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……?
何か、あったのかな…
[学園祭当日。
中庭の人だかりに首を傾げ。]
アンさんが倒れて……?
[担架で運ばれていくアンを心配気に見つめる。]
…
[カサカサカサ―――
昨日と同じ、笹の葉の揺れる音。
昨日とは違う、人だかりのさわめく声。
ちょっとしたことでも不安になるのはいつものこと。
苦しくなるのも、いつものこと。
だから、強くなりたいと思う。
けれど、現実の自分は結局、今も。
この場を動くことすらも出来ない*]
― 手芸部 ―
…モデルさんにお願いしていたひとが今日倒れてしまって……はい、アンさん、です…
[白地に薄紅の雪輪と山桜を併せた模様の浴衣を手に事情を部長に伝える。
今日の学園祭の為に、連日遅くなるまで残ってやっと仕上げた浴衣。]
…はい。だから、光画部の方との撮影会は…皆さんで…
い、いいえ!私は全然、大丈夫、です。
だって、仕方ないことですし…こちらの都合で光画部の方をお待たせする訳にも…ですし…
…あの、私…、皆さんに何か飲み物と食べ物、買ってきます。皆さんはそのまま準備、続けてて、下さい。
[着替えやら化粧やら慌ただしい部室。
畳まれたままの自分の着物の上、合わせて用意した銀の雪結晶の髪飾りを手に取ると、部長に一礼して少女は部室を後にした。]
あ…いえ、その!
[自分の言い方が悪かったのか。
手にしていた髪飾りを握りしめながら、去ろうとするゼンジに精一杯伝える。]
駄目だって訳じゃないんです…
空いてる場所があればそこでって思って、思って…
私……ごめん、なさい*
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