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えっとね。
華お姉ちゃん、覚えてる?
三人で…裏山に行った時…。
[口にしながら、徐々に鮮明になっていく記憶に目を閉じて]
私、あの頃から…鈍かったから。
二人に置いていかれるんじゃないかって、ちょっと寂しくなってね。
走ったら、見事に転んじゃった。
[つい先程の事と重なるようで、一人苦笑がこみあげる。]
寂しかったのと。
痛かったのと。
それに、藤を傷つけちゃった気がして…。
[倒れた横に落ちていた花房は、別段自分がつまづいた事と関係無い物だったのかもしれないけれど]
だから、すごい勢いで泣いちゃって、さ。
[ちらりと視線だけを向ける。
彼はどんな表情で聞いているのだろう。]
[背を向けたまま、綴られる言葉は拾い上げた記憶のそれと重なって。
やっぱり、と思いながら、話を聞く]
……あー、うん、覚えてる。
[相槌を打って、思い出す。
少しだけ気が急いていて、先を急いで。
転ぶ音と、泣き声に慌てて駆け戻って。
……女の子が泣いてる時にどうすればいいか、なんて……まあ、今でもちゃんとわかってはいないわけだが、それはそれとして。
横に落ちてた藤の花房の事も気にしてたみたいだから、とそれを拾って]
……思えば、当時の俺って、怖いもの知らずだったなぁ。
[ぽつ、と呟く表情はやや苦笑気味]
『みんな一緒なら、寂しくないよね』って言って。
掬ちゃんの髪に落ちてた藤挿して、一緒に行こう、って言ったんだっけ、確か。
……今だったら、絶対できないなぁ……。
[主に気恥ずかしくて無理だろう、というのは予想に容易い。
でも、『一緒なら寂しくない』というのは、当時の自分の本音で──だから、素直に言えたんだろう、と思う]
……でも、うん。
あの頃、ほんとに楽しかったんだよ、な。
それが、俺の身体のあれこれで壊れた気がして、それがきつかったんだよ、なぁ……。
[拾い上げた記憶の隅で絡まっていたもの。
大人しく治療を受ける気になれない理由がほどけて、零れる。
生まれついての重疾患。
それが簡単に治るモノではないのはわかっているけれど。
少しだけ、もどかしいものが浮かんで、消えた]
進矢くんのせいじゃないよっ!
[思わず振り返って、心なしか言葉が強くなったのは、
むしろ、苦しかったであろう想いに気づく事すら出来ず…
勘違いから、現状を作ってしまった自分に責を感じて。]
私に…。もう少し勇気が、あったら……。
きっと、あの頃、ちゃんとお話できてたら…。
[過去の事とはいえ、心労となるような事を、自分のせいで抱えさせてしまった気がして
堪え切れず、頬に一筋。
其れを指先で払うように拭い、両手をきゅっと握り締めながら]
…あの時。私… 病気の事とか、ちゃんと理解出来て無くて…。ごめんね。
それから、もう一つ。気付けなかった事……。
[時折、唇を隠すようにして、込み上げるものに耐え]
今なら、判るんだ。
もう誤魔化したく、ないから…。
心配かけたくないから。
聞いて、くれる?
[どこか恐る恐るの問いかけは、目を伏せて呟くように。]
[振り返る前の表情変遷>>154に気づく事はできない。当然だけど。
振り返りながら告げられた言葉>>155の語調の強さに一瞬きょとん、と瞬くものの。
一筋零れたものの続いた言葉にへにゃりと眉が下がって情けない表情を作る]
そんなに、気にしなくって、いいって。
ちゃんと話さなかったのはこっちもだし。
……自分で自分の身体の事、ちゃんとわかってなかったし。
だから、そこ、謝んなくて、いいからっ。
[ただ、大変な事になっている、という自覚しかなくて。
状況を自覚している今でも──どこか、ふわついて受け入れきれていないのが現状だから]
…変わってるから。
(というか殆ど見えてない筈。
というか、これで変わらないって真昼の中の私ってどんなだ。)
[言葉にされない内面に対して、返すは今の姿。
表面的な話。]
うん。
[豆腐に関しては、こくりとひとつ。
この幻想世界が応援してか、真昼もすんなり受け入れている。
なんだろう、こののんびりした、それでいて言葉をそのまま、受け入れてくれる、その雰囲気にほっとして。
心を変に曲げられないことに。]
[暢気にお弁当の話をしている、そのすぐ傍で、妹のような気がしてる少女と、なんだか気になっていた青年が、懐かしい話をしているのが、切れ切れに聞こえる]
[そういえば、そんな男の子もいたっけと、今更ながらに思い出した]
[『シンちゃん』と、そう呼んだのは、あの頃の思い出が無意識に顔を出したせいだったかも?]
うん、その予算でその数なら、俺が責任持って引き受けます。子供用も、ですね。
…お子様ランチってどこかで食べられたっけ。
[普段作らないものもリサーチしてこようかなんて。最後の独り言まで声にしてしまいつつ、宙を見ながら頷いた]
いいんじゃないですか、注文者特権で。
ああ、バリエーションもあった方がいいですよね。和風洋風中華風とか。
[今度のくすくす笑いは、恥ずかしいより一緒に楽しくなれるよう。
指折り数えながら顔を戻して]
それでもいいですよ。
ギンスイってのも本名じゃないんで。
[くすくすと、同じように笑う]
銀水月<<シロガネミズキ>>。
でも苗字は店の名前と被るし、名前は祖母と同じ音だからちょっと…てのがあって。
なんで、それなら十分ありがたく。
改めてよろしくです。
…華さん。
[呼んでね、と言われた名を大切に口にして。
もう一度ぺこりと頭を下げた*]
[何時もそう、苦しいのは彼の方なのに、自分が泣いて、謝って。
きっと、目の前の優しい人は、その様子を見れば気にして、余計に辛くさせてしまう。
だから、我慢しなくちゃ。
そう言い聞かせて、頷くだけ。]
小さな花瓶、お母さんにねだって、お部屋に飾って眺めてたんだ。
あの頃は、その嬉しさが…何なのかよくわからなくて。
でも、今なら判る。
[そう口にした時、何処かから響いたのは柱時計の音?
空が金と銀に輝いて、全てを照らす中、彼にふわり微笑んで]
―― 私 あの日
初恋 しました ――
…………そんなとこまで、被んなくてもいーのに。
[ぽそ、と零れた声はため息混じり]
あー、でも。
俺の方が、ちょっと先、かも。
[視線は少しだけ、明後日向いていたけど赦されろ。
そんな事をちょっとだけ、考えながら]
……特別って、思ったのは、最初に会った時、だから。
[そう言って、笑って。
視線を向けるのは、寄りかかる八重藤]
……あの、さ。
いつまでここにいられるか、わかんないから。
連絡先、教えてくれると、助かる、かも。
[藤から視線を移して、口にしたのはやや唐突な言葉]
今ちょっと、ばたばたしてるけど。
色々、落ち着いたら、連絡する、から。
[交差点で悩んでいた事はまだ、解消されてないけれど。
それに向き合う気にも、少しなれてきているから]
……今度は約束。
ちゃんと、まもる、から。
あ、そうだ。
[無事に(?)豆腐のお届けものが済んだ後。
戀の元へ戻るや否や、胸ポケットに差したペンと常備しているメモを取り出し]
はい。気が向いたら連絡もらえると嬉しいわ。
そんでどっか遊びに行こ。
[自分の携帯番号と、メールアドレスを書いた一枚を破って、差し出した*]
折角また会えたしさぁ。
これっきりになんのは寂しいし。
[連絡先の話に至れば、はっとしたように]
あ!そう、だね。
此処に居たの… どれ位の時間、なんだろう。
なんだか、ずっと此処にいたような気が、する。
[藤の根元に置いた鞄から、手帳を取り出し、ペンを走らせる。
少し手は震えたけれど、全てを書き終えればそっと差し出して]
うん。約束!
大丈夫、信じてるもん。
それに、ほら、この樹も…信じるって!
[そう言って指差したのは、八重藤の枝の上、小さな小さな若緑]
……あ、そーだ。
[それから、ずっと肩にかけていたバッグをおろし、高校に入ってからずっと付き合っている愛機を出して]
ちゃんと撮れるか、わかんない、けど。
[立ち上がり、レンズを向けるのは若緑。
藤はずっと、撮れずにいたものだったけれど。
今はごく自然に、それを写す事を選べていた]
忘れない、ために。
ちゃんと、残しておくから。
[小さな呟きに答えるように。
若緑が小さく、揺れた。*]
[辺りをみわたすと。
まだ見ぬ人たちも藤の木に集まっていて。
それぞれの想いが、それぞれの相手に。
伝える 伝わる 優しい気持ちを。]
ねぇ、友幸さん。
[わたしは、傍にいる彼に話しかけます。]
この藤の樹は、もしかして――…
大切な人ともう一度巡りあえるように。
わたしたちを招いたのかも、しれないですね。
[もし、その奇跡がほんとうなら。]
かえったら、まず藤の木に恩返しを、しなくちゃですね。
[まずは実家の八重藤に。
ありがとうのお礼と共に元気を上げなければと。
わたしは、隣にいる見習い樹木医さんに。
そっと*微笑むのでした*]
うん?
[呼ばれて>>180六花へと視線を向ける]
そうだなぁ…。
ここに来なけりゃ、こうして再会することも出来なかったかも知れないし、な。
[見れば誰かが必ず誰かの縁者だった。
これは単なる偶然なのだろうか?
六花の言うように偶然ではなく、藤の樹が招いた必然なのだとしたら]
あぁ。
恩返し、しないとな。
[自分が出来ることでそれを成せるのならば、厭う理由など無い。
微笑み見上げる大切な人に、友幸もまた穏やかな笑みを返した**]
[藤の写真を撮った後、ひとつ息を吐いてぐるり、と周囲を見回す。
見知っている人、知り合ったばかりの人、久しぶりに逢えた人。
そこに集ったのが偶然か、それとも何かの意図なのかはわからない、けれど]
……えーと。
良かったら、記念撮影、しません?
[呼びかけに、返ったのはどんな返事だったやら。
何れにしろ、フィルムには。
不思議な藤林の光景が残される事に、変わりはないのだれど。**]
[再会、出逢い、交わされる約束]
[微笑んで、藤の木を見上げると]
[柔らかな風に揺れる満開の八重藤の姿が、見えた気が、した…]
『ツキちゃーん!お待たせ!本番いくよー!』
[耳に届いた声に はっと 我に返る]
あ、え…?
[きょろり 辺りを見回しても 藤色はもう視界にはなくて]
…まさか、熱射病の幻覚?
『ツキちゃん、急いでー!巻いてるから!』
あ、はーい!
…準備、いいんだね。
[渡された連絡先のメモをまじまじ見ながら、呟く。
真昼の職業は未だ知らなかった。]
にしてもここ、何処なんだろうね。
覚めても、覚えているのかな。
[なんとはなし近く、八重桜に視線を送る。
枯れかけた木に新しく芽吹いた小さな緑が見えた。
―――サングラス越し、モノクロだったが。]
『おい、ちょっと待て、それそのままにしといて!なんかいい感じだから!』
[監督の声に応じるように ふわり白無垢の上 藤色が揺れる]
[きっと このシーンは カットされない]
(後で監督に、ギンさんちのお弁当の話しとかないと)
[私は 幸せな花嫁の笑顔を浮かべて *よちよちと歩き出した*]
(……このメモ、消えてなければいいけれど。)
[悪い可能性を頭の片隅に置くのは、経験則からの自己防衛。
無邪気で居られないくらいの時を重ねてきた。
けれど、それでも、起こった奇跡。
今、目の前の真昼は夢じゃないと思えるから。]
[不可思議な事に振り回されて、大変な一日だったけれど…]
わ…。進矢くん、すごいカメラ。
すごい記念に、なっちゃう、ね。
[幻想的な薄紫を見回して、くすと笑った。
彼の呼びかけに皆集まっただろうか。
もし撮影されることになったなら、しっかりと彼の隣で笑顔を浮かべたことだろう**]
―― いつもの公園 ――
[柔らかい風が吹き。
わたしは、ねむりから覚めて。]
あ…やっぱりゆめじゃ、なかったんだ。
[ベンチから立ち上がり。
ゆっくり歩きだす。
そう、彼のいる*植物園へ*]
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