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─回想・少し前─
[三枝の呼吸がようやく安定したと思ったのも束の間、座席シートに倒れこむ前に、近藤の亡骸を移動しようと寺崎に請われ頷く。
重なる衝撃的な事象に疲労はピークに達していたが、生徒たちだけで遺体を運ばせる訳にはいかなかった。
役目を果たした後で、一時の間事切れたように眠った。
意識は、音も景色もない深淵に漂っていたが、やがて現実へと舞い戻ってくる…───悪夢のような、境遇に]
─回想終了─
[ボイスレコーダーを再生し、これまでの会話をざっと振り返る]
見る者が弓槻と長澤で、聞く者が村瀬…と。
村瀬は椎名が鬼ではないといい、弓槻と長澤は共に櫻木を鬼ではないという。
…つまり、椎名と櫻木は共に鬼ではないって考えていいんだな。
[先刻までもしかしたら、と疑った二人が鬼ではないと知って安堵する反面、鬼が他に潜んでいる可能性を考えると気持ちが沈む。
もう一度彼らを吟味し、…疑わねばならないのか、と]
で、弓槻は何で櫻木を視たんだ?
よかったら、理由を聞かせてくれないか?
[彼の声を確認したが、明確な理由は述べられてないと思う。先ほどの集計を行なってる際に聞いた、彼の希望とも異なるようで疑問が生じる]
あと、櫻木は椎名と先生を…混同しているのか?ちょっと一部、意味が分からなかったぞ。[こちらはボソっと付け足す]
…近藤さんが鬼に狙われた件については、小鳥遊先生が大体仰ってる通りだと思います…。
[小鳥遊の方を伺ってから、凄惨な有様に思わず閉口する。
あの汚れは返り血じゃないのか…もしかしたら、…───椎名の?]
そうか、村瀬…なら絶対鬼側でないな。
[彼女から何かを決意した気配が伝わってきて感心する。
頭の上に軽く手を置いて撫でた。彼女が負った責務を肩代わりしたいが、今自分が置かれた状況ではそれは出来ない]
できるだけ先生も支えるよ。大変だと思うが…まとめ役を頼む。
櫻木も村瀬を手伝ってやってくれ。
というのも、櫻木も鬼側ではないと考えているからだ。
先生は
[名指しで言うのは憚られて]
見る者のどちらかが、…鬼を補佐する者なんだと思っている。
見る相手については、先生も村瀬の案でいいと思う。
鬼という結果が出た場合、村瀬がいればそれが真実かどうか、…分かるからな。
[その手段は該当者殺すという意味だ。それを行うには、十分検討をした上でなければならないが]
ただ…、人数が今以上に減ってきた場合は、…その限りではないが…
[これから更に犠牲が増える暗示めいた内容を口にした後で、その重さに気づいて口を噤む]
次に見る方法については、言った通りでいいと思う。
……ッ
[呻いて閉ざしていた目を開ける。
周囲は静まり返っていた。各自、思い思いに休息を取っているようだが、どの顔にも疲労の色が濃い]
早く…鬼を始末してここから抜け出さないとな…
[レコーダーを再生し、増えた会話の内容を振り返る]
ここまでで、先生が思った事を言ってみる。まずは二人の見る者についてだが…
[レコーダーに声を吹き込み始める]
長澤の意見や態度は一貫していて、本物だったら頼もしいと思う。
一方で、弓槻の言い分も分かる。先に名乗り出たというのも、周囲が情報整理しやすいためだったか…成瀬あたりは疑っているようだけど、そういった考えも先生はアリなんじゃないかって思う。
性格や資質にもよるのかな、…二人共どちらであれ同じような振る舞いをしそうだと考えると、タイプが違って比較が難しい。
今の所、どっちもあり得るというのが先生の考えだ。
次に、櫻木の質問に答える。
先生から見て、分からないのが誰かって事だよな。まだ考えがまとまらないが、感じたままをいうと…
まず寺崎が言った、占い方法の案についてだが…
寺崎が心配する事は理解できる。その上での同じ人占いだって。ただ先生、最初に聞いた時、手堅いなって思ったんだ。
寺崎にはさっきの、希望を伏せて投票する案の印象があったから、今回のはそれとは違うな…と。
寺崎には、何か心境の変化があったんだとしたら、聞いてみたいな。
小鳥遊先生は、学校でお会いする時とは印象が違いますね。
[疲労し強張った頬を動かし、小鳥遊に微笑みかける]
いつも笑顔で、正直何を考えているか分からない感じだったんですが…ここではご自身のお考えを沢山述べていらっしゃる。
一番情報が多くて、参考にさせていただきたい内容もあるのですが、長澤とのやり取りが少し気になって
[一つ咳払いをしてから、声を低めて続ける]
…その、櫻木を視た二人の結果が違える事を期待していたように見えたんですよね。
それが、明確な情報が欲しい人としてのお考えなのか、…あるいは…えっと、居るかどうか分からない補佐らしき者…に向けて、結果を揃えた事に対する焦りか憤りにも見えて、つまりそれをどう見るか…って事なんですが
[慌てて咳払いをする。同僚として接してきた経緯がある以上、彼女を信じたい気持ちが強い。明確な言葉を向けられず、言葉を濁した後で詫びた]
すみません、思い過ごしだと考えたいのですが…
[続けて]
鷹野は先に考えを述べようと、積極的に動いている辺り、受け身と評価されたのを覆そうとしている努力が伺える。
先生は、そういう頑張り屋を応援したいと思う。
成瀬は弓槻への考えは聞いたが、もっと他の意見も聞きたいな。
三枝は、気持ちが落ち着いたら考えを聞かせてくれ。
以上
[言葉を切り、レコーダーの録音を停止する]
[乾きに痛む喉を手で擦りながら、シートの後ろを振り返り窓の外を眺める。
光源がまったく浮かばぬ深い闇は、列車が進んでいる実感すら湧かない。
早く、戻らないと…───。
強く念じ、指の節で窓を一回叩いてから正面に向き直り会話に戻る。**]
三枝の指摘に対しては、成瀬と長澤が言ったので合ってる。
[頭を一つ振り、意を決して希望を伝える]
視てもらいたいのは小鳥遊先生だ。
俺の中ではっきりさせたい。
[口の中に菫の砂糖漬けの味が蘇る。彼女はまだ失いたくない]
隣の車両へ移って欲しいのは…寺崎だ。
[それは死を意味する。表情が翳る]
回答は理解したが、今は別に成瀬との会話の齟齬が気になってる。作為的にすれ違いを生み、疑惑を向けているように見えて…
[我ながら酷い事を言っているようで、寺崎の顔が見られない]
似たような印象は三枝にも少しあるが、寺崎がわかれば手がかりは掴めるかな…と
これで声嗄れだ、…すまない。
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