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誰かー!いませんかー?
[廊下を彷徨う中で、どこからか聞こえる軽トラックのエンジン音。]
音…?誰かいるの……?
[ベランダへ出て外を見るが、軽トラックは走り去った後で]
……なんだったんだろ。
それにしても、ここ……
潰れちゃったお店のあたりだよね……おかしいなぁ。裏山にいたはずなのに、どうしてこんなところにいるんだろ私。
……声が、聞こえるんです。
突然、頭が割れるように痛くなって……
人のものとも思えない、声が。
消えた。気を付けろ。
そう、言うんです。
ンガムラさんの顔が頭に浮かんで……信じろ、って。
……ボタンさんの顔が頭に浮かんで、……疑え、って。
言って、くるんです。
何かが……
[そう訴えるように告げる声色は震えて。指先も震えていた。
尋常でない様子は、声だけでも伝わるだろう]
[この不可思議な中でなんとなく蘇る現実感。いつかの「信じろ」と言ったセイジの言葉がふと頭をよぎる。無意識に安堵の息をつくと]
ンガムラさんもいたんですね。ンガムラさんも蛍みたいだと思う?あの外の明かり。なんだか、とっても不思議な感じがするよね。ンガムラさんはどうしてここに?あ、お兄ちゃんを探しにきたとか……
[しかし、反応はなく。くるりと背を向けて階段を下っていくンガムラに>>40]
ちょっと……ンガムラさん、話聞いてるの?
ねえ、無視はひどいよ…!
[去っていくンガムラに向かって文句を言うが、反応は返ってこない。]
……ひどいなぁ……まるで全く聞こえてないみたいに……。
うーん、でも、ンガムラさんってそんなひどいことする人じゃなかったよね。
やっぱり夢なのかなぁ。
[首をかしげて再びベランダの外を見ると、下の方にンガムラとは違った不思議な感覚を覚える人影。雨の中、目をこらしてよく見ると]
…あれ?ギンスイ?
おーい、ギンスイー!
[ぶんぶんと手を振るが]
……って、夢の中の人には見えなくて聞こえない…のかな?
[ンガムラの反応を思い出し、手を振るのをやめて、その場でギンスイをじっと見つめる。]
……ねえ。
こんな事言っても、僕がおかしくなったとしか……
思えない、ですよね。
でも、本当なんです。
消えた人達が、何かによって、消えたとしたら……
次に消えてしまうのは……僕かも、しれません。
[刹那だけまた覗く、鋭い視線]
だから……
伝えて、おきたかったんです。……
[語り終えると、下を向いた。ンガムラはその話にどんな反応をしたか。やがて家に着けば、辞儀をして、帰っていっただろう*]
……何じゃ?
なんぞ、ザーザー言いよる。
耳ん中に、チューニングの合うとらんラジオがあるみたいな……。
[首を振り、掌の底で耳を叩く]
……お。
合うた。
[名を呼ぶ声>>+14が聞こえ、ベランダをを見上げる]
アン!?おーい、いつの間に来とったんじゃ?
[大声をあげてから、小さく苦笑して]
いかんの。つい、声かけてしまう。
たぶんアンにも見えとらん……いや。
まっすぐ、こっち見よる?
おおおい、アン!
ワシが見えとるんかー!?
[ベランダに向かい、大きく手を振る。一度落とした声のボリュームを、また上げた]
聞こえとる!けど、まさか……
[隣で大声を出すアンのことも、彼女が呼びかける先も見ようとしないンガムラに気付き、息を呑む]
……おお。そう、じゃな。
[そっちへ行く、という彼女に、振っていた手をゆっくり下ろし。入り口の辺りで待っている]
あれ、なんでヌイっちとおキク?
[セイジに遅れ、駆け寄った軽トラックに乗っていた二人に瞬きひとつ。
送るから、という言葉には、んー、と悩むよな素振りを見せるものの、頷いて荷台に乗り込んだ。
たどり着いた人形店の前。
セイジの様子には、ほんの一瞬だけ目を細めたりしつつ。
夜食を受け取る中に先に呼びかけてきた男の姿を見かけたなら、自分たちが裏山で見つけたものの事を伝えた]
[入り口のドアを開けようとして――――]
……は?
[すかっ。と清々しい程の効果音を当てても良いのではと言う程の見事なドアノブへの空振り。
あれ……あれれ?
[何度ドアノブに手をかけてもすかっ。と手はドアノブをすり抜けるだけで]
えっと。あー、やっぱりこの変なのって夢……?
……ゆめ…だといいんだけど、なんだろ。
夢とは違うって気も…するんだよなぁ。何これ。
[頭の中に、これを夢と言い切るのを否定する感覚を。妙な現実感と不可思議な感覚の混ざり合いに不安な表情を浮かべる]
よっと、あんがとな、ヌイっち。
……セイちゃん、無理しないでちゃんと寝ろよー?
[自宅前に降ろされると、すこしだけ真面目な面持ちでこんな事を言って、荷台から飛び降りる。
それから、軽トラが見えなくなるまで、てるてるを振って。
振り返った、人の気配のない家に、ふ、と表情が失せる]
……てるてるぼーず、てるぼーず。
あーした天気にしておくれ、っと……。
外に出たいのに。とりあえず、透けるってことは……まあいいや!
………えいっ!
[目を瞑って。思い切って入り口のドアに突っ込み。
部屋の中とは違う感覚に、ゆっくり目を開くと、そこに立っているギンスイと目が合い]
ギンスイ!
うわぁ……本当にすり抜けたっ。なにこれ。
なんかすごいよ!よくわかんないけど…
……本当よくわかんないけど。えっと。
[何から切り出せばいいのかわからず、思案顔で頭をぽりぽり掻くが]
とりあえず会えてよかった…!あのー…声、聞こえてるよね…?
遅いの、アン。……お。
[見つめるドアを、通り抜けてくる待ち人の姿]
……すり抜けた、な。
わけわからんじゃろ。
[アンと目が合うと、困ったように笑う]
聞こえとるよ、アンの声。ワシには。
……ンガムラさんには、聞こえんかったじゃろ?
わけわからんが、ワシ、他のみなから見えん、聞こえんようになっとるみたいじゃ。
アンまで同じになっとるとは、思わなんだが。
なんか変なの。
突然こんなところにいるし、夢みたいなのになんか違うみたいな感じもするし、ンガムラさんには無視されちゃうし、なんかドアとかすり抜けちゃったし……
私、お兄ちゃんを探して裏山にいたのに……
……そうだ。お兄ちゃんを探していたんだっけ。
自分のまわりの不思議なことで一瞬忘れてたよ。なんか変なの。ギンスイ、これってどうなってるのかわかる……?
[既に消えた後のネギヤのことを知る由もなく]
……ヌイは、今のワシのこと、
[数秒の沈黙の後、思い切ったように言い放つ]
「神さまにたましいが匿われとる」て、言うとった。
わけ、わからんじゃろ。
[「お兄ちゃん」の言葉に、俯いて唇を噛み]
ネギヤさん、は。
ネギヤさんは……たぶん、ワシらとおんなじように、なっとるんじゃろ。
みなから見えんようになって、どっかにおる。
[アンの顔を見ないまま、答えた]
ンガムラさんには、聞こえとらんよ。
でなかったら、あの人が女の子を無視しよるわけなかろう。
目の前で、ワシが急に見えんようなったもんじゃから、ああやって探してくれとる。
え……お社?
お社行ったんか!?こんな時間に?
何かは知らんが、夜行ったらいかんて、みな言うとろうが。
……そのせい、なんか?こんなことになったんは。
[右足を後ろへ軽く引いてから、前へ蹴る仕草。足はそこにあった石を通り抜ける]
ネギヤさんも、か。神さまに、何ぞ……
[安堵した様子のアン>>+27を、ちらりと見やり]
でもワシ、別にバチがあたるようなことはしとらん……はずじゃし。
ヌイも、「わるいことはしとらん」て言うてくれた。
匿われとるちゅうことは、護ってくれとるちゅうことじゃ、たぶん。
[弱く、笑顔を作った]
あはは……なんかもう、どんな不思議が来てもそーいうものなんだって納得しそうな気分。
そういえば、ギンスイも私みたいな突然ここにいたとか…?
…って、違うのね。
ここで突然みんなから見て消えたのかぁ。
そうだよね。ンガムラさんが無視する訳ないもんね。ちょっとでも疑っちゃって恥ずかしいなぁ。セイジくんがンガムラさんのこと「信じろ」って言ってたのにね。
…うん…夜に行っちゃだめだけど、お兄ちゃんはよくお社に行ってたからもしかしたらそこにいるかなと思って……只でさえ裏山は変な声がするから夜は危ないのに……。
あー、なんだか段々頭の中が整理できてきたような気がする。
[「みんなに見えなくて、神様に匿われていて……」と一つ一つ言葉にしながら整理して行く中、何か違和感]
……ん?ヌイさんが「神さまにたましいが匿われとる」「わるいことはしとらん」って言ってた?ってことは、ヌイさんはこの不思議なことがわかってる……とか?そういえばセイジくんも神様の言葉が聞こえるって言ってたし
[護ってくれてるとの言葉に]
そうだよね。きっと護ってくれてるんだよね。怒られたんじゃなくて変な声から護ってくれたのかな。うん、きっとそうだよ。……きっとそうだといいな。
[かすかに感じた不安を吹き飛ばすように、明るく笑顔を作る]
雨、雨、さよならまたあーとーでー。
晴れたらあーそーぼー。
……なんかね、雨が変な感じがするの。
どうしたらいいのか、どこにいけばいいのか、
よくわかんないや。
てるてる坊主、てる坊主。
あーした天気にしておくれー……か。
明日じゃなくて、すぐに晴れてほしいって、思っちゃうんだ。変かな……?
……セイジくん、神様の声がするって言った時痛くて辛そうだった……大丈夫かな…。
[空を見ながらぽつりと*呟く*]
おお、「信じろ」てな。セイジが言うとった。
[こくり、頷いて]
それがのうても、ンガムラさん、何だかんだ言うて、ええ人じゃ。信用しとるよ。
[ヌイにはわかってる?との問い>>+31に顔を上げ]
あ、言うとらんかったな。ヌイには、ワシの声、聞こえとった。姿は見えんらしいが。
……そうか、セイジにも、ワシらの声、聞こえるかも知れんのう。
ワシらがおらんようになったことは、そのうち伝わるじゃろうけど。
会うても、ええもんじゃろか。
余計に、心配させるかも知れん。
苦しそうじゃった、よな……。
[空を見上げるアンに向かい、同じような口調で呟いた]
……どうしたらええか、ワシにもわからん。
今できることなんぞ、無いんかも知れん。
天気雨が降り始めたんは、先週……じゃったか?もっと前か?
その頃から、何ぞ始まってたんじゃろか。
……?
[しばらく空を見上げていると、雨に混じって降りてくる>>53]
……雪。
ボタン雪、じゃの。
[差し出した掌を通り抜け、大きな雪粒が地面に落ちる]
[雪が降っていたのは僅かの間。土の上の白い結晶も、たちまち溶けて消え去った]
……ワシ、やっぱり、みなの様子見に行く。
見ても、何にもならんじゃろけど。
アンは、
[言いかけて、何かに気づいたように*口をつぐんだ*]
─自宅/翌朝─
……さーあて、と。
[小さく呟き、家を出る。
左手には傘、右手にはてるてる坊主がまた二つ。
ちら、と空を見上げ、ゆっくりと歩き出す]
ウチにいても仕方ねーし……どーすっかなぁ。
―夜更け 廃屋→セイジ宅―
俺のこと信じても何も出ねぇよ?
手品の種は、ボタンさんが持ってるってか。
[助手席で俯いたセイジに左腕を伸ばす。
抗えば振り払える程度の力で、がしがしと頭を撫でて離した]
おまえくらいの年の男は、どうやったら女の子にモテられんのかーなんてので頭いっぱいにしとけばいーんだよ。
[セイジの家から自分の実家までは、考え込むような顔で車を走らせた]
[突然、雨が変わった。
空から舞い落ちる小さな氷の結晶は、
ここでは見慣れないもので]
これは……雪?
こんなに寒いなんて……
花も、元気がなくなって当然、か。
[最後の一言は小さく呟いて]
―翌朝 人形店前―
ボタンさん、おっはよーございまーす。
[軽トラを乗りつけた人形店の前。
まだ開店していない店の中をガラス越しに覗くが、人の気配はない]
何考えてんだ、俺?
[ネギヤの体格、老婆の腕力、そんなものを秤にかけている自分に気付いて肩を竦めた]
[帰宅すると、両親が玄関前で待ち構えていた。
こんな夜遅くに何やってたんだ心配したんだぞ、と
捲し立てる父とそんな父を宥めながらも
あまり心配掛けさせちゃダメよと釘をさす母。
ひたすら謝る。
父親の機嫌が直り、両親が床に着いた真夜中、
何者かが玄関の戸を静かに叩くのが聞こえた]
……どちらさまですか?
[傘を回しながら歩いていく。
すれ違う人々は、どこか気ぜわしげ]
ま、仕方ないっちゃ仕方ない、かぁ。
[どこか場違いな呑気さを交えながら歩いていく。
通りがかるのは、人形店の前。
そこにとまる軽トラに、あれ? と首を傾げた]
ガム兄、ナニしてんのー?
[そこにいたのは、見慣れた村の人間の姿]
あれ、――さん、どうしたんですか?
[来訪者が囁いた。
今回の事件と犯人の正体。
それは目の前にいる……]
……え、それって、どういう――
て、なんで、そこでセイちゃんとボタン婆!?
[大げさに驚いて、じり、と後ずさって見せる。てるてるが、揺れた]
……あー、アンちゃ?
昨夜、裏山で傘だけ見つけた、けど。
本人は見つかんなかった。
傘と一緒に、なんでかセイちゃんの貸したハンカチがてるてるになって落ちてたけど。
[不意の問いに、一度瞬き。
それから、自分の見たままを告げた]
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