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>>1:128
あら、アイノちゃんだいじょうぶ?
[寝てしまった少女を不思議そうに見つめた後]
何だか慌しいわね?
[一等車の物音>>#0が聞こえてきたのか、不思議そうに]
怖いわ……私、部屋に戻る。
[ぶるっと肩を押さえると、食堂車から出て行った]
─廊下─
[三等車に向かいながら、ちらり、ちらりと行き交うスタッフを目で追う。
何事かが起きたのか、幾人ものスタッフが一等車に向かって駆けていく。
その中で、小柄な赤毛の少年に目を止め、唇だけで笑うと、ゆっくりと化粧室へ。
再び化粧室から出て来たのは、先ほどの赤毛の少年。
騒動の中、こっそりとバックヤードに入り込み、車内の見取り図と乗客リストを眺める]
へぇ? ミズノフスキー閣下が1号車に──。
[先ほど皆が駆けて言ったのは一号車の方だということを思い出しながら、乗客リストを繰り続ける]
ここか。
[白い手袋をした指が指すのは、ラウルの客室と、もうひとつ]
─二等車・ラウルの部屋─
[人の気配がないことを確認してから、ノックをひとつ。そして、するりと室内に潜り込む。
彼のものらしきベッドに、マトリョーシカを1つ置いた。
中身のないマトリョーシカには1通の手紙が入っている]
「親愛なるラウル
久しぶりだね。
こんなところで君を見るとは思わなかった。
でも、相変わらず小さかったからすぐに分かったよ。
もしかして、ロマネス家の秘宝を守りに来たの?
でも残念、僕が貰うよ。
二人も居るのに残念だね。可哀想に。
せいぜい頑張ってね。無駄な努力だけどさ!
Миша(ミーシャ)」
[マトリョーシカの頭には、ふたつの丸い耳が書かれていた]
─廊下─
[赤毛の少年はするりと部屋からでて、何食わぬ顔で廊下を歩いている]
やあ僕。
[目前に同じ顔のオリジナルを見つければ、楽しそうに右手をあげてひらりとさせる。
そしてその右手で少年の顔を押さえ付けると、掃除道具の置かれた部屋に引きずり込む]
君、ドッペルゲンガーって知っているかな?
同じ顔をした自分に会うと、死んじゃうんだって! 怖いね!
[怯えて声も出ない少年に優しく微笑む]
でも大丈夫。
僕はドッペルゲンガーじゃない──フェイスイーターだからね。
[勿体付けて名乗った後、ニヤリと口許を歪める]
気をつけないと
[左手で自分の顔を指す。純粋な喜悦]
顔……食べられちゃうよ。
[右手の重みが増す。どうやら失神したようだ]
ゆっくりおやすみ。よい悪夢を。
[赤毛の少年を隅に寝かせると、物置から抜け出した。**]
[赤毛の少年は楽しそうに歩いている]
……お客様?
[食堂車と2等車の連結部で、アイリが危なっかしく屋根を覗き込んでいるのが見えた]
っと─…わぁ!
[風にあおられたのかバランスを崩したアイリ>>35を咄嗟に支える**]
─連結部─
[>>36赤毛の少年の体格でもアイリを受け止められたけれど、それでも大きく列車の外側へと振られ]
(落ちたら、死ぬね)
[走る景色の速さと風に肝を冷やしながら、渾身の力で車内に引っ張り込む。
そうしてもつれるように列車内に倒れた]
お客様、大丈夫ですか?
一体何を……落ち着いて下さ──ア─────ッ!
[腕の中のアイリに声を掛けた瞬間、どんな運命のいたずらか、突き飛ばされる>>%1。
壁に辺り、そのままくてんと意識を失う]
お腹すい……た……。
[ダイイングメッセージは腹の音**]
うっ……?
[目を開ければ>>43、間近に少女の顔がある]
…─!?
[びくっとして起き上がり正座をする]
おおおおお客様、なななななにか??
──屋根が?
[アイノの説明を聞き、不意に先ほどまでの挙動不審が嘘のように落ち着き払う]
屋根が、気になると──ですか?
屋根が気になるお年頃ですか──ご冗談を。
だいたい屋根に何があるっていうんですか? 屋根に上って爆弾でも仕掛けるんですか? それとも、ミズノフスキー閣下の部屋までこっそり行かれるんですか?
先ほどの身のこなしを拝見致しますと、お客様が屋根に上られるのは、大変危険かと存じますが。
そう、お怪我をされていらっしゃるようですが。
[アイノの服の袖が一部やぶけ、傷口が覗いている]
>>75
ええ……
[と説明しかけたところで立ち上がる少女を見上げる]
はい……では、お気をつけて。
[笑顔で見送った]
[アイノが去ったあと、少しだけ残念そうにため息をつく]
一般人かー……。
爆弾とか持ってないかなと思ったんだけど。残念。
さて、どうなったか聞いてくるとするか。
[腕をぐるぐると回しながら適当に歩き出そうとしておなかが鳴る]
…──。
[今の我が身を思い出し、ため息をつくと人気の無い隙を見計い手洗いへ、ピンクのドレスを着たマティアスに戻ると、2等車と3等車の間にある屋台で注文を始める]
─三等車・自室─
[ベッドの上に置かれたトランクに手を伸ばす手を止める]
まずは情報よね。
マティアスがんば!
[自分で自分を励ましつつ、廊下に出る**]
─列車内─
[赤毛の少年に変装し、聞きまわって分かったのは、至極簡単なこと。
『どうやらロマネス家の秘宝はあるらしい』
『ミズノフスキー閣下の部屋にはない』
『誰が秘宝を持っているか分からない』]
秘宝が何だか知らないけど。列車から飛び降りるとか投げ捨てるなんて乱暴な手は取らないよね?降りる人だってチェックされてるだろうし──と、いうことは。
まだ車内に秘宝はある──たぶん。
でも、ひとへやひとへや調べるなんて、めんどう臭いし、非効率的だ。
[大げさに首を振った]
ぱーっと。爆弾でもぶっとばして『秘宝を出さないと全部飛ぶよ』って脅したら早いだろうな──爆弾持ってないけど。
人質を取る? でも犯人に取って大事な人じゃない限り、見殺しにするよね。普通。
どうしようかな。
[楽しそうな顔で物騒なことをつぶやきながら歩いている]
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