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せか…い……?
せかい……
[浅い眠りの中で耳に入ってきた言葉をぼうっと反復する。
煮込み料理の匂いが鼻をくすぐり、意識は眠りの世界から呼び戻され。]
……ん……?
[ゆっくりと瞼を開く。
ぼやけて定まらない視界がだんだん輪郭を取り戻してゆく。]
[カレーの刺激は少し新鮮だったようだ。
真面目な顔をして頬張っている。
なまえを並べた女性に向け、目覚めの挨拶が]
ぐっもーにん?
ぐっもーにんですね、ペケレ。
ルリといいます。眠り姫かは、わかりません。
[スプーンを置いた後。
戻されたスケッチブックを捲り、蒼い花のページの『RIP』をなぞる指、ゆるとルリは顔をあげた。
レンの背中の上着を見て、ポケットの鍵を取り出し掌へのせる]
RIP。白。――しろ? テンマの鍵と同じ色。
この花はどこかに咲いてるですか*
ゆっくりと起き上がり、周りを見回せば見知った顔と見知らぬ顔。]
……眠っていたのか。
起きた時は、おはよう…だったな。
おはよう。
ペケレ、ミナツ………あと…なんて呼べばいいかわからない。
…呼び方がわからないのはそっちも同じか。
俺は、レン。
よろしく…初めて会った奴達。いや、そこの男は…どこかで、見た気がするな。どこだったか…。
[まだ少しぼうっとした声で挨拶をした]
眠りから覚めた眠り姫、か。
……無理に起こされたのではなく望んで起きたものであるなら、それは幸せな目覚めなのかね…。
[ぽつり、と呟く]
テンマ…背の高い男。…散歩か。
[ペケレに上着を渡そうとしたが、思いついたように動きを止め]
……そうだ。探して返してこようか?
俺も…体がうまく動かないから。散歩で歩いて慣らしたい。
[部屋の片隅。椅子に腰掛け、ぼうっとした顔付きで、向かいの壁を見つめるでもなく見つめていた。んん、と伸びをしたところで]
「やあ、おはようございます」
おはよう。
……昨日も思ったが、君は少々タイミングをずらすね。
[カナメの挨拶に挨拶と、たわいもない感想とを零す。洗面の場所を聞くと其方に向かい、顔を洗うなどしてから戻ってきた。
コートを纏いつつ、室外へと出]
行ってらっしゃい。
会えたら、テンマさんにありがとうって伝えておいてね。
[ばいばいと手を振ってレンを見送る]
望んで目覚めたなら、何かしたらいいのかしらね。
好きなことって言われても困るわダーリン。お昼はさっき食べたし……。
[顎に人差し指を当てて思案顔]
私もお散歩してくるわね。
またね。
夕飯までには戻ってくるわ。
お腹空いたら、どうぞ。
[風呂敷包みのおでんを指し示す]
[そうして、キッチンから出て行った]
[ぺたり
ぺたり]
[あいも変わらず裸足のまま]
『やすらかにねむれ。
それは、死者への祈りではない。
生者の為の呪文。
別れの儀式は、死者の為に行われるものではない。
自分を言い聞かせる為の物』
[カナメの言葉が頭の中で響く]
『それならば何故、墓碑で記憶を留めようとするの?』
[部屋の扉を開く]
[中に入ると自動的に扉が閉まる]
[暗い室内]
あった。
[かた、かたり、と硬い音]
そうね。外に行くなら靴を履いたほうがいいわね。ダーリン。
[再び扉が開き、2つのカメラを手にして出てきた]
[ローヒールのかかとをカツカツと鳴らして歩き出す]
何を撮ろうかな。
[楽しそうに軽やかに歩き出す*]
そういえば……
今の季節はいつかね? 寒い気もするが、それ程ではないような気もする。
[何処を目指すともなく歩き、ビオトープの脇を通り過ぎた際に、ぽつりと]
さあ、はないだろう。……
君はどうにも秘密主義が過ぎるのではないかね。
[変わらない返答にぼやく声がふと、足と共に止まる。気付けば前方に見慣れない光景があった。ポストのように並ぶ、白い扉]
此処は……
[多くにプレートがかけられたそれらを遠目に見て呟く。どこか他とは違う雰囲気を持つ場所に、そのまま少時動きを止めていたが]
……と、やあ、おはよう。
[プレーチェの姿を見つけると、はっとしたように小さく首を振り、ひらと手を振って声をかけた]
ああ、また会ったね。
祈り、かね?
[プレーチェの問いには、ふむ、と]
祈りという言葉には二つの意味、使い方がある。
一つは……神や仏に思いを捧げる事をいう。
もう一つは、強く願う事を祈るという。
例えば死者への祈り、という場合は……
それは死者の成仏を願うという意味だ。
[少し、考え]
成仏は……安らかに眠る、という事かな。
>>98
“安らかに眠れ”。
[目をパチクリさせて、ライデンを見つめる。
次いで視線を移し、花咲く墓碑の一つを指差した]
テンマ。
そう、安らかに眠れ……
Rest In Peace.
[頷いてから、プレーチェが視線と指を向ける先を見やる。最初に目に入ったのは青い花]
テンマ……?
テンマさんが、どうかしたのかね。
[聞こえた名に不思議そうな表情をしつつも其方へと歩み寄り。傍にしゃがみ、低い位置にあるその扉を見る。
かけられたプレートに刻まれた文字を読み]
これは……?
[まず漏らした声は、ただ疑問の響きを含んでいた。すぐ理解に行き着かない思考。
この文字が、何を表すのか――]
[少年の名乗りに]
レンですね、よろしくです。
ぐっもーにん、は。かわいい、かんじです。
[目覚めに関するやりとりに耳を傾け。
テンマを求め行く後ろ姿を、じっと見送り]
[ポケットへ手を入れ、白い鍵を握りしめる]
しろを、探してくるです。
[告げて皿やコップを片付けると、キッチンの扉を出た*]
[外に出かける二人を見送って、失人はおかわりのカレーをたいらげた。口のまわりには、カレーがついたまま。]
うまかった。
飯はうまいもの、覚えた。
[しゃがみ込んだライデンの右隣に立って、墓碑に声をかける]
どーしたの?
[ぬいぐるみを持つ左手はそのままに、右手だけライデンの首へ回した。
抱擁になりきれぬ形で、男の肩先で目を閉じる]
おはよう……。
いや、この名前は……
いや。
[言いかけてやめる。
「此処は墓ですよ」と教えるカナメに]
やめたまえ、縁起でもない。
[独りごちるように呟いた。肩先のプレーチェの顔を振り向き、また前を向いて]
この扉が何か、知っているかね?
ん。ああ、おはよう。
君は……レン、だったね。
[扉の傍でしゃがんだまま、訪れたレンの方を見]
そういう事だ。強く願えるなら……
それがすなわち祈りというものになる。
テンマさんは知っているが、
[一つ目の問いに答え、二つ目の問いに答えかけて言葉を濁す。
ねむるところ、と聞こえたプレーチェの声に]
眠る所、だなどと……君まで、縁起でもない。
これはロッカーか何か、ではないのかね?
[たしなめるような言葉は、しかしそこまで強いものではなく。眼前の扉にかけられたプレートを見直す。
テンマの名前と、此方は判読しづらい四桁の数字。並ぶ扉のところどころにはR.I.P、という三文字や似たような英文が刻まれていた]
>>107
ねむるところ。
そうか。テンマは眠っているのか……
…カナメが言っていたな。ここは人が眠る場所だと。
眠る者を無理に起こす事はない…。無理矢理起こされるのは辛いだろう。
最初の眠りと次の眠りは違った。
この眠りは……繋がりを取り戻せる眠りか?
……いらないよ、カナメ。意味はいらない。感じる。俺は自分で感じるから。わからないものは、見つける。自分で。なんだか随分、おとなしくなったな……最初はあんなに耳元でうるさかったのに。
[カナメのささやきに答える。今までのようなイライラした感覚は湧いてこない。]
……上着、どうしたものかな。
[手にする上着を見て困ったように呟く。]
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