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ねぇ?メイ、あそこにデボラお婆ちゃんがさっきまであそこに…
[振り向いて話しかけた相手もすでに消えていなくなっていた]
な…んで?
―溶けた雪のように―
[は、と祈りを止めて顔を上げる。揺り椅子には毛布が掛けられているだけで]
……御慈悲を…。
時間という名の御慈悲をどうか…。
[その場にへたり込んで、先まで揺れていた椅子の動きが止まるのを呆然と見つめていた]
[ウェディングドレスをヒューバートの作業机に置くと、へたり込んだシスターの肩に手を置く]
ねぇ…ステラ。私たちどうなってしまったの?
死んだはずじゃなかったの?ここは天国?貴女の神様はなんて言ってる…の?
どうして、メイたちは消えてしまったの…?
[青い顔で立ちつくしている]
[キャロルの手に我に返り、ぎこちなく笑って見せた。それは上手く出来ただろうか]
…確かに、私達は死んでおります。
ただ…本来ならばこの魂は直ちに主の御許へと誘われるのですが、強い何らかの思いがこの地に私達を留めているのだと思いますわ…主もその思いを叶える事を一時お許しになられたのでしょう。
しかしそれは生命の法則から離れた事、主もいつまでもお許しにはなられないでしょう。
…先程ユージーンさんも仰っておられましたが、時間はあまりないと……私も思いますわ。
デボラお婆様やメイさんが消えてしまったのは…申し訳御座いません、私にも解りませんの…。
ただ、単に時間だけの問題ではないようにも思えますの。
[落胆してはいるものの、饒舌に語る気力だけは残っていたらしい。真っ直ぐにキャロルを見上げて答えた]
[ステラの肩に置いた手に力が入る]
願いが叶うって叶える為の時間だって、じゃあ、メイもお婆ちゃんも願いはかなったって言うの?
…ただ無作為に消されたみたいじゃないの!!
勝手に蘇らせて気まぐれに消すの?!
神の悪戯にしてもひどすぎるわよ!!
[憤った声が部屋に響いた。
一瞬の後に我に返り、顔をそむけると小さな声で呟く]
ごめん…ステラ。貴女に言ってもしょうがないのに。
[肩に強い力がかかるのを、堪えるように眉を歪ませて]
…主の御考えはいくら聖職者と言えど、人という存在である以上全てを理解し汲み取る事は不可能ですわ…。
でも、不安な思いをさせてしまうような事を言ってしまって…申し訳御座いません…。
[再び俯いて、握ったままの十字架を撫でた]
─集会場、厨房─
[桶で、珈琲色に染まった布巾を洗う。
ざばり、と、水を流して、]
……、
心残りがあるなら、行動にうつせ──
とは、言ったものの。
[熱さ同様、寒さも感じていないのか、
作業的に水を流しながら男は首を傾げた。]
…さて。
…… 身体が残らないんじゃァ、
埋められやァ…しませんし
[何かを思い出すように、男は手元を眺める。]
おれの、
あんときの気持ちは、
"弔いたかった"、ってのとは違って、
[無言で首を振りステラの傍を離れ]
父さん、ごめんね?
もっと早くこんな村から連れ出してれば、こんな村に戻らなければ私たち幸せなままでずっと暮らせたのに…。
[ドレスの前で茫然としているヒューバートに歩み寄り、その肩を抱きしめる]
新しい家族が増えて、あの人と 父さんと 私と―…。
[続く言葉は声にならず、ヒューバートの肩に顔を預け疲れた様に目を閉じた**]
幻なのかも…、知れないね。
[周囲の話に、ぽつりと呟く。
そうして、生前見ることのなかった…出来なかった
──この手が煙にした、純白のドレスを手にした父娘の様子を見遣った。]
―回想、広間―
>>2:130キャロル
[ドレスを当てて回る娘を見つめながら]
ああ、本当に似合っている。
[幸福な時間。ふと不安がよぎる]
(もしここが死後の世界なら、キャロルも死んでいるのだろう。
だがもし、ここが死んだ私の見ている夢ならば……キャロルが傍に、いない。
―――キャロルに無事でいてほしい。
―――キャロルの傍にいたい。)
[どちらも本心だった]
[フッ、と何かが流れる気配がした]
…デボラさん?
[老婆の姿はなく、ゆっくりと揺り椅子だけが揺れている]
>>2:122
『長続きはしない』……こういうこと、なのか……。
>>9キャロル
キャロル……。
お前のせいではない。
私が、父さんがお前を守ってやれなかったから……。
[キャロルを抱きしめ返す]
キャロル、この時間は償いのために与えられたのではないかと思う。
お前を罵声から守れなかった、まだたったの15歳だったお前を独り彷徨わせてしまった……。
お前を守れなかった不甲斐ない私が父としてもう一度やり直すための……。
(例えこのぬくもりが幻だとしても……)
……、…そっか。
[空の揺り椅子とメイのいた場所を、ぼんやりと見た。
2人が消えたことに驚く風もなく、悲鳴を聞く風もない。]
────……。
[揺り椅子に歩み寄り、毛布を手に取る。
温もりが手に触れた気がして、僅かな時間俯いた。]
『……どうして、今…』
[何故、と。
向けるべき相手は本当は──誰に向けるべきものだったのか。
ポケットに入れた、小さな紙切れ。
渡したかった、小さな紙切れ。
───今、渡しても──…だろう。
そうして、かさりと奥へ押し込める。]
『もう帰るよ…』
[結局、暖かな皿に手をつけることはなかった。
皿からは、とても、とても暖かな湯気が立ち上っていたけれど。
暖かな記憶。
兄と慕った、大切な記憶。
詩を、うたを。
もう一度聴きたかった。
──遠い日の、雪解け前の記憶。**]
寂しく、なってしまいましたわね…。
[キャロルがメイに問い掛けた方、一際賑やかだったはずのその場所を振り返る。]
でも…あの時のように辛くは、ありませんわ…。
今度こそ、きっと。
お2人は主の御許へと誘われ、この出来事の意図をお聞きになられているのですわ。
[そっと目を閉じてメイとデボラの面影を思い出し、祈った]
―回想・いつだったか過ぎた日の教会―
えっ…?牧師様、本当ですの?彼が…コーネリアスが帰って来ているんですの?
[ぱ、と解り易すぎる程に明るくなる表情に牧師は苦笑し]
『だがまたいつ旅に出てしまうか分からない。じきに丁度あの集会所へと行くだろうからきっと逢えるだろう』
本当ですの?
あ…申し訳御座いませんわ、私はお勤めが御座いますのに私事ではしゃいでしまって…。
『はは、そうだね。そちらの方は長く掛かるかも知れない、儀礼用に大切に持っているあの十字架は忘れないように。』
でも…牧師様が執り行わなくてもよろしいのですか?
私のような修道女が1人、お式のお手伝いだなんて。
『恐らく中心になって行うという事は無い筈、それならば大丈夫だろう。こちらは別の式を受けているので行く事が出来ないんだ』
[1人で派遣、という事態に一抹の不安はあったものの、どこかそわそわした様子なのは幼馴染にまた逢えるかも知れないという期待からか]
『そうだ…云いそびれた事があってな、ひとつ伝言を頼まれてくれまいか』
あらまあ、なんですの?
『―――』
[それはたった一言の、父としての願い]
(遅いかも知れませんが…私は伝えませんと)
[顔を上げ、顔をぷるりと震わせて思考を*元に戻した*]
―少し前―
[ゆらりと、一瞬きすると蝋燭の炎のように消えてしまった老婆を目にして、椅子を蹴飛ばすようにして立ち上がり、厨房へ駆け込む。
そこに居るはずの少女の姿はなく、代わりに墓守が一人、布巾を洗っている。]
―あ。
遅かったか…な。
あの子も。
結局>>2:67僕の呼びかけに、どんな顔をしてくれたのか…、見られなかったか…。
―――ん?
>>5 踊り子さん、いや、キャロル。これを見てください。
メイの使っていた、マグカップの中に入っていました。
[そこには一枚の桃色をした小さなメモ。
少女らしい、丸みを帯びた字で書かれている文字は
『皆大好きだよ・・・じゃぁね!』]
そしてデボラさんは最後に>>2:131「死んだとは思えない」と言っていましたね?
つまり僕は、生前の、はちきれんばかりに幸せな気分で、曾孫のセーターを編んでいた、あの頃に戻っていたのだと思うのですよ。
いささか勝手な解釈なのは否めませんがね。僕はそう信じます。
つまり…。私も目が覚めたよ。悔いを残したままでは死んでも死に切れない。
ハーヴェイ。まずは結婚おめでとう。
そして―、
何をそんなに怒っているのか、聞かせてくれないか?
理由は君を処刑にかけた事自体ではないだろう?
その前から、何故か君は苛立った様子だった。
何か他に理由があるんじゃないのか?
[と、真っ直ぐに青年の瞳を覗き込んだ。]**
[>>15ヒューバートの言葉に顔をあげ]
いいの?父さん。勝手に出て行った私を許してくれるの?
[そして父親に抱き締められその言葉に耳を傾ける]
償いの時間…。
私にとっても父さんへの償いの時間なんだわ。こんな村に一人残してしまった父さんとの。
[父親の手を握り>>24>>25コーネリアスの方へ顔を向ける]
こんなメモが?じゃあコーネリアス、メイは自分が消える事を知っていたって言う事…?こんな気軽な様子でなんて。
消滅するんじゃないのかも、知れないのね?ならきっと天国へ行けるのかも知れないわ。だって私たち何も悪いことしてないもの!
[少し明るくなった顔で、ね?とヒューバートに微笑む。無意識のうちに、あの人の事は考えないように思考に鍵をかけた**]
─集会場広間─
[発見されるメモをもって広間へ戻るコーネリアスの後について墓守の男も広間に戻り]
……おちびさんは…、
[ぼそ。とやはり何事か言いかけるも、
男は途中でやめて、口を閉じる。]
… おやさしい子でしたんで。
[ぼそ。と、一言だけそう付け加えて]
[影の側でまだ、誰かが座っているように、揺れる、
座るものの居ない揺り椅子を、
明るい声が掻き消えた場所を、それぞれ眺め]
……、…
ひとつ。
…いまいち…、おれには、
思い出せねえ事があるんですが。
[独り言のように男は呟く。]
[老女が編んでいた小さいセーターだけが、]
あのセーターは…
…ちいさい手にゃ、
…わたらなかったはずだ。
[──ぽつん。と、椅子の上に残っている**。]
―今となってはいつか解らない時―
[はらはらと。雪のように舞い散るのは林檎の花。
日曜の、礼拝に向かうような改まった服装で少女は目の前に居る。]
え―…。今なんて?
[聞こえているが、理解すらしているが。聞き返されて、生真面目に少女は繰り返す。]
シスターに…って。解ってるのか?それはつまり、「神の―
[花嫁」に、と続けようとして、17歳の少年にはいささか刺激が強い言葉で口篭もる。]
「牧師様と何度も話し合ったわ」
(親父…!)
「そしてこれは私の決断でもあるの」
[勢い込んだところに、穏やかに言われ、怒りが別の感情へと変化するのを感じる。]
「だって―、いずれあなたも、牧師様になるのでしょう?そうすればずっと、ずっと一緒に―…」
(頬にかっと血が上るのを感じる。)
「僕は牧師になんてならないよっ!こんな村に、閉じ込められるのなんてまっぴらだっ!」
(言ってから、しまった、と思う。
本当に言いたかったのは、そんな言葉…?)
(傷ついた表情に、いたたまれなくなって駆け出した。)
父さん…!ぼくを、僕を隣町の音楽学校に通わせて下さい!
(その足で、父親を探し出し、これまで何度となく出した要請をする。)
「神学校へ通う学費なら、出してやる」
(そしてまた、何度となくなされた問答。
その夜、僕は村を出た。)
―今となってはいつか解らない夜―
「こんな時間になんだよぅ、―ネリアスぅ」
[幼い頃にしていたように、楡の木を伝って、少年の部屋の窓から進入する。目をこする姿に、少し悪いと思う。]
なあこれ、―テラに渡しておいてくれないか?
「うん、いいよ。でもどうして?
あとで渡したらいいのに。───…コーネ……。」
いいから、頼んだぞ。
「……ねえ、どうして…」
詩の勉強、続けろよな!いいのができたら、曲つけてやるから!
(多分、遠い世界のどこかで。)
[それだけ言うと、するりと窓の外に抜け出す。]
(渡したのは大事な、母の形見の十字架。
そして僕自身の形見。
その時は、けっして故郷に戻るつもりはなくて。)
(彼女は僕ではなく、「神」を選んだ。
そう思って恨んでいたけれど。
実はそれしか、彼女には選択肢が無かったとしたら―?
彼女の「特別な」何かの故に。)**
… なに…。
[怯えたように繰り返す。
祝福の言葉に目を見開き、ポケットに片手を突っ込んだ。
かさり。
小さな紙切れが指先に触れる。
こくりと、喉が動いた。]
……、べつに。
怒って、な ん……。
『──今日の処刑は…』『…彼女のことを…』『……勉強、続けろよな!』『何で今──!』
[フラッシュバック][頭痛がする]
[こめかみに指をあて、一歩下がった。]
──……、自分のことを「殺した」相手なんて、恨んで当然だろ?(違う)だから僕は、僕──…
……コーネリアス。
[こうして名を呼ぶのは、いつぶりのことだったろう?]
……帰って、来なきゃ良かった。
あのまま、遠くにいれば良かったろ。
なのに、どうして─…
何であのとき、帰って来たんだよ…!!
選りによって……!
[ああ。
いつか遠い日に、やはり同じように彼に怒鳴ったことがある。
奇妙な既視感。]
あいつが、あんなのことを言い出して─…
[そうして、ギルバートをも睨みつける。
人狼の対策をと、言い出したのは誰だった?]
──…あんなことが、なかった、ら。
[純白のドレス。小さなセーター。
温度を持たぬはずの手が、白く揺り椅子の背を掴む。]
―回想 いつかのどこかで―
――さて、今日の仕事はこの辺で良いだろうね。
逃げる者を路地に追いつめて、だなんてのは性には合わんが・・・。
生きるためだからしかたがあるまい。恨まんでおくれよ?
ただ、明日はもっとまともな仕事にありつける事を祈ろう・・・。
――ふぅ、このような仕事は嫌なものだ。
しかし、いつもどんなに大きく賑やかな街でもこの仕事は必ずある。
・・・世界というものはこのようなものだったのか・・・。
――・・・なんだろうね。
恨みもなく見知らぬ人間を追い詰め、そして得る物は幾らかの路銀と、残された者の恨み・・・。
どれだけの恨みをかったのだろう。どれだけの怨念を得たのだろう。
だが・・・、もう何も感じない。・・・私は狂ってしまったのだろうかね?
・・・故郷へ、帰ろう。
狂いきってしまわないうちに。
―回想 終わり―
―現在 集会所―
[悪夢でうなされ、疲れきってはいつつも
自分の部屋から降りてくる]
はは、異性恐怖症で多人数の場所ではまともに喋る事も出来ない私なのに、
毎日のようにこの場所に居る。
家庭を求めていた名残だろうかね?
[集会所に入り、いつもの騒がしい声と、いつも居た小さい揺り椅子の主が
居ない事に気づく]
・・・メイ君?・・・語り部殿?
おかしいね。あの二人は方やその存在感と、方や安心感で大体居ると分かるのだが・・・。
・・・我々は死人、ここはあの世、つまり・・・そういう事、か?
[デボラが掛けていた揺り椅子を、ゆらゆらと僅かにゆらし]
―少し前―
[>>27 以前には決して見ることのできなかった、睦ましげな親子に、これまでのようににこりと微笑むが、>>29墓守の言葉にふとひっかかりを感じて眉を曇らせる。
だが一瞬後、にやりといたずらっぽく微笑むとこう答えた。]
>>2:119「ある。と思えば、そこにある。」
と、言ったのはあなた自身でしょう、ユージーンさん。
私は私なりの見方を信じるだけだ。それは、たぶんあなたも。
[週に数度、同じ食卓を囲んでいた顔を眺める。
(「ぼっちゃん」は止めてくれと、何度も頼んだものだった。私は彼を、その職業を尊敬していたんだ。)
はて?
[ほろりと、無意識な疑問。]
あなたのことは、誰が埋葬したのでしょうね…?
―現在―
ハーヴェイ!
(取り乱した青年をなだめるように強く抱きしめる。
今はぐったりとしたその体に、無心に「ごめんな、ごめんな」と口にしようとして、それは何に対した詫びかとふと我に帰る。
その視線を辿ると…)
流れ者?
(「旅」
私と彼との共通項だ―。)
『なんだ、同郷かぁ?!』
(豪放な笑い声が耳に蘇る。)
私が、彼を…いや、彼と村に―?**
離…ッ…!
[小さな声で囁かれる謝罪を聞かぬようにして、突き放す。
痛みを堪えるような表情で、口元に手を当てる。
そうして室内を見渡し、ごく小さく呟いた。]
──…消えてしまえ。
[すべて]
[一瞬視線が走ったのは、穏やかな父娘の姿。
その時だけ、僅かに表情が揺らぐ。]
───…なら……まえば、いい。
[そうして、人々に背を向けて階段へと*踵を返した*]
おれが、
教会に埋めたんは、
一番最初に、食い殺されたアーヴァインの旦那を。
それから、おちびのお嬢さんに、
仕立て屋の旦那さんに──、
デボラの婆さんに、
…、…書生さんに。
[男は、覚えている死の順をぼそぼそとした声で並べて]
そいで、
─小さな部屋─
[半ば逃げるように階段をあがり、小さな部屋へと入る。
窓の外に楡の木が見える。
懐かしい、あの部屋だ。]
(──…キャロル)
[やはり、名を呼ぶ声は音にならないまま。
渡し損ねたままの、小さな紙切れを握りしめた**]
[>>54の不吉なリストに眉をひそめ]
――じゃあ私は?私はハーヴェイよりも先に死んだはずなのに…――
私の 死体は 見つからなかったの かしら。
――倒れ伏したその体に後から後から降り積もる冷たい雪が、隠してしまったせいかもしれない。喉元を食いやぶった黒い影は、私を見下ろしてにやりと笑ったから、私が死んだ事に間違いはない。――
…時間がないのね。ええ、時間がないわ!
父さん、待っててね?私準備してくるから、ここで待ってて、先に消えてしまわないでね?!
[最後に強くヒューバートを抱きしめると、白いドレスとヴェールを大事に抱え、2階の部屋に駆け上がって行く。ドレス姿を父親に見せる為に]
[何故か存在する自室にそっくりな部屋に駆け込むと、服を着替え、髪を結い、綺麗に化粧を施した]
父さんのドレス着られるなんて思ってなかったわ。
[繊細な刺しゅうを優しく撫で]
子供の頃は他人の為に綺麗な服を仕立てる父さんがなんだか悔しかった。
意地を張ってそっけない服ばっかり着てたっけ…。
私にも作ってって…素直に言えば良かったな。
[目じりに浮かぶ涙を指先でぬぐい]
いけないいけない、お化粧が崩れちゃう。
[ドレスとヴェールを身に纏い、準備が整った姿を見せに階段を下りて行く]
―父はなんと声をかけてくれるだろう?あの人は私を思い出してくれるのかしら?**―
>>51 ―――っっ!
ハーヴェイ!!
[突き飛ばされて、追いかけようとするが足はそのまま止まってしまう。]
(解らない…。
彼が怒りを感じているのは、私が流れ者を連れて来たことなのか、それとも私の帰還自体になのか…?)
[去り際の書生の気迫に触れ、ここで新たな、根本的な疑問。]
そもそもなぜ私は彼を処刑した…?
それは謂れの無い事ではないはず。
―回想―
>>27キャロル
許すもなにも……お前は何も悪くない。
気負うことなどなにもないんだ。
『大好き』……か。
メイは…あの子は…あの子の願ったこととは…なんだったのだろうな。
[彼女の愛用のカップ見やり、独り呟く]
……ああ、そうだな。きっと天国へ……。
[何かが胸つっかかる。
『何も悪いことしてないもの』―――本当にそうだったか?]
>>30>>31>>32ユージーン
……どういう意味だ?
[墓守の言葉に、眉間を寄せる]
確か……デボラさんの孫が仕立て屋の娘と結婚すると……。
>>43……確かに子供が生まれる可能性は…なくなってしまったが……。
[顎に手を当てて考える。
生まれるだろうと思っていた頃から編み始めていたのだとしたら不自然なことはない]
…つまり……見切り発車?
―現在―
>>57キャロル
キャロル!?
[訳を聞く間もなくキャロルは2階へ駆け上がっていく。
>>58しばらくして階段の上に白い花嫁が現れる。
ふわりと、そこだけ空気が違うようだった]
―少し前―
>>59 そう―ですか、シスター。
良かった。ありがとう。
[言うと同時に、馴染みとなった眩暈と共に思い出すのはいつかの光景。
雪原に、既に二つの山は運び込まれ、簡素な暗い色のコートを着たシスターが、その一方の傍に膝まづいている。]
(今日も誰よりも先に来ている。
挨拶しようと思うが、今正に「祈り」の最中のようで、声を掛けるのは控える。
ぽうっ、と手にした十字架が光を放つ。
それは元々は私の母の物。
もしかしたら、母もこうした力を持っていたのかも知れない。)
「見つけましたわ…。この方がじん―」
(気配に敏感な彼女は、私を認めると、泣き笑うような表情で呟く。
そこには勝利の高揚感はなく、ただ、ただ、やりきれない思い。)
(やっと解ってきた。
この能力のため、彼女は教会に組み込まれる運命だったのだと…。)
[ゆっくりと階段を下ってきた娘の手をとる]
おめでとう、キャロル。
[噛締めるように言う。
失われたはずの幸福が目の前にある。
けれど、未来までは与えられなかった]
……神は残酷だな。
[キャロルを優しく抱きしめ、誰にも聞こえない小さな声で呟いた]
(私は娘と同じところへはいけないだろう)
[『処刑』と称してこの手で誰かを殺めた。
その相手が一体誰だったのかさえ思い出せない。]
―回想―
獣に食い荒らされた無残な死体が見つかった。
確かすぐに村の人間が集められて……。
『…ろうが…――なら、処刑を……しか、ないだろうね?』
そうだ、誰かが処刑をといい出したのだ。
『処刑など行わなければ……共存も……』
『先に手を……は…じん――…』
処刑を行わなければ、まして村から出られぬよう橋を落しなどしなければ、キャロルは死なずに済んだはずだった。
―回想―
お前が言い出さなければ!!
(……あれは『処刑』等ではなかった。
ただ恨みのままに殺した…ただの殺人だ。)
[振り下ろした刃。そこで記憶は途切れる。
それが相手に死をもたらしたのかどうかは思い出せない]
……あの状況で生きているなどということは。
私は……人を、殺した。
[いつの間にか耳を澄まし、2人の話を聞いていた。だからハーヴェイの言葉の断片が聞こえてしまったかも知れない。]
『──… えてし え。』
――!
ハーヴェイさ……
[制止しようともその姿は既に階上へ消えた後]
貴方は、何色?
―現在―
[キャロルの花嫁姿を、何処か羨ましげに見つめながらもその元へと跪き手を組んだ]
本来なら牧師様からの祝福があるはずなのですが…今が今ですので、代わりに私が務めさせて頂きますわ。
…おめでとう御座います。
[これから先の幸せなど無い、そう思うものの
魂を視る力しか有しない自分も祝いたかった]
[思い返すはあの事件、疑心暗鬼の渦の中、
誰もが誰もを信用していなかった村]
私は生き残りたかった。 ・・・他の誰をも犠牲にしてもね。
私は人狼が怖かった。 ・・・ただの村人を扇動してまでもね。
そして、君たちが憎かった。 ・・・安らかな家庭、優しい仲間、良い友人。
つまり、分かったかね?
[微かに、笑みを浮かべた]
あの事件での処刑の切欠は恐らく私だ。
村人は、旅先で出会う人々の誰よりも騙しやすかったぞ。
ははは、憎むがいいさ。はははははは!
[笑みは笑いに変わり、狂ったように笑う]
[>>66ヒューバートを抱きしめ返そうとして両手を回す。ふ、と。]
やだ、せっかくの花嫁衣装なのにブーケがないじゃない。ふふふ、うっかりしてた。
[父親の腕から優しく身を放すと]
森の空き地までちょっと行ってくるわね?
ほら、スノードロップがいつも咲いてるあの。
[話しながらヴェールをはずすと宮殿のような扉を開けて雪の中に出て行く]
心配しないで、大丈夫だから!すぐ、すぐ戻るわ。
[危ないからと制止する者がいれば。明るい笑顔で手を振り、裾を軽くたくし上げ外に駆けだした]
―なんだっけ、前にもこうやって雪の中に駆けだした事があったような…?―
―少し前―
(ユージーン>>53には、彼らしいと感心するものの、「しあわせ」なら問題なかろうと苦笑して、返答は差し控える。)
>>55 はい、残念ながら私もユージーンさんがどうなったのかは、覚えていません…。
実は自分がどうなったかのすらとんと…。
どうせろくな事にはなっていないと思うのですけれどもね…。
[と自嘲する端から>>69が耳に入り]
流れ者さんの言う通り、いずれ誰かが墓守を引き継いだと思いますが―…。
生きながらに、ここに…?ですか?
[少しぎょっとする。]
>>72ステラ
ありがとうシスター。
娘を祝ってくれて。
[例え夢のような存在でも、ここに生があるように思えた]
>>75キャロル
[キャロルからヴェールを受け取る]
一人で大丈夫か?私が取りに行っても
[言い終わる前にキャロルは行ってしまった]
…やれやれ、お前はいつもこうだったな。
>>74 ギル…??!
[豹変ぶりもさることながら、耳朶を打つ言葉に耳を疑う。]
『村人は、旅先で出会う人々の誰よりも騙しやすかったぞ。』
[これまで思い出した僅かだが、確かな記憶が一気にフラッシュバックする。
「村の総意」の名の下に手に掛けた命たち―。]
きさ――ま―…!!!
[我を忘れて踊りかかった。]
[シスターの祝福を受け父親に褒められ、嬉しげに駆けだした先には広場一面のスノードロップ]
すごい!やっぱり咲いてた!
(やっぱり?)(やっぱり?)
―あの時も、父親を喜ばそうと久しぶりに帰った家を飾る為にこうやって摘みに来た―
わ…たしが しんだ ときの こ…と?
[花を摘んでいた手が止まった]
―あの人が遠くから走って来る姿に手を振ろうと立ち上がった瞬間、目の前が真っ赤に染まったあの時―
同じように…同じ事を繰り返して…私はまた死ぬの?
いやっ!今度はせめて…せめて父さんの傍で…っ!
[花束を握りしめ、片手で裾を手繰り集会場に駆けだす]
>>74ギル
[狂ったような笑い声と、もみ合うような物音に広間へ]
>>78コーネリアス
何の騒ぎだ?
コーネリアス、なにをしている!
[コーネリアスをギルバートから引き剥がそうとするが、
怒りに任せて腕を振るコーネリアスに弾き飛ばされた]
きさま!人を何だと思ってる?!
人の気持ちを…一体なんだと…――!!
[馬乗りになって、首をぎゅうぎゅう締め付ける。
男の顔は見る間にどす黒くなってゆく。
―が、その時、脳裏に刺すのは一つのたおやかな影。]
ステラ…。
(思わず零れる名前。
隣人たちの死を、見詰めつづけて来た目。
思い出す旋律。)
>>82 …すいません、ヒューバートさん。
[よろよろと立ち上がり、仕立て屋を助け起こすと、竪琴の前に掛ける。]
思い出したよ。
母から、十字架と一緒に貰った歌を。
(いつか、あの子に歌ってあげなさい、と。
母はこの日を見越していたのだろうか?
その曲の名は、「悲しみの聖母」(Stabat Mater))
>>85キャロル
[キャロルに助け起こされて改めて状況を確認する]
いや…よくわからん。
わからんが止めるべきだと思ったのだが……。
[>>84ステラの様子から、ギルバートが何かしたと推測する]
>>86コーネリアス
……いや……大丈夫だ。
しかし、一体何が?
[竪琴の弦が柔らかな音を奏で、朗々としたテノールが部屋を満たす。]
悲しみの母は立っていた
十字架の傍らに、涙にくれ
御子が架けられているその間
呻き、悲しみ
歎くその魂を
剣が貫いた
ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか
あれほどまでに祝福された
神のひとり子の母が
そして歎き、悲しんでいた
慈悲深い御母は、その子が
苦しみを受けるのを目にしながら
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