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[腕時計から流れる通信音は、優雅なクラシック]
まったく、忙しないもんだねェ。
折角の休暇を楽しんでいるっていうのに。ふふ。
[のんびりとした動作で、その内容を確認している]
[伝説の樹の下に勝手に特設したくつろぎ空間にて、紅茶を堪能中]
新しい任務ねぇ。
[内容はA{3}B{2}C{6}D{3}]
ふむ。
ロンドンの陸軍将校で、
家族構成は妻の父母と子供二人…。
家族構成が妙に訳ありな設定なのは、ボスの好みなのかい?
[それにしても、と紅茶のカップを緩く振り]
陸軍将校とか、暑そうだなぁ。厭だなぁ。
さぼりたいなぁ……。
[ぐだぐだと文句を言いながら、テーブルの上で伸びている]
……うん?
[コートのポケットで携帯端末が揺れた。相手の名を確認すれば、あっさりと電話を取って]
はーい。もしもーし。
突然電話なんて、どうしたんだい?
急に寂しくなったのかな。
おー、よしよし。
[呑気に笑いながら、楽しそうに声をかけた]
あはは。0011は、相変わらずだねェ。
そんなこと言って、また、
きょぬーのお姉さんと仲良くしてたんじゃないの?
[別段責める口調でもなく、むしろ面白がるように]
僕も寂しかったよ。
今度会えた時にはゆっくり……、ね?
[最後に付け足した声は、仕返しのように、甘く]
ふふ、確かにあのおねーさんは、怒らせると怖そうだ。
…って、うわ!?
[電話の向こう側でのどたばたしたやりとりに、呆気にとられたように一度目を瞬かせて。今日も平和だなぁと思いながら耳を傾けていたとか]
あぁ、そうだった、そうだった。
ついうっかりしちゃうんだ。
他の人の名前なんて、呼ぶこと滅多にないからさぁ。
でもそんなこと気にするなんて、カウコも可愛いよねぇ。
それじゃ、お休み。またね、0011。
[最後にまた、相手のことを番号で呼んで電話を切った。悪意の無さそうな声は、本当にただうっかりしているだけといった態]
さて、そろそろ真面目にお仕事に行きますか。
[電話をポケットに仕舞うと、すくりと立ち上がる。月夜なのに、黒い傘を慣れた手つきで差し掛けて。Xenophon=Astorと記されたパスポートを受け取り歩く姿は、心なしか機嫌良さそうだったとか**]
[ロンドンの[特急電車]に存在している軍の機密施設に到着した]
やあ、御苦労。
[にこやかに周囲へ笑いかけつつ、優雅に足を進めていく。入口に設置されている端末に認証カードを通した]
――――GREEN.
[問題なく扉は開く。つい先ほど「本物」の軍の人間から拝借したそれは、滞りなく動作した。カードを奪われた相手は、今頃安らかに眠っているだろうけれど]
いやぁ、動く機密施設なんて考えたものだよねぇ。
おかげで僕は日に晒されずに済みそうで、良かったけどさ。
[くすくすと笑いながら、電車の窓枠に手をかける。あまり時を待たずして、目の前の景色が流れ始めた。一度走り出してしまえば、特急電車は一種の密室空間だ]
そういえば、何か通信が来ていたな。
催涙弾で性転換……?
そんなバイオ兵器があるなら、是非ともお目に掛ってみたいものだけど。
[心持ち愉しげな様子で歩きだす。何か変わったものはないか、視線を周囲へ流しながら。まず目にとまったのは、[縁側]に置いてある[コルト社357マグナムリボルバー]だ]
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