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[びしょ濡れになりながら、海辺の洞窟にたどり着く]
ここなら、雨風はしのげます。
嵐が去るまでやりすごせれば、島からも脱出できるでしょう。
食料と燃料、これで足りますかね…。
火をおこしますから、まずは体を拭いてください。
[屋敷から持ち出してきた荷物を置き、タオルを手渡そうとペケレを振り返った]
[洞窟の入り口に立つ女。濡れたままの髪を張り付かせた顔に、表情は無い。
時折走る稲妻に光る、ナイフ]
…おや。これは参った。
一番信用できると思った人が、宇野さんのお仲間でしたか。
[タオルを持ったまま、肩をすくめる]
そんなに、僕が警察の容疑から外れたのがご不満ですか?
僕は彼女を殺してなどいない。
「殺した」のは、容疑者だったあの男です。金に目がくらんだ、ね。
姉…?ほう。
[面白そうに、目を細め]
擦りつけるも何も、彼が自ら引き受けてくれたことですよ。
報酬と引き替えにね。
[構えたナイフに視線を落とし]
法の網を逃れた者を裁く…なるほど、必殺仕事人気取りですか。
でもね、見ればわかります。
そんなもの、扱い慣れていないでしょう?
[奪い取ろうと、一気に距離を詰める]
気が向いたら、こんな話題で何か語ってみたらいいと思うの。
◆任意アンケ
■1.200ptに何を期待していらっしゃいましたか?
■2.予想と比べて、実際の物語進行度等々はいかがでしたか?
■3.思っていたより難しかった点はありますか?
■4.思っていたより楽だった点はありますか?
■5.村設定に関して等々、その他何かありましたら
っ、く!
[覚悟はできている、そう言った女の刃は、予想以上に迅かった。
肩を掠め、白いスーツに朱が滲む]
この……っ!
[頭に血が上る。必死の相手と揉み合いながら、崖へと追い詰める]
法を超えることに夢中になって、いなくなるインディアンは……君の方だ!
[ようやく奪い取ったナイフ、女の喉元をめがけて切りつけた]
[>>6辛うじてかすりはしたものの、
目標を失い前のめりに体制を崩してしまった。]
まだ……まだ終わってない……のに……!
[涙が浮かんでいただろうか。
しかし激しい雨にまぎれて、彼女自身にもわからなかった。]
あっ…!
[もみ合っているうちにナイフはペケレの手を離れた。
素手で男性にかなうはずもなく、崖の上へと追い詰められた。]
[首へ迫るナイフをギリギリでよける。
しかしそれは右肩を深くえぐった。
痛みは感じない。それよりも]
なら……一緒に海にいきましょうか。
[ナイフを握ったベックの腕を残った左手でつかみ、そのまま崖の上から身を躍らせた。]
[崖の上の死闘の結末を離れた草むらからこっそり確認する]
あそこから落ちたら助からないというのは昼間調べ済み
ペケレお疲れ様
君はいい相方だったよ
残るは3人か
くそっ!
[ナイフは喉を逸れ、女の肩へ。とどめを刺そうと振り上げた手を、思わぬ力で掴まれる]
な……っ!?
[足下に岩の感触がなくなり、体が宙に浮く。
『海にいきましょうか』
脳裏をよぎるのは、食堂に貼られていたあの歌詞。
5人のインディアンの少年が法律に夢中になった
1人が大法院に入って、4人になった
4人のインディアンの少年が海へ出かけた
1人が燻製のにしんにのまれ、3人になった]
ああ……
[残りは3人か、とそんなことを思った。
最後に視界へ捉えたのは、女の涙か、*雨粒か*]
[玄関の前の植え込みで様子を伺う
人影が望む場所に入った時紐を引いた
屋根に仕掛けておいた鮭を咥えた熊の木彫り人形が、ものすごい勢いでライデンの頭に直撃した]
あと二人
[倒れたライデンの呼吸が止まってることを確認しつぶやいた]
[倒れているライデンの腕に木彫りの熊をかかえさせ、玄関から屋敷に入る]
あと二人、どこにいる
[ふと後ろに人の気配を感じ、振り返るとセイジがオトハの遺体の置かれた部屋の入り口で、驚いた顔で立ちすくんでいる]
ちっ、見られたか
[手にしていた銃がセイジの胸に向けて放たれた*]
[広い食堂を見渡す。時刻は十五時を回っていた。
昨日は何も知らされずに、この島に降り立った時間。
たった一日。されど長い、一日。]
まさかこの後、ひとが殺されていくとは、ね?
[ふと、テーブルの人形を見る。
十体並べられていた人形は――]
あれ? 無くなっているなら兎も角、倒れているなんて…変ね?
[近付き、人形に触れる。
残り数対の内一体はテーブルに、また一体は床に。転げ落ちていた。]
[床に落ちている人形を一瞥し、何気なく歌詞を見る。
十人の少年の行く末。
ひとり減り、ふたり減り…
テーブルに残された人形は、三体。
生き残っているのは――?]
――っ? 銃声?
[屋敷内で響く銃声に。
女はまた一体人形を倒してしまう。]
ほんとにね
たった一日。されど長い、一日だった
こんなにうまくいくとは思ってなかったよ
あなたが最後の一人ですよ
あの人形がザクロさんかな
[いつの間にかテーブルの横に立ち一体の人形を指し示す]
[声がして、振り返る。
其処に立つ人影を見るなり女の顔から血の気が引け、掠れた声でひとつ疑問を投げ掛ける。]
――…あなた、死んだはずじゃなかったの?
それに何故、…こんな事を?
[指し示される人形と、グリタを見比べながら]
1人のインディアンの少年が後に残された
後には誰もいなくなった、か
[壁の10人のインディアの最後の行を読む]
あなたはどうやって死にたいですか
選ばせてあげてもいいですよ
邪魔は入りませんから
死んだ?
僕がですか
薬を飲んで寝ていたらベックさんに勘違いされただけです
[くすくすと笑う]
まあ、勘違いさせたのですがね
死んだと思われた方が動きやすいでしょう?
選ばせる?
[怪訝そうな顔をして。]
それだとこの殺人劇、まるであなたが仕組んだような言い方じゃない?
[悟られずに後ずさりをしようとする。]
――殺され方なんて、選びたくは無いわね。
かん…違い?
薬を…飲んで?
[でも実際、"彼"は見えていた。
しかしそれも、勘違いだったのだろうか。]
宇野と…知り合ったから?
だから殺人劇の出演者として呼ばれた、と?
――…っ、
[眩暈を感じ、よろける。
おぼつかない足は、高いヒールでバランスを崩し――]
…ぁっ!
[次の瞬間聞こえた銃声で、女の意識は*途切れた*]
ああ、あの世にいる僕を見たと思ってたのですか
あれはあなたの食事に入ってた薬が見せた幻覚でしょう
……って、もう聞こえませんか
[崩れ落ちたザクロがこと切れたのに気が付いた]
あんまり使ったことなかったが、けっこう便利なものだな
[手にした銃をまじまじと見つめ、指紋をふき取った
玄関先のライデンの死体へと戻る]
少し拝借しました
あなたもこんなものをお持ちとは、さすが宇野さんが選んだだけのことはありますね
[揶揄するように呟きながら元の場所へ銃を収めた]
[つと、視線を向けた草むらが不自然に揺れている気がした
手入れの行き届いてない庭先の奥へ身構えながら足を運ぶ]
――っ
[何かに足を取られ世界が暗転する]
……古井戸…か
こんなところに
[落ちた時に何処をぶつけたものか体が上手く動かない]
くすっ
世界は本当に理不尽だ
どうにでもなればいい
それでも
……あの人は僕のことを褒めてくれるだろうか
[暗い古井戸の中でグリタは意識を手放した]
その熊のお人形、あたしが作ったの。
60年前、そう、まだ成人したばかりの頃のことね。
うふふふ。
[ライデンの上をふわふわ飛ぶ]
[玄関の方から、何か重たい音がする。オトハにそっと手を合わせ、部屋を出る事にした。部屋を出た所、目に入ったのは死んだと聞かされた人物]
え…グリタさん…
……っ!
[何が起こったか認識できないまま、胸に焼け付くような痛みを感じ、その場に崩れ落ちる]
僕…やっぱり死ぬんだな…ああ…し…
[右腕が軽く空を切り、そのままぱたりと地に落ちた**]
[[ムチ]のような顔をした船頭が漕ぐ、笹舟がやって来る]
デヴォンまで。
[婆が船に乗り込む。
座り込んだ女は、若草色のワンピースを着た小娘になっていた]
細面というのかしら。
[船頭に微笑む。
川を渡り陸地に辿り着くと、女はアンティークドール屋のショーウインドウ前で男の袖を引く。
海色のシャツを着た、男の袖を**]
[例え、現世で司直の手を逃れたとしても]
[死後の行く末は地獄だろうと思っていた]
[それくらいは、覚悟していたのだけれど]
[深い深い、海の中]
……ねえ、ペケレさん。
[嵐も波も届かない、静かな暗い青の中]
貴女は……いいんじゃないでしょうかね。
[手首を掴んだままの女に、呼びかける]
多分、道義的にはね。
やっぱり、僕の方が悪人なんじゃないかな。
[それは幻かも知れないけれど]
貴女まで一緒に沈むことは……ないんじゃないかな。
[本当の彼女の姿は、とうに離れているのかも知れないけれど]
皆さんと一緒に行った方が、いいと思いますよ。
ちらっと聞こえた感じでは、何だか楽しそうでしたし。
合コンとか、何とか。
[それでも、その手を握り直して]
途中までなら、お送りしますから。
……さあ。
[軽い調子で言って、*微笑んだ*]
[深い海の中。
声など聞こえるはずもないのに、それは確かに届いた。]
向こうへ行くなんて、わたしがわたしを許せない。
合コン興味ないし。
[寒くもなく厚くもなく、静かに海の底へ、光から遠ざかっていく。
後悔はない。あるはずがない。]
絶対に、この手は離さないから。**
[ふと気がつけば、身は軽く。
足元では、熊を抱えた自分が、周囲をあかに染めていた]
……ああ。
あの時の、華と同じだな。
[零れたのは、苦い笑み。
いつか見た華、そのいろを掬って描いた相思華は、今は漆黒]
……さて。
果たして俺は、逝けるのか。
同じ、場所へ。
[問いに答える声はないが。
男は、薄く笑って、何処かへ向けて歩き出す。**]
[死を、手招く声。
見えた先にある人影は誰のものか――]
宇野…?
[霞む視界の向こうに見えたのは。
確かに女を南の島へと呼び寄せた者の姿。]
嗚呼、わたしも死する事で――…
今まで背負ってきた罪を、*贖えるのかしら?*
……頑固な人だ。
[楽しそうに、苦く、笑う]
[風も、波も、もう何も届かない海の底へ]
[どこまでも、その手は、*繋がれたまま*]
罪を贖う者だけが許されるのならば、
生きている者だけが救われる。
[生者に向かって呟いた言葉を、再度呟く。
大きな門の前。
数々の人が描かれた、地獄の門の前]
死んだ者が行くのはね――
[ぎい、と軋む音を響かせて。
背後の門が*開いた*]
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