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[ふいにぴたりと固まったように止まり]
……あれ、……痛……
[あまり見せない険しい表情をして、笛を持っていない方の手で頭を押さえた。よろりとお社にもたれ]
頭が……う、……
……大……丈夫、……
……うん、……大丈夫。
もう、治まった……みたい。
[ギンスイに支えられながら。最初は呻くようだったが、声色も表情も、徐々に普段通りの穏やかなものに戻り]
ごめんね、なんだか、頭がすごく痛くなって……
変な声が……
……ううん。少し、風邪気味なのかな。
[途中、言いかけて、はっとしたように言い直し]
ん……もう、大丈夫。
本当、すぐに治ったから。
[その場にいる三人に頷き]
そうだね、イベントの時に寝込んだら嫌だし……
休んでおく事にするよ。
此処は……
[どうする、とギンスイに聞かれれば、お社を一瞥し、少しだけ困ったような表情をして]
……うん。家に帰ろうかな。笛の掃除もしたいからね。
一人でも、大丈夫だよ?
[そう答え、首を傾けてみせた]
……ねえ。
神様とか、そんなものの声が……
聞こえる事なんて、ありえると思う?
[それから、ぽつりと。
三人の誰にともなく、尋ねるように零す]
[歩き出しながら。質問への返事を聞けば]
ああ、ごめん、変な事聞いて。
[首を横に振り、話を終わらせかけてから]
……あのね。
その、……こんな事言うと、変に思われちゃうかな、と思って……
さっき、言わなかったんだけど……
……ううん、今も、確信はないんだけど……
[ぼそぼそと、煮え切らないように切り出し]
……頭が痛くなった時……
変な声が、聞こえたんだ。
男の人みたいな、女の人みたいな……
なんだかよくわからない、声で。
「消えた」とか……
「気を付けろ」とか……
あと、ンガムラさんの顔が頭に浮かんで……
「信じろ」って……
[そう語る口調に冗談らしさは欠片もなかったが]
[ギンスイに、頷いて]
……うん。もし、気のせいじゃなかったら……
本当に、嫌な事が起こってる。
そんな予感がする。
……だから、気のせいだといいんだけど。
[一度、お社の方を振り向いてから]
とにかく、お姉さんを探さないとね。
[気持ちを切り替えるように、明るめの調子で言った。それから、裏山を*降りていく*]
[裏山を降りた後、ホズミを探そうかとも思ったが、一旦家に帰る事にした。帰り道。笛を吹く気にもなれず、とぼとぼと]
……お姉さん、見つかったかな。
何もないといいけど……
[呟きつつ、歩いていく]
[そのうちに家に到着した。具合でも悪いのか、と母親に聞かれ、風邪気味らしいと答える。心配がる様子に、首を横に振り]
……はあ。
[自分の部屋に戻ると、溜息を吐きながら、机に向かった]
あんまり、考えても……仕方がないよね。
うん。
[気分を変えようとするように言うと、引き出しから掃除棒を取り出し、ガーゼを巻き付けて。リコーダーの内部を掃除し始め]
[掃除をしてから吹いたリコーダーは、よく響く綺麗な音がした。調子を試すために吹いた曲は、晴れ晴れの歌。
題名通りの明るい旋律。だが、気分は晴れない]
……ん。
ああ、お母さん。うん、大丈夫だよ。
[様子を見にきた母親には、笑い。夕食をとりに行ったのだった]
[夕食の後は、早めに眠りに就いたが――階下から聞こえてきた話し声に、目を覚ました。辺りはもう真っ暗になっている。
妙なざわめきが感じられて]
……?
[パジャマ姿で階段を降りていく、と、玄関先で母親と父親、それと誰かが話す内容が耳に入った]
……え?
ネギヤさんが……消え……?
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