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[ちりりん ちりりん 鈴の音が鳴る。
それにあわせて さくらがふわり。
ねぇ聞こえる?悦び躍る声が
ねぇ聞こえる?断末魔の叫びが]
ひとつめのたましい…貰っちゃった。
ねぇ、あなたの渇きは癒された?
[わたしはもう一人の相手に問い掛けた。
かの姿は、わたしの居る場所からはまだ見えないけれど…]
[遠く微か、鈴の音が聞こえた。
甘く、か細く、震える音]
『うれしいの?かなしいの?』
[幼子が尋ねる]
『ねぇ、もっと唄って』
[無邪気な声がする]
『次は誰にしようかなあ』
[無邪気な声がする。
まるで、今日はどのリボンにしようかと言うような口調だ]
『誰がいなくなったら、みんな怖がるだろうか?』
[笑いながら進められる話し合い]
[男は息を飲んだ]
[ちりりん――
零れ落ちた鈴の音が鳴り響く。辺りはさくら吹雪。
季節はずれの さくら吹雪。
さくらが目を醒ましたの。覚醒させたのはだぁれ?]
――今日は誰にしようか?
[わたしはふと意識を飛ばしてかの人に問い掛ける。]
誰が居なくなったら悲しむかな?
恐怖で怯え泣いてくれる人は誰かな?
おいしい獲物…たべたいなぁ。あのたましい。
[わたしは舌舐めずりをする。]
『いやな感じ』
[ヨシアキが視界に入った途端、誰かが言った]
『いや、って何が?』
『わかんない。わかんないよ。でも、駄目なの』
『……消したいのか?』
[老人の声が尋ねたが、『そうじゃなくて』と苛立った声がする]
『今日は誰にしようか?』
[遠く、声が聞こえる]
『うん?あなただぁれ?』
『誰でもいいよ。愉しければ』
[幼子の声が幾重にも、くすくすくすと笑っている]
『ヌイ、あなた知らなかったの?』
[聞こえてくる落ち着いた声に対して、何がですか?と問う]
『何がって、目の前のソレはあたし達がやったってことを、よ』
『知らないはずがない』
[分析するような、老人の声がする]
[すれ違いざま、ヌイは少女へと視線を向けた。
ほんの少し目を細めることで、挨拶の意を表した]
[何処からか弾む声が聞こえる。
それは子供のようでもあり、女の人のような声でもある。]
『あなただぁれ?』
[声が訊ねる。わたしはその声に向かって答える。]
わたしは――――…
[ヨシアキくんに声を掛けられ立ち去るヌイさんに、わたしはふと視線を送る――]
もしかして…見つかっちゃった?
[困ったような、でも何処か嘲笑うような色を湛えて――]
『せっかく、誰か名前をあげて、この人が人狼なのよー、って言って混乱させようと思ってたのに。つまんないわぁ』
[若い女の声が、気落ちした声で言った]
『さて、どうしたものか』
[どうしましょう。ヌイの声は心なしか軽やかだ]
[聞こえて来たヌイの声に、わたしはくすくすと笑みを零しながら尋ねる。]
さぁ次の狩の時間が近いわ。
誰にする?誰にしたい?
あなたを悪魔と呼んだ彼にしましょうか?
それとも・・・別な人が良い?
[ふわり ふわり
訊ねる声はかの人に届くかしら?]
『狩?それは神の意のまま、と答えたらあなたは笑うかしら?』
[誰の死でも構わない、そう渇望する内なる声が誰のものなのか、男は知らない**]
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