情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
[徐々に風が弱まり、白いカーテンの向こうからフユキの姿が現れたのを見て安堵の息をつく]
すみません、体勢を崩してしまいました。
お怪我はございませんか?
[風が弱くなると、雪の向こうに人の姿が見える。それが先ほどまで同行していたノギであることを確認する]
あ、いえ。大丈夫です。
駐在さんこそ、平気でしたか?
[ゆっくりと立ち上がり、雪を払う]
[フユキの無事を見て取ると]
ええ、何ともございません。
さて、それではまた強く降られないうちに中に入りましょう――おや、ちょうど裏口に着いていたようです。
[戸を開けるとフユキを中へ促しながら靴紐を解き始めた]
怪我がなくてよかったです。
[裏口から管理棟の中に入ると、風の音が少し小さくなった]
さっきの突風……狼の遠吠えみたいにも聞こえましたね。
[管理棟で読んだ本の記述を思い返す]
[ノギの言葉を聞いて]
あ、皆さんここに集まってるんですか
じゃ、管理人さんも戻ってきてたのかな?
それならいいんですけど。
[お腹すいたな、などと気楽なことを考えている]
[促されると戸を閉めるのももどかしく早歩きに廊下を進み、部屋を確かめていく、が想像していたような凄惨な光景に出くわすことなく居間に辿り着いた]
……。とりあえず今いる皆は無事なようです。
管理人の姿は相変わらず見あたりませんが…
明日にしましょう、流石につかれ
[壁に寄りかかるように座り込むと目を瞬かせた]
[目を明けて窓の外を見やる。天気はまだ変わらないのだろうか。ふと入り口のコルクボードにメモが貼られているのに気づく]
山道……断絶?
[続く言葉を見れば、すぐにライフラインがなくなるわけではないと知り、少し安心する]
[メモの続きを読むと、少し肩を落とす]
外に行く時は、なるべく二人で行動か。
誰かと一緒だと、危険な所には行けないか。
[ぼんやりとした頭で聞いていた昨夜のノギの言葉を思い出し、ネタ帳に書き留めていく]
[目が醒めるとホズミさんが丁度わたしの額に手を当てているところだった。あ、そう言えばわたし、昨日熱を出していたんだっけ。]
「だいぶ落ち着いたみたいね」
[そう言われると確かに身体が楽になったような気がする。布団の中でもぞもぞと寝返りを打つ。関節が軋むような痛みはもう治まっていた。
ホズミさんからわたしは薬を受け取り飲み干す。苦い味が口の中に広がって、わたしは一瞬だけ顔を顰める。
そんな様子を見て、ホズミさんは笑っただろうか?]
[タオルを交換して居間に戻る姿に小さくお礼を告げて。わたしは再び布団の中に潜った。
吹雪の音が聞こえる。誰かのすすり泣く声のように聞こえて、わたしは恐怖に*怯えた*]
はい、新しい学校なので…。
初日から休みたくなかったんですけど。
[エビコの質問に短く答えていく。引越しでこの近くの村に来たことや、幼いころ、この村に両親の気まぐれで来た事があること。]
その写真を見て、もう一度来てみたいなと思って。
[出来上がった雑炊を起きていた人たちと分け合って食べた。満腹から来る眠気に勝てず、就寝の挨拶をすると、ナオ達の寝る部屋に入ると隅の方に小さく丸まった]
[ごうと突如なった風の音に目が覚める。ここは、と虚ろに考えて、山村に閉ざされているのだと思い出す]
まだ、降ってるの?
[目を擦って、起き上がると窓の外を見る。強い風に舞い上げられる白いもの。妙な違和感を感じて、窓辺によって唖然とした]
雪…じゃなくて。
[バタンと窓を開く。吹き荒ぶ風とともに舞い込んできたのは、冬の冷気と]
はなびら…?
[体に張り付いたそれを手にとって、目の前の風景に慌てた様子で窓を閉じる。誰か気がついているのだろうか。]
エビコさん…起きて!
桜が…!
[同じ部屋に眠るエビコに気がつくと、揺り起こす。彼女が目覚めなければ、居間に駆け込む*だろう*]
[わたしは頭から布団を被って再びうつらうつだとしていたようで。ひやりと部屋に入り込む外気で再び目が醒めた。]
…ぅん?ロッカ…さん?
[布団から這い出た視線だけで窓際を見る。辺りは結露と吹雪で真っ白だった。代わり映えの無い景色。そう思ったのは一瞬。]
「はなびら…?」
[ロッカさんの声が聞こえてわたしは首を捻る。そんな何処にこの吹雪の中はなびらが…。
と、思った次の瞬間。わたしの予想はロッカさんの言葉によってあっさりと裏切られる。]
「エビコさん…起きて!
桜が…」
[聞こえて来た声は、とても嘘を吐く様には思えなくて。わたしはその声に慌てて飛び起きる。布団の上にかけておいたカーディガンを羽織り窓の近くへ駆け寄る。]
え…そんな…、そんなことって…ある…の?
[濡れた窓越しに見える風景。それは季節を考えれば全く有り得ないもので。
わたしは暫くその光景から目が離せなくて。ただその場に*立ち尽くすだけだった*]
[夢と現の境目で、羽ばたく鳥を見た]
くしゅん。
[うっすら目を開くと、扉からの隙間風に煽られたスケッチブックが、耳障りな音を立てていた。
再び眠りに落ちようかというその時、視界に入ったのは舞い込む花びらだった]
[ひとひら手中に収める。
風は、海にも似た音で吹いている]
桜の木の下には――。
[ぼんやり呟いて、ぎゅ、と手を握り締めた。
目を閉じると、すぐさま意識は*遠のく*]
――回想 台所――
[握り締めた呪符が、淡い光を放つ]
え?
[驚くヨシアキの目の前に、呪符から印が現れる。八卦…幼い頃におばばさまから教え込まれたもの。
ヨシアキは事もなげに読み上げる]
陰・陽・陽……『巽』か。
巽は風を司る。風か…
[頭の中に、昼間読んだ村の伝承がよみがえる]
風…カマイタチ…人狼?!
[絵描きの青年の事を思い描いた時に、浮かんだ狼の証。
おばばさまの呪符が間違うとは思ってない。けれど、青年の笑顔を思い出せば、どことなく信じられない話でもあり。
居間に戻って寝ようとしたけれど、考えると眠れもせず。
隅でひざを抱えるようにして夜を明かしたのだった…
――回想終わり――]
[気がつけば、夜は明けていたようだ。うつらうつらしていると、どこかでロッカの声がする]
「桜が…!」
さくらかぁ…桜?
[寝ぼけていた頭に、ありえない季節の花の名前が飛び込んでくる。まさかと思って、窓の外を見ると、風に舞う桜の花びら]
ほんとに…桜だ…
[ありえない景色に立ち尽くしている]
そして翌朝、井戸の脇で管理人の安藤の遺体が横たわっているのが発見された、まる、っと。
[鉛筆を置きメモ帳を閉じると、窓の外に目をやる]
[目覚めてからずっとそこにいたのだろうか。
外。管理棟からそう離れていない場所。桜の乱れ咲くのがよく見えるところに薬屋が立っていた。
思案げにただ立ち竦んでいる。何かを思い出そうとして、思い出せない人間のように]
――美事だ。少なくとも。
[鈴木緑花の驚きの声が遠くからしても、それに続いて人々がざわめき始めても、夢中で何事か考え続ける]
[夢の中、自分を呼ぶ少女の声が聞こえた気がした。ゆっくりと覚醒していく。夢の内容は忘れてしまった。酷く美しかったような、それとも怖かったような、そんな夢]
あれ?私……あぁ、そうか。
[昨夜はナオ達に雑炊を持っていって、そのままそこで寝てしまっていたのだった]
どうしたのロッカちゃ……。
[問いかけつつ少女の視線の先を追って息をのむ。舞い散っている白いものは、雪ではなく……]
桜!?
[詩を暗誦するように唇を開く]
“その年の桜は、それは見事に咲いたのです”
否、否……。そんなはずも。
[言い聞かせるように独りごちながら、ゆるゆると桜へ向かって歩く。桜の根元。そうも呟いた]
[どれ位見とれていたんだろう。さくらに。
急に寒さを覚えて、わたしは着込んだカーディガンとパジャマ姿で居間へ向かう。]
[怖かった。ただ純粋に怖かった。
思い出される村の伝承。風が吹くと同時に人の命を奪う。人狼の話。全てはイコールで繋がらないと思ったけど…でもわたしは――]
やだ…怖いよ…っ!何で?何でこんな吹雪の中に…さくらが?
[大声を出してしまいナオを起こしてしまう]
あ、ごめんなさ…。
[反射的に謝るが、そんな言葉は届かないまま、窓に駆け寄った彼女はただ立ち尽くす。手元ではエビコがわずかに身じろいで、ゆっくりと起き上がり...の視線を追って、窓の向こうの風景を目撃した]
なんで桜が?
[彼女達が答えを持っているとは思っていなかった。しかし、その異常な、美しい風景にそこはかとない恐怖を感じた。おとといの晩読んだ本のせいかもしれない。あるいは昨日耳にした伝承か。]
[冷え切った風の中、男は歩みを単調に繰り返す。花びらを降り注ぐ桜の群れ。その中に踏み入る。
男は何も言わず、さくさくと、雪を踏みしめる音だけがする]
……。
[やがて薬屋は立ち止まり、何かを見つけ、屈みこむ。
半ば雪に埋もれた少女の姿。ああ。と呟く。
名前はなんだったろう。確か]
――アン。
[気付くとナオが部屋を飛び出して行った。それなのに。病み上がりの少女に声をかけるのを忘れて、窓の外の光景をただ、見ている]
あら?あんなトコに人がいる。
[目を凝らすと薬屋を名乗った男性のようだった。悄然とした姿が気になったのか、それとも単に、目の前の光景が間違いなく現実だと確かめたかっただけなのか]
ちょっと、見てくるわね。
[そう言うと、外へ出る準備をしに居間へ*戻っていった*]
[...の疑問を掻き消すように、ナオが踵を返して部屋を出て行く。部屋に残されて、行き場を失っていた手で、エビコの服をぎゅっと握った。]
なんで。
[同じ疑問を繰り返して、手を握り締めることで恐怖に堪えようとした]
[ふっと導かれたように来たのと別の方角を見た。
こうしてみれば井戸とそう離れていない。
彼女はいつからここにいただろう]
……昨日水を汲んでいたとき、君は既にここにいただろうか。
[嘆息した後、無表情に薬屋が呟く]
[コートと帽子を身につけると、エビコの後を大人しくついて行く。居間にいつもの面々がいるのを確認すると、詰めていた息を吐き出して会釈をする。フユキはちょうど出て行くところのようだった]
おはようございます。
冬樹さん、どこへ?そのままでは寒……
[答えは得られぬまま、ぱたりと扉は閉ざされた]
[男は決心したかのように、ふー、と長く息を吐く]
まあ。ここに放置しておいて何くわぬ顔で「今日の晩御飯なんだい」と言うわけにもいくまい……。
おいで。帰ろう。
[そっと手を伸ばし、アンの遺体についた雪を指で払う。どこか困ったような顔で抱きあげ、立ちあがると、管理棟へと歩き出した。誰かが外に出てきているのが男にも見えた。冬樹だろうか]
[夢を見ていた。懐かしい夢――3つ年上の彼女の後ろを幼い...はいつもついてまわっていた。温かい、静かな笑顔――ああ、随分久しぶりに思い出した気がする]
[やがて夢は遠のき、徐々に覚醒する意識に皆の慌しい様子が伝わってくる]
…ここで寝てしまっていたのか。
[起き上がろうとして身に覚えのない毛布に気がつき、ああ、とも、うぅ、ともつかない呻き声をあげる]
こいつのせいかな。調子は狂うけれど…
[小さく微笑んだ]
悪くないな。
[桜の舞い散る中、男の姿が見える]
あれは確か、薬屋さん……
何か抱えているみたいだね
こんにちはー
[近づいて声をかけつつ、彼の腕の中に抱かれたものに目を向ける]
[窓の明るさに、安堵しながら外を覗き込む]
心配していたほど長く吹雪かなかったようですね。
明日には……っ。
[息を飲み、じっと丘の上に認めたものを睨みつける]
来たか……。
[しばらく扉を見つめていたが、乃木の声に我に返る。]
おはようございます。
無事だったみたいですね、よかった。
[随分と暢気な言葉だと思いながらも、他に言葉が浮かばず。]
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ/メモ履歴] / 絞り込み / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了