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ラッセルがねぇ…何か未練でもあるのか。
生活する分にはここに残されても問題はねぇだろうけど、進んで残りたいとは思わねぇかな、俺は。
人生の分岐点、ってか。
俺は……一つはケリがついたかな。気持ちが固まったっつーか。
もう一つは分かんね。
[どうなんだろ、と半ば他人事のように言ってサンドイッチを頬張る]
かなり跳ねるかもなー。
屋上から投げ落としたら上まで戻ってくんじゃね。
宵宮は町内のやつだからここ住んでる奴に聞けばすぐ分かるかもな。
ラッセルさん、どうなんでしょうね…。
そもそもここにいては、他の人に会えませんもの。
両親やセバスチャン、ケナーの料理……やっぱり、それらを置いてまでここを選ぶことはできませんわね…。
二つありましたのね。一つでも解決したのであれば良かったですわ。
わたくしは、解決とまでは行きませんわね…。
でも学業に関しては、少し気が楽になりましたわ。のんびりとやりたいことを探しますわ。料理は難しそうだけれど、カメラでしたら今からでも何とかなるかしら?
現像した写真のできを見て、考えることにしようかしら。
[他人事のように言うクインジーを見て]
まだ現実感が無いと言うことかしら?わたくしがお見合いに感じていたのと同じような感覚。
えっ?そんなに跳ねますの?
[思わず、テーブルに指先で物理式を書いて反発力を計算しそうになる。]
初速度がポイントかしら…。
…わたくしも一応町内在住ですのに、全然知りませんでしたわ…。
俺はこのままここに居たら決めたやりたいことが出来なくなるからな。
他の連中に会えないってのも嫌だな、確かに。
シャルはまだ解決してないか。んでも気が楽になったなら良いんじゃね? がっちがちに悩むよりはな。
写真楽しみだな、ちゃんと写ってると良いんだが。
[ドンペリヤギを思い出したがそれもまた思い出と割り切って]
んー…現実感が無い、とは違うかもしれん。
まぁこれはあまり深く考えることじゃねぇのかもな。
ここじゃねぇと出来ねぇことでも無さそうだし。
[背もたれに体重をかければがりがりと頭を掻いて]
あ、もしかしたらの話な。
流石に実行して試したことねぇし。
あれ、そうなのか?
俺の場合昔は宵宮のある日は飛んでいったもんなんだが。
街出てからは行ってねぇけど。
野球ですものね、チームと戦う相手と、観客も必要ですわ。どうするか決めましたの?
こう言っては何ですけれど、経済的には不自由していませんし、学力的にも転向は効きますもの。色々なことを試して、本当にやりたいことを見つけますわ。
両親には心配をかけてしまうかもしれませんけれど、ちゃんと話せば分かってくださると思います。
わたくし、環境的にとても恵まれてましたことが良く分かりましたの。
[クインジーの、深く考えることではないと言う言葉には、そうですの?と首を傾げ]
大きなカラーボールが当たったら、是非試してみましょう。
人を呼んで浴衣パーティーはしたことありますけれど、実際に出かけていったことがありませんの。
そもそも、今までは興味が無かったのですわね…。
おぅ、このままリハビリ続けて野球出来るくらいまで感覚取り戻す。
片目でも野球が出来るようにな。
流石にプロにはなれねぇかもしれねぇけど…野球関連の仕事しながら受け入れてくれるところを探すわ。
やっぱ野球辞めたくねぇ。
[これが俺の出した答え、と告げて]
理解ある両親ならシャルのやりたいようにやらせてくれると思うぜ。
やりたいもん見つかると良いな。
[頑張れ、と笑みを浮かべて。首を傾げられると一つ頷いておく]
興味が無かったかぁ…ちょっと勿体ねぇな、それ。
宵宮の時にまた皆集まって出店巡り出来たら楽しそうだ。
[クインジーの出した答えに頷いて]
確か、片腕の人が野球をしているのをニュースで見たことがありますわ。できるかできないかは、その人の努力にもかかってくると思いますの。
わたくしも応援しますわ。
とりあえず、お見合い攻勢だけは止めていただけるとありがたいですわね。
[くすくすと笑って。]
興味が無くて通り過ぎたものが沢山ありすぎましたわ。それがここに来て気づきましたの。
雑貨屋も銭湯も、カップ麺の味も。
向こうに戻ったら、機会を作って集まりましょう。
卒業して六年間も同窓会が無かったなんて、それもおかしいわ。
幹事ならばわたくしがやりますわ。
そのための努力は惜しまねぇ。
それでまた野球が出来るならな。
応援ありがとよ。
[嬉しそうににかっと笑い]
あー、それは大変そうだな。
シャルに恋人の一人も出来りゃぱったり無くなるんだろうけど。
説得頑張れ。
いくつかはここに来て補えたみてぇだな。
シャルにとってここに飛ばされたことは、かなりプラスになったか。
[幹事をするとの言葉には「マジで?」と言葉を漏らし]
そりゃ良いや。
ま、同窓会っても毎年やるところもあればそうじゃないところもあるだろうしな。
今回来なかった奴らにも便り出して皆集めるか。
[ふふと笑って。]
恋人ができたらできたで、色々と大変そうですけれど…。
まずは相手、ですわね…。
[手の中の湯飲みをじっと見て。]
プラス、でしたわね…。
皆さんも何かを掴んで戻れると良いですわ…。
企画運営は得意ですもの。
今までは同窓会があっても、きっと参加もしなかったと思いますわ。話したいことが何も無かったのですもの。
でも、ここで沢山の思い出ができて…。
ですから、同窓会に参加しても、きっと楽しいと思いますの。
…ただし盛り上げ係は別の方にお願いするとして。
家の跡を継ぐとか何とか?
まぁまずは相手か。
いねぇの?
[ずず、と茶を啜りつつ]
だな、他の奴らもそうだったら良いな。
他の奴らだと企画をめんどくさがりそうだな、俺含めで。
シャルみたいに仕切ってくれる奴がいると助かる。
同窓会に参加したいと思うようになったってだけでも、ここに来た甲斐があるってこった。
盛り上げは俺らが適役だろ。
ギルにラッセルにナサニエルにグレンにハーヴェイに…。
[あれこれ指折り数えて名前を挙げていく]
そうですわね、お父様が元気なうちは構いませんけれど、先々を考えると…。嫌がられてしまいそうですわね。
相手ですの?聞くときはまず自分から白状しませんと。
[悪戯っぽく笑って。]
男性陣はみな盛り上げ役ですのね…。
確かに、率先して企画を立てるようなタイプはいらっしゃらなかったわね。
それをも容認する相手か。ハードルが高そうだ。
……俺か?
[んー、と考えてから]
…いねぇものは白状出来ねぇな。
前は居たが、逃げられた。
[別のことをあっさりと自供]
仮装大会の時と花火ん時が良い例だろ。
誰かが始めれば誰かが乗って、それの繰り返し。
お陰で楽しいことこの上ねぇけどな。
押し付けられたら嫌々やる奴はいるかもしれねぇけど。
グレン辺り。
ハードル、高いですわね…。
[しばらく押し黙って。]
いらっしゃいませんの?
…逃げ……。追いかけませんでしたの?
[クインジーのグレン評には、くすくすと笑いつつ頷く。]
それすら蹴ってシャル連れ去っちまうような気概のある奴とか居るかもよ。
結婚考えるまで行くならそれくらいの覚悟するんじゃね?
[湯飲みを傾けて茶を飲みきって]
ああ、居ない。
…追いかけてまで傍に留めたいと思わなかった。
相手が俺じゃなく俺の肩書きしか見てなかったからな。
片目になってプロ野球の夢が閉ざされて、それを知った相手が用は無いと言わんばかりに去っていった。
追いかける気も失せた。
[若干眉間に皺を寄せるも、その口調は淡々としていて]
……。
そこまでの覚悟を求めようとは思いませんの。
やりたいことが見つかったのならば、それを追いかけてほしいと思いますもの…。
プロ野球選手という肩書きだけ見ていたなんて、愚かな人もいたものですわね。
[湯飲みを開けると、ご馳走様でしたと言って立ち上がり洗浄器の中に入れて]
わたくし……。
いえ。
…ちょっと散歩に出てきますわ。
この時代の風景の中を歩くことなんて、もうできなくなってしまいますものね…。
[そのまま、食堂を出て*あてどなく。*]
ま、俺が言えるのは可能性だけだ。
その先どうするかはシャルとそいつ次第だろ。
そう言う奴も居るってこった。
ステータスと金目当て…それを見抜けなかった俺も俺だがな。
なまじ好きだった奴だから目が曇ってたんだろうな…。
[眉を顰めたまま遠くを見て。立ち上がり外へ向かおうとするシャーロットに視線をやり]
ん、ああ。
いつ戻れるかも分からんしな。
気をつけて行って来い。
[ひらりと手を振って見送って]
[しばらくぼけーっとしていたが立ち上がり湯飲みを片付けて]
…銭湯行ってくっか。
[昨日寝こけて入り損ねたために銭湯へ行くことに。サンドイッチには「好きに食え」とメモ書きを残して*食堂を出た*]
[トランクを提げて食堂におりてくる。テーブルの上にカップ麺をみつけて]
あ、まだ埋めてないのかな?
それとも別のかな?
まぁ、もう埋めてたら追加で埋めてもらえば良いか。
[荷物を降ろして、あぁ重かったと手をひらひらさせる。テーブルの上のサンドイッチを見つけて]
おいしそうなものが。
みんなまめで助かるなぁ。
この字は誰だろ。クイン?
[いただきます、とサンドイッチをひとつ取って齧ると、メモの端に『ちょっと出てきます セシリア』と書き加えて校舎に*向かった*]
[今朝目を覚ましたのは朝早くだったよう。身支度を整え食堂を出た後、向かった場所は花壇で。
暫く其処で時を過ごした後、探し物でもするかのようにしゃがみ込んでいたが。やがて手にしたものに満足そうに目を細めると立ち上がり、そのまま食堂へと戻った。
中に入りサンドイッチに気づくと、今更ながらに食欲を思い出し]
……「好きに食え」と。
この口調っつか、字はクインか。
[料理出来んじゃん、と笑いつつ、遠慮なく1つ目を食べ終える。
2つ目に手を出したところで、セシリアのメモに気づき首を傾げ]
…あ。俺もやらなきゃなんねぇことあったんだった。
[危ね危ね、と呟いては席を立ち。それでもちゃっかりと2つ目は口に咥えて*2階へと*]
[くあぁ、と欠伸を噛み殺しながら食堂へと入ってきた。
昨夜は校内で過ごしていたらしい、首を左右に傾けて伸ばし机の上のメモに気づき]
『好きに食え、ちょっと出てきます セシリア』?
セシルは何時からこんな口調になったんだ…
まるでクインみて〜じゃん。
[食います、とサンドイッチを一つ銜えながらテレビを見つめ]
…あと何時間だっけ?
[数字を思い浮かべるとなんだか眠くなりそうで、サンドイッチを食べながら厨房に入り料理の準備をはじめた]
[ビデオデッキほどの大きさの金属製の箱を抱えて戻ってきた]
ただいま。
っと、あれ、みんなまだなのかな?
[テーブルの上に箱を降ろす。薬品の輸送に使っていたものらしく、蓋には有毒性や引火性、毒性への危険を表すシールがところ狭しと貼られている]
これなら多少のことがあってもびくともしないでしょ。
ワインは…どこにあったかな。
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