113 【飛び入り歓迎】フィンランディア人狼騒動【R17】
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……………。
[>>+0 背に、ミハイルの言葉が届く。
立ち尽くしたまま、こくん、一度だけ頷いて。]
『お前と違って』、か。
[もしもミハイルが、淋しがり屋で悪戯好きな、
ただの男だったのなら。
………似合わない。口元に笑みが浮かんだ。]
[眠気はいつまで経っても訪れない。
当然だろう、死んだのだから。
長い長い夜、時間潰しに本が読めれば良いのに。
ダグの遺体から視線をそらし、
司書は時間を潰す方法を思案する*]
(+6) 2013/06/19(水) 19:51:46[大広間]
酒と本があれば良い。
[>>+7 ミハイルを追いかけながら、
暗に煙草はいらないと告げる。
かつて一度だけ煙草を咥えた事はあったが、
案の定、思いっきり噎せた。]
おい、そこ俺のベッド。
[別に眠るつもりは無いが、
自分の使っていた部屋のベッドを占領されるのは
どうにも悔しい。
むすりとした表情のまま、
ミハイルを引きずり降ろそうと。]
(+8) 2013/06/19(水) 20:41:09[大広間]
降りろ、って……、うお、
[>>+12 腕を引かれ、体勢を崩す。
そのまま身体は、ミハイルの腕の中へと。]
眠くねぇ――……おい、触んな!!
[>>+14 暫く逃げ出そうともがくも、
腕が離れる事は無く。
足へと触れるミハイルの手に焦りを覚え、
蹴り上げようと足を動かした、ときに。]
[部屋へと訪れる、イェンニの姿>>19]
(+17) 2013/06/19(水) 21:27:38[俺の部屋]
[窓の向こう側のように。
嘆き叫ぶ彼女にかけるべき言葉を、
司書は持ち合わせていない。
雨音も、風も、
いっそうひどくなったような気がして。
ざあ、嘆きの音を聞きながら、
彼女の涙が止まる事を、ただ、願う*]
(+18) 2013/06/19(水) 21:33:25[俺の部屋]
………はぁ?
[>>+19 ミハイルの寝そべるベッドに腰掛け、
彼の問いに眉を寄せる。
何を言っているんだ、そう言いたげに。]
後悔なんかしてたら、お前と一緒にいねぇよ。
[司書の世界を広げてくれたのは、祖母と彼だ。
こうなってしまった今でも、
後悔なんてものは微塵も存在していない。]
………お前は、後悔してんのかよ。
[そう自分に問うという事は、と。
ミハイルから視線を逸らして、問い返す。]
(+21) 2013/06/19(水) 22:14:48[俺の部屋]
うるせぇ。
[>>+22 お前じゃなきゃ、いやだ。
そう呟く司書は、拗ねた子供のように。]
………あっそ。
お前がどう思ってようと、俺は――…、
[あの時、ミハイルが自分を連れ出してくれなければ。
司書は誰にも引き取られず、命を落としていただろう。
両親は既に音信不通だったし、
それ以上の親戚は、居なかったから。
だから、]
俺は、お前に会えてよかったと思ってる。
[どれだけの苦悩を、抱え込んだとしても。
司書が後悔することなんて、無い。]
(+28) 2013/06/19(水) 22:42:56[俺の部屋]
なっ………!
[>>+30 口元に弧を描くミハイルに気付き、
司書は口をぱくぱくとさせる。
少し素直になってやったと思えばこれだ、
もう二度と言ってやんねぇ。]
変なもんなんて食ってねぇよ!ばーか!禿げろ!
[結局、いつもと変わらぬ言葉を吐き捨てて、
ベッドに腰掛けていた司書はそのまま後ろに倒れる。
あわよくばミハイルに頭突きができるといい。]
(+34) 2013/06/19(水) 23:31:28[俺の部屋]
[>>+38 油断していたミハイルに、
頭突きは思い切りヒットしたらしい。やったぜ。]
ふん、
[ざまあみやがれ。
そう言ってやろうと口を開こうとすれば、
それよりも先に組み伏せられてしまう。
放せよくそったれ、用意していた罵倒は、
音になる前にミハイルの口によって、
かき消されてしまった*]
(+40) 2013/06/20(木) 01:01:27[俺の部屋]
― 翌日 ―
[むすり。ごろごろ。
暫くミハイルの腕に頭を乗せていたが、
唐突に、がばりと起き上がって。]
[ユノラフがイェンニを探し>>49、
自分の部屋の前にきたのはちょうどその頃。
司書の視界には、
人間の姿を保てなくなったイェンニが居る>>42。]
[ミハイルはまだベッドに寝転んでいただろうか、
その腕を引っ張って、自分の部屋から立ち去ろうと。
この司書、案外空気を読めるものである**]
(+41) 2013/06/20(木) 01:08:42[俺の部屋]
― 二階廊下 ―
[ミハイルを引っ張っていってから、
行くあてもなくあちこちを彷徨う。
ミハイルに行きたいところばあるのならば、
彼の後をついていくつもりではあるが。]
[そうしている間にも、
自分の過ごしていた部屋から聞こえてくる音、悲鳴。
見に行くかと、ミハイルを見上げ、視線で問うてみる。]
(+61) 2013/06/20(木) 22:46:41[どこかに移動中]
…―― 、
[>>+62 加勢はできないと分かっていても、
聞こえてくる悲鳴は、泣き叫ぶ声に、
ひどくもどかしい思いを抱く。
一度は出て行った自分の部屋へと戻れば、
事態は司書が思っていたよりも、
更に酷いものであった。]
こ、れは………、
[『ナッキ』を殺す、にしてもだ。
こんなことをする必要は、あるのだろうか。
ナイフに両手を差されているイェンニ>>96を見て、
痛々しそうに、顔をゆがめる。]
(+63) 2013/06/20(木) 23:47:01[どこかに移動中]
[ひどく、騒がしいはずなのに。
外で降りしきる雨の音が、大きく聞こえる。
ぱたり、と。
イェンニの手が力をなくした>>102ことで、
その雨の音は、徐々に徐々にと、弱まっていき。]
………。
[それは、彼女が息絶えたことを示していた。]
(+67) 2013/06/21(金) 00:29:33[どこかに移動中]
[窓から差し込む日の光。
かつては肌を焼くものだったが、今はどうだろう。
もう、日光に当たっても平気なのだろうけれど、
それでも長年抱いてきた意識は変わらない。
日光を避けようと、ミハイルの背に隠れ。]
………俺にとっては、
[>>+68 司書の瞳には、
ミハイルが根っからの悪人には映らない。
たとえ、人間を手にかけていたとしても。
人間からしてみれば、彼が悪人だったとしても。
彼の優しさを、目の当たりにしてしまったから**]
(+69) 2013/06/21(金) 02:13:01[俺の部屋]
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