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――私、見たんよ。
本棚の隙間から、こっちを覗いとる二つの目……
窓の外を横切る女の影……
司書さんの後ろで笑う男の子……
本当ねんて。
私、霊感なんてなかったげんけど……
この学校に入ってから、やったら見とるねんよ。そういうの。
[放課後。既に人影がまばらになった学校。二年一組の教室に、明るく軽やかな少女の声が響き渡る。少女は己の席に座り、机の上に置いた文庫本の表紙を軽く叩きながら、友人に語っていて]
ほんで、昨日ついに撮ったげんて。
何を、って……だら、心霊写真に決まっとるじ?
携帯で図書室の中撮ったら、色々映っとったんよ。
ぼんやりした顔とか、いわゆるオーブとか……
[ほら、と言って携帯を取り出し、操作して画像を見せる。驚き感心する友人の反応に、どや、というように笑ってみせ]
なー? はっきり映っとるやろ。
この学校には本当におるねんて、幽霊が。
幽霊がおるなら、七不思議もあっておかしくない。
そう思わんけ? せやから、今日の肝試し一緒に行かんけ?
[首を傾けつつ勧誘する。
今日の夜に校内で行う事を企画されている、肝試し。七不思議を検証しようという趣旨のもの。少女は企画者ではなかったが、オカルトやホラーの類は好きだったので――数々の心霊体験のせいもあり――話を聞いてすぐに参加を決めていた。
懐中電灯などの準備も、万端整えてきている。その上で今は、一人でも多い方が楽しいかと、当日参加者を探したりして*いた*]
―放課後・校門―
[校門の柱に寄り掛かり、下校する生徒や校庭で部活に精を出す生徒たちを眺めている]
今日って約束したけど……
みんなホントに来るのかなぁ?
こういうのって案外ビビッちゃって人集まらないんだよねぇ。
[苦笑しながら、ぱらぱらと怪談をメモしたノートを*めくった*]
[それから暫し、勧誘をしたり無駄話をしたりと過ごしていると、こつこつと響く足音が聞こえ、近付いてきた。程なくして、扉が開きっ放しの出入り口の片方に、足音の主はぬっと姿を現し]
「なんだ、お前らまだ残ってたのか」
あ……先生!
[教室の中を覗き込みながら声をかけてきたその長身の男に、はっとして振り向く。
がたん、と椅子が揺れて音を立てた。
先生。男は社会科の教師で、少女のクラスの担任だった。授業が面白く、また一見軽くも真摯で生徒思いだと、生徒からの人気は高く、ライデン先生というあだ名で呼ばれていた]
「葛城、――、――、お前ら帰宅部だろう? 程々に帰れよー」
[残っている者達の名前を呼び、笑いながら言ってライデンは去っていった。
はーい、という呼ばれた人数分の声が響き]
[話し、去っていくライデンの姿を、少女はじっと見つめていた。去った後も扉を見ていたが、友人から名を呼びかけられ、顔の前でひらひらと手を振られて]
……ん?
っと、ああ。なーん、ちょっこし考えてただけやが。
先生達には見つからんようにせんなんとな、とか……
これを機にオカルト部に入るなんてもアリかな、とか。
何度か考えてみた事があってんよ。
リウ先輩もいい人やし。
[少し慌てたように首を横に振ってから、そんな風に応え。部活動する生徒の声が響く窓外を*見やった*]
はぁ。みんな、来っないなぁ。
[少女は退屈そうにノートをめくっている]
葛城って言ったっけ、あの子。なんか素質ありそうだしー、肝試しに来てくれたらオカルト部に勧誘して、あわよくば次期部長に……とか考えちゃうなぁ。
[声をかけたメンバーを思い浮かべながら夕焼け空を*見上げた*]
あっ、そこのキミー。肝試し、しない?
[校門を通りがかる帰宅部らしき生徒に声をかけるも、無視され]
夏といったら肝試しなのに。つれないなぁ。
[校門の柱にもたれてぼんやり空を見て]
みんな……まだ来ないのかな……
[少女は退屈そうに*呟いた*]
ん・・・やっぱり帰ろうかな。
[放課後、家よりも集中出来るかと学校に残り課題をやっていたのだが全くそんな事は無かった。誰もいない教室というのは予想外に怖かったし、物静かな学校というのも落ち着かなかった。]
学校でも家でも大して変わらないならわざわざ学校にいる意味ないもんね・・・
[なんだかんだ理由をつけつつも怖いだけなのだが。少年は帰る準備を始めた]
[荷物をまとめて教室を出る。二階の階段に差し掛かりふと足を止める。]
そういえば、階段がどうこうっていう七不思議の噂があったっけ・・・あれは、三階だった気もするけど・・・なんかやだな・・・
[なんとなく居心地の悪さを感じて足早に階段を下る]
七不思議か・・・
[なんとなく下った階段を振り返る。すぐに踵を返し校門へと歩を*進めた*]
[勧誘に乗った者はいたかどうか。ともあれ、数人に集合場所などを告げて、少女は教室を後にした。そしてやがて、校門付近へと姿を現し]
こんねーっ、リウ先輩。
[其処に立っている、肝試しの企画者でありオカルト部の部長である先輩の姿を見て、大きく腕を振りながら、挨拶をして名を呼んだ]
誘ってくれて、あんやと存じみす。
今日は宜しくお願いしますね。
[近くまで来ると立ち止まって言い]
まだ他には来とらんみたいですね。
いっぱい集まったらいいなあ。
私も、何人かに声かけてみたねんけど……
学校の七不思議を検証していこう、って趣旨ねんけど。
暇やったら、一緒にしまいか?
なーん、遠慮しまさんなって。
折角の夏の夜、活用せんとおとまし……勿体ないじ?
あいそんない事言わんで、道連れしーや。
[朗らかに笑いながら誘いかける。断られても繰り返し、粘り強く勧誘する*だろう*]
[いつも通りに校門に差し掛かる。そのまま何事も無く校門から出るはずだったのだが・・・いきなり変わった喋り方をする少女に声を掛けられた(>>12)]
ふぇ!?ぼ、ぼくですか・・・?
[何かの間違いだと思ったら全然間違いではないらしい。なにやら、七不思議がどうこうと誘いを持ちかけてくる]
は、はぁ・・・いや、でも・・・
[奥にいる女子が主催で開いているらしい。パッと見た感じそれ以外の人間は見当たらない。怖いもの自体は嫌いではないし七不思議も興味が無かったか、と言えばそんな事は無い。ただ怖かったのだ。女子二人に自分というのは余りに心許無かった]
な、七不思議は面白そうですけど・・・けど・・・その・・・怖く・・・ないですか?
[笑顔で粘る少女に上目遣いで不安げにかなり的外れな質問をした。危険では無いかと言いたかった筈なのだが]
[的外れな質問をしてしまうほどタカハルは困惑していた。元から人見知りでクラスの人間と長く机を並べていながら会話をした事がある人もごくわずかという状況なのだ。知らない女生徒から声を掛けられて目も泳いでいる。]
あ、えっと・・・その・・・
[言葉もうまく出てこない。かと言って逃げ出す事も出来ずひたすら困惑*している*]
[校門でぼんやりとしていると、名を呼ばれ(>>11)]
あ、葛城さん! やーっと来てくれたー。
もー、誰も来ないんじゃないかって思ってたよ。
[彼女がタカハルに誘いをかけるのを聞いていて(>>14)]
そうそう、肝試し。怖いよっ、怖いからやるんじゃない! 怖いもの見たさってやつかなー! キミも一緒に来ない?
[明るい口調でタカハルを*誘った*]
[戸惑っていると奥にいた女生徒も声を掛けてきた(>>16)]
ふぇっ、あ、ですよね・・・そうですよね・・・怖いですよね・・・
[当たり前の事を聞いた自分を恥じながら]
えっと・・・で、でもぼく・・・なんの用意もしてないですよ?
[元から気の弱い自分の事。この状況で正面から断るなど到底ムリな話である。そこで乗り気と見せかけて断る作戦である。さすがに懐中電灯一つ持ってない状態ではダメだろう。という望みを託しているのだが]
えっと・・・教科書と筆記用具ぐらいしか・・・持ってないですし・・・
[全然問題ないよー。と言われたらどうしようと思いながら言葉をひねり出している]
[タカハルから用意をしてないと聞いて(>>17)、少女は満面の笑みで鞄を開けた]
大丈夫! 懐中電灯なら予備に2本持ってきてるし、1個貸してあげるよ! 一緒に行こう、ね?
[爽やかに笑って懐中電灯を1本差し出し]
まだ暗くなるまで時間あるから、それまでにもっと人集まるといいねぇ。
[楽しそうにマシロのほうを*向いた*]
心配せんでも、一度した約束は破る私じゃないですよー。肝試しは興味アリアリですし。
[リウにはぐっと親指を立てて]
何言うとるん、怖いに決まっとるやろ。
というか、怖さを求めるからこその肝試しやろ?
心配せんでも、なんかあったら私が守ってやるさかい。
[少年に対し、どん、と胸を叩いてみせ]
用意してない? じゃまないじゃまない。
[大丈夫だと答える声は、リウの申し出に重なったか。それを聞けばうんうんと頷き]
準備なら私も十二分にしとるし。
飛び入り参加大歓迎やよ。
悪いにー、待っちったー?
ちょっとばかしセンセの手伝いに狩り出されてねー。
[待ち合わせ場所と聞いた校門付近には、遠目にもすでに幾人かが集まっているらしい。
それに向かって、小さく手を振りながら。]
おお、あんやと!
こっちこそ宜しく頼むじ?
[根負けしたらしい少年に、嬉しそうに笑い]
結城、な。
私は二年でマシロ、葛城真代って言うんよ。
好きに呼んでくれて構わんじ。
[少年の名を聞くと、名乗り返し]
[講堂裏の金網は、破れて穴が空いている。
そこから校内へ潜り込んだらしき犬の傍に
腰を下ろしている生徒…三年のゴロウマル。
夏には伸びすぎた毛並みを撫でるでもなく、
犬に通じない人間の言葉をかけるでもなく、
咀嚼の頃合をみて千切ったパンを差し出す。]
[ふさり]
[ふさり]
[ときおり、太い尾でゆるゆると地を払う雑種犬は、
犬にはやや食べ難いはずのふかふかの菓子パンが、
軽く押しつぶしてから差し出されるのを知っている。]
そ、そうですね・・・そもそも肝試しか?って話になりそうですけど・・・
[目を合わせずに相槌を打つ。肩を叩かれて少し身を固くしつつ]
あ、えっと・・じゃ・・・お世話になります・・・?
[なにか違う気がした。]
[先からのタカハルの気後れしている様子には、気付かずか、気付けど楽観と強気で押し切ってか、ともあれ控えめになったりする事はないままに]
なーん、私も今来たとこやよ。
謝るなら先輩の方にしときまっし。
お疲れー、来とってくれてあんやとなー?
[新たな姿――同じクラスの友人であるナオには、気安げな――少女の場合、多くの者に対してそうだが――調子で言葉を返し]
あ、ほうや。来る時、兄貴に会わんかったが?
ほら、忘れ物取ってから来るって言っとったやろ。
働いとったナオより遅いなんて、だらなあ。
見つからんのか、迷っとるのか……
兄貴、いっつもぽやっとしとるさけなあ。
いかな事かて、間に合わん事はないやろうけど。
わりぃ!
遅くなって ごめーん ごめん
この間ナンパしたカノジョが
なかなか離してくれなくってさぁ
友だちと約束してるからっていってんのに…そういう娘ってちょーと引くよねぇ
[頭を掻きながら軽い調子で校門へ走ってきた]
[そう思い出したように訊ね、零す。兄貴とは、ナオを誘った際に、ナオの他に誘っていた相手の一人だった。兄貴とはいっても同じクラスの者であり、少女や誰かの兄というわけではなく――男ですらなかった。
兄貴と呼ばれているのは、アンという少女だった。さんやちゃんを付けて呼ぶとある種の呼称になってしまうという点から、そのあだ名が付けられたのだった。
付けたのは、中学生の時の本人だという話だった]
なーんやマシロもいまきた所?
それならこんなに頑張って走るんじゃなかった―!!!
[ゼイゼイと膝に手を当て息を整えながら悲鳴をあげた]
・・・
[人が集まってきたな。やっぱり知らない人と一緒にいるのは緊張する。怖い。
それでもよろしく。と言ってしまった手前もう引き返せない。約束を破る度胸なんてあるはずもなく、ただ目立たない位置で懐中電灯をいじっていた]
と。ケンも来たか。
相変わらずせわしないヒトや。
まーた悪さしとったんけ?
[じー、と冷たい視線を作り向けてみせる。先輩ながら砕けた調子で話すのは、相手の性質故だったか]
そんなに急いでくれたなんて、きのどくなあー。
[わざとらしい棒読みで言い]
こうして可愛い女の子やら後輩やらが待っとったんやから、はよ来て良かったと思っとかんけ。
まあ、来てくれてあんやとな。
[タカハルに訊ねられると、其方を見て]
ん? おいね、三年で、弓削健一って言うんよ。
あいそらしいけど、せわしなくて、あだけてて……
ああ、あだけるってのは、ふざけるって意味ねんけど。
ナンパなんと逃げ足が速いので有名なヒトや。
くれぐれも見習わんようにな。
[本人がいるのにも構わず、そんな風にケンを紹介し]
まあ、悪いヒトでは……
た ぶ ん 、 ないさかい。
その辺は安心しときまっし。
[冗談らしく続けては笑い]
弓削先輩ですね。ナンパ・・・めがねなのに・・・ですか・・・
[真顔でつぶやいた]
だ、大丈夫です・・・見習えません・・・
[これまた真顔である]
多分・・・いえ、なんでもないです・・・
[笑いながら言うマシロを見て少し安心したのか]
えっと・・・一年の結城といいます。よろしくお願いします・・・
[ケンイチに向かって頭を下げた]
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