ええと。
パパが見に来ていいよ、って言ってたけど。
[こっそりと稽古室に入ってきて、きょろきょろ見回す]
……遊んでるのかな、お芝居中なのかな。
[部屋の片隅で、稽古(?)の様子を眺めている]
オーディションって何やるのかな。
[父親に貰ったらしい台本をぱらぱらと捲っている]
えっと。
「――それは[10年前]の事。
[天袋]では、[劇団員 ワカバ]が[カメハメハが出せるようになった。]」……?
えええ。
すごいな、出せるようになっちゃったんだ……。
「そして、[100年後]、彼女は[犬 ゴロウマル]と出会い、[人の顔ががスカシカシパンに見えるようになった。]」
ふむふむ。
何年生きてるの! スパン長いよ!
スカシカシパンこわいよ!!
[突っ込みを入れたところでルリに気付き顔を上げ]
うん、オーディションやるって聞いたから。
……おやつの時間なの?
[きびだんごを受け取り、首を傾げた]
[こちらに意識を向けるヒナやネギヤに]
あ、……えっと、こんにちは。
ごめんなさい。
邪魔しちゃうかなって、挨拶しなくって。
えっと、続けてくださいね、
この「[寒がり レン]さんが[赤いマフラーを手ぬぐいにした。]」ところなんて、凄く楽しみだし!
オーナーさんもこんにちは。