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二人の最初の写真は、心霊写真かい
それはそれで、おもろいんかな
でも、やっぱ
ちゃんと外に出て、写真撮りたいわ
二人だけの写真の一枚くらい、欲しいしな
ええんちゃう、死亡フラグでも
夢みるのは、タダやし
[セイジの異変には、気がついてはいたけど
でも何故か、それを強くは認識しなかった
だから、思い起こしてみるのだけれど]
ん…――――
少なくとも、口調はいつもと違ったな
霊に、なぁ…―――
憑依されていたと、してやな
もう、セイジはおらん
やから、確認は出来ん、けど
願えば叶うと言うんなら
聞いたら、答えてくれるんと違うか?
[そんな事を、漠然と思ったけれど
背中は、今も冷たいままで]
…――――
[マシロの言葉に、背中が疼く
だが、それは言葉にしなかった]
そうやな、動いてみるか
七不思議を検証するのは、いいとして
人数が足りん、方法考えなな
[袖を、ぐっと引かれて
早足で扉に向かう様子に、息を吐く
手をつなぐのは、まだって事だろうか
それとも単純に、恥ずかしいと言う事だろうか
どちらでも、お預けには変わりない
仕方なく、後に続いた]
あと5つの不思議を、四人で検証か
無理やな、普通に
消えずに、検証できりゃええんやろうけど
[振りむくマシロに、首をかしげて]
ん、聞こえた、気がしたんやけど
背中、ずっと重たいし
案外、俺も憑かれとるんかもな
[まぁ、意識が奪われるような事はないけど]
―― 元いた階段 ――
俺は、意識はっきりしとるし
お祓いするようなあれでも、ないけどな
でもまぁ、ちょっと様子みよか
…――――
おらんな、あいつら
[そこには、タカハルとナオの姿は無く
どうやら、移動したのだろうと言う事はわかる
問題は、何処に移動したのか、だけれど]
階段やって言うんやし、階段やろ 登るか
[マシロに問いかけて、階段に足をかける]
ああ、隠したりせんよ
マシロに隠す意味、ないしな
[そう言いながら、昇る階段
その先に、嫌な空気と、光景があった]
タカハル…―――!
[階段を昇る、タカハル
その先に、口を開く扉]
っ…――――
[助けに行こう、と踏み出した足
だけど、その足は進まなかった
その場で、足踏みをしてしまう]
「叶える望みは、最も強い一つだけ」
[聞いた事のない、声が聞こえたきがした]
…――――
[タカハルと共に、かき消える13段目
だけど、わかる
そこには、13段目の階段と、扉がある]
…――――
[背中が、引き返せと言う
だから、俺は]
マシロ、引き返せ
そこにおったら、いかん
[マシロと、ナオ
二人を連れて、階段を降りようと
マシロの所まで、昇っていった]
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