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「代償って…まさか、あなたはっ…」
[先程目を奪われた本の内容を、ナオは思い出す。風の声が聞こえると、村人の身体が切り刻まれる。それはいつしか獣の名前として人々に言い伝えられたという。
その名は――]
「じん…ろう?」
ふふっ、ご名答。そうよ。私は人狼。人の恐怖を好み喰らう者。そしてあなたに宿りしものよ?あははっ!
あなたも不運よねぇ?学校のレポートなのか知らないけど、こんな場所を選んだ為に――あははっ!
[頭に響く高笑い。ナオは泣きそうになりながら俯く。]
『そうね、知ってるはずよ』
[少しずつ思い出していくのは、昔、大昔、この星のどこかであったこと]
[男は瞳を伏せて、細い息を吐き出した。
爆ぜるような音が、繰り返し頭の中で響く]
「わたしは…あなたの命に従わなきゃいけないの?」
[縋るように自身に問い掛けた言葉は、あっさりと一蹴される。自身の呪われた身体に、ナオは唇を噛んだ。]
あぁ、そうそう。間違っても自殺とかしようって考えるんじゃないよ?人狼ってのはわたし一人だけじゃないんだから。あんたが死んでも他の奴が狩をする。だからあんたが死んでも解決にはならない。ククッ…
[ナオの思考を見透かしたように、内なる声は指摘する。どうする事もできない自分に歯痒さを感じながら。]
さぁて、あんたとお喋りするのはこれでお終い。
今からあんたの身体は私が乗っ取らせてもらうよ?アハハハハっ!
あんたの意識を残しておいて、折角の獲物を取り逃がしたくはないからね?ふふふっ…
[囁かれる声に、ナオは必死で抵抗するも霞む意識に成す術はなく。ただ最後に呟いたのはもう一人の仲間を問う言葉。]
知ってどうするのか解らないけど、でも答えてあげる。
もう一人の仲間はね、今、あなたの目の前に…
[そう言って近くに居たヌイの姿を指差す。]
いる人よ?
[果してナオの目にその姿は*見えただろうか?*]
おー。
気がつくと、智狼と呪狼っぽさが出ている。
んじゃ、おいらは今までの色んな人狼の記憶が流れ込む人って感じにするかなー。
唄っていた女が、一番最近喰った人狼で声が大きい感じで。
「何か」ありそうだ。
一応俺も、退魔の一族の端くれだ。
簡単な呪符の何枚かは持ち歩いている。
何か起こる前に、あわてて荷物を取りに行くこないとな…
…占い騙りっぽい?
そんなつもりはなくてね、ただ職場で見かけたペーパーウェイト思い出してたんだ。<中に細工
あれってすごいよね。
[ぱらぱらと項を捲るうちに『人狼伝説』の項に差し掛かり指を止めた]
人狼? ……ジンロウ…人狼?
[思わず表紙に筆者の名を探す。...も聞き覚えのある名前がそこにあった]
どういうことだ?
[本に戻って読み進めるうちに困惑はますます深くなる。最後に交わした言葉、見送る背中、血の匂い、片方だけ見つかった靴、記憶の断片が浮かんでは消えた]
戸が開けば獲って囲おうか、窓が開けば切って吸おうか。
絡め取る十重二十重の根の檻は、棺桶かそれとも揺り篭か…
[祖母から寝物語に伝えられた話は…]
『根牢』(ジンロウ)ではないのか…?
[目が醒める。
ちりりん ちりりん 鈴の音が
ちりりん ちりりん わたしを呼ぶ。]
人と向かい合うときのわたしって…嫌い。
だって母さまみたいな醜い口調になるんだもの。
[程無くしてわたしは目を覚ます。乗っ取ったのは少女の身体。制服と呼ばれる着物は風を通し、少し寒い。]
あ。そう言えば男の子が"わたし"を待っていてくれているんだっけ。急がないと心配されちゃって…近付かれたらわたし…きっと渇きを癒さずにはいられない。
[そう呟いて。わたしはすぐさま否定するように首を振る。]
だめ…。彼は今は【まだ】だめ…。
もう少し見定めてからじゃないと…だめ――
[わたしは自分に言い聞かせるように呟いて。近くにあった防寒着を来て外に向かう。
立ち去り際、視線が合った"彼"を一瞬だけ見つめて――]
… … … …――
[口許から零れたのは笑み?それとも新たな*狩の合図*?]
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