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─前日/通り→宿─
[宿へ、と促す言葉。
このままここにいても事態は変わらない、という思いもあり、頷いてそちらへ足を向けた。
手品師の少年の言葉に、幾度か視線をそちらへ向けるものの、気が立っているのだろう、とその場では取り合わず。
宿について、彼が部屋に戻る時も、どうせ聞くまい、と放って置いた]
……このまま、なーんにもなく、夜が明ければいいんだけどねぇ。
[ふと呟いた言葉。
それが叶わぬと知るのは、それから幾分か時が流れてからのこと]
―― 昨日/宿 ――
[護身用だとワインの瓶を抱えるアイノ>>2:67に、一人のほうがいいと席を立つラウリ>>2:69]
やっかいだなあ……
それに人狼が本当に真夜中に姿を変えるかわからない――いや、だからラウリは部屋に戻ったのかな……?
[ぽつり、一滴の、――行動の切掛けになる呟きを。
そのまま、奥の自室に戻ることなく、宿の一階でうとうととしかけたりしながら夜を明かし――]
―― 深夜 ――
[皆が眠り込んで居るだろう時刻。
上から、足音を立てないように静かに下りてきたのは閉じこもっていたラウリ。
その手ににぎられた銀色が向かった先はだれだったのか――]
――自分が人狼じゃないって示す為に、ナイフで人を殺して突き出そう、って?
[くす、と小さく聞こえないように笑う。
それから、わざと大きな声を上げた。]
やっぱり、お前が人狼なのか!
[人が起きるように、騒ぎが大きくなるように。
ナイフを持って向かってきたラウリの、その凶器を取り上げるようにもみあい――]
ウルス、ラ……こいつが――っ
[ウルスラの声>>3に訴えるように声を上げる。
ラウリが僕は違うと訴えたとしても最初にナイフを持ち出したのはラウリだと主張しながらもみあい。
そして――銀の刃はその持ち主に牙を向いた。]
――っち
[もみ合った拍子に――ナイフは深々とラウリの胸に没んでいた。
その傍らには息を切らしたベルンハード。
そして――夜が明ける。]
[交差する、二人の主張。
押し止めるために手を出そうにも、どちらもとまりそうになく。
……閃いた銀刃が捕えたのは、自らの持ち主]
……何だって、こんな事になっちまうかね、もう……。
[物言わぬ姿となったラウリと、息を切らすベルンハードと。
差し込み始めた朝日の照らす生と死を見比べつつ、女はひとつ、息を吐いた]
生きていたい、からだろ……
[荒い呼吸を整えながらウルスラ>>5に答え。
物音で起きた宿の主人が静かに見てくるのに視線をそらす。
父親がそのまま、外へと出て行く音を聞きながら、僅かに息をついて。]
服、着替えてくる。
――そのうち町の人たちがラウリのこと連れて行くだろうし――
[その間に、とつげて、奥の自室へと戻っていった*]
[返り血を浴びた姿のベルンハードが、
背を向けて自分の部屋へ行こうとしているとき――
ペッカは、傍らの壁に半身を預けた儘の格好で、
まだ目覚めきらぬ頭を押さえて呆然としていた。]
…
[床に転がる死にたての骸は、手品師のラウリ。
――目にはしていても、咄嗟には動けなかった。
二人が争う光景も、ウルスラの上擦った制止の声も
目覚めたばかりのペッカには現実離れしていて。]
何で、俺ァ寝こけてた… っ
[――交代で、休む。
言葉にせずとも、アイノが示唆した>>2:67提案。
視線で促され、ペッカは最初に眠った筈だった。
然し目覚めてみれば、皆が時を同じくして
寝静まった頃を見計らい騒ぎは起こっていたわけで]
…アイノ、お前ェ。
端から起こす気無かったな。
[葡萄酒の瓶を抱え居るアイノへ一瞥をくれて、
低く咎める。ベルンハードの足音が遠ざかると、
ペッカは怒りの遣り場なく拳で木床を殴った。
…己が、ラウリへ先手を打つつもりだった。
言わずとも、
硬い床を殴りつけた音の激しさが物語る*]
[――夜明けと共に、静寂を破る複数の靴音。
ベルンハードの父親――宿の主人が呼んだらしき
村衆が、惨劇からそう長く経たぬ場へと入り来た。]
…ウルスラ姐。これ任せらァ。
[ペッカは、これ、と言いながら村衆への説明を
示す態で口元で軽く手を開閉させて腰を上げ。
やがて運び去られるだろうラウリのなきがらを
その場へと置き去りにして、奥へと足を向けた。]
… コイツだと いいァね。
―― 宿:奥の自室 ――
[深い吐息をこぼしながら血で濡れた服を脱ぎ。
汲み置きの水で血を流して新しい服へと着替える。]
くそう……
[小さな舌打ちをしながらいらいらと頭をかきむしり。
もう一度、吐息をこぼした。
表のほうでざわざわとした人のざわめきが聞こえるから、人がやってきたのだろうと見当をつけて。
また呼ばれる羽目になるかもしれないと、顔を蹙める。]
んあ? ペッカ?
[無遠慮なノックの仕方というかどう聞いても扉をけって居る音にしか聞こえないそれに幼馴染の名を呼ぶ。]
はいってくりゃいいだろ。
[扉を開けにいくことはせずにそう声を掛けて。
水差しに残っている水をコップへと注いだ。]
おうよ。
怪我無かったかお前ェ。
[幼馴染の声が聴こえたなら、中の様子を
覗うことも無く躊躇わずペッカは扉を開ける。
常よりは幾分か重い足取りで、室内へ歩を進め]
…悪ぃナ。
[咄嗟に彼へ加勢が出来なかった
自らの体たらくを、短く詫びた。]
んー、まあ怪我といえるほどでもないけど……
[かすり傷のような切り傷が幾つかあるが、血をぬぐってしまえば目立たない。
詫びをいう幼馴染に驚いたように瞬き。]
ペッカがあやまることじゃないよ。
あれは、どうしようもなかったし――
俺が動けたのも、珍しかったぐらいなんだから。
[だから気にしなくていいと首を振り、コップの水を飲んだ。]
って言っても、アタシが起きた時には、もうもみ合いになってたからね。
[ラウリが何を意図して、ナイフを手にしていたのか。
それを確かめる術は既にない。
女に告げられるのは、少年が一人場を離れ、夜中に戻ってきたこと。
そして、ベルンハードと争いになっていたこと。
文字通りの、見たままの出来事だけ]
……で、昨夜は他になんか騒動あったのかい?
こっちは、この騒動以外は、何も起きてやしないけど……。
[問いに返されたのは、今の所は何も起きた様子はない、という返事。
ただ、これから確かめるのだ、とも付け加えられたが]
[ともあれ、少年の亡骸は戸板に乗せられ、白布を掛けられて運び出されていく。
残るのは、色を黒へと違えた床の染み。
人が死んだ、という、あと]
……掃除くらいは、するか。
[小さな声で呟くと、戻ってきていた宿の主人に掃除用具の場所を問い。
水を張った桶とモップを用意して、緩慢な動きで床の染みを落とし始めた]
ンなら、いーけどよ。
そーさなァ、やるなァお前ェ。
[かすり傷――自身の目でも確かめて、
ペッカはばつが悪そうに口を尖らせる。
あやまることじゃない、などと言われてしまうと
扉をノックしたときのようにゴンゴンと床を蹴る。]
…
やたら後ろめてェんだよ、いいから聴いとけ。
[視線を伏せ気味にすると、幼馴染が水を飲む
手元が目に入る。ペッカは少し沈黙して見入る。]
… ビー。
ドロテアの仇――討てたと思うか?
[ベルンハードの手元と、コップの水面を
見つめながら――やがて零す、素朴な問い*]
火事場のばか力って奴じゃないかなー
死にたくないし。
[死にたくない、と繰り返し。
床をける幼馴染>>19に苦笑して肯定いた。]
うん、そうだね、ありがと。
[ペッカに小さく笑みを向けて、コップをテーブルへと戻す。
手についた血は落とされたけれど、浅い傷は残っている。
それを気にすることなく、ペッカへと視線を向けた。]
[幼馴染の問い>>20に僅かに息を呑む。
それから、小さく、息をついて――]
どう、だろう……
仇が討てた、といいたいけど……ラウリが人狼だったとして、どうやってそれを証明したらいいのか、わからないよ。
[ラウリが人狼だと断定してしまえば、すくなくとも町の人の感情は収まるかもしれない。
それでももし、また別の誰かが襲われたら――そのときはラウリが人狼ではなかったという結論になるかもしれない。
どちらにせよ――確証などないのだった。]
[ふ、と気を取り直すように息をつき。
昨日聞いたときから気になっていたことを、聞く。]
ペッカ……人狼が誰か、見極められるのかい?
[それで、と。
今はしまわれている、昨日見せてもらった古びた望遠鏡へと視線を向けて問いかけた。]
[ずっと、ウルスラの動きに合わせて揺れる耳飾りを見つめていた。]
占いって、信じますか?
[ようやく口を開いたのは、桶の水が手品師の血に淀んだ頃。
どこか、遠くを見るような顔になった。]
ペッカは何言ってるんだろう。
[ぱしゃり。
音を立てて、モップの先を水に漬け。
声をかけてきたアイノの方をゆっくりと振り返る]
んー……占い?
半々、かしらねぇ……運命とか、そういうのって、あんまり信じるガラじゃないし。
それが、どうかした?
[逆に問いを返しつつ。
遠くを見るような様子と、紡がれた名に、ひとつ、ふたつと瞬いた]
……ペッカ?
ああ……そういや、昨日、なんか言ってたっけね。
ま、アレよ。
アタシは、自分に都合のいい占いは信じる方だから。
[軽口のようにさらりと言って。
焦点のあった目を見返しつつ、ゆるく首を傾ぐ]
……あの手品師さんは、人狼じゃない……?
[告げられた言葉。眉が寄せられる]
なんで、アンタがそんなことを……それに、知ってたんなら、どうして言わなかったのさ?
[人と知った上で、止めなかったのはなぜか。
問いかける口調は、それを咎めるというよりは、純粋な疑問を帯びたもの]
[瓶の割れる音は、がらんとした宿の一階に、やけに大きく響く気がした]
……そりゃあ、確かに、ねぇ……。
昨日は、話して聞いてもらえるような状態じゃなかったし。
言ったら言ったで、今度はアンタに矛先向いたかも知れないしね。
[ガラスの破片が散らばる音を聞きながら、ひとつ、息を吐いて]
……で、今んなってそれを話したのは、どういう心境で、なんだい?
そういう気分になったから、と言えば納得してくれます?
[動揺する様子のないウルスラに、小首を傾げた。]
してくれるわけないですよね。
あたしだってわからないです。
[そうして、ウルスラから視線をそらすと、まっすぐに二階へ続く扉へと歩き出す。]
……納得できるか、って言われると微妙だね、確かに。
[小首を傾げる仕種。
鏡写しのように、自身も首を傾げて]
……ってもさ、アイノ。
あの手品師さんが違うってわかってた、っていったけど。
……それって、他のひともどうだかわかってる……って事、なのかい?
[視線を逸らし、二階へと向かう背へ。
向けるのは、問いかけ]
……消去法、か。
[ひとり、残された女は小さく言葉を繰り返す]
この中に一人……。
少なくとも、今んところアタシは違う、と思ってるってことかね。
[ぱしゃり。
軽く手を動かすと、鈍い色に染まった水がゆれて音を立てる。
砕いた瓶の残りをこちらに向けなかった、という事は、そういう判断なのだろう]
いるとしたら、あの子らの中の、誰か。
……ちぃ、そろいもそろって、やり難いったらないね。
―― 奥の自室 ――
[扉の向こう。
通路を挟んだ一階で瓶が割れるような音が聞こえて僅かに眉を寄せる。
ペッカの答えを待っていたけれど、不穏な音にどうしたのだろうかと、表につながる扉に視線を向けるのは、仕方のないことだった。]
―― ベルンハードの部屋 ――
ん…。だよなァ
[コップを取り、水を飲み、卓へ戻した
ベルンハードの手は、震えていないように見えた。
ペッカは幼馴染たる彼の言葉に耳を傾けてから、
ひとつ、ふたつ歩を寄せ…卓へ片手をついた。]
人狼がひとりかどうかも、わかンねェ。
[ず、と額を寄せる態で――彼へ上体を傾けて]
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