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[薄暗い店内でザクロと対峙している。
彼女だって、日記が壊される未来を知っている。
だからそう簡単にはやられないだろうけど]
死にないし、殺されたくないよね。
でもそれは私も一緒だから……
[そんな風に語り掛けつつ、無造作に近づく。
彼女のことはよく知らない。
ただ、その手にしたのが日記なのだと、隠そうとした仕草で知った]
ん、まあ、恨んでくれてもいいよ。
[戦いに慣れて無さそうだ。
だからその手にした機械を奪いにいく]
[警戒している人から奪うのは難しいけれど。
警戒していることを利用して足元を崩し。
バランスを崩して身体が泳いだところを狙って手元の機械を奪った]
じゃあ、ばいばい。
[手にしたアイスピックを携帯とよばれる機械に突き刺す。
画面が壊れ、ばちっと何かがはじける音がした]
……
[その身には一切傷つけていないザクロが苦しんで、倒れ付すのが見える。
もう一度念のためにザクロの日記を確実に壊す。
ザクロ自身はきれいなまま、日記だけがぼろぼろになった。
画面が真っ黒になった機械を倒れたザクロの傍らにおいて]
――、それじゃ、ね。
[息が止まっていること、脈がないことを確認して、立ち上がった]
[アイスピックは機械をつぶすのに先端がつぶれてしまったからその場に残し。
カフェバーから廊下へと、手帳を確認しながら出てくる。
それは、ちょうど、ゼンジとセイジが5F階段にいるときで]
ん? なに……?
[手帳に見えたのは「10thの死体をみた」と言う言葉。
難しい顔をして書き込みをしてから顔を上げれば、階段が騒がしい]
え……、グリタ?
[人が集まってくるざわめきの中、見えた死体に、驚いて名前を呼んだ。
慌てて傍によれば首に締められた跡を残している。
起きない様子に、死んでいるのだとは理解したが]
……ちょ、っと、……
[そう簡単にやられなさそうな癖してあっさり倒れている姿に、すこし混乱している**]
[グリタが死んでいるのは見ればわかる。
周囲に人がいるのも分かっていたけれど]
あっさりやられるとか……
[偶然繋がっただけの相手だ。
それでも、繋がっていたからこその情もあって、7thを殺したときや0thが死んだのを見たときには思わなかった悲しみがある]
叫んだってもう聞こえないじゃないか、莫迦。
[そんな言葉を呟き]
[朝焼けの空の下のグリタをしばし見やり]
ばぁか。
[そんな悪態を一つ残して。
誰かがその場にとどまるのかとか気にしないまま、下へと降りた]
[階段を下りていく途中、ふと立ち止まる。
手帳を開いたあと]
……
[小さな呟きは、響くことなく口の中に消えた。
一度大きなため息をつき。
手帳を見れば、さっきまで見ていた3rdの行動がそのまま記されている]
あーあ、ま、とにかく。
やるしかない、か。
[切り替えるような呟きを零し。
未来の記述に視線を落した]
[そのまま4Fへと足を向ける。
グリタや8thと一緒に食事をした場所を通り過ぎて、こまごまとした雑貨がある場所へ]
……んー……
[未来の記述には、「仮眠を取る」
「起こされる」とある]
この状況で眠れるかなあ……
[なにせ7thの日記を壊したことは知られているし。
寝ているところをおそわれるかもしれないし。
しかしまあ、疲れているのも本当だから。
雑貨売り場の一角、見つかりにくい隅のほうで、座り込んだ]
……っ!
あ、……ああ、そっか。
[うとうとうつらうつらとしていた。
きちんと寝入ったわけでもなく、かといって起きているわけでもない微妙な眠りは疲れを殆ど取ってくれない。
そして隅っこにいるのを、店が開いてやってきた店員に心配されて声を掛けられた]
……ん、大丈夫。
[あっさりと頷いて立ち上がる。
やれやれと吐息を零して、さて、とこれからのことを考えるように手帳に視線を落した]
[手帳を見ると「3rdが1stとフードコート」
「3rdが1stに抱きしめられた」とか書かれている。
11thとは一緒に居ないようだが、1stと行動していると言うことは]
……気をつけとかなきゃ、だな。
[こちらの行動は筒抜けだということだ。
さて、それなら1stを狙うべきか。
そうなればネギヤに行動が伝わって、協力しやすくなる。
――鬼が誰かとか、難しい事は考えない。
どうすれば、生き残れるのか、それを考える]
[誘い>>151は断らずに頷いた。
ベンチへと移動しているときに、ネギヤが何かを仕舞ったのは気づいたがそれがなにかまではわからず。
ベンチに腰を下ろしたあと、見せられたものにきょとんと瞬いた]
え、これって、ネギヤの日記?
[1stらしき絵と、その絵から出ているくくりの中の文字。
それに幾度か瞬きながら、じっと見ている]
なんか、すごい、詳細にわかるんだね……
[はー、と感心した。
これは、ちょっと、すごいと素直に思う。
そしてさかのぼった過去から見えた話に、驚いた]
えー、鬼? 鬼なんだ……
[誰が鬼とか考えていなかったから、その事実にただただ驚いた]
それでも私のに比べたらすごい情報量だね……
ちゃんと確認しないと行けないのは変わらない、か。
[そもそもこのひらたい機械がどういう仕組みなのかもよくわからない。
1stと3rdの似顔絵が話す言葉を読み]
嘘、かあ……でもここで鬼だなんて嘘ついてどうするって気もするけど。
――で、1stが鬼だってわかって、ネギヤはどうする?
私は、私が狙われてるのもあるから当然反撃に入るけど。
だよね……はー、分かってはいたけど、きついなあ。
グリタが死んじゃったから、助けは期待できないし……
[そんな嘆きを一ついれて]
5thのフユキはどうかな。
残りの鬼、じゃないといいけど。
[協力関係を一応結んでいるもう一人を思いだし。
残り枠云々についてはそうだね、と頷く]
たしかになあ……1stと3rdと11thあたりは崩さないと。
4thは……あれはよくわかんないおにーさんだしなあ。
どーにか、1stが一人になったところを狙いたいね。
[全員一度に殺せるとは思っても居ない。
とりあえず、一番弱そうだと思う1stのことを考えた]
ううう、ややっこしいなあ。
1stを狙うなら離れた番号がいいってことはわかるけど。
でも、狙ったらその時点で相手の未来に表示される気がする。
とくに物理的に接触する未来は。
[現に7thはこちらが来る事を知っていた。
だから、どちらにせよ相手に全く知られず襲うなんてのは鬼にしか出来ない事だ]
協力条件が4thの死ならこちらにはなんの不都合もないよ。
鬼が生きてたら、生き残る確立は減るし。
――どちらにせよ、殺さなきゃならないわけだし。
[そんな風にぽつりと呟いた]
あー、まあ、物騒な話になっちゃうのは、しかたない。
だって、こんな状況だし……
のんびりしてられるなら、してたいけどねえ。
[同じようにため息をついた]
あー、それは、そうか。
逃げ場がないように追い込むのは狩りの基本だしね。
ネギヤのは行動まで出てたけど、確かにいちいち次は右から、とか確認できないね……
[深く納得した。
ついでに自分のはそれより大ザッパなので、いつもどおり相手の動きを見て予測するだけだ]
狩りだとすると、獲物を捕殺するための協力者がいるのは当たり前。
じゃあ、やっぱり5thかなあ……
んー……
[8thは4thと一緒に居る姿をみかけたし。
フユキに協力を持ちかけた時のようすを思い返せばこちらに手をかしてくれるかどうかはあやしい。
9thや6thとはほぼあっていないことを考えると他に選択肢はない気がした]
8thは獣人だってきいたけど、あんまり話せてないからなあ。
6thは生き残ることを考えてないのかな……
[こんな状態になってもわからないことばかりだ。
まあ最終的に自分が生き残ればそれでいい]
記録する日記は誰がもってるかわかんないけど、混戦する日記はグリタが死んじゃったからもう役に立たないよ。
名乗りでたって、あんまり意味ないと思うけど。
[鬼か鬼じゃないかを判断すると言うのならまあ役に立つかな、と首をかしげ]
協力してくれるかなあ……
なーんか、やりあう事になれてない世界の人が多い気がして。
その場合、情が移ったとか何とかで、鬼を庇う人がでるし。
[現に3rdは1stが鬼でも気にしないようだし。
手帳には4thと接触している事も記されている――確認はしていないけれど]
だよね。
よく知らない相手なのに裏切られることとかって、考えてるのかなあ。
[不思議そうに首を傾げる]
ん、まあ……日記を通してやりとりできただけだから、あんまり役には立たなかったけど。
[あっさりと頷いた。
なにせ手帳を開いて書き込まなければならないのだから、しかたない]
ああ、そっか……それならしかたないのかな。
[6thの話にはゆるりと首をかしげ。
世界についての話には小さく頷いた]
私の世界だっていいところばかりじゃないけど。
すくなくとも周囲にいる人たちが私のせいで消えるとか冗談じゃないし。
帰りたいしね。
[小さく吐息を零した]
鬼じゃないって示すだけだし。
身を守る盾にはならないから、あんまり意味はないと思うな。
[鬼じゃないと分かったところで見逃してもらえるとはわからない。
現に今、そんな状況なわけだし]
だよねえ……
鬼だと分かって掌返すような性格だったらここまで窮地にならなかったかなあ。
[そんなありもしないことを呟き。
1stがおきたことを知って手帳を取り出す]
3rdは4thと会話中みたい。
……どれだけ鬼に近づいてるんだか。
[ぱたりと手帳を閉じてまた胸あてとの隙間に挟み込む]
んー、5thを探しにいってくる。
協力関係、一応結んでるし。
こっちの手助けしてくれるか聞いてみようかな、と。
[ベンチから立ち上がりながら応えた]
[11thの得物はやっかいだ。
だから1stを狙う算段をかんがえていたわけだけれど]
……どーしたもんかなあ。
[すこし眉を寄せて11thの動向を見ている]
[気をつけろと声をかけることすらできず。
まてと背後にかかる声に待つ事などするはずはない。
大きな音を立てて、電気ポットがぎりぎりのところを掠めて通路におちる]
とりあえず、行動不能になってもらうのが、いいかな。
[階段近くまで逃げながら、途中の棚から陶器の器を手にして投げ返した]
ネギヤは無理せず、にげていーよ。
[そんな声をかけつつ、ポールを振り回せないように、展示品で道が狭い売り場の中に入った。
まあ、投げられるものが増える分、どっちもどっちと言うところ。
家電家具、といった売り場はそこそこ人もいるがこちらの騒ぎなど気にもしていない]
自衛は大事、ってね。
[高い音に眉をしかめつつ飄々と返す。
手首を狙ってくるポールを薬缶で叩き、逸らそうとして]
11thはさ、なんで 1stをかばう、わけ?
[問いかけの応えはとくに気にしない。
それで気がそれれば、その間に、ポールを持つ手を切りつけようと、間合いを詰めた]
[赤い色が見えたが、それで彼女を止められるはずもなく。
その返事に、ふぅんと相槌一つ]
ま、そんなもんだよ、ねっ
[間接からはそらしたけれど、腕に受けたダメージは結構なものだ。
その痛みに取り落としそうになった包丁をきつく握り締め。
近づいた身体の、脇を狙って包丁を突き出した]
人を、刺したのは 初めてだけど、ね……っ
[切っ先がほんの少し刺さっただけ、狙いが甘く。
また、人を刺すと言う抵抗感で思い切り良くはいけなかった。
包丁を支えたまま体当たりでもすればもっと深く刺さるだろうが――]
とりあえず、諦めてくれると、むだなことしなくて、いいんだけどな。
[笑みを浮かべる11thを間近に見つめ。
ぽたり、と包丁から伝わる赤い雫がこぼれる音を聞きながらそんな問いかけをした]
なくても、諦めて。
[壮絶な笑みに眉をひそめる。
11thの動きには気づかずに、ただ、握った包丁を押し込もうと力をいれ]
っっ!
[手首を捻られる痛みに、とっさに11thをけりつけて、距離をとろうとした]
はっ、それこそ、お断りっ だって!
[ぎりぎりと手首が痛む。
手放した包丁はまだ相手に刺さったまま。
元の世界から持ってきたナイフはまだあるけれどそれには手を伸ばさず。
上手く嵌った蹴りに身を折る相手の手を離させようと、腕を振った。
まだ、11thが新たに握った短剣には気づかない]
[経験の差と言うものか。
それとも世界の違いか。
11thの力は強くて、手首が轢みをあげる。
その痛みに顔が歪み]
……無理、だろうが、いきのこる、ってきめた……っ
[きらりと光る刃物が目に入る。
無傷で逃げるなんてのは無理だと理解した。
咄嗟に胸元を庇った、握られていないほうの腕に包丁が深く刺さる]
ぐっ、……っくそっ
[悪態をつきながら、もう一度11thの足を狙ってけりつける。
距離さえ、取れればきっと**]
[武器を支えていた右手首は捻られ赤いうっ血と熱を持ち。
包丁をつきたてられた左腕は血管を傷つけたか、赤黒い血が刺さったままの包丁の隙間からあふれ出している。
その痛みを堪えてけりだした足は、うまいこと11thの足をすくって――]
ぐ、あっ……!
[けれど、不安定な体勢での足技はこちらの体勢も崩すだけ。
上手くバランスを取れずに、通路に肩をうちつけ、傷に響いた痛みに苦痛のうめきがこぼれる。
それは11th>>316が上げた悲鳴に描きえて。
相手が痛みにもだえている隙きに、立ち上がった]
……っ、は、……これで、おわり……っ
[左腕に刺さった包丁を抜こうとしたが、右手首は捻挫のような状態になっているのか、痛くて力が入らない。
舌打ちして、元の世界から持ってきていたナイフを、抜いた]
[ナイフを抜いたけれど。
右手首に力は入らない。
左腕に刺さったままの包丁は、些細な動きでものすごい痛みを伝えてくる。
こんな状態で、止めをさせるかと、不安になる。
痛みを堪えて脂汗が浮かぶ。
なにかをしようとする11thの様子に、とっさに距離をとって――その動きでまた、痛みに呻く]
……っぁ、……く、
[今が、絶好の機会だとわかっているのに。
身体がそれに追いつかなかった]
[左腕の、包丁が邪魔だ。
それがなければきっと。
捻られた右手に力を籠める。
引き抜く痛みと手首に走る痛みと、両方を堪えながら、包丁を引き抜いた]
ぅあっ……っ
[今までだって怪我をしたことはあるけれど。
それでも痛みになれるわけではない。
からん、と包丁を取り落として、あふれ出す血を押さえる。
赤黒い血はとまることなく溢れているが、それでも鮮血でないだけまし、と思う]
……っ、う……
[痛みを堪えたまま、落ちたナイフをもう一度拾って、離れた11thへと視線を向ける]
どう、して、じゃまする、の……
[逃げる11thの動きは鈍い。
通路が赤く汚れている。
人がいなくなるときの音楽が聞こえた気がしたが、痛みに気を取られていて克くわからない。
そんな中、11thを庇う6thにといかける。
動く階段のほうへと向かうのを、追いかけようと。
痛みを堪えて立ち上がった]
……そっち、こそ、
いみ、わかんな、い……って……
[届く声に、痛みに呻きながら応える。
動く階段には、この状態では転げ落ちる未来しか浮かばない。
皮の胸当てにはさまったままの手帳にもそんな未来が浮かんでいたが、いまは確認する余裕もない。
ずるり、と座り込んで、通路の隅の壁に身体を預けた。
ネギヤと、フユキはどうなっただろう。
助けにいかなければ、と思うが、とりあえず、血を止めないと、動くのも随ならない。
痛みを堪えてカーディガンを脱ぐ。
袖を切り落として、力の入らぬ右手と口を使って、何とか傷口を押さえた]
この程度……死ぬわけ、ない。
[そんな強がりを口にしながら、近づく子を見ている]
……マシロ。
デンゴは……、鬼を、倒すの……?
[それとも、この子も鬼なのだろうかと、緩く首をかしげた]
[唐突な行動にきょとんと瞬き。
傷口にあたえられた更なる圧迫感に滲む血はかろうじてとまった様子。
増えた唐草模様と、それを与えた相手を不思議そうに見やり]
……ありがと?
ああ……そうだ、よ。
グリタは、なんでか、守ろうとしてくれたけど。
自分のことだけ気遣えばよかったのに。
[問いかけにはゆっくりと頷いた。
流れ出る血は止まった。傷ついた血管もそのうちとまるのかどうかとか、そのあたりは知識がないからわからない。
ただ、とりあえずの手当てが終ったことにほっとした]
そりゃ……こんな、理不尽なの。
生き残らなきゃ、やってられないし、ね。
[は、と吐息を零しながら応える。
生き残る事を目的にしているのなら――そして、鬼じゃなければ。
まだ、手を組めるかもしれない。
まだ、助かるのかもしれない、とそう思った]
[続く問いにはゆるりと首をかしげ]
は?
いや、……それは、ない。
理由、は、きいてない、けど……
一目ぼれ、とかは、ない。
[大事な事だから、二度、口にしておいた**]
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