15 狂い咲きの村
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[静まり返った管理棟の居間、ホズミと共に囲炉裏の脇に座り、お湯を沸かす。こうしていると、世界に自分とホズミしかいないような錯覚に陥り]
このまま時間が止まってしまえばいいのに……
[はっ、僕は何を考えているんだろう、と大きくかぶりを振った]
湖畔でヌイさんは言っていた。ヨシアキ君に呪い殺されるかもしれないって。悪魔祓いされると……
ヨシアキ君は、いったいヌイさんの何を知ってるんだろう
[未だ姿の見えない彼が、居間に現れるのを待っている]
(14) 2007/11/21(水) 20:03:56
……そうだね
みんな借家に戻ってるのかな
それとも管理人室にいるのかな?
(16) 2007/11/21(水) 20:15:51
[ホズミの手の温かさに不安は遠のく。手を握り返して]
大丈夫ですよ
[根拠のない言葉を紡ぎ、もう少しだけこうしていたいと思いながらも]
探しに行ってみますか?
(19) 2007/11/21(水) 20:33:58
[立ち上がろうとした時居間に入ってきた薬屋に、少し照れながら会釈を返す]
薬屋さん、おかえり。
他のみんなを見なかったかい?
(21) 2007/11/21(水) 20:41:27
作家 フユキは、学生 ナオが居間に入ってきたのを見て、ほっとしながら挨拶。
2007/11/21(水) 20:45:36
>>23
ああ、ちょうどみんなを探しに行こうと思ってたんだが。
[三人の顔を見ながら]
ヨシアキ君も鈴木さんも……ヌイさんも見てないんだ。
[最後に告げた名前だけ少し小さな声で]
(26) 2007/11/21(水) 20:51:57
作家 フユキは、学生 ナオに小さくうなずくと、とりあえず管理人室に向かおうとした。
2007/11/21(水) 21:02:00
[管理人室の扉を開けると、ひんやりとした空気が肌を撫でる]
……!
[息を飲む。そこに横たわる遺体の数は、一人分増えていた。部屋の床には桜の花びらが多数散っている]
(30) 2007/11/21(水) 21:17:58
[座り込んだホズミをそっと抱きしめる。言葉は出てこなかった。部屋の中を見回すが鈴木の姿は見当たらない。変わり果てたヨシアキの姿に動揺しているだろうナオとホズミに]
ナオさんとホズミさんは、ここで待っていてください
僕は鈴木さんを探しに外に行ってきます
薬屋さんはどうしますか?
[鈴木の姿を探しに管理棟の外へと足を向ける]
(33) 2007/11/21(水) 22:31:10
え?あ、そうだね
お互い気をつけよう
[薬屋の言葉を聞くと、無意識にヌイの名前を出し損ねたことに気づくが、表情には出さないよう平静を装って管理棟の外へ出る]
す ず き さ あ ん
[名前を呼びながら、桜舞うシャワーの中、鈴木の姿を求め歩く]
(35) 2007/11/21(水) 22:53:29
[鈴木の姿を探しながら、昨日のことを考えている]
ヨシアキ君が殺されたとしたら、犯人はヌイさんじゃない
ヌイさんはずっと湖畔で絵を描いていた
そしてホズミさんを襲い、湖に落ちた
ヨシアキ君を殺した犯人は別にいる
ホズミさんは僕といたから違う。だとすると
鈴木さんか、ナオさん……それか、薬屋さんか
(36) 2007/11/21(水) 22:59:52
[外で鈴木の姿を探している]
……果たしてナオさんや鈴木さんに、ヨシアキ君を殺せるだろうか
思えば管理人さんの姿を最初に見つけたのは、薬屋さんだったね。そして、いつも一人で桜を見上げている……
[かさりと何かを踏んだ感触に立ち止まり、地面を見る]
これは、利用者帳?
[ぱらぱらとめくると、利用者名に印や横線。鈴木の名前の上に引かれた横線に冷や汗が出る]
(40) 2007/11/21(水) 23:19:24
[足元を風が撫でる。桜の木の根元、舞い散る桜の花びらの中から、小さな人の姿が現れた]
鈴木……さん
[呆然と見つめた後、駆け寄る。所々に切り傷が見え、彼女はすでに冷たくなっていた。ぎゅっと唇を噛み、鈴木の身体をそっと抱きかかえようとして]
むかえるはとわのらくえん
[彼女の白い脚に書かれていた文字を口にした]
(43) 2007/11/21(水) 23:28:26
作家 フユキは、鈴木の身体を抱えて管理棟へと歩き始める。
2007/11/21(水) 23:37:09
[舞い散る桜が腕の中の鈴木の身体に降り積もっていく。桜の樹を見上げながら]
まだ、足りないのかい?
[つぶやくと、それに呼応するかのように強い風が髪を揺らす。桜の輝きが増したような気がした]
(48) 2007/11/21(水) 23:53:48
[鈴木を抱えたまま、管理人室の扉を開けて中に入る]
……。
[感情が昂ったのだろうか、抱き合うナオとホズミの姿に無言で視線を送った後、少女の亡骸をそっと横たえる]
(49) 2007/11/22(木) 00:16:50
>>51 ナオ
[亡骸にそっと毛布をかけながら]
彼女の居場所は、桜が教えてくれたよ
エンゼルメイクにしては少し悪趣味だね
[さほど動揺することもなく答える。ホズミの耳元で口を動かすナオの表情は、泣いているようにも見えた]
(52) 2007/11/22(木) 00:32:30
[ホズミの言葉を聞いて薄く笑い]
人間じゃない、ね
[だから僕はホズミさんに惹かれたんだろう、とつぶやいて]
>>55 ナオ
まったく、さくらは気紛れだね、本当に。
ヌイさん、綺麗なものが好きだったから
[ヌイのスケッチブックに描かれた絵を思い出す]
赤い文字には……きっと目を奪われたんだろうね
だって僕は そういう風に作られてるんだから
(59) 2007/11/22(木) 00:48:41
作家 フユキは、窓の外、自分を作りし物を見る。冬さくらの樹を。
2007/11/22(木) 01:00:09
作家 フユキは、鈴の音を聞き、ナオを逃がそうと身体は反射的に扉の前へと動く
2007/11/22(木) 01:03:26
作家 フユキは、髪結い ホズミに頬をなでられ、吸い寄せられるように瞳を見つめている。
2007/11/22(木) 01:08:35
作家 フユキは、髪結い ホズミに主を問われた直後、襲って来た酷い頭痛に苦しんでいる
2007/11/22(木) 01:13:18
作家 フユキは、髪結い ホズミのキスに目を瞬いた後、しばしの快感に身を任せる。
2007/11/22(木) 01:17:12
[ホズミの問いに薄く笑って、すっと窓の外を指差す]
ナオさんは、救いを求めている
だから、助けてあげないと
解放、してあげないと
(69) 2007/11/22(木) 01:24:52
いいえ。
[ホズミに笑いかけて]
ナオさんの魂を、ヨシアキ君の元へ
(71) 2007/11/22(木) 01:31:50
作家 フユキは、髪結い ホズミの手を取り、その甲に口を近づける
2007/11/22(木) 01:32:31
[耳に届く風の音は、まるで狼のうなり声のようだ]
ホズミさんは昨日問われましたね
人が死に、自らも死に際した時に、僕はどういう行動を取るのかと
[ふふと自嘲気味に笑って、ホズミの唇を受け入れ、その甘い味に、やがて貪るように求める]
(75) 2007/11/22(木) 01:44:13
作家 フユキは、髪結い ホズミが奥の部屋へと引っ込むのを見送る。静かだ。
2007/11/22(木) 01:53:12
[管理人室に横たわる人たちを眺める]
一つ目の魂 狂い咲くは魂
黄泉に捧げては死を 迎えるは永遠の楽園
(76) 2007/11/22(木) 01:53:48
作家 フユキは、立ち上がり、管理棟を出て湖畔へと足を向ける
2007/11/22(木) 02:04:37
作家 フユキは、湖畔に残されたスケッチブックを見つけると、おもむろに開いた
2007/11/22(木) 02:04:48
作家 フユキは、目の前に広がるヌイの世界にしばし引き込まれている
2007/11/22(木) 02:04:57
作家 フユキは、頬に暖かいものが流れていくのを感じた
2007/11/22(木) 02:05:59
作家 フユキは、駐在さんの言葉を思い出す。化け桜はヒトを喰らう、と
2007/11/22(木) 02:06:12
作家 フユキは、ホズミさんは言った。狼が死ねば桜は枯れる、と
2007/11/22(木) 02:06:42
作家 フユキは、管理人室で横たわっていた犠牲者たちを思い出す
2007/11/22(木) 02:07:01
作家 フユキは、桜が枯れれば、もうあのような犠牲は出ないのだろうと思い
2007/11/22(木) 02:07:49
これが見納めかな
[美しい光景を瞼の奥に焼き付け]
さよなら
(77) 2007/11/22(木) 02:13:00
作家 フユキは、決別の言葉をつぶやくと、管理棟へと帰っていく
2007/11/22(木) 02:13:26
作家 フユキは、髪結い ホズミの待つ部屋へと*入っていった*
2007/11/22(木) 02:14:52
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