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[たくさんの人に囲まれ、たくさんの声が聞こえてきて、あがっている。唯一自分のことを知っているらしい男性に救いを求めるような目で見た。後ずさりされて落ち込み中]
まつ…り?
[少女の声が耳に入ると、反応するようにそちらを見やる]
そうだね。
そろそろ松明にも火をつけ始める頃かしら?
[境内の方を振り返った]
とりあえず、集会所に戻りましょうか。
その子も一緒に。
あら、先生、仲良しなんじゃないんですか?
[後ずさるグンジに首を傾げた。]
寝ている時は全裸で良いとしても、起きたら服を来ていないとちょっと寒いですよねぇ。
服、寝ている間に盗まれちゃったのかしら……?
あ、さっきマシロちゃんが洗い物してたから……もしかしたら一緒に洗われちゃったのかも。
>>241
豚汁は、あと少しだったけど。
エビコさんの差し入れがあるよ。
ね?
[と、エビコを振り返り、彼女が『ご飯やお菓子が』……と言うのを聞いて、ちょっと嬉しくなっている]
これも虫干しするか。
[祭り用の着物を取り出して広げる。
手つかずの豚汁が膳の上にちょこんと残されていた]
ギンスイ、食わないの?冷めるよ。
シャネルの7番は持ち合わせていないぞ。
[知識は間違っている]
服どこだ、服。
[宿泊所への道を歩きながら、波打ち際をきょろきょろして探すが見つからない]
[祭りの太鼓の音が聞こえ始めた。
潮に混じる煙の匂い。]
あらあ、大変。
お祭りはじまっちゃうわね。
ご飯を食べるべきか、お祭りを見るべきか……。
[抱きついてきたプレーチェの頭を軽くなでて]
もう大丈夫や。落ち着いてぇなぁ。
エビコ姉さんー、うちも気ぃ抜いたらおなかすいたわぁ。ご飯食べたいー。
[安心したら、一気に疲労が出てきたらしい]
…ふく
[その場にいる人たちの顔に、困ったように視線が泳ぐ。聞こえてくるご飯の話題に、またお腹が鳴き声を上げた。遠くから、太鼓の音が聞こえてくる。]
[ご飯かお祭りか。イマリの言葉にうんと頷いた。]
そうね。
まずはご飯にしましょうか。
佐々木君も、その格好じゃお祭りにいくにはちょっと寒いしね。
宿舎で着替えると良いわ。
[決断すると、砂を踏んで歩き出す。]
あら……でも、佐々木君は先生のこと慕ってるみたいですよ?
[所在なく視線を泳がせる少年を目で指してにこりとした。]
他に知り合いもいないみたいですし、仲良くすれば良いじゃないですか。
先生の教え子かなんからしいし、
宿舎には女衆がぞろぞろ連れてってくれるみてえだし、
まかせりゃあいいかね・・・。
[祭りの始まる音を背に聞きながら、少年に向かって]
おおい、上着は後で返してくんな。
[声をかけると足を止め、
水面か空か、遠くをじっと*見つめる*]
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