15 狂い咲きの村
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[くいくい、と体が引っ張られる。まだこのまどろみを楽しんでいたかったが、呼ばれているような気がしてうっすらと目を開く。と、こちらを見つめている女性の視線とぶつかった]
……こんにちは。
お帰りなさい、いや、ただいま、かな。
[そんな言葉が口をついて出た。自分が誰なのかも、ここがどこなのかもわからないままに]
(+11) 2007/11/21(水) 22:05:45
>>+12
[えぇと、そう言って言葉を捜すエビコの様子に自分と同じなのだ、と思い至る。『言葉が見つからない時にはね――』教えてくれたのは誰だっただろう、...はただ思い出したその言葉に従った]
はい。
[エビコをぎゅうと抱きしめると、ひとつ、ふたつ、静かに息をついた]
(+14) 2007/11/21(水) 23:00:03
>>+22
どうして泣くの?ここはこんなに温かいのに。
どうして謝るの?僕は君に遭えてこんなに満たされているのに。
[小さな子をあやすようにエビコの髪をなで、優しく揺すった]
(+28) 2007/11/22(木) 00:17:47
>>+25
[エビコの意識が拡散していくのに同調して、...の意識も広く遠く伸びていく。そして...は丘の上に立って足元に佇む男を見下ろしていた]
(+30) 2007/11/22(木) 00:27:25
>>48
[あれはどこかで知った顔だったか、気を引かれて覗き込むと彼の顔はどこか寂しげに映った]
君もこっちへ来れば良いのに。
こっちは良いよ、とても、とても心が安らぐんだよ。
永久の楽園、入り口はここだよ、さあ。
[慈愛を込めて語りかける度に、ひとつ、またひとつ、花が開いていくのが感じられる。身体を心地良い風がくすぐり開ききった花弁を宙に舞わせた]
(+31) 2007/11/22(木) 00:27:29
[意識は再び...の姿を象る。エビコの意識が触れた名残か、周囲に自分やエビコと同じ『たましい』の存在を感じ取った]
>>+29
[一番身近な『たましい』は粉雪のように儚げに震えていた]
泣くのはおよしなさい、小さい子。
なぜならあなたはここに居るのですから。
あなたは今や、大樹であり、丘であり、風であるのですよ。
全ては塵に還ろうともあなたは全てでありながらあの娘と再会するでしょう。
(+32) 2007/11/22(木) 00:41:13
>>+26
[エビコの意識を通して見つけたためか、彼の『たましい』は深く、昏く感じられた。けれど、感じ取れるどの『たましい』よりも哀しく映った]
おかえりなさい、おかえりなさい、可愛い子。
悲しまないで、哀しまないで、優しい子。
[細い弦を弾くような声で労い、あやすように闇で包んだ]
(+34) 2007/11/22(木) 00:54:25
>>+37
[次に見つけたのは小さな白い光。さわさわさわ、風が梢を揺するような小さな声で]
みんな、此処にいますよ。みんながあなたと繋がっています。
ほら、こちらへ、さあ。
(+39) 2007/11/22(木) 01:31:06
>>+41
[意識は...の形を取り戻す。近づいてくる鈴木に帽子を持ち上げて笑いかける]
おかえりなさい、寒かったでしょう。
[...がそう言うと暖炉が現れる。続いて現れたテーブルには温かいシチューの盛られた皿が載っていた]
(+43) 2007/11/22(木) 01:46:34
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