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―少し前・大分前―
それだ、ヨリアストラ。
[ドロテアの引き出しから見付かった人名>>4:26にぽふと手を打った。
ヨリアストラに纏わるアルマウェルの知識>>4:27にも、ふむと興味深げ]
へえ、そんな説もあるのかい。
他国に居たってことは、何かこの辺りにも出生の秘密があるのかもな。
しかし“守護”はともかく“天使”とは……屈強な男だとばかり思っていたが、意外や高貴な顔立ちだったのかな。ふむ。
そうそう、水路を使っての奇襲は実際に話が残っているね。避難民を装ったり、商人に紛し、木箱の中に兵を潜ませたり。
移動効率を考えれば、南北に広く伸びる川の流れを使わない手はない、抑えておきたい要所ではあっただろう。
まあ、当然シュテル側もそれを見越して手を打っていたわけだが……
[>>5:17エートゥの声に、文献を片手でゆらっと振った。
これの348ページからだな、とも付け足して。]
でもそこは流石の執着王というべきか。
小細工が通用しないとなると、武力で圧倒すれば良いと考えたんだろうね。小競り合いは幾度かあったようだ。
シュテル側にも逸話が残っているよな。
ヴェルフェルミ軍の擁する名弓手がシュテルの掲げる城旗を落とさんとして矢を射かけたが、逆にシュテル側の神童の手によって胸を射抜かれた―――とか。
それをモチーフにしたとされる絵画も残存している。
小柄に見えるからやも知れないが、ちょっとラウリに似ていないかな。この兵。
―ついさっき―
[灯油の容器をひょいと持ち、肩を竦めた。]
どうせ皆ここで夜明かしだろ?
歴史談義を始めたら、ひと段落着くまで終わらないのは目に見えている。
[埃をかぶった書物を引っ張り出し、捲り。
部屋は散らかり、熱を帯びてゆく同好会室。
そのうち何人かが力尽きて雑魚寝して、適当に補充した朝食を食んで――また本と睨めっこ。
何時もの光景を指で示し、少し笑った。]
となれば、なにをおいてもまず暖が必要だな。寒がりには死活問題だ。
ま、早めに戻るよー。
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