情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[生贄の少女は神に召される前に殺され、そして新たな血のショーが始まるのを、ビルの上から冷やかに見降ろしている。
飢えた少年も、翼の生えた亜人も。
首袋を振りまわす女も、全てが滑稽な舞台のよう]
…………ねえ、ドロテア。
あんたは私を怨むかしら。
あんたの決意を無駄にさせたのは、渡しだから。
[でもね、と言葉を区切ると醜い豚のような男へと蛇の眸を移して]
あんな男のために、あんたの命をひとかけらだってあげたくなかったの。
これは私の我がまま。
……ごめんね。
[最後の別れを告げて、ビルの屋上を後にする。
もう此処には用はないと言う様に**]
[祭壇での狂乱の宴など知りもしない、そんな涼しげな顔をして。
仕事中なのか、何時もと同じように交配した街中を駆け回る軽業師の男へと声を掛ける]
ねえ、そこの色男。
遊んで行かない?
[するりと伸びる白い脚。
煽情するようにそれを見せつけて、細い指でさらに煽る様に撫でて]
今ならサービスしてあげても良いわよ。
[蛇の舌のように赤い唇が、にぃ…と弧を描いた]
[胸元から覗くのは、白い封筒。
いつぞやに、彼が己の元へと運んだ手紙。それの端をちらりと見せて]
コレのお礼もしなくちゃいけないし。
ね、いいでしょう……?
[シナを作り、媚びるように男へと絡ませる腕。
ぴたりと豊満な胸を押し付けて、その膨らみの柔らかさを伝えるか]
…… ……。
[自分よりも背の高い男の耳元へ、背伸びをし顔を近づけて。
ふぅ…と息を吹きかけた]
……ね。いいでしょう?
[男の腕から身を離し、胸を強調するように己の身体を抱きながら]
あそびましょう……?
[紅い唇が紡ぐ声は、微かに震えて。
まるで少女のような響きを滲ませていた**]
[男の大きな手が肌の上を這えば、艶めく唇から漏れる、甘い吐息。
何かを確かめる様にごつごつとした手が這う度、ふるりと震える身体。
恍惚とした顔でその手を受け入れる]
…… ……んっ。
[柔らかな尻をきつく掴み上げられても、悲鳴を上げる事はせず。
それどころか、男を見上げる顔は何処かうっとりしたもの]
骨以外のモノも、お望みならば……。
[室内へ降り立つ男の足元に跪き、銜を外した男の顔を見上げながら。
その手は柔らかく男の脚を撫で、その中心へとゆっくりと登っていく。
お嬢ちゃん、と。
名前ではなくそう呼ぶ男に、曖昧な笑みを浮かべて]
ああ、それとも。
骨抜きにするほど激しいものを、お好みかしら?
[顔に掛かる黒髪を指で描き上げながら、ふわりと微笑んだ*]
仕込んだ男はもういないわ。
[蝮の娘となった時に、身も心も喰らってしまったから。
男の中心から手指を離し、薄く笑うその舌から零れ落ちるどろりとした赤黒いシャワーをうっとりと見上げて]
男って、本当に――……。
[その言葉の続きは発せられないまま。
悲鳴を飲み込む音と、肉の焦げる嫌な匂いだけが小さな部屋を満たして**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了