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曾孫…!ですか?!
(さすがにショックだ。)
「おや?今しがた、孫が招待状持って、あんたのとこに行かなかったかい?」
あ―。
(かさりと、青年がポケットに押し込んだ何かが頭を過ぎる。)
「そうそう、これ見とくれよ。孫の詩集だよ。
大したもんだろう?勉強しながら、とうとう本まで出しちまった。
今度は随分な美人さんをお嫁に貰うんだってさ。それで曾孫だ。
本人は順番が違うって照れてたけどねぇ。なに、神さまのなさることに間違いはないよ」
(幸せそうな笑いに、こちらの気持ちまで和む。)
それで、式はどこで?
[老婆は少し表情を曇らせる]
「それなんだけどねぇ、今、村がこんなんだろ?町の方で挙げるってさ。
花嫁も町に住んでるそうだしねぇ。
年寄りにはちょっと辛い道中なんだけど、まあお祝い事だから…」
[とりとめのない話は続く。
他愛ない会話を続けつつも、軽い衝撃が胸に何かを残している。]
(渡されなかった招待状。
…まあ、いいか。
町の美人と幸せになるならそれで。
いつか紹介してもらえる日も来るだろう…。)
[何も居ない事を確かめた後、未だ泣いているキャロルの傍へと]
怖い事を思い出されましたの…?
ほら、大丈夫ですわ…今は私達だけしかおりませんもの。
大丈夫ですわよー…
[キャロルを抱き寄せるように、背中に手を添えてゆっくりと撫で。落ち着くまで続けていた]
皆様、色んな事を思い出されていらっしゃるようですわね。困った事にあまりよろしくなさそうな思い出ですけれど。
(どうして私はこんなに落ち着いていられるのかしら?
死を当然のように、受け止めていたのかしら?まさか、そんな。
私は彼を……彼にまだ何も伝えられていませんわ…)
―回想、入り口付近―
>>65ギルバート
なん…だと…。
残り三方も……!?
まだ、まだ足りぬ……!
[硬く右手を握り締め、奇妙な決意を新たにす。]
―現在―
[>>95シスターの悲鳴のような呼びかけに、眩暈は収まる。
助けが必要かと身構えるところに>>99の光景。]
あー…。あ。
優しいですねぇ、シスターは。
相変わらず。
[少しほっとしながら、ぽそりと呟く。]
しかしシスター、
「>>95 何か変なものでもおりましたの?」
って…。
普通「どうしましたの」って聞きませんか?
妙に具体的な問いかけ…ですねぇ?
―現在、広間―
>>74キャロル
[突然泣き出したキャロルの声に目を覚ました]
む……なんだ?
[声の方に目を向ける。金色の髪。赤い服。
>>99ステラが背中をなでている]
……ああ、どうしたんだキャロル。
悪い夢でも見たのか?誰かにいじめられたのか?
(ああ、忘れてなどいない。ちゃんと覚えている。ここにいる、私の娘だ。)
[その目に映るのは、幼い少女の姿。記憶の中の我が娘]
>>108ユージーン
……やはり、皆自覚はあるのか。
[キャロルの頭をぽんぽんと撫でて、ユージーンに歩み寄る]
何がどうなって今ここにいるのかはわからんが……。
どうやら殺されたらしいことは、わかる。
[淡々と落ち着いた口調で述べた]
>>107 シスター、いやあ、それにしたって心配が具体的だなーと。
例えばどんな物が―
[と、どこか不安を紛らわそうとするかのように、会話を続けようとしているところに、墓守とまともに目が合う。]
>>108 あっと。え。
人が現実から目を背けようとしている所に(いや、矯正しようとしている所だけれども)、君は実に実直だ。
―広間の片隅―
[皆の会話を聞きながら、子供用セーターを膝にかけて揺り椅子を揺らしていた]
……あたしたちは死人だというのかい……
あたしはどうやって死んだのだっけかねえ……
わからないねえ……
そもそもあたしは、死んだのかねえ……
[まだ、死を自覚してはいないらしい]
>>110
はは、確かに、そうだな。
死人が熱さを感じるなど……。
……しかし、なら今こうして会話している我々は一体なんだ?
身体がなければ痛覚もないというなら、視覚も聴覚もないのではないか?
[目の前にいるやっと掴んだ娘さえ幻だとでもいうのだろうか]
[考え込みつつ]
>>113 ヒューバートさん、僕らはいわゆる「霊魂」って奴になってるんじゃありませんかねぇ…。
>>110 墓守さん、しかし料理は温かかった。暖炉の火だって、外の寒さだって感じられた。
…いや、これは全て、「思い込み」なのか…な?
[少し蒼ざめる。]
>>115 いやいやいや、謝らないで下さい、墓守さん。こっちこそすいません。
[と何故か謝り、膨れたシスターについ口元が綻ぶ。]
意地悪…ね。
変わらないね、君も。
ごめんね。
[そしてこちらへも何故か謝罪の言葉。]
>>114コーネリアス
思い込み?……まさか。
触れられる。熱さも寒さも……目の前にいてこうして会話しているお前さえ「幻」だとでも?
……やっと帰ってきたんだ。
私の娘が。
それが、「思い込み」など。
…おれも…、"ぼっちゃん"と、
…同じように、思いますね。
[たましい。と、男は、単語をゆっくり口にして]
さあ。まぼろしといえば。
…まぼろしなのかもしれません。
ある。と思えば、そこにある。
けど、
ない。と、思えば──…、…
[と。そこまで云うと、自分の手元に視線を向けて]
… … …
[男は、最後までその先を続けず]
……まあ。布巾、洗ってきますよ。
[くるりと踵を返すと、あるいは洗わなくてもいいかもしれないものを洗いに、厨房の方へ足を向けた。]
そうだ、ドレスを。
ウェディングドレスを作らなければ。
ずっと娘の花嫁姿が見たいと思っていた。
キャロルが結婚するんだ。
[振り返ると、そこに見えるのは幼い少女。
村を飛び出した時のまま、成長を止めた記憶]
[ちらとヒューバートを振り返り]
"奇跡"って奴は、
… …あまり、長続きしませんで。
心残りを叶えたいンでしたら…
早めに──…、
… 動かれたが、いいかもしれません。
[独語のようにそういうと、男は厨房の奥へ消えた**。]
[コーネリアスから自分へ向けられた謝罪の言葉にしばらく俯いて、そのまま見えないように微笑んだ]
…謝らないで?
色々思い出すのも、私ったら本当に馬鹿ですわね…。
[汚れた十字架をずっと握ったまま]
でも、主の御許へと行かずに私達は何故ここに在るのでしょう…今も変わらず主はその御手を私達に差し伸べられておりますのにその手を取らずに…。
[そっと袖で目を拭い、顔を上げる]
[広間の隅におきっぱなしだった仕事道具を机に並べる]
私の作ったドレスが着たいと言ってくれたんだ。
こんなにうれしいことがあるか。
……すべて「幻」とは言わせない。言わせてなるものか。
[黙々と針を進める。沢山のレース。スパングル。]
[仕上げの残すのみだった真っ白なドレスは瞬く間に完成へと近づいていく]
ああ、キャロル。笑っておくれ。
お前はこれから幸せになるんだ。
たくさん、たくさん。
[よろよろと立ち上がり、座り込んだキャロルを抱きしめた]
[厨房へと向かうユージーンの『奇跡』に耳を傾けうわ言のように厨房を見つめ、ヒューバートへと向く]
思い出すのが遅くとも。
思いを成し遂げる為の時間が与えられている…?
で、でも、主はその時間を限らせていらっしゃるのですか…!?
せめて皆様の願いを叶える為の時間を…どうか御慈悲を…!
[そこでようやく十字架に付いた血を拭い、美しい装飾に戻ったそれを両手に祈り続けた]
[詰め寄られて]>>118 いっいや、待ってくださいヒューバートさん!
こんな事、僕だって初めての経験なんですから…!
でも…。
こうして皆で暮らせるのだと思っていたけれど。
意外と時間は無いのかも知れませんねぇ。
(>>126 ああ、あれは母の十字架。
母から教えてもらった歌はどんな旋律だったろう…?)**
>>122ユージーン
与えられた時間は少ない、か。
……ああ、そうなのかも、しれないな……。
[キャロルはまだ泣いていただろうか。]
キャロル。
辛い思いをさせてすまなかった。
愛しているよ。
[抱きしめ、頭を優しく撫でながら呟いた]
父さん!ああ、ウェディングドレス出来たのね…。
なんて…綺麗。
[ドレスを受け取ると体に当ててクルクルと回って見せる]
ね?似合う?
父さん、似合う?
[涙にぬれた顔でヒューバートに微笑んで見せた]
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