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[蹴躓いたナオは、走り去っていった。
"それ"を、走ると表現して良いものならば。
そしてサヨの"それ"は…筆舌にし難かった。ブザーが鳴る。]
えいっ…とうっ
[とす…と手刀ひとつ。マシロのおでこに打つ。
まるで何かを追い出したいかのように、続けて幾発も。]
マシロ。私は判る。そう言ったはずだ。
[見つけたの。でもその霊感。本物なの?私は小首を傾げる。]
私は、七辻屋のまんじゅうがいい。
[そう言いながら、もうひとつ。
少女は手刀を見舞おうとして、その手の行き場をなくす。]
…なるほど。マシロ。楽しそうだな。
私を見逃して、何をしたいのかと思ったが、そう言うことか。
[君も、いつも楽しそうだったよ?私は失笑する。]
うん。マシロの言うとおりだ。
私の主張はいつものとおり、横車に過ぎる。
証明する手立てはない。だが、私には判る。いや…判った。
だから…後はワカバに託そう。それしか、ないだろう?
[それで良いの?私は、気遣わしげにワカバを見やった。]
困る。と言っただろう。
[苦笑いというには苦しそうな笑みを浮かべた少女は、
マシロにふたつの手刀を振るう。その両肩を手で掴んだ。]
捕まえた。だが、残念ながら…私も鬼の部類だ。
[ナオにとってはね…
おや?チカノの時間だけ、少し進みが早いような…。**]
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