情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] 絞り込み / 発言欄へ
断頭台に立ったあなたも、父の弟の一族の 仇……と
怨んでも 居たはずなのです……。
何故だろう、この深い
海の底で
せんせいの その冷たい 目と、
出逢いなおしてから…
俺は、
今となっては──、
その害意の毒が、沁みて しみて
麻痺した頭には、もう一人の父の ような懐かしさ。
くろ い
に くい
ゆるさ な い
[呪の様に、海の中で揺らめく黒い影。
ボディルが引き込まれたと知って、ヘイノの顔は、半月型に歪んだドラウグの笑みに変わる。]
>>3:17
[ こぽり ]
[ こぽり ]
[水泡が見えてもその音が聴こえなくなったのは、耳を無くした所為か。]
──……ばけものに魂を売り、
死んだものを くらっても、……
ああ、 俺の耳を取ったお前が
生き生きと
欲望をあらわにするさまが、
熱持つ、ヒトの目と 指が──うらめ しい……。
[ こぽり ]
[足は水底の海草に取られて──同じ場所に落ちてくる無気力そうな若者の姿をみても、動かない。生贄を弔おうとした僧が落ちてきても、海草と共にゆらり、ゆらり揺れながら、海底に繋がれた──まだ魂を奪われていない人間達を、毒にあてられ浮いたような邪悪な笑みで眺める。
海の中には、虫の屍骸も ある。]
[ヘイノの水底に囚われた魂は、出来損ないの魔物として、他の人間達の魂の揺れるさまにわらい。
自身がなし得なかった復讐を嘆き。仇敵が、おのれが手を下さずとも罪人に落ちぶれていたことを、あざける事で溜飲を下げようとする、浅ましさもある まま。]
[おのれが、生贄に絡んでいた狂人に、いともたやすく呼び寄せられたのが終わりのはじまりであったと言うことは、おそらく最初に海に沈んだラウリの魂から聞く事が出来る。
何故。
何故、呼ばれたのか。
呼ばれたが、役立たずで、ヘイノは捨てられたのだろうか。
そう、されたかったわけでは、決してけしてないのだが。
あの耳を奪った学者のように──犯すだけの価値もなかったのだろうか。
相手に問うことは出来ず、この村へ辿り着かなかったとしたらの人生を思い描いてしまう。]
[地上で、おのれの肉体だったものが、切断され、食われかけのまま、壊れ腐り、蛆が湧いて行くのを、うらむ。どろり、魂も腐り行く。
故郷を、家族を──懐かしむこころも残っている。
それらすべての喜怒哀楽、記憶が詰まったヘイノの脳漿を、第二の父とおもえる者が、木匙をさして、食らって行く事実に、
きがくるう。
きがくるう。
きがくるう。
が、その捩じれた最後のぜつぼうもすべて、
魂を明け渡した相手の裡に 取り込まれるのだ**。]
[1] 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了