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ポチ、きつねぐもだ
[赤みがかった茶色髪の青年が空を指さし、横に並んで座っている茶色の犬に話しかける
犬はワンと吠えると尾を振り、飛びかかる]
おい、こら
飛びかかるんじゃない
あはは、くすぐったい
[犬は飼い主の青年の顔を嘗め回す]
まったく、ベタベタじゃないか
[ボヤく声は怒った様子はない]
もうすぐ祭りか
お前も連れて来てやるぞ
[ワンと犬が鳴いた**]
[学生服を着替えて私服になった赤茶色の青年
横には機嫌よく尻尾を振っている犬]
舐めるのはもうなしだぞ、ポチよぉ
俺はまた家に戻って水浴びをするのは嫌だからな
[犬の頭をグリグリと撫でる。
飼い主の撫でに犬は顔を見上げて「ワン、ワン」と元気よく吠える]
さあ、祭りが始まる前に一遊びするか
[神社前の広っぱで、拾った小枝を投げる]
よし、イイコだ
[持って来た木の枝を受け取り、犬の頭を撫でる]
さて首輪を付けるぞ
[赤い首輪は犬によく映える]
何食おうか
何しようか
お前用のゴムボールも手に入れようか
[指折り数えて、神社の方に歩き出す]
[人間が歩く
犬も歩く
人間が話す
犬は吠える
赤茶色の髪が
茶色の毛並みが
夕日に染まる
神社に向かって1人と一匹が歩く
それは変わらない光景]
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