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[口元から滴る血だけを拭い、振り返る。
人差し指がピンと伸ばされる。]
俺は、一人。
[ベルンハードに、そっと告げる。]
[大量の消化を基本とした人体構造はしていなかった。]
これ、から……。
[軽業師レーメフトとの接触で活性化された意識は既に曖昧となり、楽園を探す、といった事が薄っすらと意識の表層に浮かび上がってくる。「喰べる」と「狩る」「両方」という音も浮かび上がるが、]
待って。
[移動の音が聞こえて、声をかけた。]
楽園にかえる?
[既に歩き出したベルンハードは止まらないだろう。]
[実験体の実験結果を反映した「完成品」は楽園に居る>>1:73と、きいた事があるだけ。]
[柔らかな果実に齧り付くように心臓を齧りながら、ベルンハードの匂いを辿って歩む。]
とても甘い、……。
[有翼人の事はそう称して。
生贄の少女を喰べたので、有翼人を喰べれるとは思いきれなかった。まだ祭壇上の床部分に転がっている者に後ろ髪を引かれる思いを飲み込むように、心臓を平らげた。]
[少女の死によって、少女に感じていた「可哀相」というものは消え融けて、疑問が音となる。]
何故……、選んだのだろう。
[少女の涙に触れていれば、何か感じ取れたのかもしれない。だがその機会は永遠に喪われた。]
……―――…
[足が止まる。先ゆくベルンハードとの距離が開いた。]
分からない……、少なくとも匂いは甘く感じた。
直ぐ、戻る。
[ベルンハードの背に声かけ、脇道に逸れようとした。]
[脇道に逸れ、暫しうろうろと匂いの方向へ向かう。
何処に在るのかは分からない。少しずつ、近づき、]
――――――――…っ……
[何かに躓いて、転んだ。
その拍子に、其れも、砂塵の上を転がる。]
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