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[なるべく音をたてないように階段を上る。
壁には5階と6階の間である事が示されている。
ドアに近づくとそれに触れないよう書かれたメモが扉に張ってある]
ミステリーツアー参加者の皆様へ、か。
確かにこちらからドアを動かしては上を驚かせるだけだな。
[あっさりと踵を返して、元の道を戻る]
[そのまま、下の階にも足を向けるがそこも扉が閉まっており、関係者以外立ち入り禁止と書いてある]
反対側にも同じものが張ってあるとすれば誰も疑わんな。
[防音になっているのか、人がいないのか耳を澄ましても
誰の声も聞こえてこない]
…ここ数日ですっかり探偵気取りだなぁ。
[人為的に起こされるミステリーに興味はなかったはずなのに。
苦笑して再び階段を上り人の気配のあるレストランへ足を向けた]
そうだな、とりあえず珈琲を。
[初めて訪れたレストランをぐるりと見渡し、
適当な席に腰掛ける]
確かにサンデッキに出れんのは暇なのかもしれん。
[外の空気を吸える場所があるのか、あとでアーヴァインにでも聞いてみようなどと考えているうちにコーヒーが運ばれてくる]
ありがとう。
[カップを手に取ると、傾けて。飽きもせず海を眺めた@ニヨ]
[時計を見るといつの間にか昼の時刻を回っていて。ボーイを呼んでメニューを貰い、ハムと卵のホットケーキを指差し]
これは、甘くないのか?
[尋ねると、ほんのり甘みもございますが…と味の説明を
してくれる]
なら、これを。
[注文して、...は昼食の*お時間*]
―船内一室―
んぁ…?
[床に大の字に寝ていた。
天井の色が昨日までと違う。
不思議に思いながらも、のそのそとベッドに上がり*眠りへ落ちた*]
こんばんわー。
[モニタールームのアーヴァインのイスに向かって挨拶。来る途中に寄ったレストランで作ってもらったカフェオレと白桃のタルトをテーブルに置くと座ってモニターを眺めだした。]
[映っているメッセージボードを見つけて]
あ、アーヴァインさんの予想は外れてしまったんですねー。結構確率高かったのに残念。ニーナさん、マンジローさんお疲れ様ですー。
―船内一室―
[ベッドの上、顔をしかめた後、うっすら目を開く]
いたぃ…。
[鈍い痛みを覚える右手をさすり、目前にあげ、何かがおかしいことにようやく気付く]
ここ、どこ?
[起き上がって部屋を見渡す。
昨晩袖を通したパジャマを身につけたままだった。
ベッドに投げ捨てられたような衣服を見つけて]
…ご丁寧に。
[深緑のペイズリー柄のロングスカートに、白いシャツの上にカーキ色のカーデガンを羽織って部屋を出ていく]
[人気のない廊下を進んでいく。
奥の一室から物音が聞こえ、扉をノックすると、中からアーヴァインの声が入室を促す。
踏み込んだ室内には、アーヴァインの他にローズマリーの姿もあって]
お久しぶりです〜。
[脱力して、近くのソファーにぼふ、と座り込んだ]
お久しぶりです〜!
下の人数少なくてちょっと寂しかったとこなんですよー。よかった。
[部屋に入ってきたニーナにパッと明るい笑顔を向ける]
ローズマリーさんは元気そうですね。
[部屋の様子から察してはいたものの、実際に無事な姿を見ると安堵のため息をこぼして]
ラッセル君は?
私は元気だよー。
[元気なことをアピールするためにニーナにピース]
まだここには来てないみたいなの。下の階には来てるはずなんだけど。
よかったよかった。
[ローズマリーに、左手でピースサインを返す]
そうなんだ、ラッセル君も無傷だといいけど…。
[部屋の壁際で光る、モニタの画面に視線が釘付けになった]
随分手が込んでるんですね。
うん。まだ顔見てないから心配だよね。
[モニタに視線を移して、次々に映し出される上の階の様子を見て]
これ、一番お金かかってそうだよね。
[ローズマリーの言葉に、くすくす笑い出し]
確かに。
こんなカメラあるの全然気付かなかったし。
アーヴァインさんの会社が用意したのかな?
おっかねもち〜。
まあ、こんな豪華な船を持ってる上に、ミステリーツアーまでやっちゃうんだから相当・・・そのお陰で私たちも美味しいもの食べれてるんだよねー。感謝、感謝。
ここにはまだ。アーヴァインさんがいるだけ。
でも、あのイス、いつもモニタ向いてるからいるかいないかたまに分からないのよねー。
[くすくす笑っている。イスに視線を向けると、いつも通りモニタに向かったまま動く気配がない]
[ローズマリーの視線を追って、仰々しい椅子を見やる]
司令官気取りしてるうちに寝てるとか?
腕組したままいびきかいてたりして〜。
[耳をすませば、そんな音が聞こえるかもしれない]
…冗談で言ってたことが、もしかしたら当たっちゃってたんだったらどうしよう。
[モニタを見つめ、上にいる顔ぶれを*確認している*@離席]
当たってるかも・・・
[耳を澄まして聞いてみると、寝息のような・・・]
アーヴァインさんも眠っちゃったみたいだし、今日は部屋に戻るねー。お休みなさーい。
[くすくす笑いながらモニタールームを*出た*]
[昼食を済ませて部屋に戻った後、どうやら転寝をしていたらしく。日はすっかり暮れてしまって、取り出した時計の文字も確認できないほどに暗い]
そういえば、まだ誰にもあっていないな。
[従業員を除く誰の姿も見ていない。まずはアーヴァインを探すべきかと、立ち上がって部屋を出る]
[廊下を歩いていると、かすかに音の漏れる部屋が一室。耳を澄ましてみると、聞こえてくるのは人の話し声らしい]
…誰かいるのか?
[コンコンと控えめに扉をノックした]
ローズマリーさん、おやすみなさい〜。
[アーヴァインと2人きりになった部屋には、寝息が響いている]
あとひとり……。
[モニタに写るレストランを見つめながら、ソファーの上で足を引き寄せて抱え込んだ]
そうか。
[くるりと踵を返しそうになって、はてと考える。
何に感じた違和感か分からず。扉を見つめ]
ニーナ?
[声の主であろう人の名を呼んだ]
ざっつらいと!
[扉の向こうの声に答える。
まん次郎の声であることを認識すると、冗談が本当になってしまったのだという思いが頭を占めた]
[よろよろと扉に歩み寄って、ノブを回した]
さっきまで、ローズマリーさんもいたんです。
ラッセル君は、まだ来てないらしくて、あ、でもローズマリーさんも無傷だったから、きっと大丈夫だと思うんですけど。
[額に触れられた拍子に扉から手は離れ、目が泳いだ]
まん次郎さん、なんともないんですか?
上の人たちも騒いでるんですけど、睡眠薬みたいのが、使われたんじゃないかって…。
たかがミステリーツアーでそんなもの出てくるなんて思えないですけど。
[促すように、扉の前を空ける]
アーヴァインさん、悪の総帥みたいな気分かもです。
[椅子の向こうで寝息を立てているアーヴァインに視線を向けて]
[振り向くと、まん次郎の顔を真っ直ぐに見上げた]
覚えてますか?
昨日、次にいなくなるのはまん次郎さんとあたしかもしれないですねって言ったこと。
[モニターの中をぐるりと確認して]
随分深刻そうだな。
こっちは案外平穏なのに。
ん、昨日?
[ニーナを振り返って、視線がぶつかる]
ああ。そんなことも言ってたな。
そこのコンダクターにでも聞かれていたかな。
[冗談めかして笑って、ニーナの頭にクッキーを入った
包みを乗せた]
気にするな、単なる偶然だろ。
[頭の上の包みに手を伸ばすと、中身を確認する]
どうしたんですかこれ?
[部屋を見渡し小さな電気ポットを見つけると、そこに近づいてコーヒーを淹れようとする]
あたし、昨日寝る前にちょっと思ったんです。
アクターか劇団員は、連れ去る途中で中断せざるを得ないハプニングが起きたんじゃないかって。
本当は、ローズマリーさんとラッセル君、まん次郎さんとあたしの4人を連れて行きたかったんじゃないでしょうか。
2人ずつ部屋を結ぶと、Xの文字になります。
Xが頭文字の人なんて…いないですね。
クッキー。
レストランで貰ってきた。
脳が疲れたときには甘いもの。
チョコレートが問題になってるみたいだけどな。
[モニターの奥を見て、目を細め]
エックス?
[しばし考え込むがそれがヒントになる言葉も浮かばず]
ここに連れて来られた時点で、もう考えてもしょうがないのかもしれないですね。
[コーヒーを入れたマグカップを差し出して]
ブラックでしたっけ?
[自分の分は、砂糖とミルクをたっぷり入れてある]
X線…レントゲン?
骨?
安眠妨害したらかわいそうですよ〜?
[アーヴァインから距離を置いて、ソファーに腰をおろした]
あたし、気付いたら床に寝てたんです。
ベッドにあげられない人が犯人なのかも。
もしくは、あたしなんて風邪をひいてしまえという怨恨説。
[真剣な顔で、クッキーを一つ摘んで口に放り込んだ]
[レストランで繰り広げられる推理を見ながら]
あたしにチョコをくれたのは、まん次郎さんとカミーラさん。
カミーラさんのチョコは、メイちゃんにもおすそ分けをした。
…まん次郎さんは昨日、ラッセル君の部屋が隣だったことを失念していた。
あたしには、あれが演技には見えなかった。
チョコは、ばら撒けばほとんどの人が食べると思って、適当に配っていただけなんじゃないかな。
>>+37
え……。
まん次郎さん、ベッドの上で目覚めたんですか?
えっと、じゃあ、まん次郎さんを運んだのがギルバートさんで、あたしは誰か他の人がずるずる引きずって。
[クッキーに伸ばした右手に視線を止めた]
昨晩塗ったばかりのマニキュアが、剥がれてます。
あと、実は手首が少し痛いんです。
[ぶらん、と手をもたげて、まん次郎に見せた]
ローズマリーさんの部屋を一人で捜索するのも躊躇する人ですよ?
ギルバートさんが誰かをさらうなら、男の人だと思うな〜。
今気づいたんだからしょうがないじゃないですか。
どういう運ばれ方したら、こうなるんだろ。
[手首を動かされ、うーん、と眉間に皺を寄せ]
筋肉痛と大差ない位です。
[誰に運ばれても辛いなぁと思っている。ほんのり]
やっぱり寝相…。
[咳払いをして誤魔化して、手を離すと]
安静にしてれば大丈夫だろ。
湿布でもあれば良いんだが、ボーイに聞いてみるか。
……ああ、ニーナの方が専門家だったな。
[そういえば、と苦笑して]
あたしは、壁に激突するような寝相じゃありません。
[しっかり聞こえている]
大丈夫ですよ。
さっきまで忘れてた位ですから。
[ぼんやりと右手首を見やって]
まん次郎さんは、違いますよね?
[数回瞬いた後、窺う視線を向けた]
ならば良かった。
[気まずそうに笑って、残ったコーヒーに口をつける]
……ああ。
[頷いて。
……専門家じゃないぞ、と付け足した]
[まん次郎の返答に、小さく首を振る]
そうじゃなくて。
あたしを連れ去ったんじゃないですよね?
[手首を左手で支えて胸に抱え、ぽつり呟きながら視線を落とした]
>>+45
[自分のことは連れ去っていないと聞いて、ほっと息を吐き出した]
違いますよ、ヒントが欲しいわけじゃないです〜!
それに、昨日も一昨日も落ちてないです!!
[去りゆく後姿に、荒げた声をぶつけた]
[残されたクッキーを包み直して]
あたし一人で食べてたね…。
[テーブルに置いた]
[冷めたカフェオレを口に運ぶ。
カップをテーブルに置くと、片膝立てて顎を乗せ、右手首をふに、と回す]
そういうんじゃないのに。
あたしは、ただ――。
[ふて腐れたように、唇を尖らせる。
アーヴァインのいびきに気付くと立ち上がって]
寝よ…。
[カップを片付けて、*あの部屋に戻った*]
[推理をやめてしまえば何もすることがないわけで。
レストランの他にコンピュタールームを見つけたが、機械には疎い。
...は、ぼんやりと天井を仰ぐ]
どこに向かってるんだか。
[もともと興味があったのはそちらの方。
―――行く先の分からない旅、それを求めてここに来た]
皆は何故このツアーに参加したんだったか。
[曖昧な記憶を呼び起こすために、目を*伏せた*]
[レストランの窓辺の席で、頬杖をつく]
うーみーはーひろいーな〜♪
[出だしを口ずさむだけに終わり、椅子に体重を預けて、ん〜、と伸びをした]
いただきます。
[運ばれてきたコンソメスープパスタに手を合わせ、スプーンでスープを*すくった*]
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