15 狂い咲きの村
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門番 ノギは、学生 スグルにお休みなさい、とにこやかに見送った。
2007/11/18(日) 01:09:12
>>160
いや、良いでしょう。
気安く開かない方が良い扉もあります。
特にこんな夜は。
[一足先に囲炉裏傍に上がり、濡れた上着や帽子を乾かしている]
>>161
おやすみなさい。お疲れさま。
火の番、ありがとうございました。
(166) 2007/11/18(日) 01:15:52
門番 ノギは、学生 ヨシアキの無防備な寝顔に羨望の眼差しを向けた。
2007/11/18(日) 01:16:44
>>165
ああ…ありがとうございます、ヌイさん。
本当に美味しそうだ。
エビコさんと言うのは例のお手伝いの方でしょうか?
[目の前の皿とヌイの顔を交互に眺めつつ、手はスプーンを握っては置いてを繰り返している]
(167) 2007/11/18(日) 01:20:41
>>168
[鈴木の問いに、ああ、という顔で]
奥に管理人の居室がありますから。
なにせこの雪です、彼女が戻って来た時に先客があったとしても文句は言わないでしょう。
ああ、冬は命が弱まって逆に性質の悪いものが力を持ちます。彼らは招かれさえすれば、たちまちこの部屋の暖かいもの全てを奪い去ってしまうでしょう。
[本当ですよ、と静かに結んだ]
(174) 2007/11/18(日) 01:33:26
門番 ノギは、薬屋 ライデンを見送った。今日はありがとうございました。
2007/11/18(日) 01:34:13
[結局、料理には手をつけず生乾きの上着を着込む。袖口にシミを見つけて小さく舌打ちする]
>>176
どう取るかはあなたの自由です。
今年は妙に客が多い…桜の木には、近づかないことです。
[皆に別れを告げて裏口へ*歩いていった*]
(178) 2007/11/18(日) 01:45:17
[防寒着を着こんだ...が管理棟近くまで戻ってくると、悲鳴とも遠吠えともつかない声>>251が雪風の音に混じって耳に届いた]
[背負い袋から手斧を取り出すと低く構えて木陰からそっと様子を伺う、とそこには苦行僧のごとく顔を洗うライデンの姿。大きく息をついて手斧を荷物に仕舞うと、近寄って声をかける]
ええ、皆様にお伝えしておいた方がよろしいかと思いまして。はい、それでは先に中に失礼させていただきますね。
[ライデンの返事を待って、裏口から管理棟に入った]
(268) 2007/11/18(日) 19:44:37
[奥の間を覗くが管理人が戻った形跡はなかった。居間に戻ると誰も居らず]
おや、皆さんお戻りになられたのでしょうか。
[雪が音を吸うのだろう、しん、と静まり返った居間の様子にふと違和感を覚えてぐるり眺める。と、本棚の中に慌てて戻されたのだろう、一冊の本が変に飛び出ているのを見つけた。手に取ると]
『 ○○村の記録 伝統と伝承』
(269) 2007/11/18(日) 19:56:15
人狼? ……ジンロウ…人狼?
[呟く声に困惑の色が混じる。背表紙を見返し、また本に戻ると、穴が空くのではないかと思われるほど凝視しながら読み進めた]
[背後から足音、次いでホズミの声が聞こえると本を閉じて振り返ると]
おや、お風呂でしたか。
他のみなさんもご一緒ですか?
(271) 2007/11/18(日) 20:20:29
ああ、この村の郷土史ですよ。
フユキさんあたりが読んだのでしょうね。
[後ろ手に隠していた本を出すと表紙をホズミに示して]
興味がおありですか?
(273) 2007/11/18(日) 20:34:02
ああ、それでしたら
[ほらここですよ、と言いながら人狼伝説の項を開いて見せた。犬とも狼ともつかぬモノがぐにゃりと渦巻く稚拙な挿絵が描かれている]
この村の伝承のひとつのようですね。
ここは風が強いせいか良く伝えられている鎌鼬に「風の音」という要素が付け加えられて狼と結びついたのでしょう。
(275) 2007/11/18(日) 20:54:34
ええ、よろしいですとも。
[...は本を読みやすいように持ち直すと、ゆっくりとした低い声でホズミをじっ、と見据えながら読み聞かせはじめた]
『今は昔。
ある村で、切り傷を負って死に逝く人が相次いで現れた。
突風が吹いた次の瞬間、村人は息絶えていたのである。
真夜中に風はうなり、まるで狼の遠吠えのようだと言われた。
[一呼吸置くと静寂が訪れる。一息の短い間であったが、囲炉裏の薪が爆ぜる音がやけにはっきりと部屋に響く]
(278) 2007/11/18(日) 21:13:02
――人々はそれを「人狼」と呼んで恐れていた。
[言い止むと同時に風が窓を叩きつけ、がたがたと揺らせた]
(279) 2007/11/18(日) 21:13:09
田舎ならどこにでもこの手の話はございます。
ただ…私もここの生まれなのですが、この話は実は先ほど初めて知りました。
語り継がれるうちに話が変化したのでしょう。
祖母が私たちに寝語りしてくれたのは、化け桜の「根牢」のお話でしたから。
(281) 2007/11/18(日) 21:31:26
>>282
おや、おかえりなさい。
[窓から荷物を受け取りながら]
ああ、荷物を取りに戻られていたのですか。
皆さん管理棟に集まって過ごすことになったのですか?
(283) 2007/11/18(日) 21:39:53
[戻ってきたライデンに帽子を取って目礼する。そして思い出したように]
ああ、そうでした…みなさんまだお揃いではないですが、
良いお話と悪いお話があります。
まず良い方は、先ほど詰所の方に鳩便が着いておりました。
降りだす前に着いていたのでしょう、町から「吹雪は長くとも1週間、道が通り次第物資と人を送る」だそうです。
それまでは備蓄の食糧や薪で足りるでしょう。
水は井戸が凍る前に必要なだけ汲み出しておきましょう。
(287) 2007/11/18(日) 21:50:51
>>289
長くても、です。山の天気は変わりやすいですし、恐らく止んだ後の道の復旧に必要な期間分を見込んであるでしょう。
重要なのは、餓死や凍死の心配はないだろうということです。
(293) 2007/11/18(日) 21:58:07
>>290
ここへ来る途中、一部分崖になっていたのを覚えておいでですか?
あの辺りが非常に崩れやすいのです。
車も通せません。
例年、この時期に降り込められることはあまりないのですが…、ああ、そうでした。
悪い方は……こちらから外に連絡する手段はありません。鳩の羽が全て折れてしまっていました。
そして管理人が詰所に立ち寄った形跡は、ありませんでした。どこかで雪を凌いでいてくれれば良いのですが。
(296) 2007/11/18(日) 22:05:51
>>295
雪自体はこの辺りでは珍しくない量ですけれど、ここは自活を前提としていませんから。
[報告は終わった、と言うように茶を汲んで啜っている]
(298) 2007/11/18(日) 22:09:43
門番 ノギは、薬屋 ライデンに話の続きを促した。
2007/11/18(日) 22:17:51
>>304
[ライデンの問いを黙って終わりまで聞いてしまうと、湯のみに視線を落としたまま]
私はね、遭っているのですよ。ジンロウに。
あれは…私がまた幼い頃で、この村にも何家族かが暮らしていました。亡くなった中には隣の家の娘さんもおりました。
姉のように慕っておりましたが…ちょうど桜の根元あたりです。手を振って別れてから数分後……葬式は隠れるように行われ、彼女にはついに会わせてはもらえませんでした。
そしてその年の桜は、それは見事に咲いたのです。
(312) 2007/11/18(日) 22:39:20
>>300
ええ、まさか山にまでは入っていないでしょう。
小降りになったら改めて探しにでましょう。
その時にはヌイさんもよろしくお願いします。
>>301
稀ですが前例がないではありません。
役所の方から「不慮の事態で滞在が延びるが心配は要らない」という旨、連絡は出ていることでしょう。
(315) 2007/11/18(日) 22:44:09
>>304
[壊してしまった扉を、ああ、と振り返ると]
ある方は、家の中で亡くなったと聞いております。
私が警官になってほどなくのことでした。
他の家族はまったくそのことに気がつかなかったそうです。村人たちは畏れ事態が通り過ぎるのを待つばかりでしたし、同僚たちはそうそうに匙を投げて引き上げていきましたよ。
諦めきれずにいた私だけがこうしてここに居る訳です。
(323) 2007/11/18(日) 22:52:30
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