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―船内一室―
[ベッドの上、顔をしかめた後、うっすら目を開く]
いたぃ…。
[鈍い痛みを覚える右手をさすり、目前にあげ、何かがおかしいことにようやく気付く]
ここ、どこ?
[起き上がって部屋を見渡す。
昨晩袖を通したパジャマを身につけたままだった。
ベッドに投げ捨てられたような衣服を見つけて]
…ご丁寧に。
[深緑のペイズリー柄のロングスカートに、白いシャツの上にカーキ色のカーデガンを羽織って部屋を出ていく]
とりあえず赤と青が聖痕希望者、
あとは希望弾かれorおまかせかな。
ラッセルもニーナも聖痕者でOKじゃない?
呪殺と噛みってそんなに起きるとは思えないし。
赤:カミーラ(聖痕者希望)
青:キャロル(聖痕者希望)
黄:ニーナ(狼希望)
緑:ローズマリー(お任せ)
桃:ラッセル(お任せ)
占:トビー
狼:リュー&メイ
魔:マンジロー&ギルバート
[人気のない廊下を進んでいく。
奥の一室から物音が聞こえ、扉をノックすると、中からアーヴァインの声が入室を促す。
踏み込んだ室内には、アーヴァインの他にローズマリーの姿もあって]
お久しぶりです〜。
[脱力して、近くのソファーにぼふ、と座り込んだ]
最低でも誰か1人は狼か天魔が消えてるはずだけど
(でないととっくにエピになってるはずだから)
ぶっちゃけ、もう村勝利がない感じで詰んでるくさい。
ないわけじゃないけど、そりゃもう低確率な。
次でエピの可能性大だから、これで決めようかな。
今週は忙しそうだし(何)
お久しぶりです〜!
下の人数少なくてちょっと寂しかったとこなんですよー。よかった。
[部屋に入ってきたニーナにパッと明るい笑顔を向ける]
ローズマリーさんは元気そうですね。
[部屋の様子から察してはいたものの、実際に無事な姿を見ると安堵のため息をこぼして]
ラッセル君は?
私は元気だよー。
[元気なことをアピールするためにニーナにピース]
まだここには来てないみたいなの。下の階には来てるはずなんだけど。
よかったよかった。
[ローズマリーに、左手でピースサインを返す]
そうなんだ、ラッセル君も無傷だといいけど…。
[部屋の壁際で光る、モニタの画面に視線が釘付けになった]
随分手が込んでるんですね。
うん。まだ顔見てないから心配だよね。
[モニタに視線を移して、次々に映し出される上の階の様子を見て]
これ、一番お金かかってそうだよね。
[ローズマリーの言葉に、くすくす笑い出し]
確かに。
こんなカメラあるの全然気付かなかったし。
アーヴァインさんの会社が用意したのかな?
おっかねもち〜。
まあ、こんな豪華な船を持ってる上に、ミステリーツアーまでやっちゃうんだから相当・・・そのお陰で私たちも美味しいもの食べれてるんだよねー。感謝、感謝。
ここにはまだ。アーヴァインさんがいるだけ。
でも、あのイス、いつもモニタ向いてるからいるかいないかたまに分からないのよねー。
[くすくす笑っている。イスに視線を向けると、いつも通りモニタに向かったまま動く気配がない]
[ローズマリーの視線を追って、仰々しい椅子を見やる]
司令官気取りしてるうちに寝てるとか?
腕組したままいびきかいてたりして〜。
[耳をすませば、そんな音が聞こえるかもしれない]
…冗談で言ってたことが、もしかしたら当たっちゃってたんだったらどうしよう。
[モニタを見つめ、上にいる顔ぶれを*確認している*@離席]
当たってるかも・・・
[耳を澄まして聞いてみると、寝息のような・・・]
アーヴァインさんも眠っちゃったみたいだし、今日は部屋に戻るねー。お休みなさーい。
[くすくす笑いながらモニタールームを*出た*]
キャロルも乗ってきた…。
これはいよいよあれなのか?そうなのか?
委員長かトビーで決まり?なのか?
実行犯が睡眠薬でどかーんとかありえないよな?
……って、テーブルに居た面子に劇団員が残り全員まじってたらこれ、そうとうないやがらせになってるよなぁ。
どう見るか…。
[昼食を済ませて部屋に戻った後、どうやら転寝をしていたらしく。日はすっかり暮れてしまって、取り出した時計の文字も確認できないほどに暗い]
そういえば、まだ誰にもあっていないな。
[従業員を除く誰の姿も見ていない。まずはアーヴァインを探すべきかと、立ち上がって部屋を出る]
[廊下を歩いていると、かすかに音の漏れる部屋が一室。耳を澄ましてみると、聞こえてくるのは人の話し声らしい]
…誰かいるのか?
[コンコンと控えめに扉をノックした]
ローズマリーさん、おやすみなさい〜。
[アーヴァインと2人きりになった部屋には、寝息が響いている]
あとひとり……。
[モニタに写るレストランを見つめながら、ソファーの上で足を引き寄せて抱え込んだ]
入ってますネタは封印したつもりだったんだが。
ノックされるとやりたくなるよね?
リアルでされるとワタワタしてしまって「入ってます」どころじゃないんだけど。
そうか。
[くるりと踵を返しそうになって、はてと考える。
何に感じた違和感か分からず。扉を見つめ]
ニーナ?
[声の主であろう人の名を呼んだ]
ざっつらいと!
[扉の向こうの声に答える。
まん次郎の声であることを認識すると、冗談が本当になってしまったのだという思いが頭を占めた]
[よろよろと扉に歩み寄って、ノブを回した]
さっきまで、ローズマリーさんもいたんです。
ラッセル君は、まだ来てないらしくて、あ、でもローズマリーさんも無傷だったから、きっと大丈夫だと思うんですけど。
[額に触れられた拍子に扉から手は離れ、目が泳いだ]
まん次郎さん、なんともないんですか?
上の人たちも騒いでるんですけど、睡眠薬みたいのが、使われたんじゃないかって…。
たかがミステリーツアーでそんなもの出てくるなんて思えないですけど。
しっかし、私たちも巻き込んで一服盛るなんてねー。
だから襲撃が失敗しちゃったんだよ、きっと。
鋏突き立てたりチョコ撒き散らかしたりとかはスタッフがやったのかな?
それとも外部の人かな?
[促すように、扉の前を空ける]
アーヴァインさん、悪の総帥みたいな気分かもです。
[椅子の向こうで寝息を立てているアーヴァインに視線を向けて]
[振り向くと、まん次郎の顔を真っ直ぐに見上げた]
覚えてますか?
昨日、次にいなくなるのはまん次郎さんとあたしかもしれないですねって言ったこと。
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