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セブンセンシズに目覚めるんだよ。
[なれた仕草で懐から羊羹を取り出すと、
8つに切り分けて並べた]
お茶ありがとう。
……山を旅するときは、助さんと格さんに気をつけるように言っておくよ。
[今更フユキに回答しつつ*お茶を頂く*]
ネ ヤ
ても
見つから
[小さめの、下手ではないがやや右斜めに傾いた文字で、黒板の左下辺りに何行かの文を連ねる。しかし一部を覗いては読もうとするとぼやけて読めないだろう]
どうかしました?
[フユキの書いた文字を読もうと目を眇め、右手で目元を擦った]
羊羹、いただきます。
[薄くない羊羹に手を伸ばし、口に放り込む]
[羊羹の残りをかじりつつ戸棚の蝋燭を少し眺めて、
ソラの座っていた位置と玄関先に目をやりました]
誰か、いたんだっけ?
[ソラの返事ににっこりと笑い]
お母さん、私より先に帰ってたんだ。
でもまた出かけたのね。
[続けてソラに言います]
お姉さんは、お客さんなのね。
お母さんが帰ってくるまで、待ってて。
[羊羹を飲み込むと、黒板に書かれた文字を眺めています]
人、いっぱい。
……お祭り?
[広間にいる人たちに一礼をする。
黒板に歩み寄ると]
……地球を、七回半
[頭に残るフレーズを口にする。白墨を手に取ると、文字を書き始めようとして]
……ネ ヤ?
[フユキに書かれた小さな文字をそっと指でなぞる。
ぴき、と大きな音が響き、眼鏡に縦にヒビが入った]
問題。
「よーかん」と「ぼーりんぐ」の相関関係について
400字詰め原稿用紙2枚以内で、説明せよ。
[何も持っていない手だけが、エアジャグリングをしている]
灯り……集蛾灯?
[戸棚に近づくと、そこに置かれた蝋燭をじっと見つめ]
リウ、レン、ソラ、ルリ、テンマ……フユキ。
[蝋燭に書かれた名前を一人ずつ読み上げて、点呼を取っていく]
お休みの人、手、上げて。
……いない?
[そこにいる人数を数え、首を傾げる。
やがて自分を数に入れて、納得したように手をぽんと打つ]
名前と顔、一致しない。
視覚で、認識。
[机の上に置かれたノートを一枚破り
鉛筆を手にして、レンの顔を描いていく]
……できた。
[ノートに描かれているのは、帽子とサングラスとマフラー姿。
余白に「レン」とマジックで大きく書くと
黒板の空きスペースに、セロテープでぺたりと貼る。まさしく手配写真]
ネギヤさん……だ、だからこの家にはカレンダーなんてないから……羊羹食べすぎだし。
[何も無い空間にぺしぺしと突っ込みを入れる]
──おや?
女将……ルリちゃんの反抗期? 家庭内暴力始まったか!?
家庭円満には羊羹だから!
大体湯飲みでジャグリングとか、素人じゃなさ過ぎるよ。宴会芸か!
お茶は、○○県民さんが1本1本丁寧に作った。美味しく飲んでもらえるように。
だから飲まないで噴き出しちゃいけません。
……ね。
[窘めるように一言]
湯飲み、だめ?
[ジャグる手を止めて湯飲みを置くと、じーっとレンを見つめている]
……人は?
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