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そういえば、先ほどのアレは何だったのだ?
まあ、こんなご時世――叫ぶモノもあらんや、か。
[叫び声について考えを巡らせていた。
生く宛も、行く宛も定めぬままに流れている。
自然と叫び声の方へと足を向けたが]
――はてさて、他には何が在ることやら。
[口元が、歪んだ]
え、なに?
[強そうに見えないおじさんが、身を低くしたかと思うと、ナイフを投げてきた。
この人、お腹空いてなさそうなのに…]
いたっ!
[ナイフは、身体を反らせて避けようとしたが、外套がじゃまして、尻餅をついて倒れてしまう。
ナイフは、乾いた音を立てて壁にぶつかった。]
何するんだよう、人殺し?
[崩落したビルから少し離れた場所。
彫像の残骸のようなものを、軽く足先で踏み付ける。
如何なる芸術家の作品か、それに興味を示す者は既にない]
……ん、
[しばらくはそこから崩落した建物の方向を見ていたが、ふと視線を感じて振り返る]
『おお……天使様……』
[それはむせび泣くかのような、恍惚とした声だった]
『天使様……我らをお救いください……』
[しかしそいつ――男だ――は跪き、祈るようなことはしなかった。
もう少しで手の届く位置にいる翼人を、引き摺り下ろさんと手を伸ばしていた。
男の眼に欲望の色を見て、ひいっと悲鳴を漏らし飛び上がる]
穢らわしい、なんと穢らわしいんでしょう!
そのような穢れた手で――
[背から左手で引き抜いたのは短弓。
同時に右の手指に三本の矢を挟み、一本目を番えた]
触れることは許しません!
[放たれた矢は、男の伸ばしていた右腕を、付け根からふっ飛ばした。
何処かで響いた絶叫に、男の声が続くか]
―砂塵の街―
[舞い上がる砂埃に、廃墟の壁土の色が混ざる。
ざ、と尖った靴先を踏み出す軽業師は、石塊の
落ちる音の合間にマティウスの呟きを拾って…]
…違うのか?
[常より乱暴な手つきで、銜の片側を引き下げる]
…そうかもな?
"檻"を黒く沈めたのは…俺だもんな?
[僅かに犬歯が覗く。見えずともざらついた笑み]
お前は――
俺の「炉」を 起こしただけ
[肩ごと身をひくつかせる態のマティウスへと
顔を近づけて屈み――囁きながら覗き込む。]
…あのあと、何人死んだ?
なあ、
( ― マ・ティ・ウ・ス ― )
[痩せた頬へやさしく打ちつける文字のかたち]
[背に手を回し、やや大振りのサバイバルナイフを抜く。
「殺した人が見つかったら、おじさんはどうするの?」
そんな気の抜けた問いに答える代わりに、少年へ向けて駆け出し、]
そうだ。
私は人殺しさ。
[見上げる少年の瞳へ向けて突き出す]
[何かが風を切る音と、男の悲鳴。
先ほどの叫び声よりは近く、そしてはっきりとしている。
自然、興味はそちらへと向いた。
ゆったりとした足取りで、翼人の女と腕をなくした男の前に現れ]
……。
神罰の代行者、とでも言ったところか。
おい、こいつは何の罪を犯したのだね?
[男を助けるでもなく、皮肉げに声をかけた]
『檻』……
[地面に置いた右手を、
砂を握るようにゆるく握り締める。
自分に軽業師の影が落ちているのを感じる。
クレオソートの臭いが濃くなる。]
[聞き慣れた声を耳にすれば、歩みを止める。
この稼業は情報が命であり、
カウコからも数度か情報を買ったものだ。]
イイ仕事入たからネ。
報酬に向けて、頑張るマスデスヨ。
…それはそうと、公の場で殺し屋言う、良くないネ。
[口元に指を伸ばして、彼を注意した]
そういえば、一件知りたいことあるヨ。
ドロテアという娘のこと、何でもイイから知てるカ?
[ぶっきら棒に尋ねる。
私怨とはいえ、たかが小娘独りに大枚を叩く
ウルスラへの警戒は、未だ解けずにいた。
何かネタがあるなら、事前に掴んでおければと]
僕、知らないって言ったのに…。
おじさん、悪い人。
[サバイバルナイフをこちらに向けられ…]
僕、お腹空いてないけど、おじさん悪い人なら殺してもいいよね。
[そう呟き、普段の虚ろな声とは違う咆哮をあげると、身体がミシミシという音とともに変化する。
手が伸び、胸筋が発達し、顔が変化する。口は裂け牙が覗き、目は赤く、体毛がなくなった代わりに皮膚が黒ずんでいる。]
死ねよ、人殺し!
[1mはゆうに超えるだろう右腕を尻餅ついたまま、男に振りかざす。]
[犬歯の白さが幻視出来るようだった。
弾力のない肌にえがかれる「名前」
文字が綴られる度に、気付かぬ程微かに頭部が揺れる。]
レ……、レーメ、フ、ト。
[軽業師の耳元に囁き返すように、音が漏れ出る。]
[万が一にも返り血の届かぬ距離まで離れると、即死はせずとも出血で長くはない男を眺め]
ざーんねん。
天使様は下卑た野郎に救いの手など差し伸べないのでした。
あ、でも、こんな所で生きなくて良くなったんだしある意味救われたかな?
[キャハハと笑う声を聞く意識は、男にまだあっただろうか。
と、そこにゆっくり近づく足音>>134があり、死に掛けの男はそのままに振り向いた]
神罰ぅ? あたしらって神様の代理なのぉ?
[大袈裟に語尾を上げ、口を横に広げて歯を見せ嗤う]
こいつはねぇ……汚いから。
汚い手で触られそうになったら、その手を払うのは当然でしょ?
触りたくもないから撃ったけど。
天使といえば神の遣いだ。少なくとも私はそう習った。
……君は天使ではないのか?翼人ではあるようだが。
[嗤う娘に、小さく眉を潜めつつも淡々と返した]
確かに汚いな。淑女に触れるならば、もう少し身なりを考えるべきだった。
だが、君も物好きだな?翼があるのに、わざわざこんな地上に降りてくる意味があるのか?
今の地上は汚いぞ。こんな身なりの男ばかりがうろついている。
[懐から一丁の拳銃を取り出し、男に銃口を向ける。
感慨もなく、彼の頭に向かって引き金を引いた。高い銃声。
男が避けられたかどうかまでは、気にしていない]
――ゴミ溜めと相違あるまいよ。ここは。
[その後を追うように黒い腕が唸る。
異形の腕が叩きつけられた衝撃で、残っていた床材が粉砕されて舞い上がる。
遅れて。轟音と衝撃に建物全体がびりびりと震える。]
[男はいつ確保したものか、左腕に酒瓶を抱え]
[今、これ以上の武器を携行して居ない事を思い出す。]
ち。
[腕だけは低くナイフを構えたまま]
復讐などというものは君には分からないのだろう。
―砂塵の街―
…ああ、
[喩えた『檻』にか呼ばれた名にか、
旧友の頬へ触れたままに浅く応える。
彼へ俯く軽業師は、
尖らせた舌先を僅か覗かせて…どろり。
黒く灼けた、コールタールのひと雫を
マティウスの頬へ向けて垂らす―――*]
[>>136情報屋として殆ど機能して見せてはいないものの、極稀にこちらを頼る人間がいる。
幾つかの取り引きをした事のある変人の一人に、僅かに肩を竦めた。]
ソりゃ、失礼。
まア、こんなゴミ溜めノ中じゃ、気にしてモ変わりゃネェと思うガ。
ドロテア……ドロテア、ね。
どっかデ聞いた名ダナ――
[似て非なる言葉の訛りで、記憶を探り、到る答えに一つ瞬いた。]
ああ、思い出した。
話題の『イケニエ』ダロウ?確か――…
[この街のどこでだったか、神にか何にか、捧ぐ供物になろうとする人間がいること、それはそれなりには有名な話。
知りうる限りの知識を口に、けれど胸糞悪い話のため、話は早く切りたいと、情報料など請求することなくひらりと手を振り。]
俺はンなモンに縋るような弱い人間にゃ興味ねェガ……そいつがバカンスの種カイ?
殺スなんてタダの手間ダト思うゼ?
[おじさんが間合いを広げて、剣の構えを緩めた。
戦意は消えたかな?この格好はお腹が空くから、あまり好きじゃない。床を壊した腕を胸元に置き、いつもの身体に戻す。]
復讐…、にいさまを誰かが殺したら、そういう気持ちになるかも。
でも、僕はおじさんの大事な人を殺していない、と思うよ。
だって、その人のそばには、きっとおじさんもいたと思うしね。大事な人を一人にしたりしないよね。
[ゆっくり立ち上がって、外套についた埃を手で払い落とす。]
残念ながら神とやらに会ったことはないわね。
ま、地上人からすれば同じじゃない?
神の遣いだろうと決して手の届かぬ場所の住人だろうと。
[淡々と答える男に目を細め]
物好き――ね。ま、好きで降りてる訳じゃないけど。
[銃声に、微かに弓を握る左手を緊張させつつ、溜息混じりに答える]
ゴミ溜めもたまには掃除しなくちゃ、どんどんゴミが溜まる一方でしょ?
嫌々ながらでも手を突っ込まないと。
[たった今片付けたゴミは、既にただの物体と化している。
血肉は貴重な資源となるかもしれないが、廃棄物の処理など知ったことではない]
いいや、彼女は一人だったんだよ。
だから私は下手人の顔も知らない。
[刃は向けたまま、睥睨するように細めた目で]
ここで君を私が殺したら、君の兄は怒るだろうか。
ゴミ掃除か。
なるほど、崇高な使命だな。
こうなってしまった以上、神の手でも借りなければ、地上は片付くまい……。
[娘が持つ弓に視線を向けながら、銃口に軽く一息を吹きかけた。
胸元のホルダーに戻して]
だが。
娘さん一人には、少々荷が重い仕事ではないかね?
[軽く揶揄する風]
レディに物騒な肩書言う、良くないヨ?
せめて賞金稼ぎと言て欲しいネ。
[女が気にするのはあくまで其処。
彼女が殺しを稼業にしていることは、
隠すまでもなく吐き溜めの街では知られている]
ん、情報ありがとネ。
信仰心の犠牲になた可哀想な娘ネ。
[礼は言うものの、掴みたい情報は他にある]
ドロテア、誰かが守てるとか、ないカ?
宗教団体、家族、その他……
何でも、何か情報あるなら買うヨ?
[ドロテアを殺しにいくとでも言いたげな程に
彼女に関する情報を求めた。
懸念材料を無くすため。不要な警戒を解くため。
不安感が消えねば、仕事に集中できない]
それはどうも?
[崇高、の言葉に唇の端を持ち上げて返し]
フン、荷が重いですって?
天を翔ける翼と浄化の弓持つこのあたしに、地上人の抹殺がどれだけ容易いか――
[足先で彫刻を蹴り、身を宙へ。
手にした弓矢を番えれば、キリリと弦の鳴る音と共に、金色の光が迸る]
――確かめてみる?
[鏃を銃を仕舞った男の額へ向け、躊躇なく右手を離した]
一人だったんだ、おじさんが悪いよ。
大事な人は一緒にいないと…
[続いた質問には、しばし沈黙する。
にいさまは僕を宝物と言い、そのくせ一人にする。大切な人はずっとそばにいるはずなのに…]
分からない…、難しい事は分からないよ。もっとも、にいさまは僕が殺される事を想像していないと思うけど。
それより、僕、機嫌が悪い。僕に刃物を向けるのやめてくれない?
[むくれた表情で、相手に言う。]
……ふむ。
有翼人の力は、人間のそれを上回っていると考えたほうがよさそうだな。
[金色の光を見据えながら口の中で呟く。
光が放たれると同時、男の死体を突き飛ばして地に伏せた。帽子を手で抑える]
死んでしまっては、確かめられたかどうかがわからなくなってしまうと思うのだが……まったく。
[腰に提げていた閃光弾を、虚空へと投げる。
瞼を閉じていても、目が灼けるかと思われるほどの光――]
[一度は整然と組み上げられた情報は砂上の楼閣のように、容が直ぐに崩れている。それでも尚、元の容の輪郭を僅かなりと留めてはいる。]
難しいことは分からない、か。
幸せな生き方だ。
[非難されても、刃は向けたまま]
[その目前に、衝撃を受けた天井が落ちる。]
一人で居る事が危険でも何でもない、そんな時もあった事も、知らないのだろうね。
さっさと兄のところへ帰ることだ。
それで兄にでも慰めて貰うがいい。
[塵埃の中に*姿を消す。*]
[ぽつり]
[艶やかな光沢を持つ黒の液体が、
頬に印を付けるように落ちた。]
[黒い雨、――曇天の空から零れる雨と蒸気、芯熱の開放――]
[男は銃を持っていた。
一撃で仕留められなければ全力退避するつもりで、矢を放つと同時後退かつ上昇していたが]
――くっ
[突き飛ばされた死体。
やり損なったと思う同時、目を灼くほどの閃光が放たれる。
目を閉じ右腕で覆う動作も間に合わず。
上下感覚のみを頼りに、只管高く高く翼を打って舞い上がる]
ま、運が悪かたネ、彼女。
でも私がそれから救てやるから、オールOKヨ。
直ぐ楽にしてやるマス。
[カウコからの詫びには気にしてないといった風に
手を振り、ぶっきら棒にコインを彼の手元へと放った]
それだけ有名人なら、きと情報ダダ漏れネ。
追加で情報入たら、すぐ教えるとイイヨ。
[そう告げると、再びトボトボと歩きだした]
―路地―
[翼の音を聞きながら、目を瞑ったままその場からかけ出した。
どこか細まったところに飛び込んで、そしてようやく息を吐く]
……末恐ろしい。
いずれ決着をつけねばならぬというなら……。
[爆弾も銃弾も使えばなくなる。銃弾ならば行き倒れから巻き上げることもできるだろうが、爆弾はそうもいくまい。
溜息は知らず深くなった*]
[土埃に消えたおじさんを見て、機嫌はますます悪くなる。]
なんなのさ。あの人嫌いだ、人殺しだし。
慰めてもらうって、美味しいの?
あの人は味のないものばかり言うから、嫌いだ。次に会った時、お腹が空いていたら、生きたまま食べてやる!
[普段はやらない、残忍な捕食を思い浮かべ、それでも機嫌が戻らないまま外に出た。**]
―ビル街上空―
はあ、はあ……。
[久し振りの本気の飛翔に息が切れていた。
白く霞む視界に何度も目をしばたかせつつ、無理矢理にでも息を整える。
追撃はなく、視力が回復したなら既に黒い帽子の姿がないこともわかる]
まさか、あれで避けられるとは……。
しかも、こんな武器があるとはね。
[警戒の意識を強くする。
既にビルよりも高い位置に居るから、多くの者に姿を晒すことになっているかもしれない。
それでも視力が不完全なまま崩れかけのビルの間を飛ぶ訳にはいかなかった]
―砂塵の街―
[粘りつく黒の雫は、
マティウスの頬の上から容易に垂れ落ちず。
拭いもしない彼の様子に、男は憮然として]
お前が生きてる ッてことは うん
あれもまだ… か
[実験体たる彼の首へ二重に残る吊縄の痕に
五指の爪を立て――みちりと喰い込ませた。]
…切るんじゃなかった、
お前の縄を
………?
ぐっ…う……
[気管が圧迫され、摑まれた皮膚が白くなる。軽業師の指へ、脈拍がダイレクトに伝わるだろう。「容易く」首を掻っ切る事も出来る程に、抵抗はない。]
[軽業師の指下で、マティアスの動脈が蠢く。
爪の間へ血が染むほどに掴めば鼓動が混ざる。
己が指の骨が軋む。彼我の境が曖昧になる。]
いつから、彷徨ってた…?
[抵抗の無さは男の意に介するところでなく。
やがて――其処からみじかく濡れた音がして、
軽業師の五指が、旧友の首の皮膚を破り
第一関節までぐじゅりと深く潜り込む。]
かっ……
[押し潰した呼気が漏れる。ぐじゅと湿った音と痛みの次には、零れ落ちる自らの熱い液体。血が、軽業師の指を濡らし、男の胸元へ、つぅと流れ落ちてゆく。]
覚え…っ……てな、い……
…がはっ……
[思考の明滅、ー喰らい昏いクライくらい暗い―]
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