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おそろい。
[皮と肉を裂く手応え。赤いものが溢れる。心地よくて、自然と笑っていた。
首後ろにナイフを刺されたあの女。知らない女のような気がしたけれど、勝手に死ぬなんてそれこそ勝手な真似をしてくれたと思っていた。
これで、おそろいだ。]
ねえ、痛い? 喋れないかな、駄目かな、どう?
[嬉々とした声が、語りかける。]
[路地裏の世界は永遠に見えて、きっとひたすら閉じている。
角を曲がれば、さっき背中を向けたあの道に出る。あの道?いいや、もうこの道だ]
ねえ
[傍には、声の届く場所に誰かいるだろうか。
見ていない。気にしていない]
みぃんないなくなったら
……元に、戻れるかしらぁ?
[ゆったりとした口調。
聞こえないはずの羽音が、耳の傍を通り過ぎた気がした]
[首に刺さったナイフから手を離して、満足気に唇を舐めた。
これは、いい。誰かが自分の手で壊れていく。興奮しすぎて、思わず欲情しそうだ。]
こっちも、使っちゃおう、かな。
人のナイフって、なんだかやっぱり、自分が殺した感じ、しないし。
[ストールの下、いつもずっと持っている、大切な。
刃渡りの長い、大鋏。]
ナイフ持ってるとさ、怒られるけど。
ハサミ持ってる分には怒られないの、変だよね。刃物には違いないのにさ。
だからボクはいつか誰かを殺すときにはこれにしようって決めてたんだ。
ハサミだって人は殺せるって、ちゃんと証明できるでしょ。
[大きく開いて、胸元へ振り下ろす。
抵抗されれば、位置はずれるだろう、けど。]
[なんだよ、なんだよこれ。
熱い。いや、冷たい?わからない。自分の置かれた状況がだ理解できないまま、しかし身体は動かないし、喋ろうとしても声帯が震えないし、目の前はなんだか暗いし、胸元が濡れて、バケツをひっくり返したような、ああ、そうだこれは雨か?雨だ。]
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