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ラッテンフェンガーめ、
あの獣人風情が…!
[少年兵は嫌悪もあらわに吐き捨てる。
常であればヒトの追跡など軽く振り切るだろうが、
あれは文字通りの手負いの獣だ。
そう、人間ではないただの獣。
神に祝福されし人間と、忌まわしき亜人と。
相容れぬ二つの種族。
この世界は創生の時より憎悪と争いの中にある。
何故争うのか、そんな疑問は存在しない。
ただ神がそのようにこの世界を望んだのだ]
[やがて少年兵は血の跡を追って水際へと至る。
忌まわしき獣の密林の中での恐ろしさは知っていた。
月明かりに開けた視界に、一瞬緊張が途切れ――
次の瞬間、視界が反転した。
夜の闇に爛々と光る、金色の目。
毛を逆立て、剥き出しになった牙と、真っ赤な口蓋。
黒い毛並みの巨大な猫科の獣、ゆらりと揺れる太い尾に茶褐色の混ざるのはまだ成獣ではない徴だ。けれどそれがなんだというのか。
獣の首に下がる認識票が、目の前できらりと反射した。
震える指がようやく引き金を引く。間に合うはずが無かった]
[痛みを覚悟した少年兵が目を閉じて開いた後、
間に合うはずが無かったのに、血まみれで転がる獣の姿が目の前にあった]
……んでだ、
[凝視するその先、
獣の肢体から黒い毛並みが失われていけば、
まだ少年といって等しい人間の姿になっていく]
なんでだッ、
[問いに応えるつもりだったのか、
重く持ち上げられた少年の双眸の色にだけ獣の名残のある。その血まみれの手はゆっくりと“神の遺物”へと伸ばされた。
少年兵が目にしたのは、そこまで]
―水流れる柱―
っくしゅ、
[見上げた空の青さに瞬くばかりの少年は、くしゃみをした。なにせ、認識票と“神の遺物”以外は持っていなかったのだ]
……服が欲しい。
[音でなく脳に響く声に、ぽつとそんな言葉が零れる*]
[何か困ったり、迷ったりした時は、飴を食べて落ち着くことにしてる。
甘いものは頭にも心にも良いよ、っていうのは、おばあちゃんの教え。
鞄の中を探って、飴がぎっしり入ってるポーチから一つ取って、口に入れる。
しばらくしたら、しゅわしゅわのラムネの味と感触が口いっぱいに*広がった。*]
[正座のまま、ぐるり見回す。
どうやら、柱の上に人の姿。
そして、自身も、柱の上にある。]
さてに……不可思議な場所よ。
いわゆる、これは、私がよく見る明晰夢、とも思うが、それにしては自身の情報が少ないな。
[男はともかく、柱の上にある影をみつめようと目を細める。]
[頭に響いたルールと、それを肯定する手帳の文字。
眉をひそめて、それを見つめて。
ため息をついたあと、手帳を閉じて周囲を見渡す。
他にも、同じような柱が見える。
そこにいる人の顔は、なぜか球体の向こう側の人も見る事だけは見えた。
声も届くかどうかは未だ試していない]
ほんと、変な場所。
[隣から聞こえた声>>35.
それにゆっくりと頷いた。
聞き覚えのない声。
「貴方の世界」というのだから、見知らぬ人なのは当然なのだろうと思っている]
夢ならいいなあ。
そしたらこんな変な夢みたよってギルドの人たちに笑い話提供できるのに。
[ギルド。
それは困っている人たちが依頼を出す場所。
お金がほしい人たちが依頼を受けて報酬を受け取る場所。
いわゆる何でも屋の受付所だった。
その場に集うのは荒くれ者もいたけれど、大半はなんだかんだとお人よしな人たちばかり。
面白い話をして一緒に笑うのもよくあることで。
そうできたらいいのになあ、とため息を零した]
[くるりと円を描いているような柱は、手が届かぬ位置。
隣、その隣、と人の姿はあって。
離れていても声は届く不思議]
平和的に解決する解釈としてはぐーぜんおんなじ夢見てる、とか。
意思の疎通ができる時点で無理かな。
[言葉が通じる事は普通だと思っている。
世界は一つの言葉で統一されているから、違う言語、と言う発想が先ずない。
亜人や魔族も、言葉は一緒なのだから、余計に話せないはずがないと言う思考だった]
んー……
げーむ、ねぇ……
[生き残り、という言葉にゆるゆると瞬く。
くしゃみをした人に布をあたえる声には視線をむけた。
ひらりと舞う布がその向こうの人影を隠していて、裸を見ることはなかった。
その人が布を取ったのかどうかまでみることはなく、他へと視線を向け]
……
[一巡した後、手帳に視線を落す**]
[さあさあと、世界を煙らせ飴が降る。
予定されていた飴だ。今日は飴と決められていた。
人々は、仮装された世界を賑やかに歩き始めている。
コンピューター・システムが、
カボチャとお菓子に染め上げた、一日だけのお祭りだ。]
とりぃぃぃっく、 おあ とりぃぃぃぃいと!
[左手には逆さ傘。
空へと掲げ、しばらくすれば確かな重みが返ってくる。
雨粒ならぬ飴玉を集めた傘を斜めにして、
中身を右手のビニール袋に移し変えた。]
うっしゃ! 収穫しゅうかくー!
[デンゴは自慢げに右手を大きく掲げた。
色とりどりの飴玉によって、透明なビニール袋は
虹色の紫陽花を詰めたかのよう。
周囲の子供たちが、
「オレだって!」「あたしだって!」
我もと競い、傘や鍋や帽子を使って器用に飴玉を掬い集める。
あっちの通りはチョコレート。
こっちの通りはグミキャンディー。
違うものが降ってくるから、
ハロウィン色の街で子供たちは右へ左へ大忙し。
たくさんのお菓子。あまい香り。
止まることを忘れた――――… 悪戯のお祭り。]
トリーック、オア、トリーート♪
[悪戯を仕掛ける相手はいない。
お菓子をねだるオトナはいない。]
トリーック、オア、トリーート♪
[だって此処は子供の国。
コドモたちだけの楽園、ネバーランド。]
[何をしても止める大人はいない。
全部、自由だ。
大人を拒否して、子供のままでいることを選んだ
子どもたちが集う世界。
お菓子でいっぱいの世界にしちゃえ。
だってハロウィンだし!
お菓子をねだる相手がいないなら、
環境コンピューターにねだればいい。
天候システムをいじって、
空からお菓子が降るようにした。
みんな、万々歳だった。
ただひとつの問題は、]
[………さあさあと、世界を煙らせ飴が降る。
予定されていた飴だ。今日も飴と決められていた。
明日も。明後日も。明々後日も。
お菓子の雨は止むことを忘れた。
子供が大人になることを忘れたように。
通りはチョコレートの川になり。
屋根はグミキャンディーに押し潰された。]
っちくしょー!
お菓子は好きだけど、こんなはいらねーーってばよー!
[窓を開け、デンゴは空へ怒鳴る。
すると、]
ぶぇあ?!
[空から硬いものが降ってきて、鼻を直撃した。]
― 水流れる柱 ―
あたた…。
[鼻をさすりつつ、起き上がる]
何がオレ様を攻撃しやがったというんだっ。
[傍には、嗤うカボチャが表紙のハードカバーが落ちていた。]
むむっ。犯人はこいつか!
[びしっと力強く指差してから、]
………えーと。
[おもむろに手にとってページをぱらぱら捲ってみる。
途端、青ざめた]
…………こ、ここここれは…!!!
絵日記!!!
……いやいや、いやいや。
オレ様に、なつやすみの宿題なんてねーし!
そんなまとめ書きする必要ねーし!
[デンゴは首をぶんぶんと左右に振った。
日記にあまりいい思い出はないらしい。]
――もう寿命なの。
因果の旋律が崩れ去る。
時空の崩壊はもう目の前なの。
[使い魔は傍観する。あらゆる時空を。
使い魔は傍観する。神と共に壊れ出す世界を]
絡まり過ぎた鎖はお掃除しないとなの。
代わりの『神』を用意しなきゃなの。
― 水流れる柱 ―
はいっはーい!
ようこそ神の座へ、なの!
世界の代表に選ばれた人達。
サバイバルゲームの参加者達。なの!
[空と水の澄み渡る清浄なる神の座。
選ばれし日記所有者達が立つ、十二本の柱がぐるりと囲む中央。
視る者に合わせ色彩を変える巨大な球の傍に女の子が現れた]
う〜ん。
どいつもこいつも実に幸薄そうな顔してる、なの。
皆デッドエンドフラグ満載。なの!
[きゃらきゃら笑い、それは巨大な球の周りをぷかぷか飛び回る。
低頭身のミニマムなボディ、頭には瑠璃色の髪がぴょこりと揺れる]
これはと〜っても面白そうなゲームになりそうなの!
[それは柱の傍を、ぐるぐると時計回りに周回し続けるている**]
ふむ
[そして、男は袖からイヤホンを取り出すと、片耳だけにつけ、袖を弄った。
その耳には男のお気に入りの曲が流れ始める。**]
― 水流れる柱 ―
と、いうわけで。
選ばれた貴方達には、世界を賭けてサバイバルゲームに挑む権利がある。
[神の座の中央に、使い魔と時を同じくして、
もうひとつの人影が立つ。
すらりとした体躯を飾り気のない学生服で覆い、
片方の腕には済んだ水の底を思わせる青色のストールをかぶせている。
中空にどこからともなく現れた梯子からひょい、と飛び降りると、周囲を見回した]
せっかくだからせいぜい楽しめばいいと思うよ。
― とある世界 ―
[カァンと乾いたような音が窓のない道場に響き渡る。
木と木がぶつかり合ったりこすれ合う音。
室内にはもわりとした湿気と汗の臭いも漂う。
天井や壁にいくつもの空気清浄機が埋め込まれいるが
それだけでは防ぎきれないのか、室内はどこか臭い。]
[杖を相手の目線を確認しながら構え合う人々。
額から頬を伝い、顎から水滴が道着に滴り落ちる姿。
あえて杖を動かし、杖の長さを見せ相手を誘うと、
それが合図と打太刀が杖を突いてくる。
それに合わせるよう杖を素早く動かし、相手を捌く。
―――パン、と手が叩かれると全員動きを止めた。]
…、ただいま。
[仕事と稽古を終え、ネクタイを緩めながら自宅に帰ると
年頃の娘が父親を明らかに毛嫌いした顔で迎える。
マスクを外し、ソファに座った娘の方を見ながら、]
おい、…父親に何て顔してンだよ。
いい女が台無しだぞ。
[急激な科学技術の発達した世界。
だが、それに環境は追いつかなかった。
外は大気が汚染され、マスクなしでは
外を歩く事もままならず
酸性雨用の折り畳み傘は常備品。
空気清浄された通路が用意されているのだが、
その通路がない部分も存在する。
ここ数年、空気清浄システムだけ防げない程には、
この世界は汚い。]
[外で遊ぶという事が出来なくなった子供。
その対策として、室内でできる武道が
この国では強制されている。
大人になって、仕事があろうがなかろうが、
ほぼ毎日と言っていい程、稽古は行われる。
健全な肉体や精神を作るとか、
建前はご立派なものだが、
年々短くなる平均寿命のニュースを見ると
その信憑性は定かではない。
この家に、既に母親がいない理由も、
そんなところだ。]
[寝室に戻り、机の椅子に腰掛けて、
明日の大気予報を調べようと
封筒のカバーをつけたタブレット型
コンピューターに手を伸ばす。
とん、と指先でそれを叩くと ―――**]
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