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―シベリア鉄道・ヤロスラヴリ駅―
[いよいよ出発の時を迎え、俄かに歩廊(ホーム)は慌しい雰囲気に包まれる。
乗客達は続々と、手に手に荷物を抱え列車へと乗り込み、物売り達は最後の追い込み、とばかりに声を張り上げ、乗務員達はそれぞれ持ち場へと急ぐ。
騒ぎがあらかた収まりだした頃、歩廊の片隅、機関車の先頭部分では式典が執り行われ、素朴なバラライカの響きに代わって、帝国軍の勇壮なファンファーレが駅舎中に轟き渡る。
そんな最中、大臣と思しき軍服姿の男が、またはモスクワ市長が何事か声を張り上げ演説しているのを、車中から外国人旅行者達は興味深げに見詰め、ロシア国民は神妙な面持ちで聞き入っている。]
[やがて、駅長の手で機関車の舳先部分にウォッカの瓶が叩き付けられ、旅の無事が祈念されると、パンパンと盛大な花火が打ち上げられる。
それに続いて人々の歓声と共に、そこここで陸続きの隣国から持ち込まれた爆竹が、派手に大陸横断列車の門出を祝う。
そして定刻、ロシア標準時0時丁度に、「ツァリーツァ・エカテリーナ号」は滑るようにその歩を進めた。
列車はモスクワの街の、壮麗な高いドームの建物群を後にし、まだ雪残る平原を、あたかも現実に現れたおとぎの国のような村落を傍に。
「ロシアの母」なるヴォルガ河の鉄橋を渡って、一路、オペラとバレエの都、ペルミを目指す。]
【本日の占い対象→[小さな指揮者 ラウリ]】
占われるお客様が、呪狼、または妖魔の場合メモにてCOをお願いいたします。
(直接的・婉曲的を問いません。)**
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