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[ルリの晴れやかな笑顔を見て]
鍵……。
とけた、鍵のことかしら。
初めてだわ、若いお嬢さんに「わたしを食べて」なんて誘惑されるなんて。
[冗談めかして軽く笑う]
いいわ。
美味しく頂くわ。
構わないかしら──ライデンさん?
ルリが、鍵?
[きょとんとした顔で瞬く。
>>+95レンをちらりと見て]
博士?
[人差し指で、ぬいぐるみの首元の鈴をはじく。
渇いた音が響いた]
空は、もっともっと広いよ。
そう、ゲームオーバーだ。
エンディングが良いものか悪いものかはわからないが。
[ペケレに頷き、ルリの方を見ると何か散っていくのが見えた。明るく笑い自分を食べろと言うルリを、言われたペケレを、順に見やり]
別に私は、止めもしない。
助け、見届ける事が、私の役目だった。
[構わないかというのには、短く答え。
空に写真をかざす。逆光で曖昧になる映った像]
[生きた証など要らない]
[生きる理由も要らない]
[ルリのてのひらの上 白く軽い骨片は" 鍵 "]
[DNAが開く" 扉 "はずっと見えて届かずに]
――――…
[何方も独り心地にならぬよう]
[何方もお風邪など召さぬよう]
…よい旅を。
[墨色に透ける亡霊は、開かずの扉へ片手を添える]
…私は、忘れましたよ。
[肩越しに皆を…ルリを振り返るのは――――]
けれど――お祭りに、お連れするのでしたね。
[何処か手を焼く態の…すこし性質のよくない笑み。
さらり *扉の中へ消えた*]
[『よい旅を』>>+97遠く聞こえた声に慌てて振り向く]
待っ――
[羽織っていた上着を脱ぎかけるも、声掛けは間に合わず]
テンマ、さん。
[おやすみなさい?と、声とは呼べぬ大きさで呟く。
ルリにKnockerの声は届いたのだろうか。思い、一度少女を見やった。
それからしばし立ち尽くした後、閉じた扉に恭しく一礼した]
ええ──。
私がルリちゃんを食べて。
そしてその時に、何が起きるか……は。
わからない。
[写真を空にかざすライデンを見上げる]
[ペケレにひとつ頷いた]
そのかわり…
ライデンを食べないで。
なんてお願いしても、良いですか。
[苦笑する。
きっと否と返されても苦笑する]
…………ああ。
[背に送るのはその一言だけ。それだけで、いい。きっと。
静かに。扉の中へと消え行くテンマを見送る。
かけたい言葉は、全てその瞳の中に。]
―――――…
[消えたあとに残るは開かずの扉。
テンマがいつか暖かく巻きなおしたマフラーにふれて。
静かに、静かに瞳を閉じた。*]
" パパ。
きょうも お仕事?
あそんでくれるって やくそく したじゃない
――うそつき "
[遠い、遠い光景。
未だおぼろげな、後ろ姿のキオク]
ルリ。
[少女の声に、其方を向き]
その願いが叶ったとしても……
[言いかけて、途切れさせる。
並ぶ扉の方に歩むと、花が供えられた中に、手のうちの写真をそっと*置いた*]
足りないもの、一つ見つかった。
[白い指先は空を指す]
願いごとを三回、流星に。
何を、願えばいい?
[ぐるり、小さく円を描き、そこから尾を伸ばして流れ星を*模した*]
[かるい重みが溶け消えて、
からっぽになった手をみつめる]
空気を震わせぬ、足音はいつも、いつも]
やさしくて、やさしくて、
――やさしいくせに。
だから いぢわる。
もし、あなたが何か、
望みを抱いていたのなら…
[作り物の風が吹いてさらう、その先]
[ただもういちど逢いたい、
その願いは、ほんもので きっと――]
[――救いなんて信じてなかった
けれど、世界の歌は聞こえずとも、この耳の聞く
祈りの羊の奏でる音は]
教えてくれて、ありがとうでした…
プレーチェ。
[きちんと終われなかったから還らない、
還れない人々にも、何かをもたらせればいい]
――夢を奪い取り戻した、その先にも。
[扉へ手向けられた、絵と写真が揺れる。
ライデンが言いかけたのに気づいても返さない]
つくりものだから、わるいもの?
うばうのは、わるいこと?
……うん。
カナメ、ありがとう*
どういたしまして。
[ルリの『ありがとう』に首を傾げる。
静かに伏せられたまぶたに風が当たった]
作りものはオリジナルの夢を見るのでしょうか?
[謎掛けの口調で言って、ひつじを*抱きしめた*]
[>>68 一瞬だけきょとりとした後、子供に言い聞かせるような笑顔になる]
ライデンは己を喰らえ、ルリを助けてと言う。
ルリは己を喰らえ、ライデンを助けてと言う。
あなたがたは死を望む──過去からやってきた死に神の手を取る。
私を哀れんでくれるから、身を差し出す。
私が、寂しくないように、誰かを遺す。けれど、あなた自身は遺さない。
[すっと目を伏せる]
[かつて仲間で合った獏の上着が視界に入り、それを拾い上げ、無造作に羽織る]
やさしさは、難しいね。
山々に生える木々のように暖かい山吹色。
そこに、深く沈むような藍色を重ねたら──夕陽?
[墓碑に向かって黙礼をすると、2人に向き直る]
鐘が鳴り、あなた方の願いは叶うだろう。
だいじょうぶよ──痛くないわ。
[安心させるように微笑んで]
心配してくれてありがとう。
[小さくお礼を言うと、背中を向けて歩き出した]
ねぇダーリン。
[久方ぶりに声を掛け──自らの呼びかけにぷっと噴き出す]
ハニーの方がいいかしら。はにー。
[足どりは軽く、リズミカルに階段を上る]
ねぇハニー。
私が、廃棄処分されなかったのは何でだろうね。他のみんなみたいに。
──私が、生きることを願うものが居たから?
ルリやライデンみたいな、優しい人が居たの。
[カナメから返ってきた答えに、複雑な笑み]
[たどり着いたのは、一つの機械のある部屋]
使い方くらい知っているわ。
[カナメの声にむくれながら、表面に指を走らせる]
原理は知っているけれど、不思議ね。
[浮かび上がるのは、舞台の上で朗々と歌い上げるライデンの姿]
本当に怪人なのね。
[演目は”オペラ座の怪人”]
[何かのタイマーなのか、長い時が過ぎたのか、立体映像は、大空を羽ばたく鳥の姿を映し出していた]
とり。
ミナツが描いていた──レンが見たがっていた景色。
[呆然と見つめる]
これは過去。
誰かにとってとても大切なもの?
大切だから、それが失われると悲しくて、死にたくなる?
私には……世界が美しく見えるのは。積み重ねた過去はないから……なのかな。
津島要の記憶より、いま目が覚めてからのことのことの方がつよい。
いつか──ここに在るだけの思い出だけでは、生きていけなくなるのかな。
[胸元に手をやり、かさりという手応えを感じた]
?
[出てきたのは1通の封筒]
プレーチェが、獏に──アンからの手紙。
東海林 杏。
[ユウキの呟いていた名前を思い出し、震える指で封を開ける]
『杏へ
おはよう。
きみがこの手紙を読んでいるということは、私は隣にいないのだろう』
[手紙はそんな書き出しから始まっていた]
[時折乱れがあるけれど、意志の強そうなしっかりとした文字で、杏が現代の医療技術では治癒できない病であること、未来に希望を託して冷凍睡眠に入ったことが記されていた]
『きみが健やかで幸せであるように。
父より』
[読み終えて、反射的に手紙を握りつぶそうとしたけれど、首を横に振り、ゆっくりと封筒に*戻した*]
……優しい、やさしいひと。
そうだよ。空は―――広いんだ。
[瞳を閉じたまま、響く声に応える。それはプレーチェへか、ペケレへか、それとも…*]
きっと。誰かが生きて欲しいと願ったり、自分が生きたいと思う人が、ゴールドスリープについたんだ……。
そんな人を食べた……んだね。
[くぅとお腹が鳴った]
あぁ……お腹すいた……。
ねぇハニー。
アンもプレーチェも生きたかったろうに、私は食べたの。私が生きるためには、必要だったの。
たぶん……彼女たちが生きていたなら、私は壊れていたと思う。それはどうしようもない。
だけど、死を望む気持ちが分からない。
過去ってそんなに素晴らしいものなのかしら……。
私は食べられるし、2人も向こう側に行けるから、めでたしめでたし、でいいのかしら。
私は悪くない?
ハニーは甘いね……。
──獏ならなんて言うんだろう。な。
難しいこと。言うのかな。
[そのままぼんやりと、立体映像を眺めている。]
[縁日の情景や、圧倒的な迫力を持つ舞台が映し出されている*]
[ペケレの傍らを漂って、ゆるやかに、ゆるやかに、ぐるぐると踊るように動き回る]
おいしかった?
[他人事のように尋ねてから、声が届かないことを思い出して*苦笑した*]
[スイッチを押しても、ひつじはもうメロディを奏でない。
ひっくり返したぬいぐるみをまさぐる]
……“カナメ”。
あなたの名前?
[底面に、丁寧に書かれていた文字を発見し、読み上げた]
誰の字だろう?
[そっと文字に触れる指先は、“記憶”を求める]
それとも、あたしの名前なのかな。
[ちり、と乾いた*鈴の音*]
……Libera me, Domine, be morte aeterna,
in die illa tremenda:
quando caeli movendi sunt et terra:
Dum veneris judicare saeculum per ignem.
[それからふらりとその場を離れる。緩やかに歌いながら、ビオトープの方へと歩いていって]
Tremens factus sum ego, et timeo,
dum discussio venerit,
atque ventura ira.
[ブーツの先で踏みしめる土。
目の先を、白く小さい蝶が横切り]
[立体映像は、記憶を呼び戻したりはしない]
こっちに来ちゃったから?
[ふわり、ふわり、けれど蝶には到底及ばない]
さいご、かぁ。
[絵を描きながら呟く。
目を覚ました人々が、ドームをバックに歩いている。
さまざまな種類の鳥たちが空を飛び、さえずる。
そんな光景を描いていた]
失敗なんて、あるのかな。
失敗だって言われたから、生きようとするのかな。
>>+109
失敗とか、そうじゃないとか、人が決める権利はないよ。
きっと。
[ミナツが描く世界を、覗き込んだ]
失敗。そんなの……多分、ない。
そう、信じてみても。いいのかな。
今のペケレを見ていると。
止められなくても、それでも。
雫は水面に落ちてひろがり。
……博士。俺も、自然の一部なのかな。
あなたがくれた心からの言葉。素直に信じてもいいのかな――――
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