゆっくり立ち上がった。途端、吹き抜けるつむじ風。
目を見開いて彼女を追おうとするも、上手く体は動かない]
っだぁあああああああ! っんの、クソ悪魔が!
[全ての衝動と苛々をぶつけるように、
握っていたガラスの灰皿を管理棟の壁に投げつけた。
息を激しく乱しながら、充血し潤んだ目でドウゼンを見て]
……せんせ。あの悪魔、「殺す」よ、俺。
例えあの子を巻き込んでも。
雨園君が、儀式をするって言ってた。それで収まるなら、それでいい。でも、万一間に合わなかったり、失敗したならば。
俺は、「殺す」、よ?
[泣きそうな声でそれだけ宣告すれば、よろよろと管理棟の奥から戸板とシーツを持ってきて、自分が死の引き金引いた身内と、その仕事仲間の遺体を運び込む作業に向かう]
ごめんなさい。ごめん。ごめん、なさい。
[父親、義兄、そして最後にフユキさん。
1人1人丁寧に、他の人の所へ運んでいく。
命を失った体は重い。
最初のネギヤの時は見ることも怖くて出来なかった、遺体の数々。
時折香る、ハナミズキの香りに励まされるように、作業を終えた]
………ごめん、なさい………
[パタン、と遺体が収容された部屋の扉を閉じると、
目を閉じ、額を扉につけて最後に1度呟いた。
まるで、祈るみたいに]
[ふう、と大きく息をつく]
………………
雨園君、手伝わないと………
[先だっての激昂の興奮はもうすっかり消え、
重い体を引きずってタカハルを探しに踏み出した。
目印は、黒い傘。
時折くらくらと襲い来る眩暈にしゃがみこむ。
その度に吹く小さな風。しばらくふらふら歩きまわり、
その傘がある空き家の前に留まっているのを見つけた]
ごめん、遅れた。手伝うこと、ある?
[呼吸を整えると、ぐいと袖で汗を拭いながら聞いた]
……そっか。
[小さく頷くと、無表情で、収まらない汗と血を乱暴に抑えて]
兎の悪魔が、あの子を乗っ取った。
儀式、間に合わないとせんせがあの子ごと、殺す、って。
……正直、あんま大丈夫じゃねぇかな。
流石に、さ。何か、すげー、疲れた。
[ゆるゆると首を振る]
……ん。急ごう
[それでも彼が許すのならば、蝋燭を手にとって作業を手伝い]
[耳元に不意に届く、懐かしい、いや、おぞましい声]
……………
[ぎゅっと、拳を握り締める。もう掌と爪はぼろぼろだ]
っざっけん、な!
[ガン、と拳を地面に叩き付けた。
ゴキリと鈍い音がしたが、気にしない]
汚すな。これ以上、親父とオッサン、汚すな。
お前の身勝手な、クソ忌々しい、唾棄すべき欲望で汚すな。
[叫ぼうとしても、喉が掠れてひゅうひゅう言った。
歯を食いしばって、タカハルの作業を見つめ]
てめえの思う通りになんか、させるか。
その子引き剥がして、てめえだけ殺してやる。
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